kk12_268

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苗「…あの、霧切さん」 霧「……何?」 苗「……、…今着けてる下着の色を教えて下さい」 霧「……」 苗「……」 霧「…泣きそうな顔で、何を尋ねているのよ、貴方は…」 苗「いっそ思いっきり罵倒してください…」 霧「…疲れているの?」 苗「ごめん…セクハラだよね、いや、分かってて聞いたっていうか、あの」 霧「……いいわ、気にしていないもの」 苗「え?」 霧「どうせ大方、葉隠君あたりに罰ゲームで指示されたんでしょう?」 苗「いや、あの、……」 霧「ああ、庇わなくていいのよ。というか、貴方の反応で裏は取れたわ」 苗(葉隠君、南無……) 霧「下心があるワケじゃないのは分かってるから。『貴方には』怒ったり呆れたりしないわ」 苗「……うん、でも…その、やっぱりごめん」 霧「それにしても…相変わらず、病的なまでに隠し事が下手なのね。馬鹿正直の、苗木君?」 苗「う…そんなに分かりやすいの?」 霧「とりあえず、犯人役になるのはお勧めしないくらいには。すぐにバレてしまうんだもの、向いていないと思う」 苗「そ、そんなの、なるわけないじゃないか…って、口でならなんとでも言えるんだけど」 霧「ふふ……それもそうね」 苗「……信用してくれるの?」 霧「…そうね。苗木君に、私の目を欺けるほどの緻密な証拠隠滅なんて、出来ると思えないもの」 苗「う…馬鹿にしてるでしょ」 霧「いいえ? 信用しているのよ」 苗「…もう」 霧「……犯人役、よ」 苗「…?」 霧「あ、いえ、その……私が」 苗「霧切さんが、何?」 霧「……なんでもない」 苗「…じゃ、僕、帰るから」 霧「ええ。葉隠君には、何て報告するのかしら?」 苗「いや、だって…知らないモノは教えられないでしょう。『聞けませんでした』って、素直に答えるよ」 霧「…そう」 苗「何?」 霧「いえ…気付いていないのなら、別にいいわ」 苗(…どうして霧切さん、少しだけ頬を染めてたんだろう…?) ----

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