Paola Pivi(パオラ・ピヴィ)



イタリア人アーティスト、パオラ・ピヴィが最初に国際的な関心を惹いたのは2003年の第50回ベニス・ビエンナーレで披露した印象的で困惑的なロバが小さな舟に乗っている写真からである。この作品は動物や品物を手品のような手法で美術に変化させ、実験的で遊び心のあるアプローチを行うという彼女の評判を形作るのに役立った。また、彼女は1999年の第48回ベニス・ビエンナーレにおいて公共の看板の奇妙さをとらえた作品でHarald Szeemanのd’Apertuttoになっている。ピヴィは複数の意味合いを持った芸術家であり、大人の鑑賞者に親しみにくさと同時に開かれた、遊び心溢れる陰謀を与えてくれる作家である。

Paola Pivi, Senza titolo (asino), photographic installation, Venice Biennale, 2003.
Photo: Hugo Glendinning, courtesy Massimo De Carlo, Milan

ピヴィはミラノの工場でエンジニアとして勉強を開始したがすぐにAcademy of Breraに転校した。恐らくこの経験は彼女に科学とアートをクロスオーバーさせるきっかけとなり現実に対しての不合理さと遊び心をはぐくんだと思われる。ピヴィの大きなプロジェクトとしては日常の世界に潜む不調和な側面を予想外で狂気的なシチュエーションとして鑑賞者と対峙させることである。彼女の作品はよく見知ったモノを普通ではありえない場所に置くことである。おなじみのものが遠くに感じられる。これらの予期せぬ対比が重要な意味を形成し、文化的・社会的なしきたりを再認識させるものである。

作品集:Paola Pivi: It Just Keeps Getting Better

最近のピヴィはパリのEmmanual Perrotinギャラリー(2006)やフランクフルトのPortikusギャラリー(2008)、スイスのKunsthalle Basel (2007)などでソロプロジェクトを行っている。主要なギャラリーでの回顧展では彼女の新しい作品で自由奔放な想像力を見せつけている。バーゼルの展覧会のレビューでは彼女の作品「Cup of Cappuccino, Then I Go (2007)」が「Frieze magazine」の表紙を飾った。これは豹が3000個のカプチーノカップを横切る作品である。






作品集

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最終更新:2011年01月24日 22:34