*橋上の戦い ◆7pf62HiyTE 【C-5 ZECT秘密基地 06:21 p.m.】 D-5での激闘を終えたアポロガイストことガイは自らの躰を休めようと考えていた。 だが、憎き仮面ライダー共や殺し合いに乗った連中と遭遇すれば戦いになるのは必至、それは避けねばならない事だ。 最低でも全ての変身手段が再び使える様になる8時頃まで。 休息の場所として選んだのは少し前に見つけたC-5のビルの地下にあるZECT秘密基地。 地図に載っていない場所という時点で他の参加者が訪れる可能性はさほど高くはない。 また参加者が集結するであろうD-5の東京タワーの存在のお陰で盲点となりうる。 なお、東京タワーにはエリア1つ吹き飛ばす可能性すらある爆弾が仕掛けられている。 その威力が凄まじいものでC-5にすら届くとしてもビル地下に存在する秘密基地はシェルターの役目も果たしその被害を回避するには絶好の場所だ。 故にガイは休息の場所として此処を選んだのだ。 さて、秘密基地に到達したタイミングでモニターから我等が大ショッカーの有難い放送が流れてきた。 それを踏まえた上で今後の方針を改めて纏めておく必要がある。 「消えたのは20人、概ね順調という所か……」 ガイにしてみれば死者の名前自体はさほど重要ではない。 仮面ライダーディケイド一行の仲間である光夏海の退場が確認されてはいるが彼女は所詮力を持たない弱者、ディケイド達に影響を与える程度の存在でしかないだろう。 一方で世界別の殺害数のランキングも大きな情報であった。 クウガの世界が7人、剣、龍騎、キバの世界が各3人、カブト、アギトの世界が各2人という事だ。 偶然等を考慮してもクウガの世界が突出している事はわかる。 名簿の並びと空欄を見る限り参加している世界は11、1世界に4~7人参加していると考えて良い。 クウガの世界からの参加者が最大人数である7人であればこの数字も納得――という事にはなり得ない。 同じ様に7人参加している世界が存在する以上、その世界にすら大きく差を付ける理由が存在する事になるからだ。 更にいえばクウガの世界からの参加者が7人という事すら確定情報ではないのだ。 自身が知る仮面ライダークウガ小野寺ユウスケ、名簿の並びから考え(自分もそれに括られるのは忌々しいが)自身同様ディケイド一行と同じ扱いだろう。 それを踏まえ、クウガの世界が別に存在する事になり、その可能性があるのはユウスケと同じ名前を持つ五代雄介の世界と考えて良いだろう。 そしてその世界の参加者は5人。決して多いという数字ではないにも関わらず7人という成果を上げているという事は―― その世界の怪人であろうズ・ゴオマ・グ、ゴ・ガドル・バ、ン・ダグバ・ゼバが1人平均2~3人仕留めたという推測が成される。 既にゴオマは退場したものの残る2人は健在。恐らく今後も働いてくれるだろう。 とはいえ、五代の世界がクウガの世界という事自体確定情報ではない。 それでも、クウガの世界の働きに関しては今後も念頭に置いておくべきだろう。 「しかし……何故小野寺ユウスケがクウガの世界ではなくディケイド達の仲間という扱いになっているのだ……」 ふとそんな疑問を感じるもののひとまずそれは置いておく。 一方で禁止エリアの確認も進める。 ガイから見て特筆すべきは東京タワーのあるD-5が禁止エリアとなった事だ。 参加者が集う上に爆弾まで仕掛けられているこの場所が禁止エリアとなる事が偶然によるものとは思えない。 大ショッカーは参加者共の動きを逐一把握した上でこの場所を選んだのだろう。 「となると……G-1の工場とE-4の病院にも大きな動きがあったと考えるべきだろう。仮面ライダー共の集結場所になっていたと考えるべきだ」 それを踏まえ、G-1とE-4が禁止エリアになったのも参加者の動きによるものだとガイは考えた。 「だが、そうなるとあまり派手な真似は避けるべきかも知れんな」 仮に今後長期的な計画で参加者を集める為の行動を起こしても放送の度に禁止エリアにされる可能性が高い。 これは殺し合いの打倒する側だとしても、参加者を一網打尽する側だとしても同じ事だ。 D-5が禁止エリアになった事で自身の策がほぼ潰された事を踏まえ、策を講じる時は先の事を考えた上でそうするべきだろう。 「仮に私が優勝……つまり忌々しいがディケイド達が優勝したらどうなるのだ?」 ふとそんな疑問が浮かんでくる。 他の世界が優勝した場合はその世界のみが存続し他の世界が消える――そこまでは良い。 だが、自分を含めたディケイド達はそうはいかない。 自分を含めたディケイド達5人は全員別の世界からの出身だ。それら5つの世界全てが存続する――という事にはなり得ない。 「私としてはディケイド達の世界を存続させる必要などないと思うのだが――」 自分が勝ち残り優勝する分には一向に構わない。