H3DAPI と Python

シーングラフにPythonスクリプトを追加する

Pythonスクリプトは、PythonScriptノードを使用して、シーングラフに追加することができます。

例:
<Scene>
  <PythonScript url="script1.py" />
  <PythonScript url="script2.py"
</Scene>

上記のコードは、2つのPythonスクリプト「script2.py」と「script1.py」をシーングラフへ追加します。スクリプトは、シーングラフ初期化時に少なくとも一度は実行されます。
参照するフィールドの値としてノードを指定することによって、ノードの参照がPythonスクリプトに渡される事もあります。

例:
<Scene>
  <Shape DEF="S">
    <Appearance>
      <Material DEF="M" />
    </Appearance>
    <Sphere radius="0.1" />
  </Shape>
  <PythonScript url="script.py">
    <Shape USE="S" containerField="references" />
    <Material USE="M" containerField="references" />
  </PythonScript>
</Scene>

Shapeノードへの参照は、上記のPythonScriptの参照フィールドに値として指定することによって、スクリプトに渡されます。
ここで「containerField="references"」が行われていることに注目して下さい。「containerField」は、現在のノードに対応する親ノードのフィールドを定義します。
「references」の値は、スクリプト内でGetValueメソッドを呼び出すことによって取得することができます。

# script.py
shape, mat = references.getValue()

変数のshapeやmatは、ShapeとMaterialへの参照が含まれています。

フィールドの値を入手、変更

フィールド参照によって、フィールドの値を変更するGetValueメソッドとSetValueフィールドメソッドを使用することができます。
先ほどの例では、すでにスクリプトでreferencesを取得するためにgetValueメソッドを使用しています。

例:
mat.diffuseColor.setValue( RGB(1, 0, 0) )

前の例で説明したように、matを使用しsetValueメソッドを呼びだすことで、MaterialノードのdiffuseColorにアクセスし、値を赤に変えます。

シーングラフへのノードの追加、作成

Pythonに次の関数を利用することで、X3Dのノードを作成することができます。
  • createX3DFromURL( url )
  • createX3DFromString( string )
  • createX3DNodeFromURL( url )
  • createX3DNodeFromString( string )
各関数は1番目の要素にノードの参照を、2番目の要素にurlもしくはstringのハッシュを含む、長さ2の配列です。

例:
s, d = createX3DNodeFromString(" \
      <Shape> \
        <Appearance> \
          <Material /> \
          <SmoothSurface DEF=\"SURFACE\" /> \
        </Appearance> \
        <Box DEF=\"BOX\" size=\"0.1 0.2 0.1\" /> \
      </Shape>")
sはShapeへの参照が含まれており、dは["SURFACE"]と["BOX"]というDEFの値を持ったハッシュである。
シーン内の既存のノードの値としてそれらを設定することにより、シーングラフにノードを追加することができます。
また、既にスクリプトからの参照があるシーン内のGroupノードを持っているならば、そのGroupノードの子として、新しく作成されたShapeノードを追加することができます。

例:
g_node.addChildren.setValue( s )
上記のコードは、g_nodeのaddChildrenフィールドからsetValueメソッドを呼び出すことによって、g_nodeにShapeノードを新しい子ノードsとして設定します。

ルーティング・アンルーティング

Pythonスクリプトでフィールド参照を使用している場合、ルーティングと同様のrootメソッドを使用して、Pythonでアンルーティングを行います。

field_1.route( field_2 )
field_1.unroute( field_2 )

参考

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最終更新:2010年11月16日 18:43