今までありがとう

ある日、俺が図書室で本を読んでいると朝日奈が現れた
朝日奈「あっ!!十神!!やっぱり図書室にいたんだ!!」
十神「なんだ、騒々しい。」
朝日奈「腐川ちゃんが…凄い熱を出して倒れたの!!」
十神「…ふん、何かと思えばそんな事か。」
朝日奈「ちょっと!!そんな事って!!とりあえず今すぐ腐川ちゃんの部屋に
来てよ!!」
そういって朝日奈は去っていった…
…ばかばかしい、何故俺があのような卑屈で薄っぺらい奴のためにわざわざ
足を運ばねばならん…
…それにあいつは殺人鬼でもあるのだぞ、死んだほうが助かると言うものだ…
…それなのに…何故…
…何故…寂しい気持ちになる?…
十神「…そういえば…いやな顔せず俺についてきたのはあいつだけだったな…
…フン、とりあえず行くだけいってやるか。内容の同じ本ばかり見ても
つまらんだけだしな…」
そういって俺は腐川の部屋に向かった…

腐川は顔を赤くして寝込んでいた
そして腐川は部屋に入ったばかりの俺を見つけた
腐川「…び、白夜様…」
十神「…勘違いするな、お前のために来たのではない。
暇つぶしにお前の苦しむ顔を見に来ただけだ。」
腐川「う…嬉し…」
十神「…フン、こちらは全然嬉しくともなんとも…」
腐川「…嬉しかった。」
十神「…?」
腐川「…白夜様といられて…嬉しかった。」
十神「…何故…嬉しかった…?俺はお前を邪険に扱ってきたんだぞ?
むしろ憎まれる方だろう?」
腐川「…たとえ…邪険に扱っていても…白夜様は私にいろいろかまって
くれたから…ここまでかまわれるのって…私…家族や友人にもしては
もらえなかったんですよ…だから…嬉しくて…」
十神「…腐川…」
腐川「…白夜様…私…もうだめみたいです…」
十神「…腐川…死ぬな…俺の許可なく死んだら許さんぞ…!!」
腐川「…最後に…一言…今まで…ありがとう…」
そう言うと腐川は息を引き取った…
俺は…初めて誰かのために涙を流し…こうつぶやいた…
十神「…腐川…今まで…ありがとう…」

数年後…
朝日奈「ふー…三人も子供がいるとしんどいわ…
十神!!苗木や葉隠はちゃんと子守り手伝ってるんだよ!!
十神も手伝ってよ!!」
十神「ふん…俺がお前の子を産ませたのは十神家の繁栄の為だ。
そうでなければ誰がお前に子など産ませるか。」
朝日奈「…ふぅ、けちなんだから…」
そうだ…俺は仕方なく朝日奈との間に子供を作っただけだ…
しかし…しいて誰かの間に子供を作りたいと言うのなら…
やはり、お前がよかったな…
         …腐川冬子…
終わり


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