だがディケイド達の世界を存続させてやる必要もない。 ガイとしてはそこの部分がどうにも引っかかったのだ。しかし、 「いや、恐らくは私如きでは考えも付かない深いお考えがあるのだろう。私は大ショッカーの意に従い事を成せば良い……」 とはいえすべき事が変わるわけではない以上、考えても仕方がない事だ。今は成すべき事を成すべきだろう。 「それにしても……あのキングという奴は何者なのだ……?」 放送を行ったキングについて考える。 仮面ライダーを侮辱する姿自体は別段構わないがあの態度はどうにも自分すら侮辱されている様な気すらする。 実際、この6時間成果を上げていない以上侮辱されても仕方がないがどうにも気に入らない。 何故偉大なる大ショッカーはあの様な輩を同志に加えたのだろうか? 何処の世界の奴かはどうでも良いが少なくとも相容れる存在だとは思えない。 大体、『一番強い』というフレーズ自体が問題だ。 頂点に立つのは大ショッカーの大首領であるべきなのだ、奴の世界ではそうだったとしても大ショッカーの中で偉そうな事を口にするなと言いたい所だ。 「まさかとは思うが、大ショッカーの乗っ取りを目論んでないだろうか? 杞憂であれば良いが……」 大ショッカーのする事に疑問を感じるわけではない。それでもキングという存在は獅子身中の虫としか思えない。 少なくても大ショッカーに益をもたらす存在では無いだろう。 現状どうこう出来るわけではないのは理解しているが気にせずにはいられない。 「そういえば……もう1人退場したキングがいたな」 その一方、名簿上にある既に退場したキングについて考える。先に遭遇した仮面ライダーキバこと紅渡の存在を踏まえキバの世界からの参加者という事は把握している。 だが、疑問を感じる。何故渡は自身の事をキングと名乗っていたのだろうか? 名簿を見れば渡とキングが別の人物である事は一目瞭然。放送前の時点で健在である可能性が高い以上、少なくても渡に名乗る理由が―― 「もしや……キバはキングが死ぬ所に遭遇したのか? その上でキングを受け継いだというのか?」 ガイは、渡が死に際のキングに遭遇しキングの地位を受け継いだ可能性を考えた。 この仮説ならばあの時点で渡がキングと名乗った事に説明が付く。 また、サガークの存在も証拠の1つとなる。サガークはキバの世界に存在するものだと知っている。 そうそう都合良い展開になるとは限らないがサガークがキバの世界の参加者であるキングに支給される可能性は決して低くはない。 そのサガークをキングが渡に託したと考えればそれなりに筋は通るだろう。 「……が、そんな事などどうでも良い事か」 そう、キングと渡の事情など実の所どうでも良い話だ。 渡は仮面ライダーである事を捨て優勝を目指す為に戦っているのは理解した。 少なくても大ショッカーの望む事を行っている以上、ガイが妨害する必要は全く無い。 何れは倒す存在である事に違いはないものの、現状は奴に他の仮面ライダー共を倒させた方が色々都合が良いだろう。 「ともかく現状はもう少し身を休め……」 その時、何者かの殺気を感じた。 「なんだ? この気配……」 周囲を見回すものの誰かが侵入してきた様子はない。 「いや、まさか……」 と、あるものを取り出しつつ鏡を見る―― 鏡の中で犀の怪物が何かを探していたのが見えた―― 「まさか……アレは龍騎の世界の……」 考えられる可能性は1つ、龍騎の世界に存在するカードデッキの契約モンスターだ。 そして周囲に参加者がいない事を踏まえればデッキが破壊された事により契約から解放された野良モンスターだろう。 「だが、どういう事だ。この近くで戦いが起こった形跡は無かった。何故、奴がここにいるのだ?」 ZECT基地周辺で戦いが起こっていない事は確認済み。ならばここで契約が切れたのではなく、別の場所で契約が切れたモンスターがここまで移動したのだろう。 だがそれなら別の疑問が浮かぶ。何故犀の怪物――メタルゲラスはわざわざ自分のいる場所に来たのだろうか? 「もしやあの時……」 ガイは先の戦いの事を思い出す。 あの時の戦いで自身の持っていたシザースのデッキが破壊されその契約モンスターであるボルキャンサーが解放された。 だが、その時破壊されたデッキがもう1つあったのであれば? ガイはその戦いの際、運良く手に入れたゾルダのデッキで仮面ライダーゾルダに変身し渡を含む3人の参加者に砲撃を仕掛けた。 その砲撃で未知のデッキを破壊したならばどうだろうか? そのデッキの契約モンスターがデッキを破壊した自分を敵視してずっと追跡していた可能性は否定出来ない。 つまり、そのモンスターメタルゲラスは自分を襲撃せんとしているのではなかろうか? 「拙い……此方の変身手段があのメモリしか無い以上……」 かくして状況が一変する。消耗した今というタイミングで貴重な拠点での戦闘を避けた方が良いのは言うまでもない。 