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*3人×3人×3人(後編) ◆7pf62HiyTE 12.三重――Triple 「2人とも行っちゃったね……もう1人のクウガ……君1人で十分かい?」 「やってやるさ……お前の為じゃない……人々の笑顔の為に!」  クウガとダグバによる笑顔の為の戦い、 「距離を取る気か? 悪いが逃がすわけにはいかないな」 「距離を詰め仕留めるつもりですか? 狙い通りに行くとは思わないでください」  響鬼とトリガードーパントによる強い意志で力を仰する者と強い力で意志を飲まれた者の戦い、 「……君を倒して僕は英雄になる」 「来い……異世界の仮面ライダー」  ギャレンとリュウガによる犠牲と英雄を巡る戦い、  時刻は丁度5時、かくしてG-5の半径100メートル以内の場所で3組の戦いが幕を開けた。 【1日目 夕方】 【G-5 住宅地】 【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】 【時間軸】第30話 ライダー大戦の世界 【状態】健康、仮面ライダークウガに変身中 【装備】アマダム@仮面ライダーディケイド 【道具】支給品一式、アタックライドカードセット@仮面ライダーディケイド、ガイアメモリ(スカル)@仮面ライダーW、おやっさんの4号スクラップ@仮面ライダークウガ 、不明支給品×2(確認済み) 【思考・状況】 1:ダグバを倒す。 2:海堂直也は、現状では信じている。 3:殺し合いには絶対に乗らない 4:もう1人のクウガか………… 【備考】 ※デイバッグの中身は確認しました。 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 ※ガイアメモリが全員に支給されていると勘違いしています。 ※おやっさんの4号スクラップは、未確認生命体第41号を倒したときの記事が入っていますが、他にも何かあるかもしれません(具体的には、後続の書き手さんにお任せします) ※カードセットの中身はカメンライド ライオトルーパー、アタックライド インビジブル、イリュージョン、ギガントです ※ライオトルーパーとイリュージョンはディエンド用です。 ※インビジブルとギガントはディケイド用のカードですが激情態にならなければ使用できません。 【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】 【時間軸】第46話終了後以降 【状態】腹部にダメージ、顔面出血、怪人態に変身中 【装備】ガイアドライバー@仮面ライダーW 【道具】支給品一式 【思考・状況】 1:目の前のもう1人のクウガとの戦いを楽しむ。 2:恐怖をもっと味わいたい。楽しみたい。 3:ガドルやリントの戦士達が恐怖をもたらしてくれる事を期待。 【備考】 ※ガイアドライバーを使って変身しているため、メモリの副作用がありません。 【日高仁志@仮面ライダー響鬼】 【時間軸】本編第41話終了後 【状態】健康、仮面ライダー響鬼に変身中 【装備】変身音叉・音角@仮面ライダー響鬼 【道具】支給品一式、着替え(残り2着) 【思考・状況】 1:青色の怪物(トリガードーパント)に対処し、その後ユウスケと橘の助けに戻る。 2:打倒大ショッカー 3:殺し合いはさせない 4:大ショッカー、ガイアメモリを知る世界、世界崩壊についての知識、情報を知る人物との接触 5:俺がしっかりしないと…… 6:ガイアメモリ、どこかに落としちゃったのかな 【備考】 ※アギトの世界についての基本的な情報を得ました。アギト世界での『第四号』関連の情報を得ました。 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 ※ガイアメモリが全員に支給されていると勘違いしています。 ※ガイアメモリは自分にも支給されていたが、知らない間にどこかに落としてしまったと勘違いしています。 【北條透@仮面ライダーアギト】 【時間軸】本編終盤 アギト殲滅作戦決行中 【状態】疲労(小)、ガイアメモリの精神汚染(中)、トリガードーパントに変身中 【装備】T2ガイアメモリ(トリガー) 【道具】支給品一式×2、救急箱@現実、ラウズアブゾーバー@仮面ライダー剣、ファイズポインター&カイザポインター@仮面ライダー555、ザビーブレス@仮面ライダーカブト 【思考・状況】 基本行動方針:人を探し、危険人物なら排除する。 1:鬼のアギト(響鬼)を排除し東條を探す。 2:牙王、アポロガイストを警戒する。(両名とも、名前は知らない) 3:知人と合流し、情報を集める。 4:小沢と合流して、Gトレーラーの鍵を渡してもらう。 5:士は嫌いだが、無事ならいいとは思う。 【備考】 ※10分間の変身制限を把握しました。 ※Gトレーラーの鍵は小沢が持っていると考えています。 ※ガイアメモリの精神汚染により正常な判断力が欠落しています。 ※ザビーゼクターには認められていません。 【橘朔也@仮面ライダー剣】 【時間軸】第42話終了後 【状態】健康、仮面ライダーギャレンに変身中 【装備】ギャレンバックル@仮面ライダー剣、ラウズカード(ダイヤA~6、9、J)@仮面ライダー剣、ガイアメモリ(ライアー)@仮面ライダーW 【道具】支給品一式、ゼクトルーパースーツ&ヘルメット(マシンガンブレードはついてません)@仮面ライダーカブト 【思考・状況】 1:東條(名前は知らない)を倒す。 2:とにかく首輪を解除するため、『ガイアメモリのある世界』の人間と接触する。 3:殺し合いで勝たなければ自分たちの世界が滅びる……。 【備考】 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 ※ガイアメモリが全員に支給されていると勘違いしています。 【東條悟@仮面ライダー龍騎】 【時間軸】インペラー戦後(インペラーは自分が倒したと思ってます) 【状態】疲労(小)、ダメージ(大)、仮面ライダーリュウガに変身中(ドラグブラッカー2時間召喚不可) 【装備】カードデッキ(リュウガ)@仮面ライダー龍騎 【道具】不明支給品2(東條から見て武器ではない) 【思考・状況】 基本行動方針:全ての参加者を犠牲にして、ただ一人生還。英雄になる。 1:橘(名前は知らない)を倒して英雄に近付く。 2:自分の世界の相手も犠牲にする。 3:G-7の施設に興味。 【備考】 ※剣の世界について情報を得ました。 ※10分間の変身制限、1分間のミラーモンスター召喚制限を把握しました。 1.分割――Division  橘朔也、名護啓介、日高仁志ことヒビキ、小野寺ユウスケ、海堂直也、彼等5人は大ショッカー打倒の為、仲間達との合流、首輪を解除する手掛かりを得る為にガイアメモリを知る世界の人間の探索をしようとしていた。 「それで橘さん、これから何処へ向かいます?」  と、ユウスケが橘に問う。橘は地図を見ながら、 「当面は南の住宅地をもう少し調べるつもりだ……その後はF-6方面に向かいたい所だが……」  仲間にしろガイアメモリを知る人物にしろ見つける為には住宅地へ向かった方が都合がよい。 「東京タワーの方が人集まっているんじゃねぇか?」  海堂がそう口を挟む。確かにD-5にある東京タワーは非常に目立つ故その場所に人が集まっている可能性も高い。 「D-8にある屋敷も気になるな」  一方でユウスケもD-8に存在する屋敷の存在が気にかかっていた。 「左半分は津上に任せたが右半分も結構広いな……」  ヒビキは今更ながらにフィールドの広さを痛感していた。  