e_10

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五回目の学級裁判が終わった後のことである 植物庭園の戦刃むくろの死体に触れているものがいた 黒幕、江ノ島盾子である… 「お姉ちゃん…」 江ノ島は実の姉である戦刃の死体を担いで死体安置室である生物室に 向かった… そして江ノ島は生物室の死体冷蔵庫に戦刃の死体を戻した… そしてドアを閉める前に…江ノ島は戦刃の顔をじっと見つめた… 焼き焦げている戦刃の顔を… その後江ノ島は戦刃の右手に写真を添えた… …記憶があった頃、戦刃が撮影した皆でバーベキューをした写真である… 「…これ…唯一あたしの顔がうつってある写真だよ…」 江ノ島の言うとおりその写真には他の写真にはうつっていない江ノ島の 顔があった… 「…覚えている?あのバーベキューの夜のこと… …あの時は二人でいろいろ語り合ったね… …お姉ちゃんがすごしていたフェンリルの事とか… …お姉ちゃんがいない間アタシはどうしてたとか…いろいろ…」 そういって江ノ島はにっこりと笑った… 「…そして1年たって…あの事件が起きたんだよね…そのあと皆の記憶を 奪ってさ…それからこの絶望の学園生活が始まって…アタシはお姉ちゃんを 見せしめに殺したんだよね…」 そして江ノ島は少し曇った顔になった… 「…お姉ちゃん…あの時アタシの気まぐれでに裏切られてどう思った… アタシに怒りが沸いた?裏切られて悲しかった?それとも…本当は… 心のどこかで予想して…それでも許してくれようって思ってた…」 そういって江ノ島は涙を流した…その涙は戦刃の顔に当たった… 「…なんで…なんでアタシって飽きっぽいのかなぁ…アタシがこんなに 飽きっぽくなかったら…大好きなお姉ちゃんが死ぬことなんてなかったのに… 絶望的に…飽きっぽいせいで…お姉ちゃんを…身勝手に殺して… ごめんね…」 その後江ノ島は死体冷蔵庫のドアを閉めてこうつぶやいて部屋を出た… 「…お姉ちゃんの絶望は…アタシが全部しょいいこんであげるから… お姉ちゃんは…あの世でも絶望しないでね…」 終わり ----

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