苗木くんは普通の高校生男子です

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苗木「あぁ・・・どうしてこんな事になっちゃったんだろう・・・」 十神「こんな下らない事に俺を巻き込むな。さっさとここから出て行け、貴様ら」 山田「そうですぞー。十神白夜殿!この不肖、山田一二三、十神白夜殿に力を貸しますぞ!」 十神「いらん。黙れ。そして、貴様もさっさとここから出て行け」 山田「なんですとー!」 桑田「へっ、何だよ、お前ら。いい子ぶっちゃってよ。お前らなんかに俺の舞園ちゃんへの愛(主に欲望)を止められると思うなよ!」 葉隠「そうだべ!俺にだって、たまにはいい事ぐらいあっても罰は当たらないべ!俺は裸を見たい!・・・オーガ以外のをだべ」 桑田「安心しろっての。誰も腐川やセレスの貧弱な身体になんて興味なんてねーから!」 葉隠「そうだべ!時代は巨乳を求めている!・・・オーガ以外のをだべ。俺の占いは三割当たる!」 苗木「はぁ・・・」 ~今から十分前~ 石丸「ムーーッ!!ムーーッ!!(※何をやっているんだ、君たち!早くこの縄を解きたまえ!そして、今すぐこんな下らない事はやめるんだ!)」 大和田「悪ぃな、兄弟・・・漢には、あいつらにはやらなきゃいけない時があんだよ。あいつらにとって、ちょうど今がその時なんだ」 石丸「ムーーッ!!(見損なったぞ、兄弟!!)」 大和田「あぁ・・・言い訳はしねえよ」 桑田「一番うるさい委員長を縛っちまったから、これでオッケーだな!」 山田「も、もう、これで逃げる事はできませんぞ・・・」 桑田「逃げる?ありえねーしw俺はずっとこんときを待ちに待ってたんだぜ?」 葉隠「そうだべ!俺の占いでも絶対にバレないと出てるべ!俺の占いは三割当たる!」 全員『逆にそれは不安なんじゃ・・・』 桑田「ま、まぁ、大丈夫だって。苗木もそう思んだろ?」 苗木「う、うん・・・でも、いいのかな。こんな『ノゾキ』なんて」 そう、僕たちはクラスの女子全員がお風呂に入ると聞いて(聞いたというか、いきなり葉隠くんが「ピキーンと来たべ!」とか言い出したんだけど) こうして、男子全員で脱衣場まで来たというわけだ。今なら、安心というのも当然だ。 何故なら、女子が全員入っている今なら、僕たちを『 監 視 』する存在がいないからだ。 だから当然、突然連れて来られて反対した石丸くんは今は猿轡をされて、両手を後ろで縛られてそこに放置されている。 だったら、最初から連れて来なければいいのに・・・ 桑田「バッカ!男全員にチャンスがなきゃダメに決まってんだろ?ただし、邪魔をしようってんなら、容赦はしねーけどな」 葉隠「だべ」 苗木「友情に厚いのか厚くないのか、よくわからないよね・・・」 石丸「ムーーッ!!ムーーッ!!」 桑田「悪ぃけど、お前には黙ってそこで見ててもらうぜ。もちろん風呂場は見せないから安心しなって」 葉隠「だべ」 苗木「優しいんだか優しくないんだか、よくわからないよね・・・」 桑田「細かい事は気にすんな、苗木」 葉隠「だべだべ」 苗木「・・・葉隠くんもよくわからないからって、適当に相槌打たないでよ」 葉隠「だべだ・・・あ」 石丸「ムーーーッ!!!」 大和田「せめてもの情けだ。俺も一緒にここにいるからよ、兄弟」 不二咲「あの・・・大和田くんは一緒に見なくてもいいの?その、ノ、ノゾキをさ」 大和田「あ?俺はいいんだよ。兄弟みたいに正義感振り回すつもりもねーし、あいつらの気持ちもわかるからよ。     だからって、コソコソとノゾくなんて漢らしくねーこともしたくねーからよ」 不二咲「そっか・・・(ほっ)じゃあ、私もここに一緒にいるよ」 大和田「んだと?お前はいいのかよ、女の裸だぞ、裸」 不二咲「だって私、今までこんな生き方だったし・・・女の子、苦手だし・・・」 大和田「あー、そういやそうだったな。