それ以上に可能であればモンスターは他の参加者にぶつけたい所だ。 故にガイは早々に上に戻りビルを出ようとする。外に置いてあるハードボイルダーでこの場所から離れるのだ。 そして、無事にビルに出てハードボイルダーのエンジンを回した時―― 後方からバイクの近付く音が聞こえてきた。 視認こそ出来ていないが微かな威圧感を感じる。静かに後方へと視線を向けると―― 「あの男……!」 ハードボイルダーで東京タワーへとやってきた蛇革のジャケットの男浅倉威だ。 「あのバイクは555の世界のバイクか……」 そう思うガイの思惑を余所に浅倉はガイへと迫っていく。 「奴め、ここで仕掛けるつもりか!」 消耗している状況に加えモンスターに追われている状況、ここでの戦いはリスクが大きい。 ガイは戦闘態勢に入らず、そのままハードボイルダーで離脱しようと走り出した―― 浅倉は先の戦いでサイドバッシャーを手に入れた後、休息に適した適当な場所を探していた。 その途中で飛行艇が飛び回り放送が流れ出し、そのやかましさに苛立ちつつも耳を傾けていた。 浅倉にしてみれば誰が死のうがどの世界が成果を挙げていようがそんな事は基本的にどうでも良い。 ただ、禁止エリアだけは無視出来ない故にその場所を押さえておいた。 そして再び休める場所を探すべくC-5に入った所で――偶然ビルから出てハードボイルダーに乗ろうとするガイを見つけたのだ。 あのバイクは元々浅倉に支給されたもの、それに拘るつもりはないものの持ち逃げされている事を面白く思うわけもない。 故に浅倉はガイに仕掛ける事にしたのだ。 そんな浅倉の心中をガイが察する事もなく逃げ出そうとする、それが苛立ちの炎に油を注いだ。 これまでの戦いで消耗は激しいものの黙っていられるわけもない。故にガイを追跡すべくサイドバッシャーを加速させた―― 【C-5 道路 06:38 p.m.】 「何とか振り切ったか……」 ビルの間を走り抜けながら浅倉の死角に入る事に成功しガイはそのまま草原を走り道路に到達した。 「しかし何だ……あの嫌な感じ……む!?」 そんな中、左斜め前方からサイドバッシャーが走ってくるのが見えた。 「くっ、まだ追ってくるか」 再び離脱しようとアクセルを回そうとするが、サイドミラーの奥にメタルゲラスが小さく映っているのが見えた。 「ちっ、龍騎世界のモンスタァ……」 バイクの速度は確かに早い。だが浅倉を振り切るべくビル街を右往左往したこともあり、メタルゲラスを大きく引き離す事は出来ないでいる。 自身を狙っているのであれば振り切る事は容易では無いだろう。 「流石に逃げ続けるわけにもいかんか……あのモンスターが1度でも此方に出てくれれば良いが……」 ミラーワールドにいるモンスターは一度現実世界に現れた場合、ある程度時間をおかなければ再び現れる事は出来ない。 故に1度でも現れれば幾らでも撒くことは可能だ。 だが、メタルゲラスの様子を見る限り此方を確実に襲えるタイミングを見計らっているのは明白。 つまり、此方が足を止めない限り出てくる事は無いという事だ。 「だがモンスターを出す為とはいえわざわざ襲われたくはないが……くっ、そうこうしている間に奴が来るか……待てよ」 この時、ガイの脳裏にある作戦が浮かび上がる。 「……モンスターを襲わせる相手なら目の前にいるではないか……後はそのタイミングを作る方法だが」 頭の中に周囲の地形や手持ちの道具を浮かべ、その方法を纏める―― その最中、サイドバッシャーに乗った浅倉が前方に現れる。 「貴様……何処の誰かは知らんが、我等大ショッカーに刃向かうつもりか?」 「お前等が誰かなんてどうだっていい……イライラするんだよぉ……」 別に交渉や話し合いなどするつもりなど全く無い。ガイは再びアクセルを回し走り出し早々に浅倉を抜き去って行く。 「逃がすかよ」 浅倉もまたガイを追いつめるべく再び走り出した。 只ひたすらにハードボイルダーは道路をひた走る。 一方のサイドバッシャーはその速さに追随――むしろ度々横に並び体当たりを仕掛けようとするが直撃する前に後方に下がるあるいは前方に進む為回避される。 そして態勢を整える間に再びハードボイルダーは抜き去っていく。 それを幾度か繰り返す内にカーブを曲がり更に2台は道路をひたすらに突き進む。 「そうだ、しっかりと付いてこい……貴様の墓場までな」 ガイは密かにサイドミラーを確かめつつスピードを適度に調整しつつ足を進める。 もう1匹の追跡者が見失わぬ様に自分達を追跡させるかの様に―― そしてガイの前方に大きな川が見える。 「見えたか……」 更にエリア1つを横断する程の長い橋も見える。 スピードを緩める必要は無い、加速してその勢いのまま橋へと―― だがその時、右横にサイドバッシャーが張り付いていた。此方が加速したのと同時に仕掛けてきたのだろう。 