ガープス > カルト2

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信仰と神々

この世界には多くの神々が存在し、地上世界に様々な影響を及ぼしている。
地上を生きる定命の者たちは宇宙を構成する諸力に多かれ少なかれ敬意を払って生活している。
彼らの価値観であからさまに邪悪な神でも、不用意に侮辱すればどんな天罰があるかわからないからだ。
普通の人々はあえて超自然の存在の怒りを買いかねない行動を犯そうとはしないのである。
一部の者たちは特定の神を自分の守護神として祈りをささげ、神の示す正義の道を歩み、それを地上に広めようとする。
そういった者たちは《神官》と呼ばれ、神から《祝福》と呼ばれる特殊な力を授けられることがある。
以下に神々のリストと、主な祝福のリストを示す。

神々は大きく分けて3つの立場がある。《主神派》《魔王派》《独立派》である。
PCの神官は基本的に《魔王派》の神々を信仰することになる。
GMが認めた場合は《独立派》や一部の《主神派》の神々を信仰してもよいが、必ず許可を得ること。


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▼魔王派

魔王派の神々は、主神を討ち魔物のコトワリが支配する世界を生み出すことを究極の目標に掲げた魔王の旗下に集った神々である。
現在の魔王の誕生とともに生まれ拡大していった享楽的で退廃に満ちた世界を愛し、魔物を滅ぼそうとする《主神派》の神々を嫌っている。
彼らの多くは《魔王》や《堕落神》の力に触れ、堕落した神や精霊である。
決して一枚岩の勢力ではなく、その内部では方針(色事と誘惑を表に出すのか、武威を以て戦うのか、謀略を旨とするのか、など)や立場を巡って派閥に分かれ、常に主導権争いが繰り返されている。
かつては圧倒的な力を持った盟主である魔王によって纏まっていたが、魔王が主神との最後の戦争で傷つき、奈落の底で本体が眠りについてからは統一など望むべくもなく、分裂状態である。
現在、多くの力ある神々は、自らが直接地上で動いて痛手を負い、勢力を損なう愚を避けるため、自らの異界で力を蓄えながら時折分霊を送り込んで地上の動きに干渉するにとどまっている。


【”魔王”】5CP

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):公式参照
▼象徴(神格が二次的に司るもの):公式参照
▼信仰条件:なし
▼性質:公式参照
▼祝福:魔物でない場合、魔物として転生する。魔物またはインキュバスの場合《魔王の加護》を授かる。(実質的にPCが信仰する利益はないが制約もない)
▼解説:最も一般的な魔物国家での崇拝対象である。魔王はまた、自らの傘下にある神々に対する供儀を通じて間接的に崇拝を受け取っている。
▼カルトの生態:公式参照


【”堕落神”】5CP

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):公式参照
▼象徴(神格が二次的に司るもの):公式参照
▼信仰条件:なし
▼性質:公式参照
▼祝福:パンデモニウムへの扉を開く儀式に参加することが出来る。
▼解説:魔物国家において魔王に次いで崇拝対象として一般的な神。
▼カルトの生態:公式参照


【”大いなる蛇”】(15CP)

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):創造と支配
▼象徴(神格が二次的に司るもの):王権、堕落、欲望、情熱、傲慢、権威
▼信仰条件:全ての基本能力値が13以上であること 
▼性質:我は忘れぬ。我は諦めぬ。我は追い続ける。
▼祝福:《王の中の王》
”大いなる蛇”に帰依するものは卓越したカリスマ性を得る。
信徒はあらゆる反応判定に+2のボーナスを受ける。この修正は、通常の反応修正が通用しない場面、相手でも常に適用される。
また、信徒は<悪魔召喚>の魔法を素質なしに習得・使用することが可能となる。

▼解説
創造と支配を司る古代神。魔王の影とも、堕落神の現身とも呼ばれるが真の正体は知られていない。彼女は黒い太陽であり、光あるところに必ず落ちる影と堕落、創造に伴う影を象徴する。
伝説によれば、この魔神は嘗ては大いなる力を持つ大天使であり、主神の命で地上世界を創造したという。
だが、その作品のあまりの美しさに主神へと引き渡すのを拒み反逆し、天より放逐された。堕天の後も、人類を堕落させ世界を自らの支配下に取り戻すために暗躍を続けているといわれる。
彼女は金色の髪と青い瞳を持つ少女、もしくは青年の姿で描かれる。主神の経典では、黒い太陽、蛇の頭を持つ人物、あるいは巨大な漆黒の蛇として描かれる。

▼カルトの生態
このカルトは最も一般的な悪魔崇拝、超自然の力によって自分たちの望みを叶えようとする者たちが最初にたどり着くものである。
親魔物国では、堕落神あるいは魔王信仰の一形態と考えられており、教団も特にそれを否定することはない。
神殿では魔王や堕落神が同時に祀られていることがしばしばある。”大いなる蛇”とは彼女たちの使徒、或いは現身であると考えられている
信徒たちは逆に魔王や堕落神とはこの”大いなる蛇”のもつ無数の仮面の一つに過ぎない、と考えているが、それを口に出さないだけの分別は持ち合わせている。


【”変化の魔公”】(35CP)

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):希望と変化
▼象徴(神格が二次的に司るもの):歪み、運命、変化、魔法、堕落、変異、腐敗、汚染
▼信仰条件:主神勢力と敵対していること
▼性質:欲望を忘れるな。それこそ汝の生きる力の根源なり
▼祝福:《天地創造の言葉》
魔法の中から3つの系統を選択する。信徒はその系統に含まれる魔法を、素質なしでも習得、使用ができるようになる。それらの系統に含まれる魔法は、技能レベルが+3される。
信徒は外見上の性別を1秒集中することで自由に切り替えることが出来るようになる。これは<男性><女性><無性><両性具有>のどれかである。
精と妊娠に関しては本来の性別を参照する。望むならば男性の信徒はいつでもアルプとなることを選択できる。ただし、一度アルプになった場合、二度と元に戻ることは出来ない。

