『女のロマン』

朝日奈「……ね、ねぇ。やっぱりやめようよ」

セレス「あらあら……今更、何を言っているのですか? せっかくここまで来たのですから腹を括って頂かないと」

朝日奈「で、でもさぁ……やっぱりその……覗きなんて良くないじゃん……」

霧切「別に無理に私達と行動する理由もないのよ? 食堂に行って一人で待ってても構わないんだし」

朝日奈「う、うぅ~。さくらちゃん……」

大神「……すまん、朝日奈よ。我も食堂に行く事はできない……」

セレス「……大神さんもあれでなかなか助平ですわね」ヒソヒソ

霧切「彼女だって健全な女子高校生だもの。それに、そう言うあなたもでしょう」ヒソヒソ

セレス「私はだらしが無くって無防備な男たちの裸を見て笑ってやりたいだけです。他意なんてありませんわ」ヒソヒソ

大神「いつまでもヒソヒソ話している場合ではない。……さっさと行くぞ」

霧切「ええ、そうしましょう」

セレス(……やる気満々ですこと)

朝日奈「う、うぅぅ~」

大神「……脱衣所には誰もいないようだな」

セレス「服が何組か脱ぎ捨てられてはいるようですけど」

朝日奈(なんでこんなに冷静なんだろう……///)

霧切「……これは!」

セレス「……苗木くんのパーカー……ですわね」

霧切「…………」ジジィー

朝日奈「な、なんで霧切ちゃんが苗木のパーカーを着込んでんのさ!?」

大神「落ち着け朝日奈。あまり大きな声を出しては……」

朝日奈「ご、ごめん」

霧切「そうよ。『たまたま』寒気がしたから『たまたま』足元に置いてあったパーカーを来ただけ。別に騒ぎ立てるほどのことではないわ」

朝日奈「む、無茶苦茶だぁ……」

セレス「ですけど、脱衣所に三人分しか服が無い、と言うことは」

大神「ここにある服から推測すると今、風呂に入っているのは苗木、葉隠、山田の三人か」

霧切「それじゃあ早速、慎重かつ迅速に行動しましょう」キリギリッ

朝日奈(苗木のパーカー着ながら幸せそうにドヤ顔してる……)

大神「……」

セレス「大神さん、中はどんな具合ですの?」ヒソヒソ

大神「些か湯気が濃いが…………うむ」ヒソヒソ

朝日奈「う、『うむ』って、何が『うむ』なのさくらちゃん」ヒソヒソ

セレス「それでは私も…………あら、これはこれは」ヒソヒソ

朝日奈「な、なになに……どうしたの?」ヒソヒソ

霧切「……………………」スキル・『カンサツガン』ハツドウ

朝日奈「何か言ってよ霧切ちゃん……」

霧切「朝日奈さん、静かにしてくれないかしら。気が散ってしまいそう」ヒソヒソ

朝日奈(め、目が笑ってないよ……霧切ちゃん)

セレス(必死過ぎてなんだか滑稽ですわ……)

大神「しかし……山田の体は何と言うか……良いな」ヒソヒソ

セレス・朝日奈「「!?」」

朝日奈「さ、さくらちゃん!? なに言ってんの! 山田のその、は、裸を見て……///」ヒソヒソォ!

セレス「そ、そうですわよ! あんな下劣でゴミのような男の体を私以外が……ん゛ンッ、なんでもありません」ヒソヒソ

霧切(苗木くんのうなじ、苗木くんの鎖骨、苗木くんの肩甲骨、苗木くんのおへそ)ジー

大神「何故、山田の足はあんなに細いんだろうか……」ヒソヒソ

朝日奈・セレス「「……え?」」

大神「あの巨体を支えているにも関わらず、あそこまで細い筋肉しか付いていない手足で自由に行動できるとは……なんとも羨ましい」ヒソヒソ

朝日奈「も、もしかしてさくらちゃん。山田の足の秘密を知る為に覗きに来たの……?」ヒソヒソ

大神「うむ、我とて年頃の女だからな。細くてたおやかな足にも憧れる。山田を見て、あの細い足の秘密が何か掴めるかと思ったのだが……」ヒソヒソ

セレス「そんなことだろうと思いましたわ。全く……朝日奈さんが妙なことを言うから」ヒソヒソ

朝日奈「せ、セレスちゃんだって変なこと言ってたのじゃん!?『私以外が……』とかなんとか……」ヒソヒソ

セレス「あ゛ぁん!? この私がいつそんなこと言ったってんだよ!? この腐れムッツリ肉饅頭がァ!!」ヒソヒソヒッソォォォ!

朝日奈「さ、さっき言ってたでしょ!? それにムッツリって……」ヒソヒソォッ!

セレス「なんだかんだ言いながらちゃっかり覗いてんだからムッツリスケベだろうが! その無駄にデカい乳引きちぎんぞクソボケぇ!」ヒッソォォォォォォッ!

朝日奈「い、言わせておけば……! そっちだって山田のことばっかし見てる、す、スケベじゃん!」ヒソヒソ

霧切(苗木くんの乳首、苗木くんの肋骨、苗木くんのアンテナ、苗木くんの……ああ、今すぐ彼の腰に巻かれているバスタオルが落ちないかしら)キリギリッ

大神(この状況で標的から全く目を離さない集中力……できるな)





おまけという名の蛇足


腐川「びゃ、白夜様ったら、夜中に一人でお風呂に入るなんて……」

腐川「こ、こ、これは千載一遇のチャンス……! この機会を逃したら、もう一生白夜様の裸なんて見れないかもしれないし」ドキドキ

腐川「そ、それに、脱衣場でなら白夜様と鉢合わせても事故ってことに、で、できるかもしれないじゃない?」

腐川「ど、どうしよう……緊張してきたぁ~……こ、こんな時には手の平に『チミドロフィーバー』って三回書いて……」ブツブツ

十神「……」ガラリ

腐川「」

十神「……貴様、こんな所で何をしている?」ホカホカ

腐川「風呂上がりの白夜様マジゴッドっ!」ブシャアッ!!

翌日、出血多量の瀕死状態で脱衣所に倒れている腐川が発見された。



終われ


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