津上翔一と話した際には住宅地ばかりに目が行っていたがよくよく考えてみれば目立つ建物は他にもある。  それだけではなく、身を守る為敢えて山奥や森林に隠れるという可能性も否定出来ない。  闇雲に探すだけでは仲間達と合流する事は難しいと言えるだろう。  そう目的地が決まらない中、 「ならば2手に分かれた方が都合が良い」  そう名護が提案してきた。しかし、 「本気で言っているのか? 迂闊な行動は大ショッカーの思う壺だ」  橘は名護の提案に難色を示す。橘は名護と出会った時の奇行、周囲の被害を省みずイクサに変身しバイクを破壊した現場を見ている為それを受け入れられないでいる。  それでなくても凶悪な敵が何人もいる可能性を踏まえるならば下手に人数を分ける事が良い判断とは思えない。 「いや、俺は名護の言い分にも一理あると思うな」  そう言ってヒビキが名護の考えを支持した。  ヒビキ自身も集団で固まった方が安全なのは確かなのは理解している。  しかし自分達が合流すべき人数は決して少なくはなくその一方フィールドは非常に広い。  5人が集団で固まって行動するより2~3人のグループ2つに分けて行動した方がある程度都合が良いだろう。規模こそ違うが津上と別行動を取った時と同じ手段という事だ。  幸いこの場にいる5人は全員何かしらの変身手段を有している。海堂とユウスケが遭遇したカブトムシの怪人クラスが相手なら厳しいかも知れないがそれでも2人以上ならばある程度対処は可能だろう。 「ヒビキさん……」  ヒビキの考えを聞くものの橘は完全に納得出来ないでいる。その一方、 「俺様はおっさんの考えに賛成だな、ちゅうか5人一緒だとゴチャゴ……」 「俺は23だ、おっさんではない!」 「別に単独行動するってわけじゃないんだろ? だったら2つぐらいに分けても俺は良いと思うな」  海堂とユウスケも2手に分ける案に賛同している。橘以外の4人が支持をしている以上、橘としてもそれを無碍にするわけにはいかなかった。 「だが、グループをどう分け……」 「直也君、君は私と来なさい」  と、橘が言い切る前に名護が口にした。 「え? 俺? 何で?」  名護の突然の言葉に海堂のみならず他の3人も驚きを隠せない。 「さっき東京タワーが気になるって言っていただろう」 「ん……俺様そんな事言ったか……?」  海堂としては何となく目立つ建物だから口にした程度でそこに深い意味はない。そんな海堂に構うことなく名護は話を続ける。 「私としてはE-4にある病院に向かいたい」  今より約8時間程後の0時頃にE-4の病院に集まる手筈になってはいる。  しかし、病院はその特性上参加者が集まりやすい場所でもある。早めに行き他の参加者と合流するのは決して悪い手段ではない。  更に、東京タワーに向かうのならば病院は丁度通り道にある。病院に向かった後で東京タワーに向かうというのは位置関係から考え都合が良いと言えるだろう。 「君と私の目的地は近い、だから一緒に来なさい」 「別に俺、そこまで行きたいわけじゃ……別に良いけどよぉ……」  渋々ながらも海堂は名護と同行する事を了承していた。その一方、 「ならば小野寺は俺と来てくれ。大ショッカーの事やお前の行った世界についてもう少し色々聞きたい」  橘はユウスケに同行を求める。 「海堂……」  ユウスケとしては当初ゲームに乗る様な事を口にしていた海堂が気にならないわけではない。だが、カブトムシの未確認生命体に追いつめられた時に助けてくれた事、こうして情報交換に参加してくれた事から恐らく信じても良いと考えている。  また、主催である大ショッカーについて一番知っているのは5人の中では自分だ。自身の持つ情報が鍵を握る可能性がある以上橘の進言を断るわけにはいかない。 「小野寺ぁ、そんな顔すんなって。お前がいなくたって気にしねぇからよ」 「いや、別にそういうわけじゃ……」  そして残るヒビキは、 「それじゃ俺は橘達と行こうか」  橘達に同行する事となった。 「名護さん、海堂の事お願いします」 「わかっている、ユウス……」 「いや、実は……」  かくして、名護達はE-4の病院方向へ先行し、橘達はF-6の市街地方向へ向かう事になった。 「それじゃユウスケ君、渡君と紅音也に会ったらよろしく頼む。それからキング……恐らく紅音也の時代のだろうが彼に気をつけてくれ」 「わかりました名護さん、士や夏海ちゃん、それに海東に会ったらよろしくお願いします。それからアポロガイストには気を付けてください」  そう言って2組は分かれていった。時刻は4時少し前の事だ。 3.魔剣――Curse  橘達と分かれてから約40分、名護と海堂はF-4の道路を進んでいた。  その道中、互いの世界の事について話し合っていた。無論、情報交換の際にもある程度話したが、2人きりという事でこれまで以上に詳しい事を話していく。 「ファンガイアねぇ……そんな怪物みたいのがいるなんて信じられねぇなぁ」 「私にしてみれば死人がオルフェノクになって蘇る方が信じられないが」 「言っておくが別に俺様だって気が付いたらオルフェノクになったんだからな、オルフェノクだから殺すなんて言うなよ」 「わかっている。君が人間達の敵にならないというなら私はそれを信じる」  かつての自身であればオルフェノクもまたファンガイア同様人間の脅威と断じて有無を言わさず排除していただろう。  だが、ファンガイアの血を引く紅渡、過去の世界で遭遇したファンガイアの女性真夜との出会いを経て名護は変わった。  人間の敵にならないというのであれば名護はそれを信じるつもりだ。倒すべきは大ショッカーや自分達の敵となりうる者達だ。 「それよりも海堂君……君は我々に何か隠し事をしていないか?」 「んえ? 俺様が?」  いきなりそんな事を言われても海堂には心当たりがない。 「(そりゃ木場が人間を滅ぼそうとしたって事は話してねぇけど……けどアイツだって最後には……)」  が、名護の指摘は海堂の想像とは全く違うものだった。 「そのデイパックの中身を出しなさい!」  と言って、強引に海堂のデイパックを掴み中を確かめる。 「まさかコレが君に支給されていたとは……」  そして、そこから黄金の装飾があしらわれた剣魔皇剣ザンバットソードが出てきた。  実はユウスケ達と別れる前、名護はユウスケから海堂の様子が何処かおかしかったから注意して欲しいと頼まれていた。  その際に名護は何か変わった事が無かったのかどうかを聞いた所、その時何か剣らしき物を持っていた気がすると話していた。  剣の特徴を聞いた時点で名護はその剣の正体に薄々気付いていた。故に名護は海堂のデイパックの中身を確かめたのだ。 「ちゅーかそれ俺の物だろ、返せって!!」 「違う、渡君のものだ。この剣は私が責任を持って渡君に渡す」  そもそもザンバットソードは渡の変身するキバの武器だ。ならば渡の師匠である自分が責任を持って管理するのが筋というものだろう。 「けど、それ無くなったら俺武器ねぇんだけどよ……」 「俺がいる! だから君は何の心配もしなくて良い」  そう話していると―― 「こんにちは」  1人の青年が名護と海堂に話しかけてきた。 「ん?」 「君は?」 「僕の名前は――」 2.闇黒――Darkness  本音を言えばすぐにでも他の参加者を襲いたかった。  だが、先の戦闘で受けた疲労とダメージは決して小さくはない。ダークカブトの力が最強といえども全能ではないし、変身不能時間等の制限がある以上アテにし過ぎるわけにも行かない。 「今は休め。