走馬灯

娯楽室…そこに一人の人物が椅子に座っていた
大神さくらである
彼女は誰もいない娯楽室で一人静かに毒薬を飲んだ
道場の皆と…仲間達を守るため…
  …ねぇ、これからどうなっちゃうのかな…
ふと大神の頭の中で声がした
最愛の友人、朝日奈葵の声だ
大神はその声を聞き大切な事を思い出した…
大神「…思い出した…もうすでに道場は…外の世界は…」
…そう、外の世界は超高校級の絶望達にすでに滅ぼされていたのだ…
…そして、大神たちは絶望から身を守るためにこの学園に自ら閉じ込められたのだった…
…しかし超高校級の絶望は学園内に忍び込んでいた…
…そして超高校級の絶望は自分達を含む全員を、16人以外の全員を殺したのだった…
…そして超高校級の絶望は残ったものの記憶を奪って…
…この殺し合いに参加させたのだった…
大神「…くっ…我は…もう存在せぬ道場を弱みに握られ…
黒幕に従っていたのか…」
大神は残念そうな表情を見せた
しかしもう時すでに遅し…
大神の意識はだんだんと薄れ始めていった…
…薄れ行く意識の中大神はある事を思い出していた…
…記憶を消される…前日の事を…
朝日奈「…ねぇさくらちゃん…」
大神「…我にも…外を救う事はできぬ…
外の事は…力だけでどうこうできる問題ではないのだ…」
朝日奈「…外の事は仕方ないよ…私にだってどうしようもできないんだから…」
大神「…くっ…自分の力の無さが情けない…」
朝日奈「自分を責めるなんてさくらちゃんらしくないよ。
それよりさ、一つ約束してほしいことがあるんだ。」
大神「…約束してほしいこと…?」
朝日奈「もし、外の世界に出られる日がくるなら…
かならず二人一緒に出ようね!!」
大神「…うむ。」

…あの時、確かにうなづいたのに…
大神の心は悔しさに満ち溢れた
しかしその悔しさを振り払うかのようににっと笑顔をつくってこう言った
大神「朝日奈よ…すまぬ…約束を守れずに…
…しかし…我の心はいつでもおぬしの心と一緒だ…
だから…朝日奈だけでも…生き残って…外に出てくれ…約束だ…」
そして大神は息を引き取った
…最後にしがない走馬灯を思い出しながらも…希望を残しながら…

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