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朝。頭上でゆるゆると渦巻く、心地好い微睡。ここに来てからというもの、それに素直に身を預けることができないでいる。 枕がいつもと違うとか、朝日の温もりが無いとか、それも要因の一つかもしれない。 けど一番は、いつクラスメイトに殺されても不思議でない、という異常極まりない環境からだろう。 自室で鍵さえ掛けていれば大丈夫なのだろうけど、やはり精神的な重圧というものは大きいみたいだ。 唐突に、ノックの音がする。石丸君だろうか。 しかし…今回のは、何と言うか、普段以上に遠慮の無い感じだ。ずっとどんどんやっている。 「…だ、誰?」 何とか絞り出した、我ながらか細い声すら容易に掻き消すノックの音。それに混じって、少し耳障りな、甲高い声が鼓膜を突く。 「おいこらー!朝、朝、朝ー!早く起きやがれなさい!…それとも、シーツにおねしょで地図描いちゃってたり?ごっめんねー、皆にはそう言っとくから!」 「ちょ、ちょっと待ってよ!!」 焦って扉を押し開けた先には――江ノ島さん、が立っていた。 「あ、出てきた。ねーねー、朝。早起きは3モノクマメダルの得なんだってさー。寝てた方がマシって?うぷぷぷぷ。」 やっぱり、江ノ島さんだ。けど…なんだろう、不思議な違和感がある。 彼女は、確かに雑誌に載ってた通りの江ノ島さんだ。けど、初日に会った江ノ島さんじゃ、ない…? そんなボクの混乱を楽しむように、彼女はただただ笑うばかり。それも、弛んでいるのは口許だけで、瞳から光は消え失せている。 「ふーん、気になる?私様の胸が一夜でぼいーんになってるのが。いくら育ち盛りの高校生でもこの成長はヤバいよーって?」 「そ、そうじゃなくて…」 「ほら、本物でしょ?」 不意に、抱きしめられた。 柔らかくて豊満な胸の谷間に、顔が沈む。女の子特有の甘ったるい香りが、頭の中を麻痺させる。 ふと気付くと、ボクは床に押し倒されていて――後ろ手に扉を閉め、鍵を掛ける江ノ島さんの姿を呆然と見上げていた。 「江ノ島、さん…?」 「童貞丸出しの苗木君のーっ、ふ・で・お・ろ・し!はっじめるよー!!」 頭が、くらくらする。筆おろしって、まさか…。 間髪入れずにボクの股の間で腰を屈めた彼女は、慣れた手つきでズボンのチャックを下げ、既に熱を帯び始めているそれに手を伸ばす。 「ふーん、意外。皮被りの包茎クンかと思ったのに。」 生温い吐息を吹き掛けながら不満げに呟くと、控えめに玉袋を舐め始めた。 禁欲生活のせいだろうか、限界まで膨れ上がったそれは、これでもかという程に赤く熟れ、今にもはち切れんばかりだ。 そして絶頂―――には至らず、彼女は途中で手を止めてしまった。 「え…?」 「え、なに?私様の口の中で精子フィニーッシュ!!できると本気で思ったの?アンタみたいな残念童貞には、これで十分だし。」 ふと立ち上がった江ノ島さんは、一度大きく足を上げると、ブーツのつま先で器用に、そして執拗に、反り立ったそれを踏む。踏む。踏む。 本当に潰れてしまうのではないかと危惧する間もなく、どろどろとした白濁液が黒のブーツを白く染める。 えも言えぬ快感に歯軋りするボクを見下げるその目には、もう何も映ってはいなかった。 だらしなく涎を垂らし、恍惚と身体を震わせ、悦に浸りきっている。 「あー、ヤバい…これだけで逝っちゃいそう…。…ね、ね、ね。挿れるよ?挿れるけどいい?答えとか聞いてないけど大丈夫?」 スカートの下にちらりと覗く真っ赤な下着を膝までおろし、徐々に腰を屈めていく。 濡れに濡れた割れ目が一物の先に触れると、淫靡な水音が鼓膜を悪戯に擽る。 「いっただっきまーす。」 じゅぶじゅぶじゅぶぶ―――熟れ切った一物は、間の抜けた音をたてて、彼女の割れ目に飲み込まれてしまった。 「はい、卒業オメデトウございマース!!…今のお気持ちをどうぞって?興味ナッシングだし聞かないんだけどね!うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ。」 江ノ島さんが身体を上下させる度に、これまでとは比べ物にもならないような快感が、頭のてっぺんに向けて突き上がる。 そして、腰は振り続けたまま、ボクの身体の上に覆いかぶさるなり、さも当然かのように、彼女は唇を重ねた。 まるで別の生き物のように、口内を犯す舌先。呼吸すらままならない。 「あんっ、…っぷはっ!!…え、なになに?もしかしてキスも初めて?なわけないよねー、女コナン君とラッブラブドッキューンだったもんね!」 「…女、コナン…?」 「あー…ミスミスミス、今のナシ。なんでもないないなんでもなーい。」 少し、胸の奥が痛んだ気がした。 そんな不思議な罪悪感も、圧倒的な快楽の前ではあまり薄っぺらだった。 「ほらっ、ほらぁ…――あっ、出そう?童貞の上に早漏苗木君はもう出そうなんでしょ?」 「―――…なに、やってるの。」 ふと視線を起こした先には―――扉を開いた霧切さんが、呆然と立ち尽くしていた。

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