「今年もクリスマスがやってきたわね」
「もう26日だけど」
「未来機関が空気読まずに仕事入れたせいで当日は何も出来なかったわ」
まあ、確かに少し残念ではある。
人生で初めて恋人が出来てからのクリスマスだったのに。
「クリスマスディナーすら食べられなかったし」
「一応、先輩がケーキくれたからまだいいじゃない」
「とっておいたシャンパンは全部誰かさんが勝手にどこぞの島に送ってしまったし」
「う…ご、ごめんってば。日向クン達に楽しんで貰いたかったんだよ。霧切さんのだなんて知らなかったし」
というか、まさかアレ全部飲もうと思ってたんだろうか。
「ところで苗木君。聖なる夜は性なる夜だと言うわね」
「待って。ちょっと待って霧切さん」
「あら、目の前に美味しそうなディナーがあるわ」
「棒読みで何言ってんの」
「……いただきます」
「え、ちょ、待っ」
最終更新:2013年12月27日 16:13