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みんなさよなら絶望学園


賭けてみたかった幸運

見てみたかった本当の幸運 それから繋がる希望

超高校級の絶望…私はそんなものでもなかったんだ。

私はただの人間だったのかも知れない

もう凄惨な現実はいらない。みたくない。ほしくない。

世界に転がる現実は嫌というほど味わった。

あの日、厳しくも温かく私を育ててくれた人は目の前であっさりと息絶えた。

傷一つない私、傷つく仲間、知らない誰かを傷つける私、息絶える仲間、私が生きることを止めてしまった誰か。

そうしなければ生き残れなかったんだ。それが生きるために必要だった。
そう言い訳しても事実は変わらない。

私のしたことで誰かが泣いた。いや、泣いている。

もう絶望はいらない。



江ノ島「あのさ、苗木」

苗木「ん?どうしたの?江ノ島さん?」

江ノ島「購買部にあるガチャガチャなんだけど…さ…。…あれの中に脱出に使えそうな物って入ってないかな?」

苗木「確かにおかしなものは結構入ってるみたいなんだけどさ…実用的なものとなると…。あ、そういえばさっき回したら、ほら。ポテチが出てきたよ。江ノ島さん食べる?」

江ノ島「…あーうん。もらって…おくよ。苗木、あれ何回くらい回したの?」

苗木「まだこれ1回だよ。」

江ノ島「そう…なんだ。」

私はポケットから10枚ほどのモノクマメダルを取り出した

江ノ島「これさ、使ってよ。あたしよりも苗木が回した方がいいと思うんだ。」

苗木「なんで?江ノ島さんが回しなよ。」

江ノ島「苗木は『超高校級の幸運』なんでしょ?だからあたしの代理ってことで頼むよ。お願い、苗木。」

苗木「わ、わかったよ…でも…」

江ノ島「でも!…よくないものが出ても怒んないから。ね?」

苗木「うん。じゃあ行ってくるよ!」

駆ける苗木の後ろ姿を見ながら私は呟く


「頼んだよ、苗木。」


妹は多分…いや絶対に知っていた。知っていた上で幸運の希望でさえそううまくはいかないと、私を絶望させて悦に浸りたかったんだと思う。
だからあの子は何も言わなかったんだ。

あのスイッチを私が混ぜたって何も。


ねぇ、盾子。あなたはみんなのこと嫌いだった?好きじゃなかった?

暑い日の校庭、夕暮れの教室、学園祭、星空と花火、はしゃぎあったプール、応援し合った運動会、キャンプ、修学旅行、語り明かした夜。

全部いらなかったって言うなら私はあなたを叱る。


たったひとりの姉として。


みんなさよなら絶望学園。


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