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苗木くんはセックスが上手なのだろう
初めての行為に緊張している私を優しく抱きしめながら、何度もキスをして落ち着かせた手並みや
大人のキスをしている最中にいつの間にか服を脱がされていた事などから分かる
手馴れているのね、なんて冗談をあの時は言ってみたけど
今考えると本当に手馴れていたんだとしか思えない

「どうしたの?霧切さん?」

退屈させてしまったのかと心配しているのだろう、不安そうに可愛らしい顔で尋ねてくる苗木くん
気持ちが良くて思わずボーっとしてしまったのだと返す
苗木くんは顔に似合わず前戯がねちっこい
体中にキスをされた時は恥ずかしくて涙が出そうになってしまった
アソコに舌を這わせられた時は顔から火が出るかと思った
苗木くんのくせに生意気よなんて思っていられたのは何回目までだったろうか
愛撫が再開される…が、彼は敏感な所をすぐには触ってくれない
火のついた体にそれはもどかしい

「その…もっと…強く、クリトリスも…」

して、とおねだりする
真っ赤になる苗木くんの顔、それよりも真っ赤になっているであろう自分の顔
自分がこんな女だと分かってしまったのは苗木くんのせいだ
腰をくねらせておねだりするようになってしまったのは苗木くんのせいだ
でも期待してしまう、もっと気持ちよくなりたいと思ってしまう
ああ、苗木くんの舌がクリトリスに触れる、大陰唇を指がなぞる

「んっ…ぁ、やぁ…ぁぁぁ」

手袋を噛んで押し殺したはずの声が漏れてしまう
膣口に中指が差し込まれ私の好きな場所の責めはじめる
クリトリスに歯が立てられ舌で舐めまわされる
下腹部の快感で頭が熱くなっていく
頭が白くなっていく
気持ち良い気持ちいいきもちいい

「んっ、あっ!やっ!んーっ!」



イッてしまっていたのだろう
弛緩している体に力を入れようとすると苗木くんがニコニコしながら見つめているのに気付いた
愛らしくも小憎たらしくもあるその笑顔、前はつい拗ねてしまい困らせた事もあった
ここで気持ち良かったとか愛してるとか、そんな言葉を言えればいいのだろうが
いまだに「誠くん」と名前で呼ぶことも出来ない私には難しい

「続けましょう」

そう視線を逸らしながら言うのが精一杯
苗木くんはこういう時分かっているよというような顔をするようになった
喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか

「いくよ、霧切さん」

セックスで一番怖くて嬉しいのが今だ
体に他人が入ってくる、私に苗木くんが入ってくる
今でも少し怖くて、今でもとても嬉しい瞬間
クチュリと恥ずかしい音を立てながら苗木くんが入ってくる
声を出そう、思いっきり甘えてしまおう
一つになったのだから気兼ねなく甘えてしまおう

「あああっ!」

声が押さえられない

「好きっ!苗木くん大好き!あっ!」

「もっとギュッてして!やだ、もっと!」

誰かの甘えた声、自分でもよく分からない
霧切さん霧切さんと私の名前を呼ぶえっちな声、興奮する
ギューッと足を絡める
動けなくたっていい、ああ、いや、やっぱり動いて欲しい
お尻をつかむ苗木くんの手があったかい
腰を擦り付ける度に喘ぐ苗木くんが可愛い
グイグイ腰押し付ける、また頭がボーっとする

「キスして!苗木くん、キスして!」

貪るようにキスをされる、息をするのも忘れて舌を絡める
イク、もうイク
苗木くんの唾液の味、腰が痺れる
頭が白くなった後、おなかの中で暖かいものが染み込むような感触がした




「苗木くんのくせに生意気だわ」

素直になれない
私ではなかった、忘れてしまった二年間に誰かと愛し合ったであろう彼
私より七センチも背が小さいくせにこんなに優しく抱きしめてくれるなんて
すごく、すごく嬉しいけど

「苗木くんのくせに生意気だわ」