kk8_673-675

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//離婚 7tGztniT 「ねぇパパ、なんでボクにはママがいないの?」 「…それはねパパとママが離婚したからなんだ」 「どうしてリコンなんかしたの?スキだからケッコンするんでしょ?ママのことキライなの?」 「ママの事は嫌いじゃないよ、むしろ好きさ」 「多分ママもパパの事が好きだし、勿論君の事も好きだよ」 「じゃーなんでリコンしたの?」 「家族のためかな」「カゾク?」 「家族って言うのはパパとママと君の事だよ」 「その為にパパとママは離婚したんだよ」 「よくわかんないよ」 「そうだね。パパも本当はよく分からないよ。本当にこれで良かったのか……」 「へんなパパ」 「それより今日は遊園地に行く約束だろ?早く着替えないといけないよ」 「うん。ボクね~もうひとりでできるようになったんだよ」 「偉いな~流石パパとママの子供だ」ナデナデ ――遊園地―― 「はぐれないように手を繋ごうね」「うん」 「何から乗ろうかな?」「ボクね~あのおウマさんにのりたい」 「よし、じゃあ並ぼうか」 「あ~楽しかった。またかえるまえにのろうね」「そうだね……」 「パパどこみてるの?」 「あっ!キョウコおばちゃんだ」 「久しぶりね。元気にしてた?」「うん!げんきだよ。いまね~パパとおウマさんにのってたの」 「見てたわよ。とっても楽しそうだったわね」 「うん!スッゴくたのしいんだ。あとでもういっかいパパとのるやくそくなんだ」 「そうだおばちゃんもいっしょにのろうよ!いいでしょパパ?」 「勿論いいとも」「誠君……」「さっ響子さんと乗っておいで」 「やったーはやくのろうよ」「慌てないで。ちゃんと並ばないといけないのよ」 「はーい。きょうはおしごとおやすみなの?」「えぇそうよ」 「だったらたくさんあそぼうね」「たーっぷり遊びましょ」 「キョウコおばちゃんつぎあれにのろうよ」 「つぎはあれ…それでそのつぎはあれ………」 「はいはい…遊園地は逃げたりしないんだからそんなに慌てないの」 「パパとも遊ばなくていいの?」 「パパがおばちゃんとあそんでおいでっていったんだよ」「……そう」 「おなかすいたなぁ」「朝からあれだけ遊んだらそりゃお腹も空くさ」 「時間もちょうどいいしお昼にしようか」「わーい」 「…響子さんもどう?お弁当作ってきたんだ」 「ありがとう―でも私も作ってきたの」「じゃあたべっこだね」 「「「いただきます」」」 「はいあーん。パパのつくったタマゴやきとーってもおいしいでしょ」 「そうね。とっても美味しいわ」 「ボクにもたべさせてー」 「はいあーん」 「あれ?おばちゃんのつくったタマゴやきパパのとおなじあじだー」 「そうよ…だってあなたのパパが私に教えてくれたもの」「響子さん……」 「ウィンナーもタコさんだし、リンゴもウサギさんだね」 「それもパパに教わったのよ」 「へーふたりってなかよしなんだね」「……」「……」 「ごちそうさまでした」 「「御馳走様でした」」 「ねーつぎはパパもいっしょにあれにのろうよー」 「観覧車か…」「折角だから乗りましょうか」 「はやくはやくー」 「わースッゴくたかいねーボクんちどこだろー」 「ちゃんと座らないと揺れて危ないだろ」「危ないから座りなさい」 「はーい……さっきからパパもおばちゃんもおそとみてないね」 「そ…そうかな」「そうかしら」 「うん。とくにおばちゃんはさっきからボクかパパしかみてないよね」 「久しぶりに会うからよ」 「ふーん。あっあれボクのかよってるようちえんかな」 「つぎはあれねーそこでみててねー」「あれは何かしら?」 「最近できた子供向けの迷路だよ。低い生け垣で作られてあってね」 「親が上から観れるようになってあるんだ」「へー」 「あれは小学校高学年向けだけどあの子は迷わず出てくるんだ」 「見ててごらん」「本当だわ。スイスイ歩いて……もう出てきたの!?」 「えへへただいまー」 「偉いぞ流石パパとママの子供だ」「凄いわね……」 「こんなのかんたんだよ。ほかのとこよりかたいじめんに」 「よくていれされてるきのほうこうへいけばいいもん」 「!!……アナタが鍛えたの?」「いいやママの血だよ……」「そう……」 うと…うと… 「もう大分眠そうね」「おいでパパがおんぶしてあげよう」「…うん…」 「今日はありがとうね。この子も凄く喜んでたよ」 「いいえ―私もこの子に会いたかったし」 「確かにこの子の才能は凄いわね……」 「私を見つけるのも観覧車でも…それにさっきの迷路でも」 「そうなんだ…正直僕もどうしていいか分からないよ」 「君と別れたのもこの子の為を思ってしたんだし」 「そうね…。私もあなた達に危険が及ばないよう敢えて別れを選んだのに」 「僕が取り立ててこの子を鍛えたわけではないのに」 「この子はどんどん成長している」 「僕らの選択は本当に正しかったんだろうか」 「どうかしらね…少なくともあの時の決断に間違いは無かったと思うわ」 「私は生まれながらの探偵―常に危険は付き物」 「それなのに一時とはいえ家庭を持てたのは幸せだったわ」 「だからこそ、その幸せを誰かに壊されるわけにはいかない」 「壊される前に自分で崩し―こうして陰からあなた達を見守るしかないの」 「響子さん…そもそも僕が探偵業を辞めて欲しいなんて言うから」 「いいのよ。その選択は正しかったんだから」 「だからこうして月に1~2度逢うことが出来るのだし」 「辛くない?」「確かに辛いけど…あなた達を失う事の方がもっと辛いわ」 「――もう出口か」「そうね…またね誠君」 「またね響子さん」ちゅ 「この子にもしてもらえるかな?」 「えぇ勿論…バイバイ私の希望」ちゅ

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