kk4_358

苗「……救助まだかなあ」
霧「落ち着いて、苗木君。
  エレベーターの閉じ込め事故における救助までの所用時間は、余程のことでも無い限り1、2時間以内には収まるものよ。
  私達が閉じ込められた時間から逆算して、遅くともあと20分ってところね。だから、焦らずに待ちましょう」
苗「そっか、そうだよね。やっぱり霧切さんはいつだって冷静だなぁ……ってなんか顔青いよ? どうしたの?」
霧「……なんでも、ないわ」
苗「どこか悪いとか?」
霧「いえ、本当に……何ともないから。気にしないで」
苗「(そういえば霧切さん、なんだかもじもじしているような……)もしかして、トイレに行きたいの?」
霧「…………(コクッ)」
苗「ど、どうしよう。まだ頑張れるよね?」
霧「……大丈夫、大丈夫よ。これしきの逆境……霧切の名にかけて乗り越えてみせるわ……」
苗(霧切の名、かけちゃうんだ……)


 ----------------------------(10分後)----------------------------


霧「…………」
苗(霧切さん、いよいよ辛そうだな……。ボクには祈ることしかできないけど、どうか頑張って!)
霧「……苗木君」
苗「な、何?」
霧「あなた、今朝コンビニでカップ麺を買っていたわよね?」
苗「うん。それがどうかした?」
霧「今も持ってる?」
苗「夜食にしようと思ってたから、まだ食べてないよ。バッグの中に入ってるけど」
霧「これで……私に、売ってくれないかしら」
苗「い、一万円!? なんで?」
霧「……今すぐ必要なの。容器だけでも構わないわ」
苗「そ、それってまさか……! だ、駄目だよ霧切さん! もう少しだから、頑張って!」
霧「もう限界なの……だから……」
苗「ボクが見てるんだよ!? 監視カメラもあるし!」
霧「あなたが後ろを向いて壁になってくれればいいから……お願い、後生だから……!」
苗「しっかりしてよ! 霧切の名が泣くよ!?」
霧「もうどうでもいいわそんなもの……!」
苗「えぇ!?」



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