よし、じゃあお前も俺と一緒にいろ。な!」 不二咲「うん!」 石丸「ムーーーッ!!!(君たち!仲がいいのは構わないが、早く僕を解放してくれ!そして、そんな不埒な犯罪行為を止めるんだ!今なら、まだやり直せる!)」 大和田「そこで俺は言ってやったわけだよ」 不二咲「あはは」 石丸「ムーーーーッ!!!!(君たちーーーっ!!!)」 十神「・・・おい、貴様ら」 苗木「十神くん?」 桑田「何だよ、十神?さっきまでずっと黙ってたと思ったらよ。やっぱお前も見たいんだろ?この苗木と同じムッツリスケベめ!」 苗木「それは違うよ!(迫真)」 十神「黙れ。いきなり連れて来て、何をするかと思って見ていたら、こんな下劣な事とは」 桑田「チッ。だったら、お前は見なくていいよ。ほら、さっさと帰れ。シッシッ」 十神「いや、そういう訳にはいかなくなった・・・(ゴゴゴゴゴ・・・)」 桑田「なんだぁ?」 苗木「十神くんの周りからオーラが・・・!え?オーラって何?」 葉隠(おいおい、ヤバいべ!十神っちが急にキレ始めただべ!早く見ねーと、バレるかもしんねーぞ!) 山田(押さないでくだされ、葉隠康比呂殿!・・・つ、ついにこの日が来てしまったか・・・僕が二次元という沼地から、ちょっとだけ足を出す日が!) 葉隠(早く!早くどくべ!) 山田(僕の興味はセレスティア・ルーデンベルク、いや、安広多恵子殿ただ一人!・・・ごめんよ、ぶー子ちゃん・・・それでは、いざゆかん!未知のワールドへ!) 葉隠(・・・ど、どうだべ?見えたか?) 山田(鑑賞中) 葉隠(おい、どうしたんだべ?見えたんなら、さっさとどくのがマナーじゃねーか!) 山田(・・・何たる不覚・・・!眼鏡が曇って全く見えないなんて!!) 葉隠(だべー!(ズッコケ)) 山田(これは困りましたぞぉ!眼鏡をかけたら、曇って全く見えない。眼鏡を外したら、当然僕の視力では何も見えない。・・・積んでますな) 葉隠(ほら、早くどくべ!お前の分まで俺が見てやっからよぉ!) 山田(だったら、する事は決まっていますな・・・安広多恵子の裸は僕が守る!) 葉隠(何だとだべー!) そして、冒頭に戻る・・・ 十神「あの女の事は関係ない。俺がいたという事実をお前らごと消させてもらうだけだ」 山田「何を言っているのですか!貧乳にも立派な需要がありますぞ!君たちは何もわかっていない・・・!」 桑田「だから、腐川とかセレスとかどうでもいいんだって!俺が見たいのは舞園ちゃんだけ!」 葉隠「俺はオーガ以外だったら、誰でもいいべ」 桑田「お前は話がややこしくなるから黙ってろって言ってんの!」 葉隠「だ、だべ~」 苗木(これは困った事になったな・・・) 桑田「そうだ、苗木。お前はどっちの味方なんだよ」 苗木「え、僕?」 十神「苗木、後はわかるな」 葉隠「苗木は男のロマンがわかる男だと信じているべ・・・」 山田「苗木誠殿、ここは男を上げるチャンスですぞ!」 苗木(僕は・・・う~ん・・・僕はどうしたいんだろう?そりゃあ、本音を言わせてもらえば僕も舞園さんとか、霧切さんとか、・・・とか、・・・とかの裸を見てみたいけど・・・    あ、だからって僕はムッツリじゃないよ(重要)。でも、その為にこんな犯罪まがい(※犯罪です)の行為をしてまで、覗き見ようっていうのはどうなんだろう?    でも、こんなチャンスって二度とないよね・・・僕は今までモテたことも付き合ったこともないから、これから先こんな機会なんてもう二度とないかもしれないし・・・    よし!自分じゃ決められないなら、ここはみんなを意見を参考にしてみよう。えっと、桑田くんは舞園さんの裸が見たいと・・・僕だって見たいよ!(必死)    でも、だからといって、それをこっそり見ようっていうのは漢らしくなくて卑怯だと思うんだよね・・・だけど、やっぱり見たいよ!