そんな状態で戦い続けでも勝てはしない」  そう口にするレイキバットの助言もあり周囲の警戒をレイキバットに任せ『彼』は暫し身を休める事にした。  誰かやって来たなら奇襲でもかけて仕留めれば良いと考えていた。 「天道総司……」  『彼』の外見は天道総司そのものだ。だが、『彼』はそれを疎ましく感じる。  奴が全ての者を惹きつける『光』であるならば、自分は誰からも認められない『闇』、  自身の持つライダーシステムが奴のカブトに対するダークカブトというのはある意味壮大な皮肉とも言える。  本来の姿を忘れた自分はもう元の姿に戻る事は出来ない。  きっとこれから先も誰にも認められる事は無いのだろう――『奴』と違い――  『彼』は深い闇の中にいた――  そんな中、レイキバットが戻ってきた。誰か見つけたのだろうか? だったら今すぐにでもそいつ等を襲おう――そう思っていたが、 「待て、奴はそう簡単に倒せる相手ではない」  レイキバットが見つけたのは2人組。更に言えば片方はレイキバットの知る人物だった。  その人物は名護、レイキバットが作られた3WAにかつて所属していた人物でレイキバットの持ち主であった白峰天斗の知り合いだ。  レジェンドルガの力を得た白峰はレイキバットの力でレイへと変身し名護や渡、そして過去からやって来た音也を圧倒した。  だが、最終的には名護が変身したイクサによって敗れ去った。余談だがレイキバットは白峰が敗れ去ったと思ったら狭いデイパックの中にいたという話だ。  さて、レジェンドルガの力を得た白峰が変身したレイすら打倒する強さを持つ名護を倒す事は容易ではない。その助言を聞いて『彼』は考える。  真面目な話ダークカブトの力ならば問題なく倒せるだろう。  だが病院での戦いを思い出せ、ダークカブトの力を持ってしても変身していない生身の男すら容易に仕留められなかったではないか。  更に現れた通りすがりの仮面ライダーによって自身は敗北したではないか。  慢心は禁物、無闇に襲撃するべきではないだろう。しかしこのまま放置するのは惜しい―― 「待てよ……そうだ、僕にはもう1つ武器があるじゃないか……天道総司……利用させてもらうよ……」 13.真実――Truth 「成る程……総司君、君も大変だったね」  名護と海堂はやって来た青年、『天道総司』から病院で自分に擬態したワームの襲撃に遭い同行者を殺された事や自身の世界についての話を聞いていた。  更に2人も自分達の世界の事を『天道』に話す。 「ちゅうかワームってオルフェノクやファンガイアよりも質が悪くねぇか?」 「全くだ、人間を餌にするファンガイアも大概だが、人間になりすまし殺戮を繰り返すワームはそれ以上に許されざる存在だ」 「ありがとう、名護さんに海堂君……」  『天道』は無邪気な笑顔を2人に向ける。 「総司君、君に擬態したワームは我々が倒す。だから安心して付いてきてくれ」 「けどおっさん、天道の話が確かなら必ずしも天道に擬態しているとは限らないんじゃねぇか?」 「おっさんではないと何度も言わせ……とはいえ、確かにその懸念はある……どうしたものか……」  他人に擬態出来るワームは一筋縄ではいかない相手、また考えなければならない問題が増えたと言えよう。 「それで……名護さん達はこれからどうするつもりだったの?」 「ああ、病い……」 「東京タワーに向かうつもりだ」  海堂が答える前に名護がハッキリと口にした。 「って、病院に行くんじゃなかったのかよ?」 「考えてもみろ、総司君の話が確かなら病院は使える状態じゃないと考えて良い。それに彼に擬態したワームも長々と病院に留まるとは思えない……ならば、いっそ其処に向かうのを取りやめ君の目的地に向かうべきだ」 「ちゅうか別に行きたいわけじゃ……で、天道、お前はどうするつもりだ? 俺様に付いてきても構わねぇぜ」 「うん、僕も連れてってくれる」  嬉しそうに『天道』はそう答えた――  だが、それこそが『彼』の作戦だった――  そう、『彼』は『天道総司』になりすまし、名護達と行動を共にする選択を選んだのだ。  その真の狙いは本物の天道総司をワームが擬態した偽物であると言い、本物の天道総司を追いつめる作戦だ。  記憶すらもコピー出来るワームなのだ、何も知らない者が真贋を見極められるわけがない。  万が一、本物の天道や矢車達に遭遇する等で自分の正体が看破され目論見が露呈しても問題はない。その時は温存していたダークカブトの力で切り抜ければ良い。  最悪ダークカブトが使えなくなっても(名護に知られると面倒なので隠れている)レイキバットの力でレイに変身すれば突破は可能だ。  とはいえ当面は気にする事はないだろう。幸い名護も海堂も自分を『天道総司』だと思い込んでいる。  彼等からは自分はこう見えるだろう。病院で『天道総司に擬態したワーム』に襲われ仲間を失った『天道総司』だと。  故に2人は自分を気遣い同情している様に見える、それが微かに嬉しくは思う――  しかし―― 「(でも――君達が見ているのは『天道総司』なんだよね――『僕』じゃない――)」  そう、あくまでも2人が自分を気遣うのは『天道総司』、ワームにされてしまい本当の自分を失った青年ではない――  全てを手に入れた『奴』であって、全てを失った『彼』ではないのだ――  恐らく、2人も何時かは自分を否定し去っていくだろう。自分を助けてくれた日下部ひよりの様に――  だから『彼』は決して2人に心を許しはしない。2人は利用すべき駒、全ての参加者を殺し、『天道総司』を殺し、全ての世界を破壊する為の―― 「(どうせ『僕』の事なんて誰も見てくれないんだ――だから『僕』が何を考えているのか気付くことなく、好きなだけ踊ってよ――名護さんに海堂君――)」  本当にそうだろうか? 本当に2人は『彼』を見ていないのか?  否、断じて否、『彼』はとんでもない思い違いをしている。  確かに2人は『彼』を『天道総司』だと思い込んでいる。しかしそれは『彼』が『天道総司』と名乗り振る舞ったからに過ぎないからだ。  おわかりだろうか? 2人には他に『何を以て天道総司とするか』という情報を何1つ持っていないのだ。  つまりはこういう事だ、2人にとっては『彼』こそが『天道総司』以外の何者でもないということだ。  何に対しても強気で天の道を往く者ではなく、少年の様に無邪気な表情を見せる青年こそが2人にとっての『天道総司』なのだ。  そう、2人はちゃんと『彼』という存在を認識していたのだ。『彼』が『天道総司』と名乗ったからこそ『天道総司』だと思っているだけなのだ。 「(総司君を見ているとどことなく渡君を思い出す――不思議な話だ)」  名護は『彼』と渡がどことなく似ている気がすると感じていた。気弱で内気な渡は自身がファンガイアと人間の間に産まれた子故にファンガイアとの戦いの中でずっと悩み苦しんでいた。  渡と同じ様に『彼』も内心の何処かで悩みや苦しみを抱えているのだろう。それを助けるのは自分の仕事、名護はそう感じていた。 「(なんでこんな時に照夫や木場達の事を思い出すんだよ……)」  海堂も『彼』を見て自身が保護した鈴木照夫や仲間である木場勇治達の事を思い出していた。照夫はビル火災で家族を失い心を閉ざし、木場はオルフェノクと人間の間で揺れ動き内心で色々苦しみ続けていた。  そんな2人も戦いの中で命を落とした(何故か木場が参加者にいるがひとまずそれは考えない)。  『彼』の姿に彼等を重ねてしまった。だからなのだろうか、『彼』が何処か放っておけなかったのだ。もっとも、本人がそれを素直に認める事は無いだろうが。 「そんじゃ3人で東京タワーにでも行くか!」  故に海堂はそんな想いを振り切るかの様に声を挙げた。