98-99

「…な、何故僕が…」
僕は…一番好きな人に裏切られ殺された
「…手伝った事には感謝しています。
しかし、それでもう用済みですわ。」
ゴスロリ服に身を包んだ彼女は笑ってこう言った
「…わ、分かりました、これは何かの冗談でありますね。」
「…冗談ではありません、本当の事ですわ」
そういって彼女はあざ笑った…
「…またまた、ごまかすのが下手で…ごはぁっ!!」
「…冗談じゃねぇっつってんだろぉぉ!!
ラードの分際でナマイキなんだよぉぉ!!」
そういいながら彼女は僕を思い切り踏みつけた
「…ふふ…怒ってらっしゃるのですね…
でも僕には分かりますぞ…それが嘘だって事を…」
「は?寝ぼけた事言ってんじゃねぇ!!」
「…だって…いつもそうじゃないですか。
本当に怒ってるはずならそんな…
余裕のある怒り顔してませんって…」

「…だから…なんですの?」
「…それに…一度怒ったらすぐ怒るのを止める…
やっぱりあなたはそれほど怒っては無いのではありませんか?」
すると一瞬彼女の顔が曇りました。
「…くだらない事を…」
そういって彼女は部屋を出て行きました
…思えば…僕の見てきた彼女はいつも嘘の表情をしていました
嘘の笑いを見せ…嘘の怒りを見せ…そんな人でした…
でも、あの一瞬見せた曇り顔…あれは本当の表情だと分かりました…

…僕は…
(彼女にあの本物の表情を続けてほしい…)
心からそう思いました

そして一度気を失って…目を覚ますと仲間がかけつけてきました…
そして僕は…
「安広多恵子殿を救ってあげてください。」
そう皆に言いかけてそして死にました…
…僕は…彼女の苗字しか言えませんでした…
…だから…彼女は救えないと思います…
…ごめんなさい、使えない腐れラードで…
…今度生まれ変われるなら…
「君に本当の表情を上げたい。」


ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。