「ナエギリinキャンパスライフ プロローグ『アパートライフで意外に大切なことは、隣人』」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
まずはオーソドックスに近況報告から始めようと思う。
ボクの名前は苗木誠、あの希望ヶ峰学園の卒業生だ。
楽しかった高校生活も終わり、それぞれが違う世界へと進んでいった。
超高校級な皆、超高校級な学園とは別れ、僕は平凡な大学へ進学した
.....つもりだったんだけど、なんか霧切さんも同じ大学なんだよね。
探偵業とは両立させるみたいだけど....。
あ、あと桑田君も同じ大学だった!
プロ野球選手になると思ってたんだけど、キャンパスライフを女子大生とエンジョイがなんたらで大学進学を選んだんだって。
...近況報告はそんな感じかな。
今は大学入学の準備期間で今日は入学に必要な書類を記入する為に、霧切さんとふたりで喫茶店にいる。
苗「それにしても...霧切さんがあんな平凡な大学で良かったの?」
霧「別に良いじゃない」
苗「ぅ、そうだね」
決まり文句を突き付けられて、言葉に詰まったボクはコーヒーに口を付ける。
霧「ところで...苗木君は住むところはもう決まったの?」
苗「それがまだでさ、寮は高校の時に体験したから...大学ではアパートを借りたいなって」
霧「そうね、一人暮らしじゃないと身に付かないこともあるし、それが良いと思うわ」
苗「そっか、霧切さんは海外で一人暮らししたことあるんだもんね。じゃあ大学でもやっぱりアパート?」
霧「ええ。寮も安くて良いのだけれど、騒がしそうじゃない」
そうだね、と相槌をうって既に書き終わった書類に目を通す。
霧「苗木君は」
苗「ん?」
霧「......どんなアパートが、どんなアパートが良いのかしら?」
答えを用意していなかった質問をされて、ボクは少し考え込む。
苗「朝ちゃんと起きれる自信がないから、大学に近ければ良いなぁ。
できれば、コンビニやスーパーが近くにあれば良いし....
あ、あと駅に近ければ尚良いよね!それでいて家賃ができるだけ安ければ....なんて理想的な物件、あるはずないか」
なんて言って、頬を掻く。
あとは何かあるかなぁ?
アパートも何も、大学生活なんて知らないことばっかりだ。
きっと新しい経験がたくさんできる分、大変なこともたくさんあるんだろう。
金欠で飢えるかもしれない。
一人暮らしなのに風邪をひくかもしれない。
寝坊を繰り返して、単位を落とすかもしれない。
レポートなんてものに苦戦するかもしれない。
バイトで上司に怒鳴られたりするかもしれない。
毎月のようにカルト宗教の勧誘が来るかもしれない。
『未知』というのは希望とともに不安もある。
きっとくじけそうなときもあるんだろう。
そんなとき、霧切さんみたいに身近な人、霧切さんみたいに頼りになる人、霧切さんみたいな大切な仲間が近くにいてくれたら。
苗「やっぱり....頼りになる大切な仲間が近くに住んでいてくれたら、それで十分かな」
そう言ってボクは笑う。
霧切さんは一瞬ボクを見て、すぐに目をそらしてコーヒーを飲んで
「見つかると...いいわね」
と言って少し微笑んだ。
数日後、ボクは両親と大学のある街を訪れてアパートを決めた。
家賃は理想よりはちょっと高かったけど、大学に近いしコンビニも近いし駅も近い。ほぼ理想的な物件だった。
フレグランスの203号というのが、ボクの新しい家だ。
大学入学式も1週間後に迫り、引っ越しも済ませていよいよ一人暮らしが始まった。
きっとこれから大変ながらも充実した毎日が過ごせるに違いない。
やりたいこと、学びたいこと、たくさんある!いろんな人と会い、いろんな人と笑い合いたい!!
ぐぅ~
希望に燃えてたらおなかが減ったからコンビニに行こう!!笑
扉を思い切り開けて、外に飛び出すと、
ちょうど隣の部屋の人も出てきたとこだ......った?