それに従う様に『彼』も頷くが、 「……」  名護だけは何故か心非ずな表情をしていた。 「おいおっさん、お前の方が東京タワー行きたかったんじゃねぇのかよ?」 「……すまない、少しボーっとし過ぎていた様だ」  と言いながら、今までデイパックに入れる暇が無かったザンバットソードを自身のデイパックに入れた。  それはもしかすると、先程海堂から取り上げたザンバットソードの影響だったのかもしれない。  ファンガイアとの長い戦いで精神的に成長した名護だからこそ今はまだこの程度で済んではいるしデイパックに戻したから当面は大丈夫だろう。  それでも今後も問題ないという保証は何処にも無い、一刻も早く本来の持ち主である渡に届けなければならないわけだが、その危険性に名護は気付いていない。 「……そうだ、もう1つ確認したい事があった。総司君、君のデイパックにガイアメモリは無かったか?」  と、ガイアメモリを知る世界の人間ならば首輪解除出来る可能性があるという橘の仮説を説明する。 「でも、僕の手元にはそんなのは無いよ……」 「じゃあ、橘の仮説は間違いだったのかよ?」 「その可能性もあるが……それ自体が我々を欺く罠の可能性もある……断定は危険だ」  全ての参加者にガイアメモリが支給されているわけではないとはいえ、これだけで橘の仮説が間違いだと断じる事は出来ない。  どちらにしても今後もガイアメモリの情報を集めていった方が良いだろう。 「僕に支給されたのは変なTシャツとかだったし」  そう言って、『彼』は自身の最後の支給品を取り出した。  そこには白と青のTシャツ2着、帽子、スケッチブック、マイクに拡声器のセットだ。 「……ちゅーか大ショッカーは何考えてこれ支給したんだ?」 「それに753(ななひゃくごじゅうさん)っていう数字もよくわからないしね」  海堂と『彼』からみれば明らかに謎の道具だ。だが、 「まさかこれがこんな所にあるとは……」  名護は2人とは全く違う反応を示した。  そう、その支給品は名護にとって縁深いものだ。一時期襟立健吾がイクサの装着員になっていた時期、名護は彼のコーチになると決めた。  その際に用意したのがそのTシャツで、健吾がイクサとして戦っている時はTシャツのみならず帽子を被りスケッチブックやマイクに拡声器を駆使し彼をサポートした。  ――その有様は周囲から見れば滑稽以外の何者でもないが少なくても名護本人は至って真面目である。もしかすると、名護が過去に行った際に音也から『遊び心』に関するアドバイスをされた影響なのかも知れない。 「これも何かの縁だ、総司君に海堂君、これを着なさい。俺がコーチになる」 「いや、おっさんもうすぐ夜なのにTシャツは寒いだろ!」 「そういう問題じゃ無いと思うけどなぁ……」  2人の言葉等お構いなしに、 「大ショッカーは手強い、連中に対抗する為にも俺が1から鍛えてやる。ちなみにこの数字は名(7)護(5)さん(3)、常に俺の名前を胸に抱き正義を行いなさい」  しかし、そんな名護に構うことなく、 「なぁ天道、今何時だ?」 「5時15分……あと45分で放送だね」 「放送までに東京タワーに着けっかなぁ……」 「ちょっと難しいと思う」  2人は東京タワーへ向かう準備をしていた。 【F-4 道路】 【名護啓介@仮面ライダーキバ】 【時間軸】本編終了後 【状態】健康、ザンバットソードによる精神支配(小) 【装備】イクサナックル(ver.XI)@仮面ライダーキバ、ガイアメモリ(スイーツ)@仮面ライダーW、ザンバットソード(ザンバットバット付属)@仮面ライダーキバ 【道具】支給品一式 【思考・状況】 1:悪魔の集団 大ショッカー……その命、神に返しなさい! 2:東京タワーに向かう 3:天道(擬態天道)と海堂のコーチになる 4:首輪を解除するため、『ガイアメモリのある世界』の人間と接触する。 【備考】 ※時間軸的にもライジングイクサに変身できますが、変身中は消費時間が倍になります。 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 ※ザンバットソードに精神を支配されています。 ※ザンバットバットの力で、現状は対抗できていますが、時間の経過と共に変化するかもしれません。 【海堂直也@仮面ライダー555】 【時間軸】最終話 アークオルフェノク撃破後 【状態】健康 【装備】スマートバックル@仮面ライダー555、 【道具】支給品一式、ガイアメモリ(メタル)@仮面ライダーW 【思考・状況】 1:東京タワーに向かう 2:天道(擬態天道)が気になる 【備考】 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 【擬態天道総司(ダークカブト)@仮面ライダーカブト】 【時間軸】第47話 カブトとの戦闘前(三島に自分の真実を聞いてはいません) 【状態】疲労(小)、全身打撲、情緒不安定気味 【装備】ライダーベルト(ダークカブト)+ダークカブトゼクター@仮面ライダーカブト、レイキバット@劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王 【道具】支給品一式、ネガタロスの不明支給品×1(変身道具ではない)、デンオウベルト+ライダーパス@仮面ライダー電王、753Tシャツセット@仮面ライダーキバ 【思考・状況】 0:仮面ライダーを全員殺す。 1:当面は『天道総司』になりすまし名護と海堂を利用する。 2:天道総司を殺し、『天道総司』に成り代わる。 3:全ての世界を破壊するため、最終的には全員殺す。 4:特に優先的に『カブトの世界』の五人を殺害する(最終的には自分も死ぬ予定)。 5:僕はワームだった……。 【備考】 ※名簿には本名が載っていますが、彼自身は天道総司を名乗るつもりです。 ※参戦時期ではまだ自分がワームだと認識していませんが、名簿の名前を見て『自分がワームにされた人間』だったことを思い出しました。詳しい過去は覚えていません。 |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|投下順|057:[[仕掛けられたB/響き渡る声]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|時系列順|057:[[仕掛けられたB/響き渡る声]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[小野寺ユウスケ]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[橘朔也]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[日高仁志]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[ン・ダグバ・ゼバ]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[東條悟]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[北條透]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[名護啓介]]|066:[[暁に起つ(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[海堂直也]]|066:[[暁に起つ(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[擬態天道]]|066:[[暁に起つ(前編)]]| ----
