1日目『女性が喜びそうな店に誘う / 用事の帰りがけに誘う』
苗木「霧切さん、ケーキの美味しいお店があるんだけど…」
霧切「…そう」
苗木「よかったら学校の帰りに、一緒に行かない?」
霧切「なぜ?」
苗木「な、なぜって…」
>あまり喜ばれていないみたいだ…
>ケーキは好きじゃないのかな?
2日目『相手にお金の負担をかけない形で誘う』
苗木「えっと、昨日のお店のことなんだけど…僕今月余裕あるし、ご馳走するから」
霧切「悪いけれど、人に借りを作るのはあまり好きじゃないの」
苗木「そ、そっか…」
>うーん、イマイチな反応だ…
3日目『時間制限を設け、短時間の気軽な約束を取り付ける』
苗木「あのさ、僕、今日の五時まで、駅前で時間を潰さなきゃいけなくて…」
霧切「…あなたの暇つぶしに付き合わなきゃいけないほど、私は暇じゃないわ」
>しまった!霧切さんの僕に対する印象が悪くなったみたいだ…
4日目『知り合いのいる店に誘ってみる』
苗木「駅前のカフェ、葉隠君がバイトしててさ…誘われてるんだけど」
霧切「よかったわね。行ってきたら?」
苗木「うぅ…」
>誘う前に切り伏せられてしまった…
霧切「…ふふっ」
5日目『わざわざ約束せず、道端で偶然出会った風を装う』
苗木「あ、霧切さんが椅子に座った… …よし、いくぞっ… よし… よしっ…!」
苗木「…あ、あれ、霧切さん、こんにちわ…こ、こんなところで会うなんて、」
霧切「あら、苗木君。寮を出た時からずっと私の後をつけていたみたいだけど、こんなところで会うなんて偶然ね」
苗木「」
霧切「私が何の『超高校級』か忘れてしまったようね。別に覚える必要も義務もないけれど、悲しいわ」
苗木「霧切さん、これは、その、あの…」
霧切「ふふ…何かしら?ストーカーの苗木君?」
苗木「…なんでも、ないです」
>霧切さんの僕に対する印象が悪くなったみたいだ…
>うう、クスクス笑われてる…
6日目『他の友人も誘って安心感を与える』
苗木「まだだ…まだ諦めないぞ…」
苗木「あの、霧切さん!」
霧切「…今日も何か用事?」
苗木「えっと、例のケーキの美味しい喫茶店なんだけれど…」
霧切「ええ。それが?」
>霧切さんは楽しげに笑みをこぼしている。
>これはイケるかもしれないぞ…!
苗木「えっと、今日は舞園さんも誘ってみたら行くって言ってて…」
霧切「…」
苗木「だから、三人なら霧切さんも、」
霧切「行かないわ」
苗木「えっ」
霧切「二人で楽しんできなさい。私がいると邪魔でしょう」
苗木「霧切さん、あの、」
霧切「さよなら」
>……
>えっと…霧切さんの僕に対する印象が、すごく悪くなったみたいだ…
7日目『何かのお礼やお詫びの形で誘う』
苗木「き、霧切さん…」
霧切「…何かしら、苗木君」
苗木「昨日は、僕の気付かないうちに、霧切さんを不快にさせてしまったみたいで…ゴメン」
霧切「…能書きはいいわ。用件は何?」
苗木「あの、だから、その……お詫びも兼ねて、御馳走させてほしいな、なんて」
霧切「…はぁ」
苗木「えっと…」
霧切「あなたが義務感で私を誘おうとしているなら、止めて。そんな気持ちで誘われても、嬉しくなんかない」
>ため息を吐いて、行ってしまった…
>…霧切さんの僕に対する印象が…悪く、なったんだろうか?
8日目『目的をはっきりさせて誘う』
苗木「…」
霧切「…」
>昨日から、霧切さんの機嫌が悪い…
>やっぱり、連日しつこく誘いすぎたのが裏目に出たんだろうか?
霧切「…」
>でも、その割にはさっきからずっと、霧切さんからの視線が…気のせいかな
霧切「…今日は、誘わないの…?」
苗木「へ?」
霧切「…」
苗木「あの、えっと」
霧切「…あなたはもう少し、頭の回る人だと思っていたけれど」
苗木「う、うん、ゴメン…?」
霧切「…だから… 他の女の子と一緒に誘われたら、いくら私でも…だし、それっぽい理由で誤魔化されても…だから、その……」
>霧切さんは俯いていて、顔はよく見えないし、声も小さくてよく聞き取れないけれど、
>これは、つまり…
霧切「ここまで言えば…わかるわね?」
苗木「…うん」
霧切「…」
苗木「…」
苗木「霧切さん、あの、僕霧切さんと一緒にお茶し」
霧切「しょうがないわね、付き合ってあげるわ」
苗木「に行きたい…って、アレ?」
霧切「ホラ、行くんでしょう?」
苗木「あ、え?あの、うん…」
霧切「…回りくどいことしてないで、最初っからそうやって誘いなさい」
苗木「ハイ…」
霧切「もう、馬鹿」
最終更新:2011年07月15日 17:46