k20_223-225

「k20_223-225」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

k20_223-225」(2013/11/13 (水) 15:54:55) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

 ようやく仕事がひと段落し、終わらせる目処が立った。  ここらで休憩でも挟もうか。  椅子から立ち上がり、背筋を伸ばす。  コーヒーでも入れようかとすると、珍しくこまるから電話が来た。  あいつから連絡が来るときは大抵ろくなことが起こらない。  若干気が重くなりつつもボタンを押すと……  聞こえてきたのはやっぱり面倒事だった。 ____とある調査以来_____ 「明日こっちに来る!?」 「うん。ちょっと用事があってさ。そっちに行かなきゃならないんだ。  でもすぐ終わっちゃうと思うんだよねー。  じゃあどうせなら兄ちゃんの同級生の方たちと会ってみたいなーと……  ほら、みんな超高校級って呼ばれてた方々じゃん?もちろん今でも有名人!  一度はお会いしておかなければいけないと思うのですよ!  というわけで飲み会のセッティングよろしくね!」 「ちょっと待て!いくらなんでも急すぎ……」 「かわいい妹のためだと思ってさ!じゃあ明日の集合場所とか決まったら  教えてね~。じゃっ!」 「あっ、おい!…………はぁ、まったく……」  一方的に話を終わらせ、電話を切られてしまう。  あいつはいつもこうだ。こっちの都合なんてお構いなしに。  僕の同級生に会いたい!って言われてもみんな忙しい方ばかり。  いきなり「明日時間あるかな?」と聞いて何人来てくれるやら。  あいつは1人もこれない場合を想定しているのだろか。  とはいえ……僕も近頃みんなと会えていない。  連絡は結構頻繁に取り合うけれど、最後に集まったのはちょうど1年前くらいか。  都合よく時間が空いている人がいればいいなあ……  そんな淡い期待を胸に電話帳からリストを呼び出す。  なんだかんだで僕もみんなと久しぶりに会えるのではないかと期待しているのだ。 -----------  そんなわけで翌日。  昨日はあの後みんなと連絡を取って、お店を探して予約して……と仕事以外で忙しくなってしまった。  やっと仕事もお店の予約も終えたのは予定より遅い時間で。  家に帰ったころにはクタクタで、すぐにベッドに入ってしまった。  目を覚ましたのはいつもより遅い時間。  僕としては飲み会の時間までのんびりしていたかったのだけれど。  昼間到着したこまるに振り回されているだけであっという間に時間は過ぎてしまった。  買い物も終え、僕らは会場に向かう。  着いたのは予定より早かったけど、まぁちょうどいいだろう。    しばらくすると 「わー!!テレビで見たことある人がいっぱいいるよお兄ちゃん!」 「知ってるよ……同級生なんだし。というかさっきからもう少しおとなしくできないのか?」  こまるが騒ぐだろうし、参加するのはみんな有名人だからと貸切にしたけれど正解だったみたい。  さすがに全員は無理だったけれど、たくさんの人が来てくれた。  男子は桑田君に山田君、葉隠君。  女子は朝日奈さんとセレスさん、舞園さん。それと遅れてくるもう1人。  時間になったので、とりあえずみんなで飲み始める。 「はじめまして、苗木こまるです!いつも兄が迷惑かけててすいません!」 「おい……ごめんね、こんなうるさい妹で……」 「いえいえ、苗木殿の妹がいらっしゃるならこの山田、いつでも参上いたしますぞ!」 「そうそう。しっかしこまるちゃん結構レベル高いな……俺を紹介してくれませんか!よろしくお願いしますお義兄さん!」 「あ、あはは……それは……ちょっと……」 「……桑田はそれしかないの?まったく……」 「そうだべ桑田っち。