▼解説:彼女は世界の変化を司る神であり、希望を司る大精霊である。希望とは変化への欲望であり、既に存在しているものを作り直したいと望む意思である。
希望は物事の秩序を蝕む。それは破滅の道へと下り降りる妄想である。
彼女は力をもたらす囁きであり、歪みを作りし源である。王者の威厳を備えたこの神は、魔法や運命の糸をたぐり未来や過去のもつれを占うことで、世界を望む形に操作しようとする。
この神の真の目的を推し量ることは難しい。究極的には世界を支配しようとしているのだとしても、やり口がどう考えても遠まわしに過ぎるのである。
もしかすると、世界を混乱と変化が繰り返す渦の中に留めておくこと、それ自体が目的なのかもしれない。
いずれにせよ、彼女は頻繁に地上世界に干渉する。ごく些細な取るに足らないことを自分の手で行ったかと思えば、重要極まりない作戦を放置したり配下に任せて大損害を被ったりもする。
理解しがたい彼女の計画の中では、それらも必要な過程に過ぎないのか、単なる気まぐれで何も考えていないだけなのかは誰にもわからない。

▼カルトの生態:
彼女を崇拝するのは魔術師や魔女、神秘主義者やオカルトかぶれの民である。また、自己の力を個人的な目的に用いたいと望むものは誰でも、この女神の囁きを受ける可能性がある。
教団はごく小規模な魔術師、まじない師たちの知識交換ネットワークから、国家転覆を図る巨大な秘密結社まで様々である。
彼女のカルトは非常に広範囲に広がり、魔術学校から騎士団、主神教団にまでどこにでも浸透している。
カルトの象徴は鳥であり、空から地上を観察する彼らは主である”変化の魔公”へ常に世界の情勢を伝えているのだという。


【”秘密の守護者”】(20CP)

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):真実
▼象徴(神格が二次的に司るもの):知識、秘密、謎、禁忌、言葉、物語
▼信仰条件:知力15以上
▼性質:正しき知識。我は、これにこそ命を捧げよう。
▼祝福:《黒の書》
信徒は1冊の魔導書を授けられる。これは”秘密の守護者”の持つ魔導書の写しであり、通常の方法で取り上げられたり破壊されることはない(そうしてもいつの間にか手元に戻っている)
持ち主は1シナリオに1回だけ、知力を基準としたあらゆる通常技能を、習得しているいないにかかわらず<知力>を目標値として判定できる。

▼解説:この世のあらゆる秘密を知ると言われる高名な魔神。知恵と知識を尊び、永劫の歳月を真理の探究に費やした知識の精霊である。
その知識は失われた言語、文化、書籍、歴史、魔術、思想、ほぼあらゆる領域に及んでいる。知識に劣らず知恵にも優れ、人間社会に緻密な策謀を何重にもわたって張り巡らせている。
その計略は複雑怪奇で本人にしか理解できず、また非常に時間をかけて遂行されるが、それだけに対処は極めて困難である。
彼女は長い黒髪の少女の姿で描かれる事が多いが、望むならばいかなる姿でも取ることが出来ると言われる。
主神の勢力圏では巨大な蜘蛛、或いは不気味な装飾が施された魔導書、角を生やした老人などといった姿で描かれる。

▼カルトの生態:
彼女を崇拝するカルトを構成するのは、魔術師や学者、賢者などの知識や真理を探求する者たちである。
教団は知識を集積し、適切な代価を支払うことでそれを分け与える。神殿は往々にして巨大な、そして整理されていない図書館、博物館の様な姿をとる。
帰依者は直接の見返りを神に求められることはないが、死後その魂は輪廻の輪から外れ”秘密の守護者”が常に携えている<無銘の書>と題された書物の1ページとして”記録”される。
そのページは時として破り取られ、使い魔として、器として用いられたり、魔導書として新たな帰依者に貸し与えられたりする。


【”嵐の王”】(10CP)

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):風
▼象徴(神格が二次的に司るもの):天候、雷、嵐、自由、解放、変化、交流、挑戦、冒険
▼信仰条件:狭量の特徴を持たないこと
▼性質:同じことが良いこととは限らない。自由こそよし。
▼信仰による特典:《七つの風の加護》
以下の能力を得る。
【縁結びの風の加護】1シナリオに1回、反応判定の結果、若しくは≪吟遊詩人≫技能による判定の結果を振りなおすことが出来る。
【戦の風の加護】電気属性か風属性を持つ攻撃を行った際、そのダメージに常に+1する。

▼解説:中空を統べる神々の王であり、風の精霊王。雨風や雷といった天候を支配し、また吹き抜ける風は人と人をつなぐ言葉を運ぶため、交流や縁をも司る。
また、古きしがらみからの解放、未知への挑戦といった事柄を守護し、信徒には常に固定観念に捕らわれず、新たな挑戦を恐れない生き方を教える。
彼女は風の神々の王であり支配者の神でもあるが、その支配権は実力と美徳によって担保され評価されるべきものであり、血統による支配を否定している。
そのため、彼女は都市部では主に天候の神として、或いは縁結びの神、吟遊詩人の神、戦士と冒険者の神として信仰されている。彼女を主に信仰するのは辺境の蛮族である。
強大な魔神であり、上古の時代には主神や天空を支配していた太陽神と支配領域について激しく争い、幾度もの戦いの末に中空を己とその眷属の支配領域として認めさせたという。
現在は自らの領域に隠遁しており、滅多に顕現することはない。しかし、強い嘆願が送られれば、重い腰を上げて地上世界への干渉を始めるだろう。
彼女は薄布を纏い超然とした雰囲気を持った細身の女性の姿で描かれる。

