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苗木「あ、舞園さん」
舞園「あ、苗木くん!どうか…しましたか?」
苗木「あのさ、あの…もし良かったら…」
舞園「はい、良いですよ。一緒にお話でもしましょうか。」
苗木「えっ…」
舞園「あれ?…違いました…?」
苗木「あ、ううん!そうなんだ、ちょっと話でも出来ればと思って…でも、良くわかったね。」
舞園「私、エスパーですから」
苗木「え…」
舞園「ふふ、な~んて、冗談ですよ!ただの勘です。」
苗木「あはは、いや、良く当たる勘だよね。」

舞園「…それにしても…不思議ですよね…苗木君とこんな風にお喋り出来るなんて、中学の時は思いもしませんでしたから…」
苗木「舞園さんは中学時代から有名だったからさ、話すにもチャンスがなかったし…」
舞園「でも、私はず~っと、苗木君とお話したいと思ってましたよ。」
苗木「へ?」
舞園「覚えてます?中学一年生のとき、学校の池に大きな鶴が迷い込んで来ましたよね。」
苗木「ああ!驚いたよね!学校の池に鶴だもんね。」
舞園「ふふ、苗木君が、逃がしてあげたんですよね!あの鶴を、学校の裏の森まで。」
苗木「あはは、いや、飼育委員だったせいで、無理やりやらされてさ、」

舞園「実は、あのときの鶴が私なんです。恩返しに来ました。」

苗木「えぇ…っと~………」
舞園「ふふふふっ、冗談ですよ!」
苗木「あぁ…う、うん、分かってる」

舞園「だけど、あのとき私は、本当に感心したんですよ。同級生にこんな人がいるんだ~!って。
そのときから、苗木君とはいつか、お話してみたい、と…思っていたんです。」
苗木「ああ、そうなんだ…なんか嬉しいな、舞園さんにそんな風に思ってもらえてたなんて…」
舞園「実現するのがこんな場所とは、思ってもいませんでしたけどね…」
苗木「再開を喜ぶってムードでもないよね…」
舞園「でも、私は期待していますから…
あのときの鶴みたいに、きっと苗木君が…私のことを助けてくれるんだ…って」
苗木「え?」
舞園「そんな気がするんです。ただの、勘ですけどね…」
苗木「いや、あ、当たるかなぁ~!その勘…」
舞園「当たりますよぉ~!だって、苗木君は、自分で思っているよりも、ずっと強い人ですから。
私…苗木君からは、不思議な強さを感じるんです…みんなを導いてくれるような、不思議な強さを…苗木君には、そんな強さがあるような気がするんです。」
苗木「それはちょっと大袈裟だけどさ、まぁ、とにかく精一杯やってみるよ!
舞園さんの勘が、当たるようにね。」
舞園「もちろん、信じていますよ!だって、私の勘って、本当に良く当たりますから!」
苗木「ふふ、エスパーだもんね。」
舞園「冗談、ですけどね!ふふふっ…」
苗木「ふふ…」

あとになって振り返ってみると、あのときの舞園さんの言葉は、どこまでが本心だったんだろう…それは、僕にはわからない…
だけど、僕は信じてる。
あれは、あのときの舞園さんの本心だったはずだ!
誰が何と言おうと……僕は………そう信じたいんだ

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