「!!」 ガイはすぐさま回避しようとする。だが、行動が一瞬遅れ―― サイドバッシャーの体当たりは見事に命中しハードボイルダーのバランスが崩れ道路から飛び出し―― 加速していたスピードはすぐには抑える事が出来ず―― そのまま川へと飛び出していった―― ――Cyclone!!―― そんな声が一瞬響いて―― 【B-5 橋 06:43 p.m.】 そのまま浅倉は橋上を走る。 奴は川に落ちたのだろう。呆気なかったがそれでも少しは気が晴れ―― が、何か違和感を覚える―― 何かがおかしい―― 何故、川に落ちる音が聞こえないのだろうか―― そんな時だった―― 前方から風が吹き込んで来たのは―― 「何っ!?」 何かが飛び込んできた。直撃こそ避ける事が出来たが―― 吹き荒ぶ強風により車体のバランスが崩れスピンする―― それでも何とかバランスを立て直す―― 「今のは……あれは!?」 そして、前方に先程川に落とした筈のハードボイルダーが―― 大空を舞っているのが見えた―― 「何だ……アイツは……」 だが乗っているのは白服の男性ではなく緑色―― 右上半身等一部に仮面ライダーを彷彿とさせ、同時に左上半身等一部に竜巻を彷彿とさせる怪人がいた―― 「成る程、これがガイアメモリの力か!」 ガイは川へと飛び出す直前、懐からガイアメモリを取り出しそのまま首輪のコネクタに挿入した。 そのガイアメモリはT2ガイアメモリの1つサイクロン、 ガイアメモリに込められた『疾風』の記憶はすぐさまガイの全身を巡り―― ガイはサイクロン・ドーパントへと姿を変えたのだ。 当初の予定では変身して強化された力で強引に態勢を立て直し岸に戻るつもりだったが、サイクロン・ドーパントの力を実感し方針を変えた。 サイクロン・ドーパントの力で全身に強風を巻き起こし――ハードボイルダーごと空中を飛行したのだ。 無論、長時間飛行出来るものではない。だが、川に着水する前に態勢を立て直し地上――橋の上に戻る事は十分に可能。 かくして強風を全身に纏い浅倉へと突撃を仕掛けたのだ。本体の直撃を回避しようとも突風までは回避不能。その強風で浅倉の躰は大きく煽られるという事だ。 「ちぃっ……」 浅倉は何とか変身しようとする。だが、現状で唯一使える変身手段であるランスバックルはデイパックの中、バイクに騎乗している状態では一手間掛かる。 また、変身する隙など与えるわけもなくサイクロン・ドーパントは再度浅倉に突撃を仕掛けてくる。 その突撃を紙一重でかわすがやはり強風によってバランスが大きく崩れる―― いや、それだけではなくサイクロン・ドーパントが巻き起こす突風により川の水も巻き上げられ橋の上へと雨の様に降り注ぐ―― それにより路面は濡れバイクで走るには余りにも悪条件となっていった。 今はまだ良いが後数回仕掛けられれば限界が訪れる。 前述の通り回避で手一杯である以上変身は不可能、生身で直撃を受ければ命など無い。 更に言えば現在位置は橋の中間、岸までは大分距離がある事を踏まえると岸まで移動してから体制を整えるという事も難しい。 『切り札』が無い事も無いが、奴の波状攻撃を避けながら使うには難しく、逆に回避されれば窮地に陥るのは此方だ。 「手は無い……いや……」 浅倉は躰の奥底から『力』が湧き上がるのを感じた―― それは取り込んだ『恐怖』の『記憶』が生み出す強大な力―― 通常の人間を遙かに凌駕し、仮面ライダーにも匹敵あるいは圧倒する絶大なる力―― 「あるじゃねぇか……力なら……」 『記憶』は既に全身を巡っている。そのお陰で『それ』が持つ『力』は概ね理解した。後は―― 「来い……」 それは誰に対しての言葉なのだろう? 「終わりだ、大ショッカーに刃向かった事を後悔するが良い!」 ハードボイルダーが浅倉へと向かっていく―― 浅倉は今度は回避しようともせず―― ――Terror!!―― 躰の奥から声が響いた気がした―― 「なんだ……今のは……?」 一体何が起こったのだろうか? いや、冷静に思い出せ。今、自分は目の前の男に仕掛けようとしたが―― 無意識の内に風を弱めスピードを緩めた――が、それだけでは命中は必至だった筈だ。 そう――気が付けば当たる筈だった標的が消え失せていたのだ。 「何処に消えたのだ……奴は?」 と、振り向くとそこにはサイドバッシャーを駆る者がいた―― 但し乗っていたのは人間ではなく―― 黒と金のマントを纏い、青き龍を模した王冠を乗せた―― 帝王とも呼べる怪人がいた―― その名はテラー・ドーパント、『恐怖』の記憶が封じ込められたガイアメモリ、それによって変身した怪物である―― 浅倉は本来の使い方ではなく、メモリを喰らう事で封じ込められた『記憶』と『力』を取り込み、その力を得たのである。 