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アレ?
僕が力説しようとした相手の栞菜ちゃんは、いつの間にか僕の前から姿を消していた。
気付けば、通りすがりの何人もの学園生が僕のことをジト見しているじゃないか・・・

また嵌められた!
全く、いつもいつもなんなんだ、あの人は!!
そんな興奮状態で歩き続けていたら、いつのまにか学園の前まで来てしまったようだ。

ようやく冷静さを取り戻しつつ学園のフェンス沿いを歩いているとき、いきなり空からサッカーボールが飛んできた。
そしてそれは僕の後頭部を見事に直撃したんだ。

な、なんだぁ?

いきなりの激しい衝撃。一瞬何が起こったのか分からなかった。
僕の後頭部から跳ね返ったサッカーボール、壁にぶつかって再び戻ってきたそのボールをトラップして止める。

いってぇ。
なんだなんだ? どこから飛んできたんだ?このボール。
その方角に目をやると、学園のグラウンド。
どうやら学園内の校庭の方から飛んできたようだ。

程なく、一人の生徒さんが走ってきた。
どうやらそのボールの主らしい。その生徒さん、目が合った僕に声を掛けてくる。
だが、聞こえてきたセリフは僕が予想していたものとは多少異なっていた。何となく違和感さえ感じてしまうその言葉とは。

「おっ、悪りぃね、兄(あん)ちゃん! こっち、こっち!!」

何というガラの悪さ・・・・
そのハスキーな声と相まって、とてもこの学園の生徒さんが発した言葉だとは・・・・

でも、現れたその小柄な生徒さんの姿は、聞こえてきた言葉遣いから連想したものとはかなり異なっていたんだ。
発した言葉のその口調とは対照的に、まだ幼くあどけないその顔立ち。
確かに小学生、だね。初等部の制服だし。

でも、その子のその見た目。

それは、この子、男の子か? と思わされるような外見だったのだ。
さっきのその子が発した口調もあいまって、本当に男の子のように見える。
でも女の子だよな、当然。学園生なのは間違いないわけだし。
いや、ホントどっちだ?? 
そんな彼女(?)が再び口を開いた。

「なんだよ、そんなにジロジロ見て」
「あ、いや、ごめん。はい、ボール」

ボールを受け取った彼女が、今度は逆に僕のことをジロジロと無遠慮に見てくる。
気の強い性格なんだろう。見るからにそんな感じだし。
警戒感を露にした彼女が攻撃的な態度を強めてきた。

「怪しいな、おまえ」

そう言った彼女の視線が、僕の顔から下へと移っていく。
そして、僕がいま手にしているものをその視線は捉えていた。

「・・・・おまえ、その手に持ってるの!」

僕の手にはさっき栞ちゃんから購入した、大量の舞ちゃんの生写真。

「それ、ウチの学園の制服じゃん!! 学園生の写真とか、なんでそんなもん持ってるんだよ!?」

「その写真、隠し撮りしたんじゃ・・・」
「いや、ち、違う・・・これは、さっき・・・・買ったばかりの・・・・」
「買ったって・・・ おまえ!!」


「最近学園の周りを不審な若い男がうろついているから注意、ってプリントが生徒会から配られたけど、、ふーん・・・・?」


「さては、お前のことだろ!」

そう言うと、僕のことをビシッと指さしてくる。


とんでもない誤解だ。
いや、そもそも何だって?
不審者に注意って、まさかとは思うけどそれ僕の事なのか?

あまりにも心外なことゆえ、絶句してしまった。
だがそんな僕の沈黙は、彼女の目には指摘に対して否定できなかったように見えたのだろう。
目の前の整った顔立ちの美少女は、ますます疑いの視線を強めてくる。



そんなこの場に、お嬢様然とした柔らかい物腰の中等部の生徒さんが通りがかった。
そして僕らのことを認めると、その足を止めた。
どことなく優雅なたたずまいの、存在感あふれる美少女。

あ、この子、あのときの・・・・

えーっと、なんていう名前だったっけ。
少し珍しい苗字だったよな。

僕が記憶を手繰り寄せようとしていると、この初等部の生徒さんが彼女に向かって叫んだ。

「みずきちゃん! いいところに来た!!」
「な~に、遥ちゃん? 今度はどんな面白いことを始めたの?」
「そうじゃないって! 今すぐに風紀委員の人を呼んできて!!」
「あらあら、何事かしら。うふふふ」
「こいつだよ。ほら、あのプリントで指名手配されてた!間違いない!」

遥ちゃんと呼ばれた彼女が叫ぶ。
指名手配って、なんだよそれ・・・ 僕は凶悪犯か!

興奮気味の遥ちゃんとは対照的に、とても穏かな微笑みを浮かべている彼女。
落ち着いているその物腰。

・・・思い出した。
そうだ。みずきちゃんだ! 譜久村聖さん!!

そのとても落ち着いた微笑み。(でも、どこか楽しげでなんとなーく意味ありげな笑みにも見える・・・)
相変わらず、とても中学生とは思えないような色っぽさを湛えていて(ry
うお! 久し振りに団○妻に会った!!


「ごきげんよう。お久し振りですね」
「あ、はい。本当にお久し振りで」
「みずきちゃん、こいつのこと知ってるのかよ?」
「まあ、顔見知りというだけのことなんだけど。そうですよね、うふふふ」
「みずきちゃん、ヤバイって。相手するなよ」



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