▼カルトの生態:
このカルトは3つの側面から形成されている。一つは<嵐の声>、人と人を結ぶ言葉を司り、縁結びと吟遊詩人の神という面。
2つ目は<風の王>、新たなことに挑戦する冒険者、挑戦者、戦士の神としての側面。最後は<雷鳴轟かすもの>、天候を支配する風と雷の神という側面である。
嘗ては大規模な信仰が見られたこともあるが、現在では辺境の蛮族が時折崇める程度であり、カルトとしての規模はどれも小さなものにとどまっている。


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▼主神派

主神派の神々は、造物主にして万物の真の支配権の持ち主である主神の権威を認め、その意志に従い世界に正しき支配と繁栄を齎そうとする神々である。
彼らに取って魔王とは世界を狂わせた<バグ>であり、その思想は浄化されなければならない汚染である。
魔王派についた神々を世界に対する裏切り者、或いは洗脳された犠牲者と見なしており、須らく滅ぼされるか浄化されるべき存在として捉えている。
主神とその御使いである天使たち、主神に従う天の宮廷の神々、天より降り立ち地上を守護する英雄神などで構成されている。
かつては盟主である主神の意志を一糸乱れぬ足並みで遂行する強大な勢力であったが、主神が魔王との闘いで傷つき、最高天の彼方に隠れ眠りについてからは組織にも綻びが生まれている。
現在は天意代行と呼ばれる大天使たちの長が指揮を執っているが、眠れる主神も神託や分霊でその意志を地上に示すことがあり、命令系統に混乱が生まれているのである。
多くの強大な神々や天使は、主神の帰還に備えて天の王宮や自らの領域に戻り、力を蓄えながら地上の情勢を見つめている。


【”主神”】5CP

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):公式参照
▼象徴(神格が二次的に司るもの):公式参照
▼信仰条件:なし
▼性質:公式参照
▼祝福:素質ある人間の場合、天使や勇者に転生する。天使、神々、勇者の場合《主神の加護》を授かる。
▼解説:最も一般的な主神派国家での崇拝対象である。主神はまた、自らの傘下にある天使や聖人、神々に対する供儀を通じて間接的に崇拝を受け取っている。
▼カルトの生態:公式参照 


【”白き癒やし手”】25CP

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):調和
▼象徴(神格が二次的に司るもの):命、平穏、安らぎ、治癒
▼性質:敵を害する前に、己の身を省みよ。相手を許すもまた強き者の印なり
▼信仰条件:心から癒しの道を望むものは入信できるが、この意思に偽りがないかどうかは神託によって確認される。癒し手としての誓いを受け入れる以外に制限はない
▼祝福:《大いなる癒し手》
【癒し手の名声】癒し手は殆どの場所で歓迎され尊ばれる。あなたは反応判定に常に+2の修正を得る。
【治癒の祝福】あなたは《治癒》の妖術を習得する際、《疲労減少(1レベルごとに使用した時の疲労を1点減少させる。+20%/LV)》の増強を行うことが出来る。
【蘇生の祝福】この能力を得るには追加で200点のCPを消費する必要がある。あなたは<死亡>した対象の蘇生を試みることが出来る。
あなたが祈りを捧げながら対象に触れている間、相手はたとえ死亡していても毎ターン1点のHPを回復する。もしこれで現在のHPが1以上になれば、息を吹き返したことになる。
この能力は肉体が完全に破壊されている相手(傷や腐敗によってHPが(生命力のマイナス10倍)に至るまでダメージを受けている相手)には効果がない。
【禁忌】あなたは、知的生物を決して傷つけず、また全ての生物に必要なく苦痛を与えないことを誓わなければならない。
菜食を守らなければならず、一切の戦闘系技能を学んではならない。相手に何らかの形でダメージを与える呪文、妖術、特に直接攻撃系妖術、及び<群れの召喚>、<奪水>は習得を禁止される。
また、眠りや惑わしの呪文で相手を無力化した場合、その相手はあなたの保護下にあるものとして扱われる。それ以上の苦痛を与えたり、傷つけられるのを見過ごしてはならない。
禁忌を破った場合、即座に全ての祝福は効果を失う。取り戻すには、軽度の違反であれば1か月の瞑想と謹慎程度だが、意図的な禁忌破りなどの重大なものであれば大きな贖罪が必要だろう。
なお、魔物化や魔力浸食は《相手に苦痛を与える行為》と見なされる。浄化は見なされない。このため、魔物がこの神の信仰を維持できることは殆どない。

▼解説:
《白き癒し手》は癒しと慰めの女神であり、調和を齎すものである。原初の時代、彼女は天の王宮で主神に仕えていた。
やがて変化の風が吹き始め、世界に多くの災いが生まれ始めると、彼女は多くの神が選んだように戦を以てその源を破壊しようとするのではなく、災いそのものを癒す道を選んだ。
神々の戦いの中、天の王宮が崩壊した時、彼女は世界の中心で、もはや癒すことの出来ないものたち…死に至ったものたちの姿を目の当たりにした。
彼女は万物に癒しを齎すためには受け身ではなく自ら行動することが必要だと決心し、宇宙の傷口を見つけるために世界を放浪した。
仲間の神々と共に彼女は虚無の大海と現世の狭間、終末の浜辺まで赴き、そこに痛ましい傷口、世界に開いた虚空への扉を見いだした。
それを閉ざし、癒すことで彼女は宇宙の災いの根源を癒し、死せる者たちに癒しを齎したのである。
女神は自らの信徒に、死後は治癒を司る精霊として転生し、永遠に人々に癒しをもたらす存在となることを約束する。
彼女は短い白いローブを身に着け、優しい笑みを浮かべた女性として描かれる。