*3人×3人×3人(後編) ◆7pf62HiyTE 12.三重――Triple 「2人とも行っちゃったね……もう1人のクウガ……君1人で十分かい?」 「やってやるさ……お前の為じゃない……人々の笑顔の為に!」  クウガとダグバによる笑顔の為の戦い、 「距離を取る気か? 悪いが逃がすわけにはいかないな」 「距離を詰め仕留めるつもりですか? 狙い通りに行くとは思わないでください」  響鬼とトリガードーパントによる強い意志で力を仰する者と強い力で意志を飲まれた者の戦い、 「……君を倒して僕は英雄になる」 「来い……異世界の仮面ライダー」  ギャレンとリュウガによる犠牲と英雄を巡る戦い、  時刻は丁度5時、かくしてG-5の半径100メートル以内の場所で3組の戦いが幕を開けた。 【1日目 夕方】 【G-5 住宅地】 【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】 【時間軸】第30話 ライダー大戦の世界 【状態】健康、仮面ライダークウガに変身中 【装備】アマダム@仮面ライダーディケイド 【道具】支給品一式、アタックライドカードセット@仮面ライダーディケイド、ガイアメモリ(スカル)@仮面ライダーW、おやっさんの4号スクラップ@仮面ライダークウガ 、不明支給品×2(確認済み) 【思考・状況】 1:ダグバを倒す。 2:海堂直也は、現状では信じている。 3:殺し合いには絶対に乗らない 4:もう1人のクウガか………… 【備考】 ※デイバッグの中身は確認しました。 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 ※ガイアメモリが全員に支給されていると勘違いしています。 ※おやっさんの4号スクラップは、未確認生命体第41号を倒したときの記事が入っていますが、他にも何かあるかもしれません(具体的には、後続の書き手さんにお任せします) ※カードセットの中身はカメンライド ライオトルーパー、アタックライド インビジブル、イリュージョン、ギガントです ※ライオトルーパーとイリュージョンはディエンド用です。 ※インビジブルとギガントはディケイド用のカードですが激情態にならなければ使用できません。 【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】 【時間軸】第46話終了後以降 【状態】腹部にダメージ、顔面出血、怪人態に変身中 【装備】ガイアドライバー@仮面ライダーW 【道具】支給品一式 【思考・状況】 1:目の前のもう1人のクウガとの戦いを楽しむ。 2:恐怖をもっと味わいたい。楽しみたい。 3:ガドルやリントの戦士達が恐怖をもたらしてくれる事を期待。 【備考】 ※ガイアドライバーを使って変身しているため、メモリの副作用がありません。 【日高仁志@仮面ライダー響鬼】 【時間軸】本編第41話終了後 【状態】健康、仮面ライダー響鬼に変身中 【装備】変身音叉・音角@仮面ライダー響鬼 【道具】支給品一式、着替え(残り2着) 【思考・状況】 1:青色の怪物(トリガードーパント)に対処し、その後ユウスケと橘の助けに戻る。 2:打倒大ショッカー 3:殺し合いはさせない 4:大ショッカー、ガイアメモリを知る世界、世界崩壊についての知識、情報を知る人物との接触 5:俺がしっかりしないと…… 6:ガイアメモリ、どこかに落としちゃったのかな 【備考】 ※アギトの世界についての基本的な情報を得ました。アギト世界での『第四号』関連の情報を得ました。 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 ※ガイアメモリが全員に支給されていると勘違いしています。 ※ガイアメモリは自分にも支給されていたが、知らない間にどこかに落としてしまったと勘違いしています。 【北條透@仮面ライダーアギト】 【時間軸】本編終盤 アギト殲滅作戦決行中 【状態】疲労(小)、ガイアメモリの精神汚染(中)、トリガードーパントに変身中 【装備】T2ガイアメモリ(トリガー) 【道具】支給品一式×2、救急箱@現実、ラウズアブゾーバー@仮面ライダー剣、ファイズポインター&カイザポインター@仮面ライダー555、ザビーブレス@仮面ライダーカブト 【思考・状況】 基本行動方針:人を探し、危険人物なら排除する。 1:鬼のアギト(響鬼)を排除し東條を探す。 2:牙王、アポロガイストを警戒する。(両名とも、名前は知らない) 3:知人と合流し、情報を集める。 4:小沢と合流して、Gトレーラーの鍵を渡してもらう。 5:士は嫌いだが、無事ならいいとは思う。 【備考】 ※10分間の変身制限を把握しました。 ※Gトレーラーの鍵は小沢が持っていると考えています。 ※ガイアメモリの精神汚染により正常な判断力が欠落しています。 ※ザビーゼクターには認められていません。 【橘朔也@仮面ライダー剣】 【時間軸】第42話終了後 【状態】健康、仮面ライダーギャレンに変身中 【装備】ギャレンバックル@仮面ライダー剣、ラウズカード(ダイヤA~6、9、J)@仮面ライダー剣、ガイアメモリ(ライアー)@仮面ライダーW 【道具】支給品一式、ゼクトルーパースーツ&ヘルメット(マシンガンブレードはついてません)@仮面ライダーカブト 【思考・状況】 1:東條(名前は知らない)を倒す。 2:とにかく首輪を解除するため、『ガイアメモリのある世界』の人間と接触する。 3:殺し合いで勝たなければ自分たちの世界が滅びる……。 【備考】 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 ※ガイアメモリが全員に支給されていると勘違いしています。 【東條悟@仮面ライダー龍騎】 【時間軸】インペラー戦後(インペラーは自分が倒したと思ってます) 【状態】疲労(小)、ダメージ(大)、仮面ライダーリュウガに変身中(ドラグブラッカー2時間召喚不可) 【装備】カードデッキ(リュウガ)@仮面ライダー龍騎 【道具】不明支給品2(東條から見て武器ではない) 【思考・状況】 基本行動方針:全ての参加者を犠牲にして、ただ一人生還。英雄になる。 1:橘(名前は知らない)を倒して英雄に近付く。 2:自分の世界の相手も犠牲にする。 3:G-7の施設に興味。 【備考】 ※剣の世界について情報を得ました。 ※10分間の変身制限、1分間のミラーモンスター召喚制限を把握しました。 1.分割――Division  橘朔也、名護啓介、日高仁志ことヒビキ、小野寺ユウスケ、海堂直也、彼等5人は大ショッカー打倒の為、仲間達との合流、首輪を解除する手掛かりを得る為にガイアメモリを知る世界の人間の探索をしようとしていた。 「それで橘さん、これから何処へ向かいます?」  と、ユウスケが橘に問う。橘は地図を見ながら、 「当面は南の住宅地をもう少し調べるつもりだ……その後はF-6方面に向かいたい所だが……」  仲間にしろガイアメモリを知る人物にしろ見つける為には住宅地へ向かった方が都合がよい。 「東京タワーの方が人集まっているんじゃねぇか?」  海堂がそう口を挟む。確かにD-5にある東京タワーは非常に目立つ故その場所に人が集まっている可能性も高い。 「D-8にある屋敷も気になるな」  一方でユウスケもD-8に存在する屋敷の存在が気にかかっていた。 「左半分は津上に任せたが右半分も結構広いな……」  ヒビキは今更ながらにフィールドの広さを痛感していた。  