ワールド > ガープス(無名世界)

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●【世界観】 <概要>  ゲームの舞台となる世界には、大きく分けて3つの領域が存在する。 ・主神を頂点とした神々や天使、神族が住まう聖域である<天界> ・魔物の王たる魔王が住まう居城を中心として、その周辺に広がる魔物たちの支配領域<魔界> ・人間や魔物の大半が居住しており、天界と魔界の双方に繋がっていてこの二つの勢力の争いの主戦場となっている<地上界>、の3つである  現在<魔界>は次第に<地上界>を浸食しており、俗界のあちこちに魔界と同じ性質を持った領域や、魔界の奥へと続く門となる領域が生まれてきている。 一方で<天界>側もこの状況を座視しているわけではなく、強力な天使が次々に<地上界>に降臨しており、地上を舞台にこの二つの勢力の争いは激化している。   <文明レベル>  ゲームの舞台となる世界の中で、基本的にPCが所属する<親魔物国>と呼ばれる地域は、ほぼ中世ヨーロッパに近い技術・文化を有する。<文明レベル>は<3>となる。 一方で基本的にPCと敵対する勢力である<反魔物国家>においては、主神教団の加護と教導により高い技術が齎されており、これらの地域の出身者の<文明レベル>は<4>となる。   <種族>  冒険の舞台となる地上界には、大まかに分けて2つの主要種族が存在する。最も数の多い人間を筆頭とし、幾つかの亜人種を内包する<人族>、魔王を頂点とし、高い個体能力を持ち無数の亜種に分化している<魔物>の二種である。 但し、前回の魔王の代替わりの際に生じた異変により、それ以前とそれ以降の魔物は、別種と看做される程姿や精神性が変化してしまっている。 そのため、現魔王の時代の魔物を<魔物娘>、それ以前の時代の魔物を<旧きもの>と呼んで区別するのが一般的となっている。  この二種族の他に、天界から降臨した主神の下僕である<天使>、主神以外の神々の下僕や眷属である<神族>、魔物や神々の力の影響を受けて変質した動植物である<魔獣>、 自然界の法則の具現である<精霊>、そしてこれらと全く繋がりを持たず唐突に世界に姿を現し、それゆえに外世界からの来訪者とも噂される<幽魔>などが、この世界の住人として存在する。   <魔物娘の誕生>  現在は<魔物娘>と総称されている諸種族は、元来は神々によって人類の敵対種として生み出された種族である。 彼らは同じ神々によって創造された存在でありながら、人間に比して圧倒的な個体能力を有し、人類を好んで捕食する天敵の如き存在であり、<地上界>では長い間人族と魔物の間で熾烈な闘 争が繰り広げられていた。  しかし、先代の魔王が倒れ現魔王への代替わりが生じた際、この対立構造に変化が生じる。魔物が人類を捕食する目的は、魔物の生存に必要な<精>と呼ばれるエネルギーを得る為であった のだが、 夢と快楽を司る力を持つサキュバス族出身である現魔王は<捕食>ではなく<性行為>を通じて<精>を得る術を持ち、自分と同じ力を他の魔物にも齎した。 その結果、多くの魔物は単純な怪物的な姿から、性行為に適した姿へと変異していき、<魔物娘>と呼称される様になっていった。  この流れを見ていた<天界>の神々は、自分たちが定めた世界律を歪める程の力を持ち始めた<魔王>、ひいては<魔物>たちを危険視し、力ある<天使>や<神族>を送り込んでの<俗界 >への干渉を強めていく。 この対立は、局地的な小競り合いから最終的に<主神>と<魔王>との直接対決にまで発展し、3界に大きな傷跡を残していく事になった。  この戦いで傷ついた<主神>と<魔王>、そしてそれぞれの側近とも言える強大な存在たちは、それぞれの領域で傷を癒し、力を蓄える為に隠遁し、現在は直接地上界へ干渉してくる事は殆ど無い。  地上界において生き残った<魔物娘>と<人族>の一部は融和し、<人族>の社会に<魔物娘>が溶け込んで<親魔物国家>と呼ばれる勢力を形成、<主神>を奉じ魔物を悪とする人族の主流派<反魔物国家>と対立関係にある。  PCは基本的に、この<親魔物国家>に属する事になる。 <いにしえのものたち> 旧時代、魔物娘と呼ばれる存在が誕生する以前の時代における魔物たち関しては、<力の戦い>(魔王と主神が互いを封印し合った、最大規模の天界と魔界の戦争)以降に出没例が急増している。 とはいえ彼らの存在は、信憑性の薄い戯言、若しくは御伽噺と片付けられていたものの、魔物娘と呼ばれる存在が生まれてから常に語られていた。 彼らは魔王に従うのを避けて嘗ての姿と力を保った強大な魔物とその眷属たちであり、魔界や地上界の荒廃した領域に潜み今もなおその本能に従って破壊と荒廃を世界にばらまいているのだ。 <力の戦い>以降、彼らは積極的に地上界に現れる様になり、反魔物国、親魔物国を問わず攻撃を仕掛けている。いや、寧ろかつて同族であった魔物娘に対しての憎悪こそ、より激しいかもしれない。 彼らが生み出す魔界は、荒廃と悪意、流血と腐敗に満ちており、人類にとっても、そして魔物娘にとっても極めて強い悪影響を及ぼす環境である。 特筆すべき点として、彼らは性的な誘惑と魔物娘化に完全な免疫を持つ。一部に凌辱を行ったり相手を苗床として使用する魔物も居るが、彼らは魔王の力を完全に拒絶し、また受容する能力を欠いているのである。 その一方で<天使>やその力を授けられた人間である<勇者>の力に対しては脆く、現代の魔物が比較的彼らへの対処法を持っているのとは対照的である。   <外なる幽魔たち> 世界の外から現れる恐るべき存在に関しては、神話や物語で稀に仄めかされるだけであり、その正体については全くと言っていいほど分かっていない。 それらは容易く退けられる力弱きものから、真の神の如き力を持つ者まで多様であり、姿も千差万別である。 彼らの多くは顕現しただけで法則を歪め、世界を自らの領域で侵食する。悪意の有無に関わらず、非常に危険な存在と言える。 ある魔道士の論説に依れば、<力の戦い>によって世界が荒廃し、罅割れ、開いた世界の傷跡が門となり、それ以降、外なる存在が地上にたやすく表れる事になった理由として挙げられている。 一方、ある修道士が天使から授かった知識に依れば、彼らは魔王が世界法則に介入した時に生じた世界のゆがみから現れ、世界が本来のカタチからずれていくに従ってその勢力を増しているのだという。 いにしえのものたちの背後に存在する力であるとも言われ、実際に幽魔を信仰するいにしえのものたちも確認されているが、激しく反目している事も少なくなく、結局はよく分かっていない。 比較的世界への悪影響を齎さない幽魔は、魔物や天使、人間のふりをして世界に溶け込んでいる事もある。 それが興味によるものなのか、侵略の橋頭堡を築こうとしているのかは誰にもわからないが……   <魔物娘の生態>  現代において、魔物娘の生まれ方には、種族によって幾つかのパターンがある事が知られている。 一つは通常の生命体と同じような性行為による受胎と出産。これは種族を形成している魔物娘に置いては最も一般的な生殖である。 もう一つは、人々の想いや伝承等を核に世界に満ちる魔力が収束し、定着する事で誕生するパターンであり、こちらは一種一個体の特殊な魔物、付喪神といった存在が多い。  最後は神々やそれに匹敵する強大な魔物娘によって直接魔力から生み出される場合である。 この場合、子というよりは従者や配下、下僕として扱われる事が多く、創造者の力次第で能力にも幅ができる。    よく誤解される事だが、魔物娘は性行為によって<精>を得ることが出来るものの、必ずしも全ての魔物娘がそうやって糧を得ている訳ではない。 彼女らは通常の食事からも<精>を得る事は出来るし、中には全く食事を必要としない様な存在も居る。 尤も、性行為を通じての<精>の入手が最も効率がいい方法であるのは確かであり、その方法を選んでいる魔物も少なくは無い。    <親魔物国>においては、魔物娘は珍しい存在ではあるがれっきとした社会の構成員として認知されている。 社会の多数派は人族ではあるが、魔物娘も人族社会の法を守っている限りは同等の権利を保証されており、充分な能力を示せば支配階層の地位に就くことも可能である。(そして生来の能力の 高さ故に、結果として支配階層には魔物娘が多く存在する)  その一方で、人族社会に属さない野生の魔物娘は動物や魔獣と変わらない扱いを受け、時として討伐対象にもなりうる。人族の都市で人族の法を守らない魔物娘も同様である。    <反魔物国>においては、魔物娘は存在そのものが違法であり、正体が判明した時点で殆どの地域で処刑される。 何らかの理由で魔物娘が<反魔物国>での活動を行う場合、正体を偽装する為に <人間変身>か<化ける>の能力を持つことがほぼ必須である。通常の変装は役に立たない。 どれほど人間に近い姿を持った魔物でも、変身能力を行使していない状態では、保有する魔力のせいで、 纏う雰囲気が異常だという事が一般人でも直ぐに分かってしまうからである。    <社会体制について>  幾分開放的な封建制を取った中世ヨーロッパ的な雰囲気の社会が主である。 野外には危険な動物や魔獣、はぐれ魔物娘などの脅威が存在する為、人族の勢力圏でも、集落が広範囲に点在するということは殆ど無く、 重要な拠点に大都市が生まれ、その周囲に農村などの共同体が衛星都市として形成される、といった形を取っている事が多い。  都市間の移動には、徒歩以外に馬や駅馬車が使われるが、街道に沿っての移動でも、都市の近くを離れれば野盗や魔獣の襲撃は珍しく無い。 言うまでもなく、敢えて街道を外れるのは、普通の人間に取っては自殺行為である。  こうした危険から、一般人は、何か特殊な理由が無い限り、生まれた場所から他の地域へと旅することはなく、普通は一生を生まれた場所で終える。 このような旅を行うのは、それを生業としている交易商人や伝令ギルドのメンバー、それに冒険者位のものなのだ。  一次産品の国家間取引は一般的だが、大規模な遠隔地との交易や大陸間航路は存在しない。通過はG(ゴールド) 通信はコカトリスや魔女、ハーピーなどの飛行や高速走行能力を持った魔物が多く属する<伝令ギルド>が担っている。   <魔法水準>  あまり一般的ではない。特殊な才能のある者しか習得出来ない特別な力と見なされている。 魔法の品物は一般に取引されてはいるが非常に高価な物であり、注文生産が基本である。 魔法使いたちの組織としては、バフォメットたちが中心となって形成する<サバト>、 宗教的な要素から離れ純粋に魔術の研究と実践を行う<学院>などが存在する。
*●【世界観】 *<概要>  ゲームの舞台となる世界には、大きく分けて3つの領域が存在する。 ・主神を頂点とした神々や天使、神族が住まう聖域である<天界> ・魔物の王たる魔王が住まう居城を中心として、その周辺に広がる魔物たちの支配領域<魔界> ・人間や魔物の大半が居住しており、天界と魔界の双方に繋がっていてこの二つの勢力の争いの主戦場となっている<地上界>、の3つである  現在<魔界>は次第に<地上界>を浸食しており、俗界のあちこちに魔界と同じ性質を持った領域や、魔界の奥へと続く門となる領域が生まれてきている。 一方で<天界>側もこの状況を座視しているわけではなく、強力な天使が次々に<地上界>に降臨しており、地上を舞台にこの二つの勢力の争いは激化している。   *<文明レベル>  ゲームの舞台となる世界の中で、基本的にPCが所属する<親魔物国>と呼ばれる地域は、ほぼ中世ヨーロッパに近い技術・文化を有する。<文明レベル>は<3>となる。 一方で基本的にPCと敵対する勢力である<反魔物国家>においては、主神教団の加護と教導により高い技術が齎されており、これらの地域の出身者の<文明レベル>は<4>となる。   *<種族>  冒険の舞台となる地上界には、大まかに分けて2つの主要種族が存在する。最も数の多い人間を筆頭とし、幾つかの亜人種を内包する<人族>、魔王を頂点とし、高い個体能力を持ち無数の亜種に分化している<魔物>の二種である。 但し、前回の魔王の代替わりの際に生じた異変により、それ以前とそれ以降の魔物は、別種と看做される程姿や精神性が変化してしまっている。 そのため、現魔王の時代の魔物を<魔物娘>、それ以前の時代の魔物を<旧きもの>と呼んで区別するのが一般的となっている。  この二種族の他に、天界から降臨した主神の下僕である<天使>、主神以外の神々の下僕や眷属である<神族>、魔物や神々の力の影響を受けて変質した動植物である<魔獣>、 自然界の法則の具現である<精霊>、そしてこれらと全く繋がりを持たず唐突に世界に姿を現し、それゆえに外世界からの来訪者とも噂される<幽魔>などが、この世界の住人として存在する。   *<魔物娘の誕生>  現在は<魔物娘>と総称されている諸種族は、元来は神々によって人類の敵対種として生み出された種族である。 彼らは同じ神々によって創造された存在でありながら、人間に比して圧倒的な個体能力を有し、人類を好んで捕食する天敵の如き存在であり、<地上界>では長い間人族と魔物の間で熾烈な闘 争が繰り広げられていた。  しかし、先代の魔王が倒れ現魔王への代替わりが生じた際、この対立構造に変化が生じる。魔物が人類を捕食する目的は、魔物の生存に必要な<精>と呼ばれるエネルギーを得る為であった のだが、 夢と快楽を司る力を持つサキュバス族出身である現魔王は<捕食>ではなく<性行為>を通じて<精>を得る術を持ち、自分と同じ力を他の魔物にも齎した。 その結果、多くの魔物は単純な怪物的な姿から、性行為に適した姿へと変異していき、<魔物娘>と呼称される様になっていった。  この流れを見ていた<天界>の神々は、自分たちが定めた世界律を歪める程の力を持ち始めた<魔王>、ひいては<魔物>たちを危険視し、力ある<天使>や<神族>を送り込んでの<俗界 >への干渉を強めていく。 この対立は、局地的な小競り合いから最終的に<主神>と<魔王>との直接対決にまで発展し、3界に大きな傷跡を残していく事になった。  この戦いで傷ついた<主神>と<魔王>、そしてそれぞれの側近とも言える強大な存在たちは、それぞれの領域で傷を癒し、力を蓄える為に隠遁し、現在は直接地上界へ干渉してくる事は殆ど無い。  地上界において生き残った<魔物娘>と<人族>の一部は融和し、<人族>の社会に<魔物娘>が溶け込んで<親魔物国家>と呼ばれる勢力を形成、<主神>を奉じ魔物を悪とする人族の主流派<反魔物国家>と対立関係にある。  PCは基本的に、この<親魔物国家>に属する事になる。 *<いにしえのものたち> 旧時代、魔物娘と呼ばれる存在が誕生する以前の時代における魔物たち関しては、<力の戦い>(魔王と主神が互いを封印し合った、最大規模の天界と魔界の戦争)以降に出没例が急増している。 とはいえ彼らの存在は、信憑性の薄い戯言、若しくは御伽噺と片付けられていたものの、魔物娘と呼ばれる存在が生まれてから常に語られていた。 彼らは魔王に従うのを避けて嘗ての姿と力を保った強大な魔物とその眷属たちであり、魔界や地上界の荒廃した領域に潜み今もなおその本能に従って破壊と荒廃を世界にばらまいているのだ。 <力の戦い>以降、彼らは積極的に地上界に現れる様になり、反魔物国、親魔物国を問わず攻撃を仕掛けている。いや、寧ろかつて同族であった魔物娘に対しての憎悪こそ、より激しいかもしれない。 彼らが生み出す魔界は、荒廃と悪意、流血と腐敗に満ちており、人類にとっても、そして魔物娘にとっても極めて強い悪影響を及ぼす環境である。 特筆すべき点として、彼らは性的な誘惑と魔物娘化に完全な免疫を持つ。一部に凌辱を行ったり相手を苗床として使用する魔物も居るが、彼らは魔王の力を完全に拒絶し、また受容する能力を欠いているのである。 その一方で<天使>やその力を授けられた人間である<勇者>の力に対しては脆く、現代の魔物が比較的彼らへの対処法を持っているのとは対照的である。   *<外なる幽魔たち> 世界の外から現れる恐るべき存在に関しては、神話や物語で稀に仄めかされるだけであり、その正体については全くと言っていいほど分かっていない。 それらは容易く退けられる力弱きものから、真の神の如き力を持つ者まで多様であり、姿も千差万別である。 彼らの多くは顕現しただけで法則を歪め、世界を自らの領域で侵食する。悪意の有無に関わらず、非常に危険な存在と言える。 ある魔道士の論説に依れば、<力の戦い>によって世界が荒廃し、罅割れ、開いた世界の傷跡が門となり、それ以降、外なる存在が地上にたやすく表れる事になった理由として挙げられている。 一方、ある修道士が天使から授かった知識に依れば、彼らは魔王が世界法則に介入した時に生じた世界のゆがみから現れ、世界が本来のカタチからずれていくに従ってその勢力を増しているのだという。 いにしえのものたちの背後に存在する力であるとも言われ、実際に幽魔を信仰するいにしえのものたちも確認されているが、激しく反目している事も少なくなく、結局はよく分かっていない。 