kk4_817

霧切「苗木君、あなたに手伝って欲しいことがあるの」
苗木「うん、いいけど。それって、また探偵の仕事?」
霧切「その通りよ。引き受けてくれて助かるわ」
苗木「それで、今度は何をするの?」
霧切「潜入捜査というやつよ。
   私が調べている事件の関係者があるパーティーに出席するのだけれど、そこに潜り込むのにあなたもついてきて欲しいの」
苗木「パーティーって、どんなパーティー?」
霧切「議員の主催する、よくあるものよ。まあ、それなりに大規模なものだれけどね」
苗木「それは……なんだか緊張するなあ。ボクなんか思いっきり場違いな気がするんだけど」
霧切「私がついているんだから、心配しないで。……いえ、むしろ自然な潜入を果たすためにはあなたの協力こそ必要なのよ」
苗木「そ、そうなの? ボクなんかで大丈夫かな」
霧切「ええ。不審を買わず会場に紛れ込めるよう、私達は若手実業家とその妻に扮して……」
苗木「ちょ、ちょっと待って。その設定、少し無理があるような……。ボクが若手実業家?」
霧切「そうかしら。私には何の問題も無いように思えるけれど」
苗木「ていうか本当に必要なのその設定?」
霧切「苗木君、私が今まであなたに必要の無いことを頼んだことがあったかしら?」
苗木「うーん……。無い……と、思う。多分」
霧切「そうよね。だから今回も疑問を挟むことはないのよ。いいわね?」
苗木「わ、わかったよ」
霧切「わかって貰えて良かったわ。それじゃあ、パーティーに備えて少し練習しておきましょう」
苗木「練習?」
霧切「そう、夫婦を演じる練習よ。『ねぇ、あなた?』」
苗木「う、うん? え?」
霧切「『響子さん』よ」
苗木「あ、ああ……。『何だい、響子さん?』」
霧切「そうね……さん付けでは少し硬いわね。『響子』にしましょうか。『ねぇ、あなた?』」
苗木「えーと、『何だい……響子』」
霧切「『愛してるわ』」
苗木「!!?? ボ、ボ……『僕も愛してるよ』……!」
霧切「よろしい。その調子でやってくれれば問題ないわ」
苗木(霧切さん……いつものポーカーフェイスで『愛してるわ』なんて言うんだから……ドキッとしちゃったよ)
霧切「当日もよろしく頼むわ。じゃあね」
苗木(そしていつも通り素っ気無く行っちゃった……でも何だか凄く嬉しそうに見えたのは気のせいだろうか)

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霧切「……ッシャァ!(ガッツポーズ)」

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