愛のMTB

「霧切さん、もう逃げ場はないよ。ここで決着をつけよう。……クロは――僕の心を盗んだ犯人は君だ」
とうとう追いつめた。ここには逃げ場はない――ここは僕らの教室、入り口の前に僕が立っている。
「苗木君のクセに生意気ね……」


――――――
僕は霧切さんの事が好きだ。けれど、最近避けられている。
僕が何か迷惑をかけた訳じゃない。
全く身に覚えもないし、第一理由がない……だって霧切さんも僕の事好きなはずだし。
――これには確信を持てる。僕なりにウラをとった、霧切さん直伝のやり方で。
だというのに何故か避けられる。普段なら一緒に登校して、一緒に下校する。
たまに寄り道したり、休日に遊びに出かけたりもする。―もちろん助手として霧切さんの手伝いをさせてもらうこともある。
ここ最近はそれらのイベントが一切発生しない。このままじゃこの気持ちを伝えないまま別れてしまう。
それだけは避けないと……


――――――
僕はようやく霧切さんを追いつめた。
――理由を付けて別行動しようとする霧切さんを、無理やり連れてきた。と言い換えてもいいけど。

道中、なぜ僕を避けるのか問いただすも、はぐらかされて解決しない。
自分の意志を律する霧切さんの心を開くため、僕は徹底的に霧切さんを論破する事にした。


「ねぇ霧切さん、知っているとは思うけど、僕は霧切さんの事がすごく気になるんだ」
「そう、ありがとう苗木君」
いつもの様にややもすれば険しい、と取られる目つきで僕を見やる。
――ただし、僕は霧切さんの組んだ腕が少し動いたのを見逃さなかった。
だからここで間髪を入れず
「霧切さんも僕の事気になってるよね?」

「何を言っているの苗木君【そんな事あるはずがないじゃない、からかっているのかしら?】」
何も知らずにこう返されたら深く傷ついたろう。だけど……
「それは違うよ!…山田クン」
霧切さんの発言の矛盾を容赦なく撃ち抜く。その為に皆に協力してもらったんだから。

「はいですぞー。実は苗木誠殿に頼まれて……」
「山田クン、前置きは良いから」
僕が彼の名前を呼ぶと、あらかじめ待機してもらっていた山田クンが教室に入ってきた。

―山田一二三の証言―
「実は今週のゴミ当番はこの僕でして、昨日の七夕の短冊をこっそりチェックしていたのですぞ」
「それも下書きの方を」
―まただ、霧切さんの腕が少し動いた。

「何故か霧切響子殿の下書きが大量に見つかりまして、それも何度も何度も消した後が残っておりました」
……僕は見ていたんだ。昨日霧切さんが短冊を何度も書き直していたのを
「山田君…あなたって人は最低ね」
「それは違うよ。僕が山田クンに頼んだんだよ。前に霧切さんに教わった通り、ゴミを漁るのも時には必要なんでしょ?」
探偵の汚れ仕事として、時にはゴミ漁りも必要なのだ、思わぬ情報を入手することがある。

「続けてもよろしいですかな?」
「うん」
「そこには、確かに霧切響子殿の筆跡で『苗木君とずっと一緒にいられますように』と書いてありました」
わざわざ山田クン愛用のカメラで撮影した、確たる証拠品を持参してもらった。


「どうかな霧切さん?これでもとぼけるつもり?」
証拠の存在で、霧切さんが少したじろいだ。
「っ……それは探偵と助手として―という意味よ。他に他意はないわ」
「素直じゃないね」
「お生憎様、私には愛想も愛嬌もないわ。そうよ【私みたいに愛想の悪い女】が素直になるはずがないわ」
霧切さんの笑顔はとても可愛いのに……僕は自分の価値観を肯定すべく次の証拠を突きつける。

