ある野球少年の約束 by 2代スレ 36氏

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ある野球少年の約束

「桑田クンのためにスペシャルなおしおきを用意しましたぞ!
では、張り切ってまいりましょう!おしおきターイム!」

…もうすぐ俺は死ぬ。
訳の分からないぬいぐるみによって。
約束を果たせないまま死ぬんだ…

…中学の時、やりたいことが無くとりあえず野球部に入った俺は
野球部で気の会う友人が出来た。
そいつは入りたくて野球部にはいった訳じゃなかった。
野球選手である父親にさとされ仕方なく入ったらしかった。
そいつは、本当はミュージシャンになりたかったらしい…
そいつはいつもそういって愚痴っていた。
それを見たほかの部員達はそいつにボールを思い切りぶつけていた…
野球部員なら野球以外やるなと言われて毎日ボールをぶつけられた…
ある日そいつは入院する事になった。
そして一生寝たきりの毎日を医者に強要させられた…
…つまりそいつはもうミュージシャンにも出来ずに野球も出来なくなった…
…そしてそいつがその事実を宣告された日、俺はそいつにこう言った…

「俺、野球部でもっと頑張って甲子園でレギュラーに
なれるような選手になる…
…お前のかわりに、俺がトップミュージシャンになってやる。
そして、有名になったらこういってやる。
(甲子園でレギュラーになれるような野球部員でも
ミュージシャンになれる)って…」

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…その後俺は野球部の練習には参加せずミュージシャンの
練習ばかりやっていた。
…人から何を言われようと代わらなかった。
…そんな俺でもなぜか甲子園でレギュラーになれた。
…そして俺は「超高校級の野球少年」と言われた…

…ここまでは約束を果たせた…
…後は有名なミュージシャンになるだけだ…

…しかし高校に入ってその夢は打ち砕かれた…

俺が入った高校は(人を殺して裁判でばれなかったら卒業できる)と言う
訳のわからない制度の高校だった…
そこで俺は人を殺した…
しかしそれは裁判によってばれてしまった…
向こうが殺意を持っていたから正当防衛だといっても
取り扱ってはくれなかった…

そして俺は柱に括り付けられ…

ボールをしこたまぶつけられた…

あのときの友人のように…

38 名前:ある野球少年の約束[sage] 投稿日:2010/12/10(金) 21:14:27 ID:+/EzKdfJ
「千本ノック」と題されたその俺に課せられた罰は
明らかに千より多い数のボールを俺の体に当てると言うものだった…

そのボールが当たる激痛の中で俺は思った…

(…お前もこんな思いをしていたんだな…)

そう思いながら俺は意識を少しずつなくしていった。
もうすぐ死ぬのだろう…

でも、悔いは無い。
その友人がいるところにいけるんだから…

裁判が始まる前俺はあるDVDを見た…
そこに映っていたのは廃校した病院で巨大なボールに
押しつぶされて死んでいた友人の姿だった…

でもそいつはきっと天国に行ってるんだろうな…
そして俺は地獄に落ちるんだろうな…
薄れゆく景色の中俺はその友人が死んだ事がニュースで
語られていた事を思い出したような気がした…

そして俺は小さい声でこういい残して死んだ

「…天国に言った俺の友人…
…マジカッケーッス…」        




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