Harada200706Hanyo


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@BOOK{Harada200706Hanyo,
title={汎用・専用技術の経済分析 - 新たなイノベーション・モデルの構築},
author={原田 勉},
publisher={白桃書房},
year={2007},
month={6},
isbn={9784561161745},
url={http://amazon.co.jp/o/ASIN/4561161740/},
price={¥ 4,725},
totalpages={308},
timestamp={2011.08.11},
}

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abstract



memo

chapter3

まず、先行研究で最も重視されてきた潜在的採用者の規模による影響について議論しておこう。これらの研究で主張されている命題とは、潜在的採用者の規模が大きければ、新技術が採用される可能性が高くなるというものである。\footnote{技術普及における規模の影響に関する実証研究としては、Mansfield1968industrialRomeo1975interindustryHannan1984determinantsなどがある。ただし、規模の影響が一様に確認されているわけではなく、たとえばOster1982diffusionでは、規模はネガティブな影響を示していることが確認されている。このような規模の影響に関する仮設の源流としては、シュンペーター仮説に遡ることができるだろう。シュンペーターは、イノベーションのなかに新生産手段の獲得を含めており、技術普及で取り上げられるのは主に新生産手段に該当するからだ。このシュンペーター仮説を最終的には経済学的要因に翻訳し、実証研究した先駆的研究がGriliches1957hybridであり、それ以降は、経済学的(一部、社会学的)に技術普及を説明しようとする研究が主流を占めるようになっている。

@book{Mansfield1968industrial,
 title={Industrial research and technological innovation: An econometric analysis},
 author={Mansfield, E. and Yale University. Cowles Foundation for Research in Economics},
 year={1968},
 publisher={Norton New York}
}

@article{Romeo1975interindustry,
 title={Interindustry and Interfirm Differences in the Rate of Diffusion of an Innovation},
 author={Romeo, A.A.},
 journal={The Review of Economics and Statistics},
 volume={57},
 number={3},
 pages={311--319},
 year={1975},
 publisher={JSTOR}
}

@article{Hannan1984determinants,
 title={The determinants of technology adoption: The case of the banking firm},
 author={Hannan, T.H. and McDowell, J.M.},
 journal={The RAND Journal of Economics},
 pages={328--335},
 year={1984},
 publisher={JSTOR}
}

@article{Oster1982diffusion,
 title={The diffusion of innovation among steel firms: the basic oxygen furnace},
 author={Oster, S.},
 journal={The Bell Journal of Economics},
 pages={45--56},
 year={1982},
 publisher={JSTOR}
}

@article{Griliches1957hybrid,
 title={Hybrid corn: An exploration in the economics of technological change},
 author={Griliches, Z.},
 journal={Econometrica, Journal of the Econometric Society},
 pages={501--522},
 year={1957},
 publisher={JSTOR}
}

組織規模による影響

この(潜在的採用者)規模による具体的な影響には主として次の3つのものが考えられる。RoseJoskow1990diffusion
  1. 新技術の評価・設置・保全を担当する技術者の存在。大規模組織ほどより多く雇用されている可能性が高い。
  2. 新技術採用により発生するランニングコスト。これを賄えるのは大規模組織のほうが容易である可能性が高い。
  3. 市場支配力。大規模組織の方が強く有しており、レントが高いため、新技術採用に要する費用の負担が軽い。

@article{RoseJoskow1990diffusion,
 title={The Diffusion of New Technologies: Evidence from the Electric Utility Industry},
 author={Rose, N.L. and Joskow, P.L.},
 journal={The Rand Journal of Economics},
 pages={354--373},
 year={1990},
 publisher={JSTOR}
}

疫病モデル(epidemic model)

新技術の技術成果やそこから期待される経済的便益に関する情報が不確実である場合、その技術の採用はその不確実性の程度に大きく依存することになる。その不確実性が取り除かれ、新技術採用から得られる経済的便益が明らかになるにしたがい、それを採用する主体が多くなっていく。

 このアプローチの代表的なもの Rogers2003DiffusionMansfield1968industrial


5章

ITパラドクスを引き起こした要因としては、序章でも指摘したとおり、David1990dynamoによる技術普及の時間的調整という解釈が有力なものになっている。

@article{David1990dynamo,
 title={The dynamo and the computer: an historical perspective on the modern productivity paradox},
 author={David, P.A.},
 journal={The American Economic Review},
 volume={80},
 number={2},
 pages={355--361},
 year={1990},
 publisher={JSTOR}
}

6章

技術普及の促進&阻害要因KarshenasStoneman1995technological

  1. 情報格差(疫病モデル)
  2. 競争(ストック・モデル)
  3. 規模に代表される企業特性(序列モデル)
  4. 技術採用の順序(順序モデル)
  5. 競合技術間の関係(進化論モデル)

@article{KarshenasStoneman1995technological,
 title={Technological diffusion},
 author={Karshenas, M. and Stoneman, P.},
 journal={Handbook of the economics of innovation and technological change},
 pages={265--297},
 year={1995},
 publisher={Cambridge, MA: Blackwell}
}

  • 情報格差(疫病モデル)
新技術に対する不確実性の存在に起因するものであり、新技術に対する正確な情報が広がればその採用も比例して増えるというモデルMansfieldEtAl1977social。この普及は疫病感染とのアナロジーで疫病モデルと呼ばれる。(中略)疫病モデルは、異なった技術間の普及度の相違や、同一技術の普及度の変遷を説明する場合に有益なものである。

