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舞ちゃんの写真?


ほ、欲しいです!!!!!!!


「!!!! 欲しい!!」
「そっか、そっかww 欲しいかwww うん、人間、素直が一番だかんな」
「栞菜ちゃん、舞ちゃんの写真持ってるの?」
「まあね。だから分けてあげようかな、と思ったのさ。いろいろなシーンで激写した写真を厳選して。うん、優しい私、マジ大天使!」
「本当に? そんな貴重な写真を僕に?」

「もちろん。ただし、だ。わたしも慈善事業をやってる訳じゃあないんでね。言ってる意味わかるよね」


つまり、金を払えということか。
でも、それで舞ちゃんの写真が手に入るのなら安いものだ。

「別に、構わないけど。本当に舞ちゃんの写真をくれるんなら・・・・」
「大丈夫。稼いだバイト代まだ残ってるでしょ? ちゃんとそれで納まるから」

なんで残額とか知ってるんだよ・・・


「でも、本当にくれるんだろうね。金だけ受け取ってトンズラry
「私が嘘をつくわけないじゃん。もちろんちゃんとあげるよ。現に今持ってきてるし。なんなら梨沙子ちゃんの写真もあるけど?」
「舞ちゃんのだけでいい・・・・・」
「はいはいw 舞ちゃんの写真だけねw オメー本当にすぐ顔に出るなww 分かったよ、もうwww しょうがない、○千円お買い上げごとに1枚サービスで付けてやるかんな」


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まるで天使のような私のその提案を聞いて、この男、なにか思いつめたような目になったかと思うと、その目で私を見てくる。
なんだ、その視線は。

「あ、あの・・・」
「なんだかんな?」
「おまけでつけてくれるんならさ・・・・ あのー・・・その・・・・・・・・」
「なんだよ、言いたいことはハッキリと言えよ」
「・・・・・・お、お嬢様の写真は無いの?」

俺の嫁の写真が欲しい・・・だと?
なんという図々しい男なんだろう。思わず絶句してしまった。
よくもそんなこといけしゃあしゃあと・・・ 厚かましいにも程がある。
(そりゃ、私の千聖コレクションは収蔵数○万点を誇るけどな!)

「でもやっぱり梨沙子ちゃんの写真も欲しいな。そうか!特典写真を複数貰えるぐらい買えばいいのか。簡単なことだ」

なに開き直ってるんだ、この男。少し手綱を締める必要性を感じた。

「おい、あまり調子に乗るなよ? 呪いかけるぞ?」
「は、はいいっ。すみません!」


萩原の写真。
その実物を目の前にしたら、こいつ、この私が引くぐらいの食い付きっぷりだかんな。

「これは4枚セット。こっちは3枚セットね。一枚あたりの単価はどれも150円だから。安いでしょ」
「たったの150円!?安い!! じゃあ、それも!あと、それも。いや、もう全部欲しい!! 栞ちゃん、セット全部ちょうだい!!」
「そうこなくっちゃ。いい買いっぷりだかんな、さすが少年。男前だねぇ」

この有原様がおだててやってるというのに、この男、目の前の写真に集中してるのか、そんなの聞いてもいないでやんの。
まぁ、いい。こっちもビジネスなんだ。売り上げが上がりさえすれば、他に何も言うことはない。その血走った目でじっくりと吟味するがいいかんな。

「あと、こっちの2L写真も欲しいんだけど。これも売ってもらえる?」
「もちろんだかんな。2Lは250円ね。この4枚セットでいい? まいどあり!! グヒョヒョヒョ」

手を開いてるか握ってるかぐらいの違いしかない同じような写真に喜んで金を払ってくれるなんてボロい商売を見つけたかんな。
こうやってセットにして売れば、手間も省けるし売り上げもどんどん伸びる。


「なんなら、それA4サイズにしてやろうか? 別料金になるけど」
「A4! そんなに大きくしてくれるの!! じ、じゃあ、この無邪気な笑顔の舞ちゃん。これを、この写真を是非お願いします!!」


お嬢様を撮っていると割り込むように入ってくるから、どうしても増えてしまう舞様写真。保存しておいた甲斐があった。
しかも、ちょっと大きく伸ばすだけで、1枚に2K円も払って買ってくれるんだから、これはもう笑いが止まらないかんなw