サイクロン・ドーパントの突撃の直前、浅倉は体内の記憶の力を引き出しテラー・ドーパントへと変身、 その瞬間に放たれる波動で一瞬サイクロン・ドーパントが怯み、同時にテラーフィールドを足元に展開しそれを通じほんの数メートル程移動する事で突撃を回避したのである。 「くっ……だがその力があっても……」 確かに目の前のテラー・ドーパントに気圧されている所はある。それでもサイクロン・ドーパントの力により空中を高速で舞えるこちら側がまだ優勢だ。 それに此方には『切り札』もあり、仕込みも済んでいる。 故に再び全身に風を纏い突撃を仕掛けようとするが―― 「……頭のコイツが只の飾りだと思うか?」 テラー・ドーパントは念じる。それに応えるかの如く頭部の青い王冠が震え―― 青き龍テラードラゴンとなってテラー・ドーパントから放たれた。 テラードラゴンは高速で飛翔、その勢いのままサイクロン・ドーパントへと向かっていく。 「なにぃっ!?」 先程も述べた通り今のハードボイルダーは周囲全体に強力な風を纏わせる事で強引に飛ばしている状態だ。 当然空中を自由自在というわけにはいかない。 故に自在に空中を飛び回るテラードラゴンに対しては圧倒的に不利と言えよう。 「くっ来させるか!」 それでも強風を展開する事で何とかテラードラゴンと距離を取ろうとする。 その一方でテラー・ドーパントは態勢を整えようとする。 「少々予定と違うがやるしか無い様だな」 一方でテラー・ドーパントはサイクロン・ドーパントから視線を逸らす事無くテラードラゴンが捕まえるのを待つ。 テラードラゴンが奴を捕まえ地上に降りた所で畳み掛ける。そう考えていたが―― 突如としてサイドバッシャーが持ち上がっていくのを感じ―― そのまま倒されると共に放り出された―― 何が起こったのか、テラー・ドーパントが前方を見るとそこには―― 「北岡のモンスター……」 仮面ライダーゾルダの契約モンスターマグナギガが現れていた。 「だが……」 脳裏に疑問が浮かぶ。ミラーワールドに生息するモンスターが現実世界に現れる為にはガラスなどの写るものが必要だ―― しかし今マグナギガは何処から現れた? 川やサイドミラー? いや、その場所から現れる事はある程度予想出来る故に対処は出来る。 奴は不意打ちの様にサイドバッシャーの真下、あるいはすぐ傍から現れた。そんな所に写るものなど―― 「そういうことか!」 「気付いた様だな愚か者め!」 先に説明した通り、サイクロン・ドーパントが川の水を巻き上げ橋上へと降り注がせた。 それにより路面が悪化した所までは説明した通り。が、意味はそれだけではない。 橋に降り注いだ川の水は水溜まりとなり、そこは鏡の様に空を映す―― そう、サイドバッシャーのすぐ前の水溜まりからマグナギガが現れそのままサイドバッシャーを持ち上げ倒させたのだ。 「おい、北岡をやったのはお前か!?」 テラー・ドーパントの怒号が響く、マグナギガを扱えるのはゾルダのデッキを持つ北岡秀一だけの筈。にも関わらず別の男がそれを使っている。 北岡が既に退場している事を踏まえると奴が北岡を倒しデッキを奪ったという推測は容易に出来る。 故に問いつめたのだ。北岡を仕留めたのが奴なのかを―― 「だったらどうする? 仲間の仇討ちでもするつもりか?」 だがサイクロン・ドーパントは質問には答えず逆に質問を返す。 「奴は俺の獲物だった……それだけだ」 浅倉にとって北岡は自身の弁護士であり仮面ライダーの戦い以前から続く因縁の相手であった。 それ故に可能であれば自分が倒すつもりであった。 無論、倒される可能性は多分にある故そこまで拘っていたわけではない。しかし、倒したであろう敵が現れたとあって思う所が無いわけもなかろう。 「ふん、貴様の都合など知った事か」 そのやり取りの間もマグナギガはテラー・ドーパントに殴りかかる。 テラー・ドーパントはその攻撃を的確に受け止めていくが、 「それに相手が奴だけだと思ったのか?」 突如背後から別のモンスターがテラー・ドーパントに襲いかかってきた。 テラー・ドーパントの背後にある水溜まりからメタルゲラスが飛び出してきたのだ。 前方のマグナギガ、後方のメタルゲラスによって挟み撃ちにあいテラー・ドーパントは思う様に身動きが取れない。 その間にハードボイルダーはテラードラゴンから距離を取る事に成功し地面を滑走する。 そして加速を付け再び風を纏い空へと舞い上がり―― 「これで終わりだ!」 2体のモンスターに阻まれ動けないでいるテラー・ドーパントへと突撃をかける―― 直撃すればいかにテラー・ドーパントといえども只では済まない―― そして―― だがまたしてもハードボイルダーの突撃は空振りに終わった。 今度は怯むことなく仕掛けた筈、何が起こったのだろうか? 「むっ?」 見るとマグナギガの姿は確認出来るがメタルゲラスとサイドバッシャーも消えている。 いやそれどころか先程まで自分を追撃していたテラードラゴンの姿も見えない。 