kk6_665-670


苗木「ね、ねぇ……霧切さん」

霧切「何?」

苗木「今、依頼人の旦那さんと愛人……ここに入っていったよね」

霧切「……そうね」

苗木「ここって……その……」

霧切「ぶっちゃけて言えばラブホテルよ。最近ではファッションホテル、レジャーホテルとも言うわね」

苗木「だよね……。分かり切ってはいたけど、やっぱりクロ……浮気は確実だね」

霧切「……」

苗木「……霧切さん?」

霧切「追うわよ」

苗木「ええっ!!?」

霧切「大きな声を出さないでくれるかしら。犯人たちに気付かれるわ」

苗木「犯人って……。で、でももうここに入った時点で浮気は確定なんじゃないかな……」

霧切「……」

苗木「霧切さん?」

霧切「本当にそうかしら」

苗木「え?」

霧切「仮にホテルに入る瞬間を押さえた写真を突き付けたとしても、それが即浮気の証拠に繋がるとは言えないんじゃない?」

苗木「そう……かな?」

霧切「そうよ。さぁ、行くわよ苗木君」

苗木「う、うん……いいのかな」


―――


霧切「成程ね、部屋のパネルがいくつも並んでいるわ。
   この中から入りたい部屋を自分たちで選ぶというシステムになっているみたい。
   ……じゃあ、これにするわ」

苗木「あ、霧切さん。その部屋のパネルはライトが消えてるから誰か入ってるよ。
   今空いてるのは201号室と304号室と404号室だね」

霧切「……ちょっと待ちなさい、苗木君。
   どうしてあなたは『パネルが消えている部屋は使用中』だと言うことを知っているの? 
   まさか誰かと入ったことがあるんじゃないでしょうね?」

苗木「そそれは違うよ! このくらいは……えっと、常識の範囲内って言うか……知識として知っていただけって言うか……」

霧切「……そう、じゃあ私には常識が無いと、そう言いたいわけね?」

苗木「そ、それも違うよっ!(たぶん)」

霧切「ふぅん……まぁいいわ。それじゃ……この部屋にするわ」

苗木「あ、ジャグジー着きだ。さっき霧切さんが選んだ部屋もジャグジー着いてたよね」

霧切「! ……そうだったかしら。
   別に犯人たちの尾行のために潜伏するだけだから、どうだっていいけれど」

苗木「ところで、犯人がどの部屋に入ったか霧切さん分かってるの?」

霧切「! ……もちろん分かっているわ。えっと……そう、私達の部屋の隣よ」

苗木「本当に?」

霧切「……ええ。あなたが外でもたもたしている間にしっかりチェックしておいたもの。
   いいから、行くわよ」

苗木「う、うん……」

霧切「一応言っておくけれど苗木君。
   妙な気を起こしたら絶望的な目に合わせるから肝に銘じておくことね」

苗木「し、しないよ!」

霧切「そう。えっと……このボタンを押せばいいのね?」

苗木「うん」

霧切「……それで?」

苗木「多分あとは部屋に向かえばいいんだと思うけど」

霧切「そうみたいね。フロントも無人だし」

苗木「霧切さん、エレベーター来たよ」

霧切「ええ……っ」

客♂「……」ササッ

客♀「……」ササッ

苗木「……っと、ちょうど出てきた人がいたみたいだね。なんか気まずいな……って霧切さん?
   何してるのそんな物陰で?」

霧切「……こんなところで二人でいたら、まるで私達までこのホテルを利用しにきたみたいじゃない……。
   私達はあくまで仕事で来ているのよ。変な目で見られるのは腹が立つわ」

苗木(恥ずかしかったのか……)