津上翔一と話した際には住宅地ばかりに目が行っていたがよくよく考えてみれば目立つ建物は他にもある。  それだけではなく、身を守る為敢えて山奥や森林に隠れるという可能性も否定出来ない。  闇雲に探すだけでは仲間達と合流する事は難しいと言えるだろう。  そう目的地が決まらない中、 「ならば2手に分かれた方が都合が良い」  そう名護が提案してきた。しかし、 「本気で言っているのか? 迂闊な行動は大ショッカーの思う壺だ」  橘は名護の提案に難色を示す。橘は名護と出会った時の奇行、周囲の被害を省みずイクサに変身しバイクを破壊した現場を見ている為それを受け入れられないでいる。  それでなくても凶悪な敵が何人もいる可能性を踏まえるならば下手に人数を分ける事が良い判断とは思えない。 「いや、俺は名護の言い分にも一理あると思うな」  そう言ってヒビキが名護の考えを支持した。  ヒビキ自身も集団で固まった方が安全なのは確かなのは理解している。  しかし自分達が合流すべき人数は決して少なくはなくその一方フィールドは非常に広い。  5人が集団で固まって行動するより2~3人のグループ2つに分けて行動した方がある程度都合が良いだろう。規模こそ違うが津上と別行動を取った時と同じ手段という事だ。  幸いこの場にいる5人は全員何かしらの変身手段を有している。海堂とユウスケが遭遇したカブトムシの怪人クラスが相手なら厳しいかも知れないがそれでも2人以上ならばある程度対処は可能だろう。 「ヒビキさん……」  ヒビキの考えを聞くものの橘は完全に納得出来ないでいる。その一方、 「俺様はおっさんの考えに賛成だな、ちゅうか5人一緒だとゴチャゴ……」 「俺は23だ、おっさんではない!」 「別に単独行動するってわけじゃないんだろ? だったら2つぐらいに分けても俺は良いと思うな」  海堂とユウスケも2手に分ける案に賛同している。橘以外の4人が支持をしている以上、橘としてもそれを無碍にするわけにはいかなかった。 「だが、グループをどう分け……」 「直也君、君は私と来なさい」  と、橘が言い切る前に名護が口にした。 「え? 俺? 何で?」  名護の突然の言葉に海堂のみならず他の3人も驚きを隠せない。 「さっき東京タワーが気になるって言っていただろう」 「ん……俺様そんな事言ったか……?」  海堂としては何となく目立つ建物だから口にした程度でそこに深い意味はない。そんな海堂に構うことなく名護は話を続ける。 「私としてはE-4にある病院に向かいたい」  今より約8時間程後の0時頃にE-4の病院に集まる手筈になってはいる。  しかし、病院はその特性上参加者が集まりやすい場所でもある。早めに行き他の参加者と合流するのは決して悪い手段ではない。  更に、東京タワーに向かうのならば病院は丁度通り道にある。病院に向かった後で東京タワーに向かうというのは位置関係から考え都合が良いと言えるだろう。 「君と私の目的地は近い、だから一緒に来なさい」 「別に俺、そこまで行きたいわけじゃ……別に良いけどよぉ……」  渋々ながらも海堂は名護と同行する事を了承していた。その一方、 「ならば小野寺は俺と来てくれ。大ショッカーの事やお前の行った世界についてもう少し色々聞きたい」  橘はユウスケに同行を求める。 「海堂……」  ユウスケとしては当初ゲームに乗る様な事を口にしていた海堂が気にならないわけではない。だが、カブトムシの未確認生命体に追いつめられた時に助けてくれた事、こうして情報交換に参加してくれた事から恐らく信じても良いと考えている。  また、主催である大ショッカーについて一番知っているのは5人の中では自分だ。自身の持つ情報が鍵を握る可能性がある以上橘の進言を断るわけにはいかない。 「小野寺ぁ、そんな顔すんなって。お前がいなくたって気にしねぇからよ」 「いや、別にそういうわけじゃ……」  そして残るヒビキは、 「それじゃ俺は橘達と行こうか」  橘達に同行する事となった。 「名護さん、海堂の事お願いします」 「わかっている、ユウス……」 「いや、実は……」  かくして、名護達はE-4の病院方向へ先行し、橘達はF-6の市街地方向へ向かう事になった。 「それじゃユウスケ君、渡君と紅音也に会ったらよろしく頼む。それからキング……恐らく紅音也の時代のだろうが彼に気をつけてくれ」 「わかりました名護さん、士や夏海ちゃん、それに海東に会ったらよろしくお願いします。それからアポロガイストには気を付けてください」  そう言って2組は分かれていった。時刻は4時少し前の事だ。 3.魔剣――Curse  橘達と分かれてから約40分、名護と海堂はF-4の道路を進んでいた。  その道中、互いの世界の事について話し合っていた。無論、情報交換の際にもある程度話したが、2人きりという事でこれまで以上に詳しい事を話していく。 「ファンガイアねぇ……そんな怪物みたいのがいるなんて信じられねぇなぁ」 「私にしてみれば死人がオルフェノクになって蘇る方が信じられないが」 「言っておくが別に俺様だって気が付いたらオルフェノクになったんだからな、オルフェノクだから殺すなんて言うなよ」 「わかっている。君が人間達の敵にならないというなら私はそれを信じる」  かつての自身であればオルフェノクもまたファンガイア同様人間の脅威と断じて有無を言わさず排除していただろう。  だが、ファンガイアの血を引く紅渡、過去の世界で遭遇したファンガイアの女性真夜との出会いを経て名護は変わった。  人間の敵にならないというのであれば名護はそれを信じるつもりだ。倒すべきは大ショッカーや自分達の敵となりうる者達だ。 「それよりも海堂君……君は我々に何か隠し事をしていないか?」 「んえ? 俺様が?」  いきなりそんな事を言われても海堂には心当たりがない。 「(そりゃ木場が人間を滅ぼそうとしたって事は話してねぇけど……けどアイツだって最後には……)」  が、名護の指摘は海堂の想像とは全く違うものだった。 「そのデイパックの中身を出しなさい!」  と言って、強引に海堂のデイパックを掴み中を確かめる。 「まさかコレが君に支給されていたとは……」  そして、そこから黄金の装飾があしらわれた剣魔皇剣ザンバットソードが出てきた。  実はユウスケ達と別れる前、名護はユウスケから海堂の様子が何処かおかしかったから注意して欲しいと頼まれていた。  その際に名護は何か変わった事が無かったのかどうかを聞いた所、その時何か剣らしき物を持っていた気がすると話していた。  剣の特徴を聞いた時点で名護はその剣の正体に薄々気付いていた。故に名護は海堂のデイパックの中身を確かめたのだ。 「ちゅーかそれ俺の物だろ、返せって!!」 「違う、渡君のものだ。この剣は私が責任を持って渡君に渡す」  そもそもザンバットソードは渡の変身するキバの武器だ。ならば渡の師匠である自分が責任を持って管理するのが筋というものだろう。 「けど、それ無くなったら俺武器ねぇんだけどよ……」 「俺がいる! だから君は何の心配もしなくて良い」  そう話していると―― 「こんにちは」  1人の青年が名護と海堂に話しかけてきた。 「ん?」 「君は?」 「僕の名前は――」 2.闇黒――Darkness  本音を言えばすぐにでも他の参加者を襲いたかった。  だが、先の戦闘で受けた疲労とダメージは決して小さくはない。ダークカブトの力が最強といえども全能ではないし、変身不能時間等の制限がある以上アテにし過ぎるわけにも行かない。 「今は休め。