江ノ島劇場

桑田「…本当にいいのか?写真に写るときに顔に水かけて…」
江ノ島「かまわないよ。そう頻繁に顔写したくないし。」
十神「…好きにさせておけ桑田。どうせいつもの事だ。
集合写真を撮るさいにいつもそいつだけ意図的に顔を隠す…
何を考えているのか分からん…」
桑田「…そんじゃ、そうするけどよ…そ
んなら俺も頭の後ろだけ撮ってくれ。」
十神「…何を言っているんだ?」
桑田「…だって一人だけ顔が写ってない写真ばっかじゃつまんねぇじゃん!!
たまにはもう一人ぐらい顔の写ってない写真があってもいいかな…
なんて思ってさ。」
江ノ島「ふーん…それって気遣いのつもり?
そうだとしたら絶望的に変わってる気遣いだね。」
十神「いや、そいつが馬鹿なだけだ。」
桑田「なんだとぉ!!」
江ノ島「まぁまぁ喧嘩は止めて写真とろうよ。」
桑田「そうだな…そんなら俺はカメラに背をむけてっと…それっ。」
ちゃぷっ…私の顔に水がかかる。
ぱしゃっ…その瞬間カメラが私達を写す…
桑田君と私の顔を移さない状態で…

…数年後…
私は桑田君をお仕置きしようとしている。でも、何故だか心が痛む
お仕置きの瞬間が気持ちいいはずなのに、どこか心が痛む…
…なぜだろう…絶望が好きじゃなかったらこの気持ちがもっと
分かったのかな…
…この時だけ私は絶望が好きなのをうらんだ…今まで一度もそんな事
無かったのに…
…それでも…私は言わなければならない…そしてお仕置きを執行しなければ
ならない…
…では、張り切っていきましょう、お仕置きターイム!!…

江ノ島「…ハッ…」

…どうやら少し気絶していたみたいだ…ロケットから落ちて…
…だからあんなこと思い出したんだ…忘れようと必死だったのに…
…私は、絶望だけに生きる人間…だから希望をもってはいけない…
そう決めたのに…

…なぜだろう…あのプールの事が忘れられない…

苗木「…もういいよ…無理に死ななくても…
…確かに何人の命を奪った罪は重い…でも、今からそれを償っていけば…」
江ノ島「…邪魔しないでよ!!私は死と言う最高の絶望を味わって
死にたいんだから…!!そろそろお遊びは終わり!!次で確実に死んでやる!!」
そういって私は椅子に座る…その椅子はプレス機に向かう…

…苗木君…あなたの気持ちは嬉しい…
…だけど…希望があるから絶望が育つ…
…そして絶望があるから…希望は育つ…
…あなたたちにとっての希望が絶望に負けない気持ちなら…
…私にとっての希望は死という絶望…それだけ…

…本当は心のどこかで償いたいのかもしれない…あなた達の…
…仲間を殺した自分を…だからこそ死という絶望を味わいたいのかもね…
だからこそ私は笑顔で死のうとする…でも死ぬ前に…

     一回だけいつもの顔に戻ってこう考えた

    「あのとき気遣ってくれた桑田君、ありがとう
     そして皆、今、そっちに行くからね。」

           …グシャ…


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