「それは違うよ!…セレスさん」
山田クンの時と同様セレスさんの名を呼ぶ。
「…全く、わたくしをこんな事で呼びつけるなんて」

―セレスティア・ルーデンベルクの証言―
「結論から申し上げますわ。…霧切さん貴女、苗木君の事を特別に思っていますわね」
「苗木君と過ごす貴女は、以前に比べとても表情の変化に富んでいらっしゃいますもの」
「何を言うのかと思えば…セレスさん、それは勘違いよ」
「いいえ、私も探偵の貴女とは方向性が違いますが、持っていますのよ。…観察眼というものを」
「――ギャンブルに於いて、相手の心理や考えを見抜くのは基本ですわ」
…セレスさんの口調には実感がこもっていて、妙に聞き入ってしまう。

「だから、それは探偵と―」
「いいえ、あれはそんな義務感で繋がれた関係では表れない表情ですわ」
「貴女がご自分で気付いていらっしゃらないというなら、探偵の看板は返上なさった方がよろしいかと…」
珍しく霧切さんがやりこめられている。ここぞとばかりに僕も加勢をする。
「そうだよ。霧切さんの笑顔はとても可愛いんだから」
ギリッと睨みつけられた…笑顔が可愛いのに。

「…よしんば私の笑顔が可愛いとしましょう。それに万一、苗木君が私の事を好きだとしましょう」
どれも本当の事なのに……
「それでも、私と苗木君は住む世界が違うのよ。…2人が結ばれることはないわ。御伽噺じゃあるまいし」
霧切さんは自分の発言に気付いているだろうか、暗に僕に気があると認めていることに。

「私は探偵という日の当たらない世界の住人。あなたはまだそこまで深入りしていないわ。あなたにはもっと相応しい人がいるわ」
霧切さんの心配ももっともだ。彼女に合う前の僕なら進んで影と関わろうとはしなかっただろう。
でも、ごめんね霧切さん。すでに遅いんだ。

「それは違うよ!…十神クン」
また1人級友を呼ぶ。
こうやって少しずつ霧切さんの心の壁を破壊していく。
「ふん、苗木ごときが俺を呼びつけるなど……」

―十神白夜の証言―
「いいか霧切。わざわざこの俺が時間を割いてやってるんだ。二度は言わんぞ」
十神クンも、勿体つけた言い回しをする。関係ないけど、不快感を覚えさせる話し方だよね。
「そこにいる苗木の奴が、愚民の分際でこの俺に頼み事をしてきたのだ。……分かるか霧切?」
十神クンの挑発的な目が霧切さんを睨めつける。

「………」
霧切さんは何も答えない。―そうだろう……いくら何でも分かるはずがない。
「奴は貴様の助手になるためと抜かして、十神家が握る裏社会の情報を欲したのだ」
十神クンが僕の事も睨んでくる。……流石に全部は見せてもらえなかったが、普通の人よりは陰の世界に詳しくなった。

「僕はね、霧切さんと住む世界が違うなんて思っちゃいないんだ」
「でも、霧切さんがそういう事を気にすると思って、敢えて陰の世界の住人になることを選んだんだ」
「だって、霧切さんの役に立ちたいから……ずっと側に居たいから」
届け僕の気持ち!霧切さんに伝わってくれ


「馬鹿ね…普通の人ならそんな愚は犯さないわ。自ら望んで命を危険にさらすなんて、ね」
突き放すように、呆れた顔で僕に告げる。…でもその顔から少し険がおさまったように見える。

「でもね、あなたが私の為にそんな事をする必要はないの」
「だって、僕は霧切さんの事……」
「なに?好きとでも言うの?あり得ないわ…【苗木君が私を好きになるはずがないもの】精々、憧れがいいところよ」
「自分には無いものを持っている人間に、惹かれているだけよ―特に私みたいに珍しい、女探偵なんかにね」
僕の言葉を待たずに、霧切さんが勝手に自己解決を試みる。
それも自虐的な笑みを浮かべて。
―どうして素直になってくれないのだろう、僕が好きなのはそんな笑顔じゃない!