しょうがない。これからは舞様も色々と撮りためておくようにするか。
あいつ、しょっちゅう私と一緒にいるから(どんだけ私が好きなんだよ!)撮ろうと思えばこんなものいくらでも撮れる。
私のこのカメラはお嬢様の写真を撮るためのものなんだけど、カネのためだ。そう、これはビジネス。

そんな頑張る自分へのご褒美として、今夜はお嬢様を熱く激写するかんなグヒョヒョヒョ



「あとさ・・・・」
「・・・・な、なに?」

「ここだけの話し、水着の写真もあるんだよね」
「!!!!!!!!!!」
「欲しいでしょ?」
「・・・・・・・・・・・」
「素直になろうぜ?」

「ほ、欲しいです・・・」

「うん。人間、素直が一番だよ。でも、分かるよね。水着写真はさ、付加価値がある分、お値段もそれなりに・・・・」

そこで私が口にした言い値。
いくらなんでもちょっと吹っ掛け過ぎたかな? なんて、自分でも思ったけど、こいつ血走った目付きで大きく頷いてきたかんなw


「毎度あり!! さすが少年だかんな。いい買いっぷり。おっとこまえー!」


そう言っておだててはみたものの、バカだろ、男子って。
自分で売りつけたものとはいえ、萩原の写真にそんな大金をはたいたりして。
まったく理解できない。

だがさっきも言った通り、これはビジネスなのだ。
例え事実であったとしても、顧客の嗜好についてそれを貶めるようなことは禁物。
そう、お客様は何と言っても神様なんだかんな。

笑いをこらえつつも、そのような崇高な商売倫理に思い至ったのは、こいつから写真の代金を受け取ったから。
我が手に握ったその札束を見れば、確かにお客様は神様だと思うw


奴は受け取った萩原の写真の束を見つめ、うっとりしている。


やっぱり、きめぇ・・・・
マジきめぇ。


さて、と。

取り引きは終わった。
目的も見事達成したし、もう人目を避けるためにこんな狭いところで、いつまでもこいつといることもない。


通学路に戻りながら、まだニヤついてるこの変態野郎に聞いてみた。

「これ、使うの?」
「は? 使うって何に?」
「だからさ、どうせ毎日のようにgmとかしてるんだろ?」
「?? gmってなに?」
「またまたぁw ごめんねマイマイの略だよ。知ってるくせに」
「僕は舞ちゃんでそんなことしたりしないから!!」
「そんなこと、ってwww 分かってるんじゃんwwww」
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:hjk!!!」
「隠さなくてもいいよ。恥かしいことじゃないかんな男なんだからw してるんでしょ本当はww」
「してないから!! 疑うのかよ!本当にしたことなんかないから!ただの1回もな!!僕は舞ちゃんでそんなことはしない!!」


そうなんだ。舞ちゃんではしてないんだ。ふーん。
奴の言ったことはちょっと意外だったけど、そんなこと得意気に宣言とかされてもなあ。
なんだ、そのドヤ顔。
だいたいここが学園の通学路だってこと分かってるのか、このバカ。

まぁ、いい。
私としてはこの状況を利用して調子づいてるこいつを陥れるまでだ。お別れ前の挨拶代わりにな。
アディオス少年。


「どういうこと? もうちょっと詳しく教えてほしいかんな」


目の前で決め顔を作っているこの変態に、ちょっと甘い声色で聞いてみる。
そして、そう小声で聞いた刹那、私はさりげなく奴から距離を取った。

うん、成功。
あとは自爆を待つだけ・・・・・なんて思っていたら、待つまでも無かった。


「僕が舞ちゃんをオ(自主規制)になんかするわけない!! 僕の舞ちゃんへの気持ちは神聖なものなんだから!! 僕は本当にそれぐらい舞ちゃんが好きなんだ!!」


はい、よくできました。
カッコいいよ、その決め顔。

じゃあな、お馬鹿さん。


下校中の数多い学園生のざわめきを背中に受けながら、懐も暖かくなった私は満足気な思いでそこを後にした。


  * * *


ノk|‘-‘)<マーイちゃん♪ このケーキ、舞ちゅわんに食べてもらおうと思って買ってきたんだかんな。
(o・ⅴ・)<こんな高級ケーキ、どういう風の吹き回しでしゅか?
ノk|‘-‘)<だって舞ちゃんのお陰ですからぁ。これぐらいはさせていただかないとw グヒョヒョ
(o・ⅴ・)<???



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