「何を惚けている?」 と、聞き慣れた男の声がした。声の方を向くとそこにはテラー・ドーパントが―― テラードラゴンが戻ったのか青い龍の冠も掲げている姿でそこにいた。 その間に1分という限界時間を迎えたかマグナギガの姿も消える。 「そうか、そのドラゴンもモンスター同様……」 テラードラゴンもミラーモンスター同様の制限が掛けられている事を察した。 それ故に限界時間を迎えたテラードラゴンはテラー・ドーパントの元へと戻ったのだろう。 そしてそのタイミングでテラーフィールドを展開しサイドバッシャー共々数メートル先に移動したのだろう。 「いや、だがそれならあのモンスターは何処に消えた?」 しかしそれではメタルゲラスが消失した理由が説明付かない。 出現した順番はテラードラゴン、マグナギガ、そしてメタルゲラスの順。 つまりマグナギガが消える段階ではまだ存在していなければおかしい筈だ。 「捜し物はコイツか?」 その問いに答えるかの様にテラー・ドーパントが1枚のカードを掲げる。 それはメタルゲラスの絵柄が描かれたカードだ。 「まさか……」 「ああ契約させてもらった」 その瞬間、テラー・ドーパントはサイドバッシャーと共にメタルゲラスもテラーフィールドに引きずり込み移動を行った。 その移動先で怯んでいるメタルゲラスに自身の持つ王蛇のデッキから1枚のカードを取り出し向けた。そのカードは―― ――CONTRACT―― そのカードによってメタルゲラスは王蛇のデッキと契約を結ばされたという事だ。 「バカな……」 「コイツが俺を襲う事には気付いていたぜ。流石になかなか現れないからイライラさせられたがな」 実の所、浅倉はメタルゲラスが自分達を追いかけている事に関しては気付いていた。 元々メタルゲラスは浅倉が倒した仮面ライダーガイの契約モンスター、自分に復讐する為に襲う事ぐらい容易に推測が付く。 それ故に襲撃して来たならばすぐさま契約するつもりだったというわけだ。 「だが何故都合良く契約のカードがあるのだ!?」 「俺の都合なんて知った事じゃなかったのか? 元々コイツは俺のモンスターだ、それを取り戻しただけだ」 その言葉に、サイクロン・ドーパントは自身の失策を呪った。 自分にとって都合良く進めていたと思いきや、むしろそれは逆の話だったのだ。 結果的にそうなっただけかも知れないが、敵を強化してしまうなど迷惑な存在となる自分にとっては大きな過ちとしか言えない。 「どうしてこうなったのだ……」 目の前のテラー・ドーパントが余りにも恐ろしい存在に見える。 だが、まだ戦いは終わっていない。 相手は殺し合いに乗った人物、大ショッカーの目的を考えるならば捨て置いて良いだろう。 相手は自分の事など逃がすつもりはないだろうが逃げるだけなら十分可能だ。 だがそれで良いのか? 偉大なる大ショッカーの幹部たるアポロガイストがこんな体たらくで良いのか? 宇宙一迷惑な存在になるのではなかったのか? 「我が名はアポロガイスト、貴様達を消し去る為にやって来た……参加者達にとっては迷惑な相手なのだ!」 「迷惑だと……」 テラー・ドーパントの反応を待つ前にハードボイルダーが体当たりを駆けるべく奔る―― この一撃が通じるかどうか―― 違う、通すのだ―― それが迷惑な存在となる自分自身の存在証明であり―― 大ショッカーに対する忠義の証なのだから―― だが、 「十分イライラさせられたぜ」 溢れる程に毒々しい青い光をその手に込めて―― 迫り来るサイクロン・ドーパントへと向けた―― その光でハードボイルダーごとサイクロン・ドーパントが吹き飛び橋上に叩き付けられる。 「ぐっ……」 全身から冷や汗が吹き出しそうだ、それでもまだ戦える。しかし、 「コイツはお返しだ」 と、青い龍の冠から青く禍々しいモノが溢れ出しサイクロン・ドーパントに注ぎ込まれる。 「がぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ありとあらゆる生命体が大なり小なり抱える『恐怖』という感情、 それが非現実的な程強いレベルで躰に刻み込まれていくのを感じる―― 「まだだ……ここで終わるわけには……」 全身が震え立ち上がる事すら出来ないでいる。それでも何とかハードボイルダーに手を掛ける。 そんな中、テラー・ドーパントがサイドバッシャーのコンソールを操作する。 ――Battle Mode―― 電子音声と共にサイドカー形態から大型二足ロボ形態へと変形する。 「そうだ……アレは555の世界のバイク……そんな機能があったのは解っていた筈なのだ……」 その言葉などお構いなしに―― サイドバッシャーの左腕から無数のミサイルが―― サイドバッシャーの右腕から無数のバルカンが―― 雨の様に降り注ぐ―― 【B-3 道路 06:59 p.m.】 「はぁ……はぁ……」 おかしいとは思わなかったか? 