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黒豆さんのコメント
「そうですね、自分はもうレギュラーというか、この場にいるのは当然なので
最初違和感は全く無かったんですよね。ただ、ちょっと仲間が少ないなぁとは思いましたけど。
そしたら相部屋で栗金時さんがきたのですよ。くっついたら美味しくないよねぇなんて話してたんですけどね。
そのうち死にそうな手羽先さんとか、何の化粧もしていない数の子さんとか、
みんなの様子もいつもと違くて、なんだかおかしいなぁと。
いやぁでも一番驚いたのは、あの扇形の銀色の、あれ、なんですかね。
長いこと御節やってますけどね。初めて見ましたわ。
あっ、そうそう、部屋が広々していたので
仲間が転げまわって隣の部屋まで突き抜けてましたね。あんなに広い部屋も初めてでした。
まあでも忘れられないのは箱を開けた時のお客さんの悲しそうな顔ですけどね。」

「 黒豆たん あんた出身地ちがうでしょ」
「 あんたシナから来たぶどう豆じゃんw」

「ばれちゃってましたか・・・実はあたし、フジッコなので2万円のお節に呼ばれるなんて、
 そうそうあるわけないんです。  
 だから目一杯おめかしして出掛けたんですよ。  
 原産国の中国にもメールなんかしちゃって、とにかく浮かれまくってました。  
  
 でもなんかおかしいとは気づいてました。  
 だって伊達巻さんも小芋さんも、ましてや筍さんも一緒なわけですから。  
 2万円のお節ですよ?  
 あたし達なんて、せいぜい5千円のお重を彩る程度の役柄ですし。  
  
 現場は思っていた通り、豪華絢爛。  
 キャビアさんやフカヒレさん、それに鴨ロースさんもいらっしゃいましたし。  
 でも匂いがとにかくきつかったんです。  
 最初は上流食材特有の香水かなにかだと思ってたんですが、  
 それが腐敗臭だと気づくまでにそんなに時間はかからなかったです。  
  
 お客様の元へ運ばれていく最中、  
 どうこの異変を知らせるべきか頭を捻りに捻りました。  
 その答えが重箱での大きな暴れようです。  
 多分、お客様は重箱の中で飛び散ったあたし達を見て、  
 このお節がただならぬものだということに気づいてもらったんだと自負しています。  
 フジッコ根性?  
 そうですね。あたしは自分がどの程度のものかはわかってますしね。  
  
 余談ですが、伊達巻さんは何食わぬ顔で『さぁ食べなはれ』とアピールしてました。  
 ああいう面の皮の厚さは見習うべきものもあるなと思いました」  

※フジッコの黒豆は中国産ではありません。