@article{MansfieldEtAl1977social,
 title={Social and private rates of return from industrial innovations},
 author={Mansfield, E. and Rapoport, J. and Romeo, A. and Wagner, S. and Beardsley, G.},
 journal={The Quarterly Journal of Economics},
 volume={91},
 number={2},
 pages={221--240},
 year={1977},
 publisher={Oxford University Press}
}
  • 競争(ストック・モデル)
ここでいう競争とは、新技術の採用者間での競争のことである。この競争が激しければ激しいほど、新技術採用による利益は減少することになる。その結果、技術普及は遅行することとなるReinganum1981diffusion 。kの競争に着目した先行研究は主にゲーム論に依拠したものであり、そのモデルの理論的予測を正確に実証することは難しい。というのも、前提となるゲーム状況が成立する中でのデータ収集は非常に困難だからだ。

@article{Reinganum1981diffusion,
 title={On the diffusion of new technology: A game theoretic approach},
 author={Reinganum, J.F.},
 journal={The Review of Economic Studies},
 volume={48},
 number={3},
 pages={395--405},
 year={1981},
 publisher={JSTOR}
}

  • 技術採用の順序(順序モデル)
新技術導入の利益がそれを採用する順序が早ければ早いほど、競争は激しくなく、新技術採用による利益は高くなる。FudenbergTirole1985Pre-emption

@article{FudenbergTirole1985Pre-emption
Fudenberg, D. and Tirole,J. (1985). 'Pre-emption and rent equalization in the
adoption of new technology.' Review of Economic Studies, vol. 52, PP. 383-40I.

  • 競合技術間の関係(進化論モデル)
競合技術間の関係性に注目したものである。(中略)たとえば、競合技術が存在していれば、新技術の採用は妨げられ、逆の場合は促進される。また、補完的な技術が存在していれば、新技術の採用は促進されることとなる。
主な参考文献はStonemanKwon1994diffusionColomboMosconi1995complementarity, McwilliamsZilberman1996time, MajumdarVenkataraman1998network, GandalEtAl1999adoptions, Koski1999installed

これらの研究GandalEtAl1999adoptions, Koski1999installedでは、ネットワーク外部性に着目したマイクロコンピュータの普及に関する実証分析であり、競合する技術間の市場シェア、すなわちネットワーク外部性によって普及のスピードが決定されることを示している。

Koski1999installedは、アップル、マイクロソフトのパソコンの欧州における普及について、両社の市場シェアの差がその普及スピードに影響を与えていることを示している。しかしながら、ネットワーク外部性をどのように測定するのか、という点において、正確なデータは使用されておらず、前年における市場シェアが活用されているにすぎない。当然ながら売上や市場シェアは自己相関するのが普通であるし、その自己相関とネットワーク外部性を明確に分けることは非常に難しいものと考えられる。


@article{StonemanKwon1994diffusion,
 title={The diffusion of multiple process technologies},
 author={Stoneman, P. and Kwon, M.J.},
 journal={The Economic Journal},
 pages={420--431},
 year={1994},
 publisher={JSTOR}
}

@article{ColomboMosconi1995complementarity,
 title={Complementarity and cumulative learning effects in the early diffusion of multiple technologies},
 author={Colombo, M.G. and Mosconi, R.},
 journal={The Journal of Industrial Economics},
 pages={13--48},
 year={1995},
 publisher={JSTOR}
}

@article{McwilliamsZilberman1996time,
 title={Time of technology adoption and learning by using},
 author={McWilliams, B. and Zilberman, D.},
 journal={Economics of Innovation and New Technology},
 volume={4},
 number={2},
 pages={139--154},
 year={1996},
 publisher={Taylor \& Francis}
}


@article{MajumdarVenkataraman1998network,
 title={Network effects and the adoption of new technology: evidence from the US telecommunications industry},
 author={Majumdar, S.K. and Venkataraman, S.},
 journal={Strategic Management Journal},
 volume={19},
 number={11},
 pages={1045--1062},
 year={1998},
 publisher={Wiley Online Library}
}

@article{GandalEtAl1999adoptions,
 title={Adoptions and orphans in the early microcomputer market},
 author={Gandal, N. and Greenstein, S. and Salant, D.},
 journal={The Journal of Industrial Economics},
 volume={47},
 number={1},
 pages={87--105},
 year={1999},
 publisher={Wiley Online Library}
}

@article{Koski1999installed,
 title={The installed base effect: some empirical evidence from the microcomputer market},
 author={Koski, H.A.},
 journal={Economics of Innovation and New Technology},
 volume={8},
 number={4},
 pages={273--310},
 year={1999},
 publisher={Taylor \& Francis}
}

第7章

持続的な競争優位を付与する経営資源を有する条件Barney1997gaining

  1. 因果関係の曖昧性
  2. 社会的複雑性
  3. 希少性
  4. 低い模倣可能性

@book{Barney1997gaining,
 title={Gaining and sustaining competitive advantage},
 author={Barney, J.B.},
 year={1997},
 publisher={Addison-Wesley}
}

組織能力 の定義

組織内外の資源や能力を統合・構築し、変容させていく能力TeeceEtAl1997dynamic

@article{TeeceEtAl1997dynamic,
 title={Dynamic capabilities and strategic management},
 author={Teece, D.J. and Pisano, G. and Shuen, A.},
 journal={Strategic Management Journal},
 volume={18},
 number={7},
 pages={509--533},
 year={1997},
 publisher={John Wiley \& Sons}
}



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