何故浅倉は『恐怖』を全身に浴びほぼ無力化したであろうサイクロン・ドーパントに対し直接殴りかからず、サイドバッシャーによる遠距離砲撃を仕掛けたのか―― サイドバッシャーのバトルモードの試用? 野獣の様に獰猛な浅倉がそんな知的な理由だけで事に及ぶだろうか? そう、本当の理由は別にあった―― 浅倉の肉体は度重なる激闘で戦えない程に消耗していたのだ―― 無論、無理を通せば仕掛ける事自体は一応可能だ。 それでも相手の能力を踏まえれば返り討ちに遭う可能性は無くはない。 また、何時か黒い龍騎にしてやられた時も勝てると思った状況からの奇襲だった。 それを踏まえて考えればわざわざ悲鳴を挙げている躰に鞭を打って仕掛けるよりバイクのミサイルを仕掛けた方が確実なのは当然の理だろう。 橋を渡りきった浅倉はふと後ろを振り返る。橋の中間は戦いによって破壊されている。 車やバイクの通行はまず不可能となったと考えて良いだろう。 とはいえ、浅倉にとっては正直どうだって良い話ではある。 そしてそのまま道路脇にサイドバッシャーを止め―― そのまま草原に出て仰向けに大の字となって倒れた―― 前述の通り度重なる激闘で最早躰は限界だ。 暫く休めば動けるだろうが、逆を言えば休息が必要という事だ。 それでも浅倉は笑っていた―― ふと、自身の持つ王蛇のデッキを取り出し中から4枚のカードを出す。 その内の3枚はベノスネーカー、エビルダイバー、メタルゲラスのカード―― 紆余曲折を経てようやくこの手に自身の持つ3体のモンスターを取り戻した事になる。 ヘラクスやテラー・ドーパント等が強大な力を持つのは使った自分自身がよく理解している。 それでも自分には王蛇が一番合っている―― それは自身が仮面ライダーになってから一番付き合いが長いからなのだろう―― 柄にもなくそんな事を思う―― その最中―― サイドバッシャーのミラーの奥ではメタルゲラスとエビルダイバーが何処か震えていた―― それもそうだろう、彼等は浅倉を仕留めるべく逆襲を仕掛けた。 が、それにも関わらず奴の持つ契約のカードによって契約させられた。 だがその際に浅倉が取り込んだテラーの持つ恐怖の力に当てられたのだ―― 知性のないモンスターといえど生命体には違いない―― 最早浅倉に刃向かう気力など沸かなかった―― そして―― 3体のモンスターを手に入れた事でようやく真の力を発揮するカードがある。 それは3体のモンスターを融合させる力を持つカード。 融合する事で出現するモンスター獣帝ジェノサイダーの力は絶大―― 無論、制限の掛けられているこの場ではそこまで使えるものではないが、それでも強力な切り札である事に違いはない―― それを生み出すカードの名は―― ――UNITE VENT―― それらのカードを眺めデッキに戻し、更なる激闘に胸を高鳴らせながら―― 何時しか浅倉の意識は途切れていた―― 満天に輝く夜空の星が眠る浅倉を照らし続けていた―― 【1日目 夜】 【B-3 草原】 【浅倉威@仮面ライダー龍騎】 【時間軸】劇場版 死亡後 【状態】気絶、疲労(極大)、ダメージ(大)、興奮状態、仮面ライダー王蛇に5分変身不可、仮面ライダーインペラー、ヘラクスに15分変身不可、仮面ライダーファムに55分変身不可、テラー・ドーパントに1時間55分変身不可 【装備】カードデッキ(王蛇)@仮面ライダー龍騎、ライダーブレス(ヘラクス)@劇場版仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE、カードデッキ(ファム)@仮面ライダー龍騎、鉄パイプ@現実、ランスバックル@劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE、サイドバッシャー@仮面ライダー555 【道具】支給品一式×3、サバイブ「烈火」@仮面ライダー龍騎、大ショッカー製の拡声器@現実 【思考・状況】 0:(気絶中) 1:イライラを晴らすべく仮面ライダーと戦う。 2:特に黒い龍騎(リュウガ)は自分で倒す。 3:殴るか殴られるかしてないと落ち着かない、故に誰でも良いから戦いたい。 【備考】 ※テラーメモリを美味しく食べた事により、テラー・ドーパントに変身出来るようになりました。またそれによる疲労はありません。 ※ヘラクスゼクターに認められました。 ※ベノスネイカー、ブランウイングを再召喚するのに後5分、エビルダイバーを再召喚するのにあと55分、メタルゲラスを再召喚するのに1時間55分必要です。 ※エビルダイバー、メタルゲラスが王蛇と契約しました。これによりユナイトベントが使用可能になりました。 【B-5 ビル 07:01 p.m.】 サイドバッシャーの集中砲撃を受ければサイクロン・ドーパントであっても命はない。 