▼カルトの生態:
 このカルトは誰にも分け隔てすることなく、治療の必要なものに治療を施す。相手が貴族であろうと貧民であろうとえこひいきはない、ということになっている。
実際には、誰を優先的に看るか、誰に魔術を使うかは個々の癒し手次第である。彼女は医師、看護師などあらゆる治療行為をする人々に信仰されている。
全ての癒し手がこの女神を信仰しているわけではないが、ほとんどの癒し手は《白き癒し手》とその信徒を尊敬している。
 この女神の教理は単純で無垢である。癒し手たちは、和をもって人に接すれば、他人も和をもって皆に接するようになると望んでいる。
現実にはこのような考えは素朴すぎ、このような良心を全く顧慮しない者もいる。
例えば、混沌の怪物や古き魔物は、《白き癒し手》に対して何も求めるものは無いし、癒し手に厚意を示すこともない。
癒し手たちはそういった脅威が身近にあれば恐怖をあらわにする。これはカルトの基本的な教えに添ったものではないが、ごく一般的な振る舞いである。
《白き癒し手》の信徒には、非常に厳しい禁忌がある。厳しい時代にこのような受身の神を信仰することは、余裕のある少数の者のみにできる贅沢でもある。
その為、女神を信仰するのは特に敬虔な者やよく文明化された者に限られている。


【”破壊するもの”】20CP

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):破壊と再生
▼象徴(神格が二次的に司るもの):雷、嵐、熱狂、戦、殺戮、浄化、守護者、死、再生、生命
▼性質:浄化せよ。浄化せよ。浄化せよ。真理は一つなのだ。
▼信仰条件:魔物との戦いに生涯をささげる誓いを立てること
▼祝福:《天空の守護者》
以下の能力を得る
【雷を呼ぶもの】天空に赤い惑星が輝いている時、あなたの電気属性もしくは炎属性を持つ攻撃系妖術は、威力レベルに等しい追加ダメージを与える。
この星は14日掛けて天空を横断し、14日掛けて地獄を巡り再び天空に現れる。ランダムに決める場合、1d6を振って3以下なら天空に赤い惑星が輝いている。
【浄化するもの】あなたが破壊したものは、命であれ魂であれ、全て”破壊するもの”の手に送られ、浄化される。不浄な魔物も、あなたの手で死を迎えれば来世は人間や動物に生まれ変わるだろう。
このため、”破壊するもの”の信徒は殺戮において慈悲や善悪の観念を持たないことで名高い。彼らは最後には全てのものは浄化され救われることを知っているのである。
この能力は相手の蘇生能力を無効化したりは出来ず、魂を喰らう能力などで破滅させられたものを救う役には立たない。
【灰の司祭】あなたは”破壊するもの”によって殺され、地獄の彼の領土につながれた無数の地獄の怪物たちを召喚し服従させる機会を得られる。
但し、怪物たちは力なきものには従わず、油断すれば拘束を破って逃げ出そうとするだろう。あなたは《悪魔召喚》の魔法を他の条件を無視して学び、使用することが出来る。

▼解説:
“破壊するもの”は、天空における嵐と戦の神である。彼は「赤き惑星」、「破壊する者」、「喰らう者」、「浄化の神」である。
彼は修復することよりも破壊し、新たに置き換えることを是とする。彼の教義とは、「新しきものをもたらすためには、破壊は必要である」というものであり、そのため彼は生命の神でもある。
彼は天空における最後の一線を守る者である。至聖なる神が傷つき戦場を離れたときも、彼は揺らがず天空にあり、反逆の神々や偽りの太陽と戦い続けた。
世界が穢れ暗黒に包まれた時代には、彼は世界全土を破壊し、それによって宇宙を浄化し、<主神>の帰還に備えた。
 主神派の民の多くはこの神をタタリガミのようになだめるだけだが、聖都では《万物の王》として彼を信仰している。
血の色の惑星にある彼の宮殿から、彼は戦さと破壊を轟きのように送り、地獄にある彼の領土では死者の再生を導いている。
普通の主神派の民は、”破壊するもの”に貪り喰われないために彼を信仰している。聖都では多くの者が”破壊するもの”を祖先神、守護神として信仰する。
彼はその手に天空の槍、メイス、稲妻などの武器を持った戦士、或いは聖騎士の姿で描かれる。

▼カルトの生態:
聖都の人々にとって、”破壊するもの”は宇宙の中で卓越した位置を有している。彼は燃え盛る太陽であり、破壊神であり、雷、浄化する者、激怒する父、そして死の神である。
”破壊するもの”は世界が堕落するやそれを破壊し、善きもの、純粋なるものに新たな生命を与える。かの神は全ての風、炎、世界中の戦さの中に現れる。
主神にとってもこの神とカルトは強力ではあるが、扱いに手を焼く危険な道具である。
不正義が行われていると考えれば、主神派の神々にすら刃を向け<浄化>を執行しようとする彼らを主神とその大司祭たちは注意深く管理している。