霧切「さぁ行くわよ」

苗木「う、うん……」

―――

苗木「この部屋だね」

霧切「ドア上部のランプが点滅しているわ。
   ……成程、これで案内がいなくてもスムーズに入室できるようになっているのね」

苗木「え? あ、本当だ。霧切さんよく気付くよね。さすが探偵」

霧切「……そう、探偵だから気付いた。それだけのことよ」

苗木「?」

霧切「何でもないわ。苗木君、部屋を案内してちょうだい」

苗木「案内って……。えーっと……」

『当店は、自動会計システムとなっております』

苗木「うわっ! びっくりした……へぇ、この機械でお金払うのか。
   後払いでいいのかな?」

霧切「徹底的に他人との接触を断っているわけね。……確かにこれなら恥ずかしくないわ」

苗木「えっ」

霧切「あ……っ、そんなことより。室内を捜査するわよ」

苗木「けど、それって浮気調査に関係ないんじゃ……」

霧切「浮気? そんなものとっくにクロだったでしょう。それより今はこの施設について詳しく……」

苗木「えっ」

霧切「!」

苗木「えーっと……」

霧切「……な、何よ」

苗木「……違ってたら謝るけど、霧切さん……もしかしてこういうとこに入ってみたかっ」

霧切「苗木君。それ以上言ったら、ユルサナイ」

苗木「あ、うんごめん……」

霧切「苗木君、これを見て」

苗木「今度は何?」

霧切「お風呂と部屋を隔てる擦り硝子。
   一見互いに見えないようになっているけれど、このスイッチを押すと……」

苗木「うわっ……」

霧切「中が丸見えね、何て無駄な機能なのかしら」

苗木「霧切さん見てよ、意外とルームサービスのメニューが豊富だよ」

霧切「宅配ピザまで頼めるなんて……あら、別料金でシャンプーやトリートメントも好きなものを選べるのね。
   しかもメンバー会員になれば無料でレンタル出来るみたい」

苗木「あ、ゲームも借りられるんだ。すごいな」

霧切「部屋の中にいるだけで丸一日くらい全く退屈せずに済みそうね。
   これはこれで合理的なのかしら……」

苗木「霧切さん大変だよ」

霧切「どうしたの?」

苗木「お風呂の中にテレビが付いてる!」

霧切「なんですって……?」

苗木「けどこういうホテルって普通二人で入るよね?
   それなのに一人でテレビなんて、待たせてる相手に悪いんじゃないかな……」

霧切「それは違うわ、苗木君。お風呂は一人で入るもの。その前提が既に間違っているんじゃない?」

苗木「ま、まさか……」

霧切「そうね……俄かには信じがたいことだけど、恋人や或いはそれに近い関係なら……その、
   お風呂くらい一緒に入るんじゃないかしら」

苗木「や、やっぱりそうなんだ……」

霧切「この浴槽。明らかに一人で入るには大きすぎるもの」

苗木「すごいな……」

霧切「あら? シャンプー、リンス、ボディソープ……」

苗木「どうしたの?」

霧切「もう一本用途が分からないボトルが……マッサージオイルかしら」

苗木「! そ、そうじゃないかな!」

霧切「そう言えば枕元にに電動マッサージ機があったわね。
   不摂生を絵に描いたような場所かと思えば急に健康志向だなんて、ポリシーが感じられないわ」

苗木(言えない……本来の用途じゃないなんて)

霧切「さて。せっかく来たことだし、ちょっとこのジャグジーを試してみようかしら。
   性能テストといったところね。他意は無いわ」

苗木「そうなんだえええっ!?」

霧切「あなたが誤ってガラスを透過するスイッチを入れてしまわないように、あえて前もって注意したのよ。
   ……苗木君、命が惜しいなら、そのスイッチには近づかない方がいいわ。
   でないと……ここまで言えば分かるわよね?」

苗木「いや分かるけど……い、いいの?」

霧切「何が?」

苗木「だ、だって……一応ここにはボクと霧切さんの二人きりなのに……」

霧切「苗木君……」

苗木「う、うん……」

霧切「あなたを信じているから」

苗木「うっ……」

霧切「それじゃ、出て行ってくれる?」

苗木「はい……」



みたいなことがあってこの後

苗木(……シャワーの音が生々しい……この向こうに生まれたままの霧切さんが……)

モノクマ『うぷぷぷぷ、本当に? それでいいの苗木クン。? 霧切さんのすっぽんぽんを
             見れる滅多に無いチャンスなんだよ? うぷぷぷ』

とか脳内にモノクマ出てきて悶々としつつも「あなたを信じているから」という霧切さんの言葉で
踏みとどまる苗木だけど最終的にスイッチ近くですっ転んでぽちっと押しちゃってエクストリーム以下略
後日学校で「苗木と霧切ちゃんがいかがわしい場所でいかがわしい事をー!変態!」って朝日奈あたりの
顔を真っ赤にさせる展開が待ってたらいいな


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