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「意味わかんない。」
「はいはい、頭悪い人にはわからないだろうね!」

「もー・・・いい加減にしなって。」


はい、任務は遂行できませんでした。


千奈美とももは、結局仲直りできなかった。
大体ね、千奈美がが余計なこと言い過ぎるんだよ。それで、ももはそういうの流せなすぎ。
せっかく私がキューピッドになってあげようと思ったのに、2人から「梨沙子は黙ってて!」とか言われちゃった。
何だよー
頼りにしてくれて嬉しかったのに、もものアホー。

ももたちはあんなだし私はこれで凹んじゃったし、すごく最悪な雰囲気のまま着替えの時間になった。
まぁに励ましてもらいながらおサルの格好になる。
こんなにファンキーな格好してるのに、みんな暗い顔しているのがちょっとだけ面白かった(熊井ちゃんはいつもどおりだけど)。

暇そうにしていたみやに声をかけて、お互いのほっぺに赤い丸を描いてるうちに少し気持ちが落着いてきた。

「元気ないね。さっきキュートの楽屋行ったんでしょ?千聖とか、愛理とケンカでもしちゃった?」
「うーん。ケンカはしてないんだけど・・・」


私たちの後ろの方では、ももと千奈美のケンカコンビが
「ちょっと!丸が大きいんだけど!ブスになるでしょ!」
「徳さんだってももの鼻に丸描いたじゃん!」
となんだかんだ言いあいながらペアになっている。


あれで仲直りしたように見せて実はしてない、っていう。まったくめんどくさい人たちだ。

「大丈夫?本当顔色悪いよ。梨沙子ギリギリまで言わないんだから。」

私の頭をポンポン叩いて、みやはお姉さんぽい顔をしてくれた。
私は落ち込んだり悩んだりすると、すぐ体調が悪くなってしまう。みやはいつも一番最初にそれに気づいてくれる。
急にテンションあがりすぎたり天然なとこもあるみやだけど、こういうところはお姉ちゃんって感じですごく甘えたくなる。


悩んでること、それはもちろんももたちのことじゃなくて、千聖のことだ。


さっき帰りがけにプロレス技を仕掛けたとき、千聖はまるきり弱っちい女の子みたいなリアクションだった。
いつもだったらすかさず反撃されて、私が大抵負けて終わり。
この流れも含めて千聖と格闘ごっこするのはとても楽しかった。
愛理とはできない男の子っぽい遊びを、千聖とやるのがすごく好きだったのに、きっとそれは当分できなくなっちゃうんだろうな。
さっきももと千聖が話してるのを見ていたら、前と変わってないようにも見えたけど、やっぱりこういうのは体に聞いたらすぐにわかるんだ。

どうしたらいいのかな。
私は嘘をついたり、知ってることを知らないふりしたりするのが苦手だ。


千聖が頭を打って、キャラがお嬢様になってしまったということは、私ともも以外知らない。
キュートは、私とももがそのことを知っているということを知らない。
ベリーズメンバーでは、私ともも以外そのことを知らない。
だから、私とももでベリーズのみんなの目から千聖を遠ざけなくてはいけない。


さっきももが言ってたのはこういうことだと思うけど、


「難しすぎるよ・・・・」

こんなにいっぱいのことを考えながらいちいち行動するなんて、私には無理だ。
考えるだけで頭がクラクラして、おなかが痛くなる。

「梨沙子、ちょっとコメ撮り待ってもらう?無理することないよ。」
「みやぁ。」

どうしよう・・・。
みやの優しさが心に染みて、泣きそうになる。
絶対に誰にも言うなって言われてたけど、みやなら口が堅そうだから大丈夫なんじゃないかな。
ももは自分のことでいっぱいいっぱいになってしまって、私のことなんて全然気に止めてくれないし。

「みや、あのね」
「ん?」

どうしよう・・・。



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