だが、サイクロン・ドーパントは着弾する直前ハードボイルダーを含めて全身に出しうるだけの強力な風を纏い―― そのまま戦場を離脱、いや逃走したと言って良いだろう―― 砲撃は風によって軌道が逸らされサイクロン・ドーパントには命中せず橋へと着弾、 さらに巻き起こる竜巻とミサイルによって橋の破壊は連鎖的に進み――相当長い距離を破壊させる結果となった。 その後、川を横断しB-5にあるビルまで飛び続けそこで変身は解除された。 そして、ビルの中に入りガイは腰を抜かした。 「はぁ……はぁ……何なのだアレは……」 そう零すガイの全身は未だに震えていた。吹き出してくる冷や汗は決して止まる事はない―― 一言で言えばそれは『恐怖』―― そう、先に対峙したテラー・ドーパントに変身した浅倉が何よりも恐ろしい存在に感じたのだ―― 「くっ……何故私が……あんな奴を恐れ……逃げ出してしまったのだ……」 ガイにとって何よりも許せないのは大ショッカーの幹部足る自分が『恐怖』の感情のままに逃げ出してしまった事だ―― 確かにガイ自身敗北して逃げる事は度々あった。 だがそれは体制を立て直す為の退避、言うなれば戦略的撤退というものだ。 しかし今回はそれとは違う。戦略的撤退等という綺麗事など存在しない―― 只、怖くて逃げ出したのだ―― 勝ち目が無いから敢えて逃げ出した、捨て置いても良いと判断したから見逃したという言い訳が出来ない事もない。 だが、今も震え続ける躰は正直だ。先に挙げた理由が真実を隠す為の言い訳に過ぎない事を証明したのだ。 浅倉を見て東京タワーから離れる事を選んだ事すら実は恐怖によるものだったのかも知れない。 それに気付いた瞬間、ガイの心の奥底から悔しさが溢れ出す。 『恐怖』により――いや、『恐怖』というのは所詮は防衛本能、つまりは―― 自分の命惜しさの為に逃げ出した事が何よりも許せなかったのだ―― 「違う! 私の命は大いなる大ショッカーのものの筈なのだ! それなのに己可愛さに逃げ出すなど……言語道断だ!!」 荒げる怒号は止まらない。自分自身が許せない事もあるが何よりそれ以上に―― そうでもしないと今にも『恐怖』で押し潰されてしまうと思ったのだ―― それでも―― 「あぁぁぁぁぁぁぁ!!」 結局は自身を無理矢理奮い立たせる為の都合の良い言葉でしかない。 心の奥底に刻み込まれた『恐怖』からそう簡単に解放されるわけがない。 「この屈辱……決して忘れんぞ……大ショッカーの為……そして何より私自身が迷惑な存在となる為に……このままで済むと思うな!!」 だがガイの心は折れてはいない。 制限による部分は多分にあるだろう。 しかし一番の決め手は自身がGOD機関、そして大ショッカーの幹部であるという矜持なのだろう。 それが無ければとっくに心砕けていても不思議は全く無い。 それでも――再び動ける用になるまでには今暫く時間が掛かるだろう―― 今の彼は全ての存在にとって迷惑な存在ではなく―― 小さく震えるか弱き仔羊でしかなかった―― 窓の向こうで輝く夜空の星がガイを照らし続けていた―― 【B-5 ビル】 【アポロガイスト@仮面ライダーディケイド】 【時間軸】死亡後 【状態】ダメージ(中)、疲労(極大)、恐怖(極大)、ゾルダ、怪人態に45分変身不可、シザースに30分変身不可、マグナギガ1時間55分召喚不可、サイクロン・ドーパントに1時間55分 【装備】ゾルダのデッキ@仮面ライダー龍騎、ディスカリバー@仮面ライダーカブト、T2ガイアメモリ(サイクロン)仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 【道具】支給品一式、ディスクアニマル(アカネタカ)@仮面ライダー響鬼、インドネシアの魔除けのお面@仮面ライダークウガ、真理の携帯美容師セット@仮面ライダー555、装甲声刃@仮面ライダー響鬼、ハードボイルダー@仮面ライダーW 【思考・状況】 0:今は躰を休める。 1:大ショッカーの意思通り、全ての敵を倒し、世界を破壊する。 2:参加者の変身アイテムを奪う(たとえ自分の力にならなくても)。 3:ディケイド、牙王、浅倉(名前は知らない)はいずれ始末する。 4:全てのライダーと怪人にとって迷惑な存在となる。 【備考】 ※スーパーアポロガイストの状態ですが、能力は抑えられています。 ※制限の詳細な時間設定と能力が抑えられていることを、何となく把握しました。 【全体備考】 ※B-4に架けられている橋が破壊されました。 |075:[[交錯]]|投下順|077:[[想いと願いと]]| |074:[[第一回放送]]|時系列順|077:[[想いと願いと]]| |071:[[愚者のF/野外劇]]|[[浅倉威]]|097:[[眠りが覚めて]]| |072:[[愚者の祭典 涼の来訪に亜樹子の涙 (後編)]]|[[アポロガイスト]]|082:[[世界の真実]]| ----