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▼独立派

独立派の神々は、主神と魔王の戦いに関心を持っておらず、特定の立ち位置を取ることなく独自の目的で行動する神々である。
これには世界の運行以外に興味を持たない大精霊たち、太古より独自の勢力を保持していた強大な魔物や神々、
魔王に堕落させられたものの魔王の思想と反りが合わなかった神々や魔神が含まれる
独立派、と一まとめにされているが、上の記述通り纏まった勢力ではなく、魔王派にも主神派にも恭順を示さない存在が便宜上まとめられているに過ぎない。
どっちつかずの存在として両方から攻撃を受けることも多かったが、2つの派閥の盟主が眠りについてからは彼らも余計な諍いを抱えることを避ける傾向にある。
そのため、現在は表立った迫害は行われなくなっている。


【”始まりの竜”オーム】必要CP:特殊

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):竜
▼象徴(神格が二次的に司るもの):竜
▼性質:我こそ始まりなり
▼信仰条件:《ドラゴン変身》の能力を持っていること。
▼祝福:《真竜顕現》
あなたが≪巨大化≫の妖力を獲得するために必要な基本CPは20CP/LVとなる。
あなたは≪ドラゴン変身≫の種族能力を発動した際、以下の能力を得る。
【巨神の肉体】:巨大化レベルに等しい防護点と、巨大化レベル1につき自分の生命力に等しい追加HPを得る。これらは通常の上限を無視する。
変身が解除された場合、最大HPの上限を超えている分は失われる。
また、貴方の体は通常よりも多くの荷物を運ぶことが出来る。巨大化1レベルにつき70㎏若しくは1人のキャラクターを体に乗せて運ぶことが出来る。これは通常の荷重には数えない。
【巨体戦闘】:貴方の攻撃は、小さきもの達の防御を容易く突破する。相手が巨大化を持たない、若しくは自分よりも低いレベルの巨大化しか持っていない場合、
貴方の白兵戦における攻撃を防御する際に防御側は<巨大化レベルの差>に等しいペナルティを受ける。これは全ての能動防御に等しく適用する。
一方で、貴方の体躯はちょこまか動く小さきもの達を捕らえるのに不向きである。貴方の白兵戦の命中判定は、互いの巨大化レベルの差分と同じだけのペナルティを受ける。
また、巨体は身をかわすのに不向きである。貴方は避けに成功しても、1へクス移動して場所をずらす事しか出来ない。通常の射撃型の妖術や攻撃を避けた場合も、
範囲型を回避した場合と同様に通常の半分のダメージを受ける。
【巨体の一撃】:貴方は武器として使える尻尾や巨腕、巨大武器などで複数の敵を薙ぎ払う攻撃を行うことが出来る。
これは使用する部位の付け根を中心とした、扇形で120度の範囲を攻撃する。範囲内の右端から攻撃するか、左端からするか決めること。
この攻撃は自動命中する。刺しダメージを与える部位は使用できず、相手の部位は狙えない。
敵は<空中に跳び上がり回避する(飛行できる場合、若しくは超跳躍持ちの場合のみ)><地面に身を投げ出して回避する><体力で受け止める>か選択する事が出来るが、
通常の能動防御は行えない。空中に跳び上がる場合は通常のよけとして扱う。地面に身を投げる場合、+3のボーナスがある避けとして扱うが、判定後自動的に転倒する。
どちらの場合も受動防御は無効である。結果に関わらず、攻撃は次の対象へと向かう。
体で受け止めた場合、体力の即決勝負を行う。攻撃側が勝てば、防御側は通常の半分のダメージを受けて自動的に転倒し、攻撃は次の相手へと向かう。その部位が
叩きダメージを与える部位である場合、攻撃者はダメージなしで転倒だけさせる事を選んでもいい。
体力の即決勝負で防御側が勝つか引き分けだった場合、攻撃は受け止められたことになり、薙ぎ払いは其処で終了となる。ダメージは与えられない。

▼解説:竜族の一部が崇拝する祖竜。普通、竜族は自分以外の何物も頼ったり崇拝したりしない。
この存在は、竜族に伝わる数少ない崇拝対象であるが、古代龍語の難解な発音と文法のため、その詳しい伝承はおろか名の正確な発音すら不明である。
竜族の冗談に付き合わされているに過ぎないと考える学者も少なくない。
▼カルトの生態:一部の竜族が崇拝しているということ以外は全く知られていない。組織としての結びつきがあるかどうかも不明である。


【”角を持つ男”】10CP

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):精霊
▼象徴(神格が二次的に司るもの):精霊、自然、魂
▼性質:知恵を見逃すな。生き急ぐことは、必ず破滅に通じる
▼信仰条件:精霊ではないこと。多くの精霊から敵意を受けるような行動をとったことがないこと。
▼祝福:《精霊舞踏》
 あなたは儀式によって自分に友好的な精霊を呼び出し、その助力を得ることが出来る。精霊は実態を持たず、呪文を行使することで助力を行う。
この儀式には1時間を費やす必要があり、精霊は一回呪文を使用すると去ってしまう。一度に保持して置ける精霊の数は<同性相手の反応判定のプラス修正(最低1)>体までである。
精霊はあなたと常に同じへクスにいるものとして扱い、フリーアクションで命令することで即座に技能15レベルで呪文を使用する。準備時間は通常通り必要である。
エネルギーコストはあなたが支払うこと。パワーストーンを用いてもよい。
精霊が持てる呪文は<地霊系><水霊系><火霊系><風霊系><光/闇系><物質操作系><治癒系><肉体操作系><移動系><精神操作系>で、至難ではない呪文だけである。
特定の精霊は特定の呪文一つしか使用しない。召喚時に決めておくこと。