「それは違うよ!…朝日奈さん」
僕の言葉に耳を貸さないつもりなら、第三者の意見だ。
「うわー、なんか漫画みたいだね……」

―朝日奈葵の証言―
「ねぇ霧切ちゃん、苗木ってば前に私やさくらちゃんに聞いてきたことがあるの」
「『霧切さんはどんなプレゼントなら喜んでくれるだろう』って、普段お世話になってるお礼とか言ってたけど」
「その割には物凄く真剣に選んでたよ。あれは絶対霧切ちゃんに気があるよ。私にも分かるくらいだったよ」
女の勘って奴なのかな…僕としては、分からないようにそれとなく尋ねたつもりだったんだけど。

「何々?オモシロそーなことやってんじゃん」
僕が話を続けようとしたら闖入者があらわれた。

「江ノ島さん?」
僕が今回呼んだ証人には入っていなかったのに……

―江ノ島盾子の証言―
「え?これ告白なの?んでなに、皆が証人?そっかー霧切って、なんか素直じゃなさそうだもんね」
「苗木君?」
想定外の出来事で僕が動揺していると、これまで追い詰められていた霧切さんが、少し落ち着きを取り戻したようだった。
でも僕が何か言うより早く

「私様も証言していいんだよね?実はこの前苗木に『流行りのデートスポットを教えて』なんて言われてさ~」
「顔を真っ赤にしながら『霧切さんを喜ばせたいんだ』とか言っちゃって、最初はオモシロそうだから教えるつもりだったんだけど」
「途中で飽きちゃったから、適当な所教えといたの。そんじゃあね~」
いきなり現われたと思ったら、あっという間に去っていった。本当に気まぐれな人だ。

「…ともかく、これで僕の気持ちも分かったよね?」
少し苦笑いをしながら、改めて霧切さんを見つめる。「第三者から客観的に判断を下してもらえれば、疑いなようがないよね」

江ノ島さんの証言の最中、俯いていた霧切さんだが
「いいえ、信じられないわ。…だって、あなたがわざと言わせてる可能性があるもの」
あくまで否定するつもりらしい。
こちらを睨みつけながら否定してくる。―ただ、霧切さんの両手は、何かを堪えるかのように強く握りしめられている。



「どうして僕を信じてくれないのさ!」
「信じろという方が無理なのよ!……だって今朝―それも早朝に、舞園さんの部屋から出てくるところを見てしまったの」
悔しそうに顔を歪め、また僕から目線を逸らしつつ、辛そうに声を絞り出してくる。
「確かに私はあなたのことが……。でも、その感情を持て余していて、自分の心が乱されるのを恐れていたの」
「何とか気持ちを整理しようと努力していたわ、それでも、あなたの事を考えれば考えるほど………」
「だからこそ今朝のは衝撃的だったの、あなたが舞園さんの部屋から出てきたから」
「【私の自惚れだったのよ、苗木君に好かれているなんて……勘違いも甚だしいわね】」
全部すれ違いだ。単なる誤解だ。―そう口にしたところで霧切さんに分かってもらえるとは思えない。
だから僕は最後の切り札を
「それは違うよ!……舞園さん」
「霧切さん…あれは誤解なんですよ」
後一押し!そう確信できたからこそ、舞園さんを最後に選んだんだ。

―舞園さやかの証言―
「霧切さん、昨日が何の日か知っていますか?」
「七夕でしょ。それくらい知ってるわ」
舞園さんから何を言われるのかと身構えていた霧切さんだが
虚を突かれたみたいで、訝しげな表情で舞園さんを見ている。

「……霧切さんはご存知無かったようですが、一応私の誕生日だったんです」
「ごめんなさい、忘れてたわ。本当にごめんなさいね。遅くなったけど、おめでとう」
友人の誕生日を忘れているなんて霧切さんらしくないな
「いいんですよ。どうせ、ずっと苗木君に夢中だったから忘れてたんですよね」
「舞園さん!」
意地の悪そうな笑みを浮かべた舞園さんに、からかわれている霧切さん。
あんなに反応してくれたら僕も嬉しい。

