『オブローモフ』における事物イメージについて : コーヒーとウォトカ


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分類

論文

タイトル

『オブローモフ』における事物イメージについて : コーヒーとウォトカ

公開

北海道大学附属図書館
北海道大学機関リポジトリHUSCAP
北海道大學文學部
http://hdl.handle.net/2115/33757
•ページ数:19

著者

大西郁夫

発行日

2000/03/31

本文引用

 ……こうした換喩あるいは換喩の一種で,部分で全体を示す提喩としての細部は,先に挙げた『罪と罰』『父と子』とほぼ同時代のゴンチャロープ『オブローモブ』においても数多く見られる。むしろ『オブローモフ』においてはそれらの細部が反復・強勢されることによって, ドストエフスキイやツルゲーネフにおける細部よりも喩法としての特質が明示的になっているとも言える。なぜならそれが換喩であれ提喩であれ,一回きりの叙述としてではなく喩法だと意識されるには反復されることが有効だからである。
 こうした細部へ注目する場合,近年発達してきたコンビュータを利用した研究方法が大きな威力を発揮する。従来は特定の語を対象にしようとすれば,読み手の記憶やカード式のメモに頼るといった多大の集中力と労力を要する作業を強いられたが,コンピュータを利用すれば必要な語を瞬時に抜き出すことも可能だし,作業過程でキーワードを補足する必要が生じた場合もすぐに対応できる。

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