▼解説:彼は精霊使いの道を見出し形作った父祖であり、最初の精霊使いである。精霊使いとなるものは彼の道を歩む。子どもの夢にあらわれ、その者が精霊使いとなるべきか否かを見極めるという。
彼は力なきもの、神々に見捨てられた場所に住まう者たち、文明から切り離された辺境の住人に、自然界を恐れ敬うこと、そこから恵みを引き出す方法を教える。
その姿は文化圏によって様々だが、自然との繋がりを象徴する1本の角を額に生やしていることだけは共通している。

▼カルトの生態:このカルトは広範囲に広がっているが、支配的なものとなっていることは殆どない。
集落がある程度の成熟を見せると、神々のカルトが入り込み、素朴な自然界への崇拝は駆逐され、取って代わられることが常である。
このため、このカルトは辺境の蛮族、遊牧民、一部の精霊崇拝の聖地でのみ強い影響力を持っている。


【”定命の父祖”】10CP

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):人
▼象徴(神格が二次的に司るもの):人としての生活、亜人
▼性質:我は明かりを掲げ、後続を導く
▼信仰条件:人間(エルフ、ドワーフ)であるか、それらの種族出身の魔物(勇者、天使)であること。
▼祝福:《祖霊召喚》
 貴方は自らに連なる祖霊を召喚し、その助けを請う事が出来る。祖霊は実体を持たず、その知識を囁いたり貴方に憑依する事で技能を貸し与えたり代わりに行動する事で助力を行う。
《祝福》を得た時点で、一つの技能を指定する。貴方はその技能を持つ祖霊1体を召喚する事が出来る。
祖霊憑依中、貴方はその技能を12レベルで持つ。(もし貴方が同じ技能を同レベル以上で取得している場合、貴方の技能は+2レベルされる)
技能に何らかのコストが必要な場合、それは全て貴方が支払うこと。
セッション中に、別の技能やより優れた技能レベルを保持している祖霊と遭遇し、友好的な接触に成功した場合、貴方はその祖霊を召喚し自分に憑依させられる様になるかもしれない。
その場合でも、1度に憑依させておける祖霊は1体のみであり、切り替えには妖力の発動と同じく宣言してから1ターンの経過が必要となる。
 貴方は予め祖霊を自分に憑依させておくことで、気絶・睡眠状態でも肉体の主導権を憑依した祖霊に渡し行動する事が出来る。祖霊は自分が持つ技能以外は使用できず、
肉体的な特徴・妖力のみ行使できる。通常は安全な場所まで移動し回復に努める事になるだろう。瀕死になった場合、この能力は意味を為さない。

▼解説:定命の祖父はあらゆる人間型種族の共通の祖先である。最初、《放浪者》と呼ばれた彼は、天の宮廷の創造の広間で作られた。
このとき多数の神々がともに力を注いだため、彼は世界のあらゆるものを少しずつその身に備え持っており、どんな神のためにでも働くことができたのだという。
定命の祖父の最も重要な物語は、≪死≫と出会ったことである。彼はこの力が世界にもたらされた時、この世で最初に死を迎えたものとなり、この時から≪定命の父祖≫と呼ばれる様になった。
以来、人間はその遠祖と同様に死すべき定めのものとなった。彼は冥界より生者と死者を分かち、それぞれの場所においてあらゆる人間の義務と仕事を明確にした。こうして世界に秩序が生まれた。
彼は人間に、葬儀を行い、死者が生者を悩まさないようにすることを教えた。また彼岸の魂と言葉を交わす儀式と、死者を崇め敬う方法を教えた。
定命の父祖は信徒に「お前たちは死後も自分であり続ける」と説く。もっともその後の運命がどのようなものになるかは保証しない。
このカルトは、葬儀の様式を定め、祈祷師の掟と儀式に従えば生者が死者に悩まされることはなくなるとも説く。
葬儀の内容は一律ではないが、どの場合にも死者を生者から切り離すための呪文であり祝詞である言葉を含んでいる。

▼カルトの生態:
このカルトは広範囲に広がってはいるが、支配的なものとなっていることは少ない。
酷い目にあっている人間の間に、困難な時期に、また神々が民を助けない時代に、このカルトは栄える。
祈祷師は、自らと直接関わる民以外に対しては権力も威信も殆どない。
祖霊崇拝は人間が死すべきものであることを強調し、生きるために死者の力を借りる。一方で弱い人間を悪い超自然の力から守るものでもある。
祖霊崇拝の民は通常、神を嫌うが、自分さえ放っておいてくれるなら神と妥協することは厭わない。
もっとも嫌われている神は《死》である。この神が神と人とを別のものにし、人間の生得の権利を奪ってしまったからである。


【”死の恐怖”】(25CP)

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):死
▼象徴(神格が二次的に司るもの):名誉、真実、戦、剣、武器、終わり
▼性質:死は安寧。限られし命の者の定めなり。それを拒むことこそ、悪なり
▼信仰条件:”死の恐怖”を崇拝することによる特典と制約を理解した上で、信仰の誓いを立てること
▼祝福:《衰亡の加護》
あなたの手にした剣(剣、両手剣、ナイフ、短剣に属する武器)は死の力を帯びた輝きを放つ様になる。これは”死の恐怖”の信徒にのみ知覚する事ができ、周囲10mを十分な明るさで照らし出す。
死の光を帯びた武器の攻撃は基本ダメージが2点増加し、実体のない相手にも通常通りの効果を与えることが出来る。
あなたは自然の方法では決して子を為す事は出来ない。また、貴方は死の眷属ではあるが不死者ではない。その為、生命を感知する魔法やアンデッドを感知する魔法は貴方に一切の影響を及ぼさない。
あなたはいかなる手段でも蘇生することは出来ず、アンデッドとして復活する事もない。
この神の信徒を辞めることは出来ない。棄教した場合でも有利な特典は失われるが、不利な部分はそのまま残り、他の神を信仰する事も出来ないままである。

