『霧切響子の事件簿』

「…………」
「…………」
「名前は…霧切響子…」

超高校生級”名探偵”霧切響子
彼女は何故、自らを探偵だと名乗らなかったのか

推理1『証明完了です』
「おう、名探偵さんよぉ。早ぇとこ黒幕の正体を推理してくれや!」
「うむ。正に適材適所だ。存分に推理してくれたまえ」
「んじゃ解決編になったら呼んでくれよ。夜更かししたんでデビル睡魔が……」
「ここは専門家に任せて私たちは邪魔しないようにしましょう」
「力仕事が必要なら遠慮なく言ってくれ」
「私、超高校級の助手になっちゃおうかな」
「頼んだべ名探偵さんよ」
「捜査ついでに部屋まで飲み物を持ってきてくれ。缶入りのを頼むぞ名探偵」
「あ、じゃあ私はドーナツお願いね名探偵さん」
霧切『駄目ね。私では皆をまとめる事はできない』

推理2『真実はいつも一つ』
「いやー、しかし名探偵vs黒幕となると不安ですなー」
「ナニナニ? それってどーいうこと?」
「世間には十年以上連載しても全く黒幕に到達できない名探偵もいましてよ」
「知ってる知ってる。眠りの神谷明だっけ?」
「名探偵にも解決出来ねー事件くらいあるってことだべ」
「つまり探偵だからって頼りに出来ねーってッスかよ」
霧切『探偵という肩書きがプラスにばかり働くとは思えない。むしろ……』

推理3『犯人はこの中にいる!』
「め、名探偵がいるなんて! も、もうみんな死ぬのよ!」
「落ち着け。何を根拠に…」
「殺人事件あるところに名探偵あり。裏を返せば名探偵あるところに殺人事件ありですぞ」
「ドラマとかでは奇妙なほど事件に巻き込まれてますね」
「言われてみれば確かにそうだべ」
「つまりだ。この名探偵が今回の事件の元凶ってぇことかぁ!?」
「待ちたまえ。まだ彼女のせいと決まったわけではない!」
「で、でも…探偵さんなら凄い密室トリックとか知ってるんじゃ……」
「探偵ならわざと間違った推理で私達を誘導することも可能ですわ」
「………」
『探偵ということが波紋を呼ぶ危険性の方が高いかもしれない。
  つまりこの場での最適な対応は…』


「それってどんな才能だったりするの?」
「なんで、教えなくちゃ駄目なの?」

霧切響子、彼女の名推理が絶望の未来を一つ潰していたことを知るものはいない。


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