953-955

探偵として捜査を進める霧切さんと苗木君
ある事件の捜査中、机の下に何か手がかりがないか探す霧切さん

苗木「霧切さん、何か見つかった?」
霧切「もうちょっと見てみないと分からないわね」
苗木(…霧切さんばっかりに任せてもいられないよな)

そう思って反対側から机の下に潜り込む苗木君
これと言った手がかりが見つからずふと顔を見上げる霧切さん
すると目の前には真面目な苗木君の顔が

霧切「っ!?」

慌てて立ち上がろうとする霧切さん
しかしそこは机の下、お約束のように頭をぶつける霧切さん

苗木「き、霧切さん!?」
霧切「~~~~~っ!」

二人とも机の下から出ると、苗木君は気づいた…霧切さんが頭を抑えて涙目になっているのを

苗木「えっと…霧切さん?」
霧切「な、何で苗木君まで机の下に…」
苗木「え?ああ…霧切さんだけに探させるのは悪い気がして…」
霧切「そ、そう…」
苗木「それより大丈夫?霧切さん…結構すごい音だったけど…」

そう言って霧切さんの頭を撫でる苗木君
苗木君の手が頭に乗った瞬間、目を見開いて顔を赤くする霧切さん
撫でられている内に目を細めていき、少しだけ口元が緩んでいく

苗木「痛みは引いたみたいだね、良かった」
霧切「え?あ…」

苗木君が手を離した瞬間、名残惜しそうに声を出す霧切さん

苗木「え?まだ痛かった?」
霧切「…もう大丈夫よ。それより行きましょう、苗木君。次は下の階よ」

そう言って足早に部屋を出て階段を下りる霧切さん、それに続く苗木君
階段を下りながら霧切さんは頭を撫でられた時の事を考えてた
しかしそれが不味かったのか足を踏み外して盛大にこける霧切さん

苗木「霧切さん!?」
霧切「っ……」

苗木君は慌てて駆け寄ると…彼は見てしまった、と言うか見えた
霧切さんのスカートが若干めくれて…秘密の場所を隠す白い布が
しかし霧切さんはその状態に未だに気づいていない様子

苗木「き、霧切さん…」
霧切「……格好悪い所を見せてしまったわね…」
苗木「そ、そんな事はないよ…む、むしろ…眼福と言うか」
霧切「え?」
苗木「あ!?いや!その…み、見えてるよ…」
霧切「何がかしら?」
苗木「えっと…水色…なんだね」
霧切「え?……………っっっ!!!?」

慌てて体勢を立て直す霧切さん、その顔は真っ赤である

霧切「……苗木君?」
苗木「ご、ごめん!霧切さん!その…ごめんなさい!」
霧切「い、行くわよ…捜査の続きを…っ!?」

歩こうとすると足首に鈍い痛みが走り、立ち止まる霧切さん

苗木「霧切さん?」
霧切(どうやら足をひねってしまったみたいね…はぁ…)
苗木「もしかして足に怪我したの?」
霧切「何でもないわ、大丈夫よ」

そう言うが中々歩き出せない霧切さん
そんな様子を見かねて霧切さんの前で背中を向け、しゃがむ苗木君

苗木「霧切さん、乗って」
霧切「え?」
苗木「足、痛いんでしょ?僕がおんぶするから」
霧切「これぐらい別に…」
苗木「いいから乗って」
霧切「だから大丈夫って…」
苗木「じゃあ!その…見ちゃったお詫びに…おんぶさせてください」

それを聞いて目をぱちくりさせる霧切さん
が、すぐにいつもの冷静な表情になる

霧切「実はやましい事を考えてるんじゃないの?お詫びにおんぶだなんて…」
苗木「ち、違うよ!僕は…」
霧切「本当にそう言い切れる?」
苗木「う…そ、それは…ご、ごめんなさい…でも霧切さんが痛いのを我慢して歩くのは…僕が我慢できないよ」
霧切「……苗木君の癖に…」

そう言って苗木君の肩に手を置く霧切さん

霧切「変な所触ったら承知しないから」
苗木「さ、触らないよ!」

そう言って霧切さんをおんぶして歩き出す苗木君

霧切「苗木君、重くない?」
苗木「うん、平気だよ……何か不謹慎かもしれないけどちょっと幸せかな」
霧切「え?」
苗木「あ、いや!やましい事とかじゃなくて…これが霧切さんの重さなんだなぁって…」
霧切「…苗木君、私は一応女の子なのよ。そう言う言葉はどうかと思うわ」
苗木「あ、ご、ごめん!でもさ…その…霧切さんの重さとか温かさとか…背中越しに伝わってくるのが何か嬉しくて…」
霧切「……………苗木君、今振り向いたら許さないわよ」
苗木「え?何で?」
霧切「いいから歩きなさい、ほら」
苗木「わ、分かったよ。じゃあ一応しっかり捕まっててね」

そう言って霧切さんをおぶって歩き出す苗木君
おぶられている霧切さんはしっかり苗木君に捕まった
彼女の頬は見事に赤く染まっており、普段の彼女からは考えられないほど表情は緩んでいた
事件?もちろん無事解決しましたが何か?


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