kk9_863-868

※スーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれています
自己責任で閲覧して下さい





苗木『あ、もしもし? 霧切さん?』

霧切「…仕事中に電話はしないで、と言わなかった? それとも急用かしら?」

苗木『ごめんね、どうしても伝えたいことがあって』

霧切「ちょっと待って…あと十分でお昼休みじゃない。その時に話せば…」

苗木『いや、どうしても今じゃなきゃダメなんだ! 今伝えたいことなんだよ』

霧切「……わかったわ。何?」

苗木『うん。僕、実はずっと前から霧切さんのこと、好きだったんだ』


 ガタッドンッ バサバサバサ


苗木『…だ、大丈夫? なんかすごい音したけど』

霧切「あっ、あなた、……急に、…なにを、馬鹿な、」

苗木『…本気だよ。異性として、霧切さんが好きだ』

霧切「そっ、……、…」


霧切「どうして、そんなことを……今、電話で…」

苗木『そんなことはどうだっていいじゃない。どうしても今すぐ、伝えたかったんだ』

霧切「…あなたね、私は今仕事中で…というか、あなただってそうでしょう」

苗木『仕事よりも霧切さんの方が大事なんだ』

霧切「馬鹿…いえ、前からだったわね…」


苗木『それで、返事が欲しいんだ』

霧切「は…?」

苗木『僕は霧切さんのこと好きだよ。愛してる。霧切さんは?』

霧切「そ、んなこと……電話で言えるわけないでしょう」

苗木『……』

霧切「こういうことは…軽々しく言えるものじゃないわ。仕事終わりに、」

苗木『それじゃダメなんだ、霧切さん。今、答えが欲しいんだ』

霧切「そんな、……」


苗木『教えてよ、霧切さん。……断りにくいなら、このまま電源を切って』

霧切「待って、苗木君、お願い……」

苗木『……』

霧切「……急には、無理よ…」


苗木『…そうだよね、無理だよね』

霧切「……昼休み、会いましょう。せめてそこで、ちゃんと話を、」

苗木『ううん、大丈夫、わかってるから。やっぱり僕と霧切さんじゃ釣り合わないって』

霧切「苗木君…?」

苗木『やっぱり【僕みたいなゴミムシ】が霧切さんを好きだなんて、おかしいよね』

霧切「ま、待ちなさい苗木君、私は何もそこまで、」

苗木『おかしなこと言ってゴメンね。気まずいよね。明日からは他人のフリするから…それじゃ、』


霧切「ま、待って!」


霧切「わ……、わかったわ、言う、言うから……切らないで」

苗木『……どうぞ』

霧切「わ、私は……その、…」


霧切「私も……私、も、ずっと前から……その、苗木君のこと、」


苗木「霧切さん、一緒にご飯食べない?」

霧切「!?」

苗木「あ、…っと、ゴメン、電話中か」

霧切「苗木、君……?」

苗木「あ、ロビーで待ってるね。ごゆっくり」


苗木?『……あーあ、時間切れか』

霧切「……そういう、ことね」

苗木?『そういうことだね。安心してよ、本気じゃないから。これでも身の程は弁えてるし』

霧切「どういうつもりかしら? 答え様によっては、タダじゃ済まさないわよ」




狛枝『そんな怒らないでよ。言っておくけど、僕は名乗ってない。霧切さんが勝手に勘違いしたんだからね』

霧切「……苗木君の電話番号で掛けておいて、よく言うわね」

狛枝『まあ、声も似てるし…勘違いするのも仕方ない、か』

霧切「なんのために…こんな、私を弄ぶようなことをしたのかしら?」

狛枝『それこそ誤解だよ! 僕は二人のためを思って、』

霧切「そんな言い訳は聞きたくないわ。私の前で、二度と彼を騙らないで」

狛枝『おお、怖い怖い。恋する女の執念、ってことかな?』

霧切「……」

狛枝『そうだ、一応教えてあげるけど…たぶん苗木君も、本当に』


 ブツッ ツーツーツー


苗木「あ、お疲れ様、霧切さん。これ、霧切さんの分のお弁当ね」

霧切「……頼んでないでしょう」

苗木「いつものことじゃない。霧切さん、こうでもしないとカップ麺で済ませるし」

霧切「……」


霧切「…苗木君、あなた携帯電話持ってる?」

苗木「? …あ、今日は家に置いてきちゃったんだよ。ゴメン、電話した?」

霧切「……」

苗木「あ、そういえば…さっきの電話、何話してたの? 仕事の電話?」

霧切「……あなたには関係ないわ」

苗木「え、でも、僕の名前、」


霧切「関係ないわ。いいわね」

苗木「…はい」

霧切「……罰として、その卵焼きは私のものよ」

苗木「何の罰?」

霧切「あなたには関係ない事よ」

苗木「そ、そんな無茶苦茶な…欲しかったら、欲しいって言えばあげるのに」

霧切「…………欲しい」ボソッ

苗木「うん?」

霧切「……いただきます」
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。