こまるっちは俺の上客になるってお告げが出てるべ。簡単には渡さんべ!」 「……あなたのほうも大概ですわね。」 「あはははは!みなさん面白い方ばかりですね!」    なんかあいつはすっかり打ち解けてるなあ。  だれとでもすぐ友達になれるのが私なのだ!と言っているだけあるか。 「でも久しぶりですね。全員でないですけれどこうして78期生のみんなが集まるのも」 「そうだね。ちょっとした同窓会みたい。……さすがに全員は無理だったけれどね。」 「まぁしょうがないだろ。また今度なんか企画しようぜ。あ、幹事は苗木な!」 「いや、まあいいけどさ……なんか毎回僕だよね、そういう役目」 「あー!それ私も呼んでよねお兄ちゃん!」 「こまるちゃんが来るならみんなきっと喜びますよ」 「ふむぅ……みんなで温泉というのもいいですなぁ」 「えー!スキーとか体動かすのにしようよ~」 「酒が飲めれば俺は何でもいいべ」 「勝手に話進んでるし……」  そんな感じで話も弾み、少しだけみんなも酔ってきたところに 「ごめんなさい、遅れてしまって。」  もう1人の参加者が到着した。 「霧切さん、お疲れ様。まだ始まったばかりだから大丈夫。でも……」 「あら、私が来たら何か問題でも?」 「い、いや、そうじゃなくてさ。今日探偵業務で出張だったでしょう?疲れてないかなーって」 「平気よ、これくらい。ただの手続きだけだったもの。それにあなたの妹さんが来てるんでしょう?  そっちのほうがよっぽど気になる事柄よ」 「霧切さーん、こっちあいてますよー」 「わー……また1人有名人が増えたよ~!」 「霧切ちゃんもビールでいいかなー?」 「それより苗木君。頼んでいる餃子はまだですの?」 「あ、俺の頼んでるえいひれもー」 「酒が足りないべ!ジャンジャン追加するべ!」 「……みんな相変わらずね」 「ははは……まあ、こうして集まれるのはいいことなんじゃないかな」 「そうね……とりあえず苗木君の妹に挨拶してこようかしら。」  まだまだ喧噪は収まらなそうだ。 -----
 ようやく仕事がひと段落し、終わらせる目処が立った。  ここらで休憩でも挟もうか。  椅子から立ち上がり、背筋を伸ばす。  コーヒーでも入れようかとすると、珍しくこまるから電話が来た。  あいつから連絡が来るときは大抵ろくなことが起こらない。  若干気が重くなりつつもボタンを押すと……  聞こえてきたのはやっぱり面倒事だった。 ____とある調査以来_____ 「明日こっちに来る!?」 「うん。ちょっと用事があってさ。そっちに行かなきゃならないんだ。  でもすぐ終わっちゃうと思うんだよねー。  じゃあどうせなら兄ちゃんの同級生の方たちと会ってみたいなーと……  ほら、みんな超高校級って呼ばれてた方々じゃん?もちろん今でも有名人!  一度はお会いしておかなければいけないと思うのですよ!  というわけで飲み会のセッティングよろしくね!」 「ちょっと待て!いくらなんでも急すぎ……」 「かわいい妹のためだと思ってさ!じゃあ明日の集合場所とか決まったら  教えてね~。じゃっ!」 「あっ、おい!…………はぁ、まったく……」  一方的に話を終わらせ、電話を切られてしまう。  あいつはいつもこうだ。こっちの都合なんてお構いなしに。  僕の同級生に会いたい!って言われてもみんな忙しい方ばかり。  いきなり「明日時間あるかな?」と聞いて何人来てくれるやら。  あいつは1人もこれない場合を想定しているのだろか。  とはいえ……僕も近頃みんなと会えていない。  連絡は結構頻繁に取り合うけれど、最後に集まったのはちょうど1年前くらいか。  都合よく時間が空いている人がいればいいなあ……  そんな淡い期待を胸に電話帳からリストを呼び出す。  なんだかんだで僕もみんなと久しぶりに会えるのではないかと期待しているのだ。 -----------  そんなわけで翌日。  