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狛枝「あ、また一撃…これで僕の十戦十勝だね、七海さん」
七海「………………」
狛枝「でも諦めちゃダメだよ?こんな絶望的な状況だからこそ頑張らないと!ほらもう1回やろう!」
七海「……もう、いいよ」
狛枝「え?今なんて?」
七海「もういい、貴方とは勝負しない」
狛枝「なんで?」
七海「…………………」
狛枝「ほら、もう1回やろうよ七海さん…僕を踏み台にして君の希望を見せてよ!」
七海「……やだ」
狛枝「……ねぇ、七海さんは超高校級のゲーマー、だよね?僕なんかに負けっぱなしなんてあり得ないでしょ?」
七海「貴方とゲームしても楽しくない」
狛枝「……はぁ、がっかりだなぁ…その程度だったんだ、七海さん」
七海「…………………」
狛枝「僕なんかに負けっぱなしで「楽しくない」なんて理由で諦めるなんて…超高校級なんて名乗るのもおこがましいんじゃない?」
七海「…………………」
日向「あれ?七海、どうした?」
七海「日向君……」
狛枝「ああ、聞いてよ日向君。七海さんはね、超高校級でも何でもないただのゲーマーだったみたいなんだ」
日向「え?」
七海「…………………」
狛枝「いやね、あるゲームで僕と対戦してたんだけどさ、僕って運がいいでしょ?全戦全勝しちゃってさぁ…」
日向「え?」
七海「…………………」
狛枝「超高校級のゲーマーなら勝つまで諦めないよね?なのに七海さんってば「楽しくない」とか言って諦めちゃうんだよ?」
七海「…………………」
狛枝「まったくがっかりだよ…七海さんも希望の象徴だと思ってたけど、僕の思い違いだったみたいだ」
日向「狛枝、お前…」
狛枝「まぁでも、よく考えればもっと早く気づくべきだったね。だって、僕なんかに負ける人が超高校級のゲーマーなわけないもんね」
七海「……………」
日向(七海…もしかして、泣いてるのか…?)」
狛枝「ねぇ、日向君もそう思うよね?そんな人が超高校級のゲーマーだなんておかしいよね?」
日向「……それは違うぞ」
狛枝「え?」
日向「それは違うって言ったんだ、狛枝」
七海「…日向君?」
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