「話をもどしますね。…実は昨日、休日だったこともあってファンの皆さんと交流会があったんです」
「そのせいで昨日は苗木君からプレゼントを貰えなかったんです」
「それで私が翌朝、つまり今朝にお願いしたんです。―これが今朝の事件の真相です」

「そんな、でも……だったら何故部屋から」
まだ納得いかないようで、僕と舞園さんを弱々しく見据えようとする。
「「ただ、お茶を出した(ご馳走になった)だけです(だよ)」」

期せず声が重なってしまった。

「そんなの、そんなの………」
自分の思惑が外れたのが悔しいのか、唇を噛み締める霧切さん
「苗木君、後少しですよ。霧切さんを論破して下さい!」
「ありがとう舞園さん。…ありがとう皆」
僕は証人になってくれた皆にお礼を告げて、霧切さんと向き合った。
そうして僕は霧切さんを論破すべく、最後の言弾を装填した。
最後は他の誰でもない、僕の気持ちを言葉にして撃ち込むんだ!


「霧切さん」
僕は一歩霧切さんとの距離を縮めた。
「来ないで」「認めないわそんなの……」「苗木君のクセに…」
違う……僕が撃つべき矛盾じゃない。また一歩、一歩霧切さんに近づいて行く。
「からかわないで」「私みたいな女」「私とあなたは住む世界が……」
もう少しだ!手の届くところまであと少し……
「あなたが好きなのは私じゃないでしょ」
そうじゃない…そうじゃないんだよ。僕は今、霧切さんの目の前に立っている。

「【あなたが好きなのは舞園さんでしょ】」
「それは違うよ!!僕が好きなのは霧切さんだよ」

間髪を入れずに僕の言弾が霧切さんの発言の矛盾を打ち砕いた――。
―――BREAK―――


「そんな、嘘よ……騙されないわ……」
こんなに狼狽える霧切さんを見たのは初めてだ。

目線は僕に合わさぬように落ち着きなく動き回っているし
雪原を思わせる美しく怜悧な顔立ちも朱に染まり、嬉しそうな、悲しそうな、表現しづらい表情だし
自分の腕で、まるで心を見透かされない様に胸を掻き抱いている。

「そんな、そんなはず…だって苗木君は舞園さんが…」
未だに自分の負けを認められないのか、ぶつぶつと僕が否定した、誤った認識を呟いている。

「霧切さん、もう一度言うよ……僕が好きなのは霧切さんなんだ。そして霧切さんも僕の事が好き。これは事実なんだよ」
僕は確信を込めて言弾を撃ち込んだ。



「……苗木君は本当に私の事を?」
とうとう霧切さんを論破する事が出来たみたいだ。
その場にまるで、彼女を支えていた糸が切れたようにへたり込んだ。

「そうだよ。さっきからそう言ってるじゃないか」
「本当に本当なの?」
珍しく、僕が見下ろしながら話す。クラスメートはほとんど僕より背が高い。
いつもと違い、僕をとても弱々しく下から見上げてくる――まるで叱られた子どもが許しを請うように。
途端に、僕は居た堪れなくなり、跪きながら霧切さんを抱き寄せた。


「な…えぎ、くん……」
張りつめていた糸が切れたのか、少し呆然とした声音で僕の名を呼ぶ。
霧切さんを論破した――その事実は予想に反して、達成感や充実感はなく
ただひたすらに霧切さんへの愛しさがこみ上げてきた。

―だから僕は
「霧切さん、僕は君が大好きだ」
―彼女の耳元で
「この気持ちに嘘偽りはないよ」
―僕に出来うる限りの愛を撃ち込む
「この先、一生を共にする覚悟の上だよ」
―彼女の心の壁を撃ち砕く
「探偵の助手としてだけではなく」
―愛の言弾を
「1人の男として」