昨日はあの後みんなと連絡を取って、お店を探して予約して……と仕事以外で忙しくなってしまった。  やっと仕事もお店の予約も終えたのは予定より遅い時間で。  家に帰ったころにはクタクタで、すぐにベッドに入ってしまった。  目を覚ましたのはいつもより遅い時間。  僕としては飲み会の時間までのんびりしていたかったのだけれど。  昼間到着したこまるに振り回されているだけであっという間に時間は過ぎてしまった。  買い物も終え、僕らは会場に向かう。  着いたのは予定より早かったけど、まぁちょうどいいだろう。    しばらくすると 「わー!!テレビで見たことある人がいっぱいいるよお兄ちゃん!」 「知ってるよ……同級生なんだし。というかさっきからもう少しおとなしくできないのか?」  こまるが騒ぐだろうし、参加するのはみんな有名人だからと貸切にしたけれど正解だったみたい。  さすがに全員は無理だったけれど、たくさんの人が来てくれた。  男子は桑田君に山田君、葉隠君。  女子は朝日奈さんとセレスさん、舞園さん。それと遅れてくるもう1人。  時間になったので、とりあえずみんなで飲み始める。 「はじめまして、苗木こまるです!いつも兄が迷惑かけててすいません!」 「おい……ごめんね、こんなうるさい妹で……」 「いえいえ、苗木殿の妹がいらっしゃるならこの山田、いつでも参上いたしますぞ!」 「そうそう。しっかしこまるちゃん結構レベル高いな……俺を紹介してくれませんか!よろしくお願いしますお義兄さん!」 「あ、あはは……それは……ちょっと……」 「……桑田はそれしかないの?まったく……」 「そうだべ桑田っち。こまるっちは俺の上客になるってお告げが出てるべ。簡単には渡さんべ!」 「……あなたのほうも大概ですわね。」 「あはははは!みなさん面白い方ばかりですね!」    なんかあいつはすっかり打ち解けてるなあ。  だれとでもすぐ友達になれるのが私なのだ!と言っているだけあるか。 「でも久しぶりですね。全員でないですけれどこうして78期生のみんなが集まるのも」 「そうだね。ちょっとした同窓会みたい。……さすがに全員は無理だったけれどね。」 「まぁしょうがないだろ。また今度なんか企画しようぜ。あ、幹事は苗木な!」 「いや、まあいいけどさ……なんか毎回僕だよね、そういう役目」 「あー!それ私も呼んでよねお兄ちゃん!」 「こまるちゃんが来るならみんなきっと喜びますよ」 「ふむぅ……みんなで温泉というのもいいですなぁ」 「えー!スキーとか体動かすのにしようよ~」 「酒が飲めれば俺は何でもいいべ」 「勝手に話進んでるし……」  そんな感じで話も弾み、少しだけみんなも酔ってきたところに 「ごめんなさい、遅れてしまって。」  もう1人の参加者が到着した。 「霧切さん、お疲れ様。まだ始まったばかりだから大丈夫。でも……」 「あら、私が来たら何か問題でも?」 「い、いや、そうじゃなくてさ。今日探偵業務で出張だったでしょう?疲れてないかなーって」 「平気よ、これくらい。ただの手続きだけだったもの。それにあなたの妹さんが来てるんでしょう?  そっちのほうがよっぽど気になる事柄よ」 「霧切さーん、こっちあいてますよー」 「わー……また1人有名人が増えたよ~!」 「霧切ちゃんもビールでいいかなー?」 「それより苗木君。頼んでいる餃子はまだですの?」 「あ、俺の頼んでるえいひれもー」 「酒が足りないべ!ジャンジャン追加するべ!」 「……みんな相変わらずね」 「ははは……まあ、こうして集まれるのはいいことなんじゃないかな」 「そうね……とりあえず苗木君の妹に挨拶してこようかしら。」  まだまだ喧噪は収まらなそうだ。 ----- [[続く>k20_268-269,271-274]]

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。