e_406

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「苗木…苗木…苗木…」 モノクマ操作室にて、江ノ島盾子は一人悶えていた。 「あは…苗木…苗木…苗木…」 と延々と呟きながら。 彼女の前にある多くのモニター。しかし、彼女の目には苗木誠しか映ってなかった。 大神さくらと笑い合う苗木。山田一二三と萌え談義する苗木。朝日奈葵とドーナツを頬張る苗木。十神白夜に命じられパシリに走る苗木。 モノモノマシーンを回す苗木。食堂にてカップラーメンをこぼして失敗する苗木。廊下を意味なく往復する苗木。深夜、寝て転がり床に落ちる苗木。 「苗木ぃっ!!」 ガタン、と思い切り立ち上がる盾子。 思い切り自分の体を抱きしめ、ほんのりと頬を赤らませながら叫ぶ。 「苗木、かっわいぃ!抱きしめたい、泣かしたい、めちゃくちゃにしたい! あぁ、でも我慢よっ盾子!着々と絶望を積ませるの、それが崩壊した時にぃ!苗木はあたしのものになるのよぉ!」 そう一気に叫ぶと跳ね回る。ぐるぐる体を回しながらスキップを行う。 「ああ…苗木のことを思うだけで絶望…うぷぷ…」 にたり、と笑い再びモニターの前に座る。 「あ」 動きがあった。一人の少女という名の少年が、男子更衣室に入ってきた。そして… 「うぷぷぅ…」 一部始終を見終わった盾子はにやにやと笑い、苗木の寝室映し出すモニターを見る。 何も知らずにぐっすりと寝ている苗木。それがまた愛おしい。 好きだった人に騙され、死なれ、友達だった人が目の前で死んでいった。 その原因をつくったのはこの自分。すべてを知ったらどうなるのだろうか。 きっと絶望するのだろうか。それとも、無駄に前向きになるのだろうか。 わからない、けどそれが面白い。 「次の絶望はどうする?苗木」 モノクマ操作のボタンを動かす。押そうとするボタンは「苗木の部屋」。 「さあ、次の絶望の始まりよ…」 -----
「苗木…苗木…苗木…」 モノクマ操作室にて、江ノ島盾子は一人悶えていた。 「あは…苗木…苗木…苗木…」 と延々と呟きながら。 彼女の前にある多くのモニター。しかし、彼女の目には苗木誠しか映ってなかった。 大神さくらと笑い合う苗木。山田一二三と萌え談義する苗木。朝日奈葵とドーナツを頬張る苗木。十神白夜に命じられパシリに走る苗木。 モノモノマシーンを回す苗木。食堂にてカップラーメンをこぼして失敗する苗木。廊下を意味なく往復する苗木。深夜、寝て転がり床に落ちる苗木。 「苗木ぃっ!!」 ガタン、と思い切り立ち上がる盾子。 思い切り自分の体を抱きしめ、ほんのりと頬を赤らませながら叫ぶ。 「苗木、かっわいぃ!抱きしめたい、泣かしたい、めちゃくちゃにしたい! あぁ、でも我慢よっ盾子!着々と絶望を積ませるの、それが崩壊した時にぃ!苗木はあたしのものになるのよぉ!」 そう一気に叫ぶと跳ね回る。ぐるぐる体を回しながらスキップを行う。 「ああ…苗木のことを思うだけで絶望…うぷぷ…」 にたり、と笑い再びモニターの前に座る。 「あ」 動きがあった。一人の少女という名の少年が、男子更衣室に入ってきた。そして… 「うぷぷぅ…」 一部始終を見終わった盾子はにやにやと笑い、苗木の寝室映し出すモニターを見る。 何も知らずにぐっすりと寝ている苗木。それがまた愛おしい。 好きだった人に騙され、死なれ、友達だった人が目の前で死んでいった。 その原因をつくったのはこの自分。すべてを知ったらどうなるのだろうか。 きっと絶望するのだろうか。それとも、無駄に前向きになるのだろうか。 わからない、けどそれが面白い。 「次の絶望はどうする?苗木」 モノクマ操作のボタンを動かす。押そうとするボタンは「苗木の部屋」。 「さあ、次の絶望の始まりよ…」 -----

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