そんな状態で戦い続けでも勝てはしない」  そう口にするレイキバットの助言もあり周囲の警戒をレイキバットに任せ『彼』は暫し身を休める事にした。  誰かやって来たなら奇襲でもかけて仕留めれば良いと考えていた。 「天道総司……」  『彼』の外見は天道総司そのものだ。だが、『彼』はそれを疎ましく感じる。  奴が全ての者を惹きつける『光』であるならば、自分は誰からも認められない『闇』、  自身の持つライダーシステムが奴のカブトに対するダークカブトというのはある意味壮大な皮肉とも言える。  本来の姿を忘れた自分はもう元の姿に戻る事は出来ない。  きっとこれから先も誰にも認められる事は無いのだろう――『奴』と違い――  『彼』は深い闇の中にいた――  そんな中、レイキバットが戻ってきた。誰か見つけたのだろうか? だったら今すぐにでもそいつ等を襲おう――そう思っていたが、 「待て、奴はそう簡単に倒せる相手ではない」  レイキバットが見つけたのは2人組。更に言えば片方はレイキバットの知る人物だった。  その人物は名護、レイキバットが作られた3WAにかつて所属していた人物でレイキバットの持ち主であった白峰天斗の知り合いだ。  レジェンドルガの力を得た白峰はレイキバットの力でレイへと変身し名護や渡、そして過去からやって来た音也を圧倒した。  だが、最終的には名護が変身したイクサによって敗れ去った。余談だがレイキバットは白峰が敗れ去ったと思ったら狭いデイパックの中にいたという話だ。  さて、レジェンドルガの力を得た白峰が変身したレイすら打倒する強さを持つ名護を倒す事は容易ではない。その助言を聞いて『彼』は考える。  真面目な話ダークカブトの力ならば問題なく倒せるだろう。  だが病院での戦いを思い出せ、ダークカブトの力を持ってしても変身していない生身の男すら容易に仕留められなかったではないか。  更に現れた通りすがりの仮面ライダーによって自身は敗北したではないか。  慢心は禁物、無闇に襲撃するべきではないだろう。しかしこのまま放置するのは惜しい―― 「待てよ……そうだ、僕にはもう1つ武器があるじゃないか……天道総司……利用させてもらうよ……」 13.真実――Truth 「成る程……総司君、君も大変だったね」  名護と海堂はやって来た青年、『天道総司』から病院で自分に擬態したワームの襲撃に遭い同行者を殺された事や自身の世界についての話を聞いていた。  更に2人も自分達の世界の事を『天道』に話す。 「ちゅうかワームってオルフェノクやファンガイアよりも質が悪くねぇか?」 「全くだ、人間を餌にするファンガイアも大概だが、人間になりすまし殺戮を繰り返すワームはそれ以上に許されざる存在だ」 「ありがとう、名護さんに海堂君……」  『天道』は無邪気な笑顔を2人に向ける。 「総司君、君に擬態したワームは我々が倒す。だから安心して付いてきてくれ」 「けどおっさん、天道の話が確かなら必ずしも天道に擬態しているとは限らないんじゃねぇか?」 「おっさんではないと何度も言わせ……とはいえ、確かにその懸念はある……どうしたものか……」  他人に擬態出来るワームは一筋縄ではいかない相手、また考えなければならない問題が増えたと言えよう。 「それで……名護さん達はこれからどうするつもりだったの?」 「ああ、病い……」 「東京タワーに向かうつもりだ」  海堂が答える前に名護がハッキリと口にした。 「って、病院に行くんじゃなかったのかよ?」 「考えてもみろ、総司君の話が確かなら病院は使える状態じゃないと考えて良い。それに彼に擬態したワームも長々と病院に留まるとは思えない……ならば、いっそ其処に向かうのを取りやめ君の目的地に向かうべきだ」 「ちゅうか別に行きたいわけじゃ……で、天道、お前はどうするつもりだ? 俺様に付いてきても構わねぇぜ」 「うん、僕も連れてってくれる」  嬉しそうに『天道』はそう答えた――  だが、それこそが『彼』の作戦だった――  そう、『彼』は『天道総司』になりすまし、名護達と行動を共にする選択を選んだのだ。  その真の狙いは本物の天道総司をワームが擬態した偽物であると言い、本物の天道総司を追いつめる作戦だ。  記憶すらもコピー出来るワームなのだ、何も知らない者が真贋を見極められるわけがない。  万が一、本物の天道や矢車達に遭遇する等で自分の正体が看破され目論見が露呈しても問題はない。その時は温存していたダークカブトの力で切り抜ければ良い。  最悪ダークカブトが使えなくなっても(名護に知られると面倒なので隠れている)レイキバットの力でレイに変身すれば突破は可能だ。  とはいえ当面は気にする事はないだろう。幸い名護も海堂も自分を『天道総司』だと思い込んでいる。  彼等からは自分はこう見えるだろう。病院で『天道総司に擬態したワーム』に襲われ仲間を失った『天道総司』だと。  故に2人は自分を気遣い同情している様に見える、それが微かに嬉しくは思う――  しかし―― 「(でも――君達が見ているのは『天道総司』なんだよね――『僕』じゃない――)」  そう、あくまでも2人が自分を気遣うのは『天道総司』、ワームにされてしまい本当の自分を失った青年ではない――  全てを手に入れた『奴』であって、全てを失った『彼』ではないのだ――  恐らく、2人も何時かは自分を否定し去っていくだろう。自分を助けてくれた日下部ひよりの様に――  だから『彼』は決して2人に心を許しはしない。2人は利用すべき駒、全ての参加者を殺し、『天道総司』を殺し、全ての世界を破壊する為の―― 「(どうせ『僕』の事なんて誰も見てくれないんだ――だから『僕』が何を考えているのか気付くことなく、好きなだけ踊ってよ――名護さんに海堂君――)」  本当にそうだろうか? 本当に2人は『彼』を見ていないのか?  否、断じて否、『彼』はとんでもない思い違いをしている。  確かに2人は『彼』を『天道総司』だと思い込んでいる。しかしそれは『彼』が『天道総司』と名乗り振る舞ったからに過ぎないからだ。  おわかりだろうか? 2人には他に『何を以て天道総司とするか』という情報を何1つ持っていないのだ。  つまりはこういう事だ、2人にとっては『彼』こそが『天道総司』以外の何者でもないということだ。  何に対しても強気で天の道を往く者ではなく、少年の様に無邪気な表情を見せる青年こそが2人にとっての『天道総司』なのだ。  そう、2人はちゃんと『彼』という存在を認識していたのだ。『彼』が『天道総司』と名乗ったからこそ『天道総司』だと思っているだけなのだ。 「(総司君を見ているとどことなく渡君を思い出す――不思議な話だ)」  名護は『彼』と渡がどことなく似ている気がすると感じていた。気弱で内気な渡は自身がファンガイアと人間の間に産まれた子故にファンガイアとの戦いの中でずっと悩み苦しんでいた。  渡と同じ様に『彼』も内心の何処かで悩みや苦しみを抱えているのだろう。それを助けるのは自分の仕事、名護はそう感じていた。 「(なんでこんな時に照夫や木場達の事を思い出すんだよ……)」  海堂も『彼』を見て自身が保護した鈴木照夫や仲間である木場勇治達の事を思い出していた。照夫はビル火災で家族を失い心を閉ざし、木場はオルフェノクと人間の間で揺れ動き内心で色々苦しみ続けていた。  そんな2人も戦いの中で命を落とした(何故か木場が参加者にいるがひとまずそれは考えない)。  『彼』の姿に彼等を重ねてしまった。だからなのだろうか、『彼』が何処か放っておけなかったのだ。もっとも、本人がそれを素直に認める事は無いだろうが。 「そんじゃ3人で東京タワーにでも行くか!」  故に海堂はそんな想いを振り切るかの様に声を挙げた。