(血涙)    十神くんは「苗木、後はわかるな」・・・「苗木くん、ここまで言えばわかるわよね」・・・ゴメンナサイゴメンナサイ・・・違うんだ、僕が偶然上を見たら、霧切さんが階段を上ってて・・・    ホームズのパイプのマークとか見てないから、本当だよ・・・え、なにその凶器こわい・・・    は!違う違う、これは今は関係ないよ。山田くんは貧乳にも需要がある・・・霧切さん、戦刃さん、僕は美しければ大きさとか関係ないと思うよ(キリッ    え、なにその凶器、というか銃器こわい・・・    だから違うよ!葉隠くんは・・・え~っと・・・何だったっけ?時代は巨乳を求めているだっけ?つまり舞園さんか・・・そういえば江ノ島さんがやたら胸とか当ててくるけど、    一度どうしてか聞いたら「当ててんのよ」とか言ってたけどあれって・・・やっぱり大きい方が・・・え、霧切さん、なにそのトリックこわい・・・    話が脱線しすぎだよ!もう一度最初から推理をするんだ。もう少しで何かをひらめきそう・・・) 「・・・苗木よ。何故、お前がここにいる」 「え。あれ。この声って・・・」 僕の目の前には、 バスタオル姿の 大神さんが立っていた 桑田「チッ、マジで惜しかったなよなぁ。あそこで十神の奴が邪魔しなかったら、舞園ちゃんのヌードを見れたかもしんないのによぉ」 十神「フン」 不二咲「・・・でも、良かったのかなぁ?苗木くんだけ、あそこに置いてきて」 大和田「仕方がねーだろうが。あいつ、俺が持ち上げようとしてもテコでも動かねーからよ(※石丸は大和田が担いでいます)」 石丸「ムゴッ・・・はっ!やっと口が開けた!君たち、仲間を置いていくとは何事だ!」 大和田「まず、最初の説教がそれかよ・・・」 山田「苗木誠殿はずっとブツブツと呟いておりましたからなぁ。凶器とかトリックとか物騒なワードが聞こえましたが」 葉隠「きっと苗木っちはまた推理に夢中になってたんだべ。苗木っちは一度推理を始めたら、タイムアップになっても、発言力がなくなっても、正解するまで推理をやめないべ。    つまり苗木っちは脳内学級裁判をしてたんだべ!俺の占いは三割当たる!」 十神「黙れ。とにかく苗木を除いた俺たちは誰かが大浴場から出てくる気配に気付けたから良かったが・・・苗木め、骨を拾ってやるとは思うなよ」 葉隠「ナム~だべ」 霧切「・・・これはどういうこと?」 大神「我にもわからん。戸を開けたら、苗木が気絶してここに倒れていた」 舞園「きっと男子の誰かが苗木くんをノゾキの犯人に仕立てる為に、気絶させてここに入れたんですよ」 朝日奈「何それ、ひどーい!苗木が可哀想だよ!」 セレス「さすがは超高校級の幸運(笑)ですわね・・・」 江ノ島「プププ。どうかな~?みんな、苗木を信じすぎじゃない?普通に一人でノゾキに来ただけかもよ?」 舞園「ちょっと!さりげなく苗木くんに身体をくっつけないでください!」 江ノ島「え~?ここまで来た苗木の勇気に免じて、ご褒美をあげようと思っただけだし。ほら、これで苗木の懐の凶器がムクムクと起き上がったりして(笑)」 戦刃「それは危ない。あらためさせてもらうわ」 霧切「やめて」 腐川「・・・あ、あんたたち」 霧切「?・・・どうしたのかしら、腐川さん?」 腐川「と、とにかく早く着替えなさいよ!そんな格好で男の周りに立てるとか頭おかしいんじゃないの・・・あんた達、変態?」 全員『お前が言うな』 その後の事はよく覚えていない。というよりも記憶が疎らなんだ。食堂でみんな(男子)で話してたとこまでは覚えてたんだけど・・・ うーん・・・気絶してた時のあの幸せな気持ちは何だろう? 霧切(私の推理が正しければ、この事件は・・・いえ、事件でもないわね。だって、被害者も加害者もいないんだから。    ・・・とりあえず、苗木くんは後で一度ダストシュートに落としておきましょう) 完 ----

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