K-0 キャンジャンダラ氷河BC 北西壁直登ルート攻略
キャンジャンダラBCのルートの中で最も難しいルートである。極地法で臨む通常登山のルートの中でも最難の部類に入る。風が強く辟易するほど巨大な壁が延々と続く。難易度はバンナラムBCの三大壁ルートと変わらない。三大壁ルートと比較すると滑落危険度の低い雪壁が連続しているため、滑落の危険はあまりない。しかし連続して長大な壁を登らなければならないため体力と時間を消費するルートである。下山は必ずC1まで行うこと。ビバークは厳禁。
登攀難易度 |
★★★★★★★★★★ |
キャンプ設営数 |
2 |
登攀セット |
46個 |
登頂困難度 |
★★★★★★★★★★ |
C1設営高度 |
5909m |
登壁セット |
27個 |
災害遭遇度 |
★★★★★☆ |
C2設営高度 |
7743m |
整地セット |
2個 |
作戦開始推奨月
9月、6月
参加隊員選抜基準
IMASランクSS以上。体力、持久力の合計値が165以上で登攀、登壁能力がそれぞれ80以上であること。
必要物資
食料パック:25日分以上
登攀セット:46個
登壁セット:27個 (7377mの雪壁まで完璧に工作する場合は37個)
酸素ボンベ:必須
テント:10個以上
整地セット:2個 (参加隊員が10-12人の場合)
ルート選択
5443m地点:右
5695m地点:右
5909m地点:左
6063m地点:左
7060m地点:左 (右は行き止まり)
7088m地点:右
7743m地点:左
頂上へ
キャンプ設営推奨地点
C1 5909m地点のセラック (4張り設営可能)
C2 7743m地点の雪壁 (設営不可。要整地工作)
テント破壊推奨地点
5391m、5451m地点の氷河
タクティクス
ルート工作
7088m地点の雪原まで確実に行う。理想を言えば7377mの雪壁まで完全にルート工作を行いところだが、大変な労力と時間を消費するので登山日数を出来るだけ費やしたくない場合は7088m地点までルートを工作する。
最終キャンプ移動
C1から晴天弱風の日に最終キャンプに移動する。所要時間は最速で約9時間半。酸素を全く使わなくても凍傷になることはない。
アタック
頂上までの所要時間は約10時間。ようやく氷壁の終焉に安堵する暇も無く、8600m過ぎにピナクルが待ち受ける。食料は持たせない。食事の時間が8000mを超える場所で発生するため消耗と下山時の危険を防ぐためである。
アタックの決定には風の見極めを確実に行い、8615mのピナクルや8770mのリッジの風の強さが今後弱くなるか強くなるかをよく観察する。このピナクルはカムコルス山脈の中で最も高い位置に存在するもので、登攀に著しい時間を費やす。風の強い日にこのピナクルを越えていく事は自殺行為に等しく下山を厳しくさせてしまう。
下山
登頂成功後は必ずC1まで下山させる。ビバークは厳禁。BCまで下山させるのはGランクの隊員でも体力的にギリギリである。下山時に天気が荒れてしまったら無事に帰還できる保証は無いので天候の見極めをしっかりしておく。
最終更新:2011年01月15日 23:23