▼解説:死と真実、そして名誉を司る戦神。彼女は死という世界法則を世界に齎した女神であり、そして、その剣により「切り裂く者」「分離する者」でもある。
彼女は生者と死者とを分け、死のありようを定め、死後の世界を形作った。彼女は信徒に対し無思慮な死の力の濫用を戒め、尊厳ある死の為に、誠実で誇り高き生を求める。
故に真実と名誉を司る神でもあり、破られてはならない誓いに力を与える神でもある。この神を崇めるのは「死」を振るうことを生業とするもの、即ち戦士、兵士、職業軍人である。
彼女は地上の”言葉ある種族”に定命の宿命を与えた神であり、戦うこと、死を恐れないこと、自己に厳しく生きる路を教える。
その神像は全身鎧を着た騎士、或いは中性的な風貌の軽装の剣士として表現される。時には大地に刺さった巨大な剣の姿で描かれる事もある。

▼カルトの生態:
このカルトを構成するのは主として専門の戦士や兵士、軍人、武芸者といった、人生を戦いに捧げる道を選んだ者たちである。
彼らは決闘、闘い、強敵を好み、逆に嘘、裏切りを嫌う。それゆえ信徒は信頼されるが、愛されることは少ない。
死の体現たるこの女神の重要性にもかかわらず、カルトはほとんど政治的影響力をもたない。
兵士たちは軍隊を構成するが、しかし究極的な決定は他の者…貴族や王によってなされるのである。
信徒は中立を旨とし、基本的には特定の勢力に加担すると言う事はない。
例外は過てる「死」の形であるアンデッドである。この神の哲学では、肉体は精神から切り離しては維持できないと信じられている。
ゾンビやスケルトン、その他のアンデットの様な創造物を生み出すことは呪われた事である。
通常、親魔物国で崇拝されている宗派では、自我のあるアンデッド(魔物娘)は<そういう形の生き物>と見做され、不死狩りの対象とはならない。
逆に反魔物国の宗派では、あらゆるアンデッドは須らく滅ぼされるべき対象と見做されている。


【”全てを害する風”】20CP

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):永遠の闘争
▼象徴(神格が二次的に司るもの):激怒、破壊、狂乱、闘争、浄化
▼性質:我が怒りは世界の怒り、我が悲しみは世界の悲しみ
▼信仰条件:全ての混沌の存在を破壊すべく常に全力を投じること。混沌の存在が見つからない場合、積極的に探索し破壊に赴くこと。
▼祝福:《狂乱激昂》
あなたは行動の最初に意志判定に成功することで自主的にバーサークを引き起こすことが出来る。また、行動の最初に意志判定に成功すれば自主的にバーサークを離脱できる。
あなたはバーサーク状態で攻撃を行った場合、命中判定に‐2のペナルティを受けるごとにその攻撃に対する能動防御に‐1のペナルティを与えることが出来る。
また、あなたの激怒は周囲の士気を萎ませ攻撃の手元を狂わせる。バーサーク中のあなたを対象にした攻撃は命中判定に‐5のペナルティを受ける。

▼解説:破壊と浄化を司り、混沌の腐敗に対する世界の怒りを体現する女神。風の大精霊でもあり、司るのは砂混じりの乾いた砂漠の風。南の怒りの風、とも呼ばれる。
その風は粗野で荒々しく、その通るところの大地は手荒く掃き清められる。彼女は慈悲を知らぬ力であり、その力の源は世界を清める正義の怒りである。
かつてこの女神は外なる領域から現れた混沌の究極の顕現と相対した。それは天地創造の法律の穴、宇宙の織物に開いた穴、破壊と邪悪そのものが形をとった存在であった。
愛する全てのものが死んでいく中で堅固に踏みとどまり、粗野な力と勇気を武器に彼女は立ち上がり、戦い続けた。
彼女は全世界に支えられ、憤怒によって霊感を受け、情熱によって力を得ていた。大地に打ち倒されると、大地が彼に力を与えた。空中に投げ上げられると、彼女は吐く息吸う息から力を得た。
火は冷気とともに彼女を助けた。世界そのものが彼女の叫びに応え、四散した宇宙山の欠片が世界の端から轟音とともに飛来し“悪魔”の身に深く突き刺さった。
無量の重さを持つ石化した「法」そのものが“悪魔”を粉砕し、大地は裂けて“悪魔”を永久に大石塊の下に埋めたのである。
彼女は今も廃墟となった古き天の宮廷にただ一人で住み、荒れ狂う清めの風を世界中に吹き降ろしている。
この神の最大の目的は“悪魔”の復活と新たな混沌の王の出現を防ぎ、それに類する混沌のものどもの興隆を防ぐことである。

▼カルトの生態:
このカルトは、殆ど組織化されておらず纏まって行動することはない。個々の判断で混沌の悪しき怪物と戦い滅ぼすのが彼らの信仰であり礼拝なのである。
政治的な影響力は微小である。少なくとも国家や部族の行動を左右することはない。
 このカルトの狂戦士は、通常の社会にとって受け入れがたい存在である。彼らはタブーや礼儀を無視し、しばしば殺人すら犯すが、これに対して復讐を試みるものはない。
一般の人々は、狂戦士は人の心を持たぬ暴れ者であり、人間と呼べるか怪しく、狂気に憑かれており危険極まりないと思っている。そしてそれは正しい。
 だが混沌と戦う戦士の必要性は、平和な時に狂戦士と一緒にいなければならない人々の不快を上回る。人々は混沌を恐れるが、狂戦士は混沌を求める。
これこそ人々が彼らを尊敬する唯一の理由である。突然の激怒と理不尽な憤怒が尊ばれている土地では、人気は高い。
手短に言えば、この神を崇めているのは蛮人であり、社会が野蛮であればあるほどこの神の人気は高いのである。