「……苗木君のクセに生意気ね」
―そんな、2人で居るときには口癖になっている霧切さんの呟き。
左頬に感じていたぬくもりを失いつつ、僕は霧切さんの目を見つめた。

「こんな、プロポーズ紛いなこと……」
今度は霧切さんも目線を逸らさず、僕を見つめながら「でも、嬉しい」
―その頬ははっきりと分かるくらい赤く
「私も苗木君が好き」
―いつの間にか僕の背中に回されていた手に、力がこもった
「探偵の助手としてだけではなく」
―霧切さんの瞼が閉じられて、僕も目を閉じた。
「1人の女として」


もうお互いに言葉は必要じゃなかった。
唇で感じる互いの熱――普段よりずっと高いであろう体温
聞こえてくるのは自分の心音か相手の心音か、あるいはその両方か……
唇を介して、互いの全てを循環させあっているような錯覚
頭の中で火花が飛び散っている気がする。


ただ、そんな幸せな時間は、クラスメートの―確か証人を頼んだ覚えのない
「君たち!不純異性交遊は校則違反だぞ!」
の一言で台無しにされてしまった。

――そういえばここは教室だった。今更ながらに僕らは羞恥心を覚えた。
1人を除き、皆見下すような、羨むような、詰るようなそんな目で見てくる。
除かれた1人は、ただ執拗に校則違反を訴えてくる。

ふと、隣を見やると、僕と同じく羞恥に彩られながら、苛立ちを覚えている霧切さんと目があった。
「ねぇ石丸君、私達は校則違反などしていないわ」
「何を言うんだね霧切君!」
えっ!?流石にこれは言い逃れ出来ないでしょ。現行犯逮捕だよ。
照れ隠しにしても、無理がある―そんな風に思っていたら

「ねぇ…苗木君もそう思うでしょ?」
なんて、石丸クンから目線をこちらにやる霧切さん。だから咄嗟に
「そうだよ。僕達は校則違反をしてないよ」
つい、そう答えてしまった………

「何を言うんだね苗木君。どう見たって【校則違反】だろう!」
強く断定してくる石丸クン
けれど、霧切さんの目を見つめていたら答えが浮かんできた。
―だって『ここまで言えば分かるわね?』と目が訴えかけてくるんだから。
すぐに思い浮かんだ。でもこの答えは……ええーいままよ


「それは違うよ!…僕は今、霧切さんに告白した。それもプロポーズしたんだ」
石丸クンの発言で、静まり返っていた教室内が騒然とし始めた。
うぅぅ…これはなんて羞恥プレイなんだ。恥ずかしさに心を折られそうになりながら、石丸クンを論破する。
「そして霧切さんの同意を得た。この時点ですでに婚約状態と言えるんじゃないかな?」
多少論理に綻びが見える気がするが、ここは力業だ。
「そうよ。婚約したとあれば、結婚するのは秒読み段階よね」
霧切さんも石丸クンを論破するのに追い討ちをかけてきた。
「石丸クンの言う校則違反は『不純』だよね?僕達は婚約したんだから全く不純ではないよ」
「その…夫婦なら純粋だよね」
自分の発言の恥ずかしさに今更ながら顔を伏せたくなる。
が、霧切さんの更なる発言に僕は凍りついた。
「そうよ。だから私達がこれから、いわゆる夫婦生活を送っても何ら問題ないわ」
「……霧切さん?」
いつの間にか熱くなって周りが見えていないのか、僕が少し冷静になったからなのか
……石丸クンを除く周囲の空気が凄く冷たい事に気がついた。
一方石丸クンはどうやら論破されてしまったようだ。すごすごと立ち去ってしまった。
「これで、邪魔者は居なくなったわね」
「いや、でも他の皆が……」
僕が反論する間もなく、口を塞がれてしまった。


そしてこの日から僕達は『超高校級の夫婦』の称号を冠する事となったのだ。

―――――――
ツールボックス

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