霧「あら、奇遇ね」
『探偵ってさ住所調べる仕事、基本中の基本らしいね』―苗木誠、後日談
(きっと)続く
----
まずはオーソドックスに近況報告から始めようと思う。
ボクの名前は苗木誠、あの希望ヶ峰学園の卒業生だ。
楽しかった高校生活も終わり、それぞれが違う世界へと進んでいった。
超高校級な皆、超高校級な学園とは別れ、僕は平凡な大学へ進学した
.....つもりだったんだけど、なんか霧切さんも同じ大学なんだよね。
探偵業とは両立させるみたいだけど....。
あ、あと桑田君も同じ大学だった!
プロ野球選手になると思ってたんだけど、キャンパスライフを女子大生とエンジョイがなんたらで大学進学を選んだんだって。
...近況報告はそんな感じかな。
今は大学入学の準備期間で今日は入学に必要な書類を記入する為に、霧切さんとふたりで喫茶店にいる。
苗「それにしても...霧切さんがあんな平凡な大学で良かったの?」
霧「別に良いじゃない」
苗「ぅ、そうだね」
決まり文句を突き付けられて、言葉に詰まったボクはコーヒーに口を付ける。
霧「ところで...苗木君は住むところはもう決まったの?」
苗「それがまだでさ、寮は高校の時に体験したから...大学ではアパートを借りたいなって」
霧「そうね、一人暮らしじゃないと身に付かないこともあるし、それが良いと思うわ」
苗「そっか、霧切さんは海外で一人暮らししたことあるんだもんね。じゃあ大学でもやっぱりアパート?」
霧「ええ。寮も安くて良いのだけれど、騒がしそうじゃない」
そうだね、と相槌をうって既に書き終わった書類に目を通す。
霧「苗木君は」
苗「ん?」
霧「......どんなアパートが、どんなアパートが良いのかしら?」
答えを用意していなかった質問をされて、ボクは少し考え込む。
苗「朝ちゃんと起きれる自信がないから、大学に近ければ良いなぁ。
できれば、コンビニやスーパーが近くにあれば良いし....
あ、あと駅に近ければ尚良いよね!それでいて家賃ができるだけ安ければ....なんて理想的な物件、あるはずないか」
なんて言って、頬を掻く。
あとは何かあるかなぁ?
アパートも何も、大学生活なんて知らないことばっかりだ。
きっと新しい経験がたくさんできる分、大変なこともたくさんあるんだろう。
金欠で飢えるかもしれない。
一人暮らしなのに風邪をひくかもしれない。
寝坊を繰り返して、単位を落とすかもしれない。
レポートなんてものに苦戦するかもしれない。
バイトで上司に怒鳴られたりするかもしれない。
毎月のようにカルト宗教の勧誘が来るかもしれない。
『未知』というのは希望とともに不安もある。
きっとくじけそうなときもあるんだろう。
そんなとき、霧切さんみたいに身近な人、霧切さんみたいに頼りになる人、霧切さんみたいな大切な仲間が近くにいてくれたら。
苗「やっぱり....頼りになる大切な仲間が近くに住んでいてくれたら、それで十分かな」
そう言ってボクは笑う。
霧切さんは一瞬ボクを見て、すぐに目をそらしてコーヒーを飲んで
「見つかると...いいわね」
と言って少し微笑んだ。
数日後、ボクは両親と大学のある街を訪れてアパートを決めた。
家賃は理想よりはちょっと高かったけど、大学に近いしコンビニも近いし駅も近い。ほぼ理想的な物件だった。
フレグランスの203号というのが、ボクの新しい家だ。
大学入学式も1週間後に迫り、引っ越しも済ませていよいよ一人暮らしが始まった。
きっとこれから大変ながらも充実した毎日が過ごせるに違いない。
やりたいこと、学びたいこと、たくさんある!いろんな人と会い、いろんな人と笑い合いたい!!
ぐぅ~
希望に燃えてたらおなかが減ったからコンビニに行こう!!笑
扉を思い切り開けて、外に飛び出すと、
ちょうど隣の部屋の人も出てきたとこだ......った?
霧「あら、奇遇ね」
『探偵ってさ住所調べる仕事、基本中の基本らしいね』―苗木誠、後日談
(きっと)続く
----