【”低き火”】(15CP)

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):創造と破壊
▼象徴(神格が二次的に司るもの):鍛冶、金属、炎、大地、火山、鍛錬、武具、道具、粉砕、情熱、執念、技巧、ひらめき
▼信仰条件:技能≪鍛冶屋≫12レベル以上。もしくは≪武具屋≫のどれかが12レベル以上
▼性質:試すことを恐れてはいけない。未知の世界にのみ存在するものもある。
▼祝福:《十鉱の秘儀》
信徒は武器や防具を含むあらゆる道具について、理解を深め使いこなせる様になる。製作を行うための技能を一つ選択する。その判定に常に+1のボーナスを受ける。
武器を装備した際に、その技能に+1のボーナスを得る。防具を装備した際、防護点に+1のボーナスを得る(魔物でもこの追加の1点だけは有効。生命力による限界も無視する)

▼解説:鍛冶、静まらぬ大地、炎の神。知性ある生物の魂を満たす熱とエネルギーの創造力を統べ、創造と破壊の循環を司る神である。
彼は定命の者にさらなる表現力があると感じ、常に彼らの想像の壁を押し広げようとしている。
故に芸術家、鍛冶、武具職人といった、何かを生み出すことを生業とするもの全てに敬意を払われている。
彼女は融けかけた金属の鎧を纏い、金属の槌を手にしたドワーフの女性として描かれる。

▼カルトの生態:
彼女を崇拝するのは主に鍛冶職人、芸術家、戦場で武具に命を預ける戦士たちである。
カルトは職人を束ねるギルドとしての性質を持ち、往々にして都市で影響力を持つ。
農村でも道具を作り出せる職人は貴重な存在であり、農耕神ほどではないが崇拝が捧げられている。
低き火……溶岩を統べる神でもあり、大地の怒りを象徴する神である彼女は時に祟り神として恐れられ、崇拝されない地域でも一定の敬意と恐怖を以って遇される。


【”荒廃の主”】(20CP)

▼原理(神格の本質、能力、象徴を現すキーワード):飢え
▼象徴(神格が二次的に司るもの):荒廃、錆び、腐敗、衰微、絶望、破滅
▼信仰条件:生命力13以上
▼性質:炎は生きるが故に、燃え広がっていく。炎として、生きるが故に、他者を焼き尽くそうとするのだ。
▼祝福:《絶望の力》
あなたの体には、自然の生命や魔力と相反する堕落した力が流れている。周囲の魔力は枯渇し、小動物や虫、草木は死に絶え枯れ果てる。子供や病人、老人は体調を崩し寝込むようになるだろう。
貴方に対しては自然の動物や植物は近づいてこず、襲ってくる事も無い。貴方は自然の方法では決して子を為す事は出来ない。周囲からの反応は‐2される。
あなたが”荒廃の主”の信徒ではない誰かに触れた場合、或いはそうした誰かがあなたに触れた場合、あなたと相手は防護点を無視した邪悪属性の5点のダメージを被る。
もし接触を続けた場合、このダメージは毎ターン齎される。この祝福はコントロールすることは出来ず、常に発動する。
余分に50CP費やせば、あなた自身はこの効果による悪影響を無視することが出来る。

▼解説:この神は古の時代、主神と魔王が最後に正面から激突した神々の大戦で生まれた。
2柱の超越神が激突した際、世界が激震し、大変動が起きた。大陸が沈み、海が沸騰し、天が崩れ降り注いだ。
最後には2柱の神々は傷つき、自分の領域に退いて永い眠りに落ちたが、それまでに世界が被った損害はすさまじいものだった。
特に傷が深かったのは、2柱の神々が激突したその地であった。そこは長き時が過ぎても癒されず、現世でありながら外なる深淵へと通じる巨大な穴、世界そのものの綻びとして残った。
そしてある時、その傷跡そのものが形を変えて牙を剥き、周囲を無差別に喰らい始めるに至った。
もとより世界の傷跡であり生きた虚無そのものであったそれは、いかなる術でも傷つけることができず、多くの神々と大精霊がこの形を持った荒廃に貪り食われ、消滅したと言われる。
大戦を生き延びた残りの神々は、力を合わせてこの忌まわしき恐怖を縛り上げ、世界の外側に放り出した。
それ以降、この忌まわしき存在の名は抹消され、表立って語られることはない。

▼カルトの生態:この神を積極的に崇めるカルトは表立っては存在しないが、終末思想に傾倒した神秘主義者たちの手で祭り上げられることがある。
そうした者たちの主張によれば、この神は<約束された終焉>そのものが形をもった存在であり、時が至れば世界を終わりに導き、それは誰にも止めることが出来ないのだという。
もっとも、その後の主張は千差万別で、信徒だけが救われる、神の到来を早めるために、破壊活動を行う、というものから、
避けられない終わりを常に意識して今を真剣に生きなければいけない、というものまで様々である。
まれにその力を利用しようと接触を試みるものも居るが、成功した例は知られていない。
文明圏の外では、この神にいけにえを捧げ、その眼が自分たちに向かないように、また世界の滅びが少しでも遠い先になるように祈る。
そうしたいけにえや祈りが僅かでも効果を持っているのかは、誰にもわからない。


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