とある外国にて by51・55氏

探偵としての依頼を受け、とある国にやってきた霧切さんと、その助手として付いてきた苗木君。

「えーと…『すみません、○○日の×時ごろ、何か変わったことはありませんでしたか?(その国の言葉で)』」
「『んー、特に変わったことは無かったわね。ところで君、これから時間ある? 可愛い顔してるし、お姉さんと遊ばない?』」
「……霧切さん、後半の言葉が分からないんだけど、訳してもらえないかな?」
「……」
「霧切さん?」
「勉強不足ね、苗木君」
「ごめん……」
「『悪いのだけれど、彼は私のこいび……助手なの。手を出さないでもらえるかしら』。行くわよ、苗木君」ガシッ
「え、ちょ、霧切さん今なんて言ったの?」
「苗木君には関係のないことよ。それより、早くしなさい。まだまだ聞き込みしなきゃならない場所はあるんだから」スタスタ
「わ、わかったから手引っ張らないでよ霧切さん!」


その日の夜

「はあ……霧切さん、怒って先に帰っちゃうし、困ったなぁ。というか、何で怒ったんだろ」
「あれ、苗木っち、こんなところで何してるべ」
「葉隠君!? 葉隠君こそ、どうしてこんなところに? ここ日本ですらないのに…」
「それは言えねえべ。実は今もそこの物陰から這い寄る混沌に監視されてるんだべ」
「そ、そう……」
「それより苗木っち、何か悩み事があるように見えるべ」
「う、うん、実は……」
「いや、皆まで言うな! 俺にはちゃんと分かってるべ。むむむ……見えたべ! 苗木っちはとりあえず抱きしめてやれば解決すると出たべ」
「だ、抱きしめる!?」
「俺の占いは三割当る! 料金は後で請求書送るべ」
「あ、ちょ、葉隠君!? ……行っちゃったよ。それにしても抱きしめるなんて…」
「こんなところにいたのね、苗木君」
「霧切さん?」
「いつまで出歩いているの。もう今日の捜査は終わったはずよ」
「あ、でも……」
「……先、帰ってるから」
「あ……(ええい、葉隠君の三割を信じるしかない!)」ギュッ
「え、ちょっと、苗木君?」
「えっと、何で霧切さんが怒ってるのかは分からないけど、とにかくごめん。僕が勉強不足なのが悪いなら、もっと勉強するよ。他が悪いなら、頑張って直すから……」
「……もういいわ。元々、あなたに非があるわけじゃないから」
「そ、そうなの?」
「ええ、だから気にしないでちょうだい」フッ
「あ……」
「どうかしたの?」
「ううん。やっぱり霧切さんは笑ってるほうが可愛いな、って」


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