比較的世界への悪影響を齎さない幽魔は、魔物や天使、人間のふりをして世界に溶け込んでいる事もある。 それが興味によるものなのか、侵略の橋頭堡を築こうとしているのかは誰にもわからないが……   *<魔物娘の生態>  現代において、魔物娘の生まれ方には、種族によって幾つかのパターンがある事が知られている。 一つは通常の生命体と同じような性行為による受胎と出産。これは種族を形成している魔物娘に置いては最も一般的な生殖である。 もう一つは、人々の想いや伝承等を核に世界に満ちる魔力が収束し、定着する事で誕生するパターンであり、こちらは一種一個体の特殊な魔物、付喪神といった存在が多い。  最後は神々やそれに匹敵する強大な魔物娘によって直接魔力から生み出される場合である。 この場合、子というよりは従者や配下、下僕として扱われる事が多く、創造者の力次第で能力にも幅ができる。    よく誤解される事だが、魔物娘は性行為によって<精>を得ることが出来るものの、必ずしも全ての魔物娘がそうやって糧を得ている訳ではない。 彼女らは通常の食事からも<精>を得る事は出来るし、中には全く食事を必要としない様な存在も居る。 尤も、性行為を通じての<精>の入手が最も効率がいい方法であるのは確かであり、その方法を選んでいる魔物も少なくは無い。    <親魔物国>においては、魔物娘は珍しい存在ではあるがれっきとした社会の構成員として認知されている。 社会の多数派は人族ではあるが、魔物娘も人族社会の法を守っている限りは同等の権利を保証されており、充分な能力を示せば支配階層の地位に就くことも可能である。(そして生来の能力の 高さ故に、結果として支配階層には魔物娘が多く存在する)  その一方で、人族社会に属さない野生の魔物娘は動物や魔獣と変わらない扱いを受け、時として討伐対象にもなりうる。人族の都市で人族の法を守らない魔物娘も同様である。    <反魔物国>においては、魔物娘は存在そのものが違法であり、正体が判明した時点で殆どの地域で処刑される。 何らかの理由で魔物娘が<反魔物国>での活動を行う場合、正体を偽装する為に <人間変身>か<化ける>の能力を持つことがほぼ必須である。通常の変装は役に立たない。 どれほど人間に近い姿を持った魔物でも、変身能力を行使していない状態では、保有する魔力のせいで、 纏う雰囲気が異常だという事が一般人でも直ぐに分かってしまうからである。    *<社会体制について>  幾分開放的な封建制を取った中世ヨーロッパ的な雰囲気の社会が主である。 野外には危険な動物や魔獣、はぐれ魔物娘などの脅威が存在する為、人族の勢力圏でも、集落が広範囲に点在するということは殆ど無く、 重要な拠点に大都市が生まれ、その周囲に農村などの共同体が衛星都市として形成される、といった形を取っている事が多い。  都市間の移動には、徒歩以外に馬や駅馬車が使われるが、街道に沿っての移動でも、都市の近くを離れれば野盗や魔獣の襲撃は珍しく無い。 言うまでもなく、敢えて街道を外れるのは、普通の人間に取っては自殺行為である。  こうした危険から、一般人は、何か特殊な理由が無い限り、生まれた場所から他の地域へと旅することはなく、普通は一生を生まれた場所で終える。 このような旅を行うのは、それを生業としている交易商人や伝令ギルドのメンバー、それに冒険者位のものなのだ。  一次産品の国家間取引は一般的だが、大規模な遠隔地との交易や大陸間航路は存在しない。通過はG(ゴールド) 通信はコカトリスや魔女、ハーピーなどの飛行や高速走行能力を持った魔物が多く属する<伝令ギルド>が担っている。   *<魔法水準>  あまり一般的ではない。特殊な才能のある者しか習得出来ない特別な力と見なされている。 魔法の品物は一般に取引されてはいるが非常に高価な物であり、注文生産が基本である。 魔法使いたちの組織としては、バフォメットたちが中心となって形成する<サバト>、 宗教的な要素から離れ純粋に魔術の研究と実践を行う<学院>などが存在する。

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