kk32_201

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「ボクが『霧切家』を存続させるよ!探偵は霧切さんの誇りなんでしょ?」 「世界がこうなってしまった今、私には『霧切家』なんてただの形でしかないのよ」 「こんな世界だからこそ、探偵も必要だと思うよ」 「あなたを危険な稼業に引き込みたくないのよ、あなたは普通でいいのよ」 「…普通のボクには荷が重すぎるってこと…?そりゃ、僕は才能らしい才能なんて持っていないし…」 「そんなこと言ってないでしょう?苗木君には苗木君なりの役割があるのよ」 「ボクにだってやりたいことがあるんだよ、キミに必要とされる人物になりたいだ」 「結構よ」 「……霧切さんのわからずや…」 「何か言ったかしら…?」 「いいよ、もう。ボク帰るね」 「……」 「朝日奈さん…、私どうしたらいいのかしら…。今朝から苗木君が口をきいてくれないわ…」 「うーん、響子ちゃんのためになりたいっていう苗木の気持ちもわかるなぁ」 「違うのよ…。苗木君の気持ちはわかっているつもりよ…。そうじゃなくて…」 「?」 「な…『苗木響子』って名乗りたいのよ…」 「」

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