それに従う様に『彼』も頷くが、 「……」  名護だけは何故か心非ずな表情をしていた。 「おいおっさん、お前の方が東京タワー行きたかったんじゃねぇのかよ?」 「……すまない、少しボーっとし過ぎていた様だ」  と言いながら、今までデイパックに入れる暇が無かったザンバットソードを自身のデイパックに入れた。  それはもしかすると、先程海堂から取り上げたザンバットソードの影響だったのかもしれない。  ファンガイアとの長い戦いで精神的に成長した名護だからこそ今はまだこの程度で済んではいるしデイパックに戻したから当面は大丈夫だろう。  それでも今後も問題ないという保証は何処にも無い、一刻も早く本来の持ち主である渡に届けなければならないわけだが、その危険性に名護は気付いていない。 「……そうだ、もう1つ確認したい事があった。総司君、君のデイパックにガイアメモリは無かったか?」  と、ガイアメモリを知る世界の人間ならば首輪解除出来る可能性があるという橘の仮説を説明する。 「でも、僕の手元にはそんなのは無いよ……」 「じゃあ、橘の仮説は間違いだったのかよ?」 「その可能性もあるが……それ自体が我々を欺く罠の可能性もある……断定は危険だ」  全ての参加者にガイアメモリが支給されているわけではないとはいえ、これだけで橘の仮説が間違いだと断じる事は出来ない。  どちらにしても今後もガイアメモリの情報を集めていった方が良いだろう。 「僕に支給されたのは変なTシャツとかだったし」  そう言って、『彼』は自身の最後の支給品を取り出した。  そこには白と青のTシャツ2着、帽子、スケッチブック、マイクに拡声器のセットだ。 「……ちゅーか大ショッカーは何考えてこれ支給したんだ?」 「それに753(ななひゃくごじゅうさん)っていう数字もよくわからないしね」  海堂と『彼』からみれば明らかに謎の道具だ。だが、 「まさかこれがこんな所にあるとは……」  名護は2人とは全く違う反応を示した。  そう、その支給品は名護にとって縁深いものだ。一時期襟立健吾がイクサの装着員になっていた時期、名護は彼のコーチになると決めた。  その際に用意したのがそのTシャツで、健吾がイクサとして戦っている時はTシャツのみならず帽子を被りスケッチブックやマイクに拡声器を駆使し彼をサポートした。  ――その有様は周囲から見れば滑稽以外の何者でもないが少なくても名護本人は至って真面目である。もしかすると、名護が過去に行った際に音也から『遊び心』に関するアドバイスをされた影響なのかも知れない。 「これも何かの縁だ、総司君に海堂君、これを着なさい。俺がコーチになる」 「いや、おっさんもうすぐ夜なのにTシャツは寒いだろ!」 「そういう問題じゃ無いと思うけどなぁ……」  2人の言葉等お構いなしに、 「大ショッカーは手強い、連中に対抗する為にも俺が1から鍛えてやる。ちなみにこの数字は名(7)護(5)さん(3)、常に俺の名前を胸に抱き正義を行いなさい」  しかし、そんな名護に構うことなく、 「なぁ天道、今何時だ?」 「5時15分……あと45分で放送だね」 「放送までに東京タワーに着けっかなぁ……」 「ちょっと難しいと思う」  2人は東京タワーへ向かう準備をしていた。 【F-4 道路】 【名護啓介@仮面ライダーキバ】 【時間軸】本編終了後 【状態】健康、ザンバットソードによる精神支配(小) 【装備】イクサナックル(ver.XI)@仮面ライダーキバ、ガイアメモリ(スイーツ)@仮面ライダーW、ザンバットソード(ザンバットバット付属)@仮面ライダーキバ 【道具】支給品一式 【思考・状況】 1:悪魔の集団 大ショッカー……その命、神に返しなさい! 2:東京タワーに向かう 3:天道(擬態天道)と海堂のコーチになる 4:首輪を解除するため、『ガイアメモリのある世界』の人間と接触する。 【備考】 ※時間軸的にもライジングイクサに変身できますが、変身中は消費時間が倍になります。 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 ※ザンバットソードに精神を支配されています。 ※ザンバットバットの力で、現状は対抗できていますが、時間の経過と共に変化するかもしれません。 【海堂直也@仮面ライダー555】 【時間軸】最終話 アークオルフェノク撃破後 【状態】健康 【装備】スマートバックル@仮面ライダー555、 【道具】支給品一式、ガイアメモリ(メタル)@仮面ライダーW 【思考・状況】 1:東京タワーに向かう 2:天道(擬態天道)が気になる 【備考】 ※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。 【擬態天道総司(ダークカブト)@仮面ライダーカブト】 【時間軸】第47話 カブトとの戦闘前(三島に自分の真実を聞いてはいません) 【状態】疲労(小)、全身打撲、情緒不安定気味 【装備】ライダーベルト(ダークカブト)+ダークカブトゼクター@仮面ライダーカブト、レイキバット@劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王 【道具】支給品一式×2、ネガタロスの不明支給品×1(変身道具ではない)、デンオウベルト+ライダーパス@仮面ライダー電王、753Tシャツセット@仮面ライダーキバ 【思考・状況】 0:仮面ライダーを全員殺す。 1:当面は『天道総司』になりすまし名護と海堂を利用する。 2:天道総司を殺し、『天道総司』に成り代わる。 3:全ての世界を破壊するため、最終的には全員殺す。 4:特に優先的に『カブトの世界』の五人を殺害する(最終的には自分も死ぬ予定)。 5:僕はワームだった……。 【備考】 ※名簿には本名が載っていますが、彼自身は天道総司を名乗るつもりです。 ※参戦時期ではまだ自分がワームだと認識していませんが、名簿の名前を見て『自分がワームにされた人間』だったことを思い出しました。詳しい過去は覚えていません。 |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|投下順|057:[[仕掛けられたB/響き渡る声]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|時系列順|057:[[仕掛けられたB/響き渡る声]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[小野寺ユウスケ]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[橘朔也]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[日高仁志]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[ン・ダグバ・ゼバ]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[東條悟]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[北條透]]|061:[[究極の目覚め(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[名護啓介]]|066:[[暁に起つ(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[海堂直也]]|066:[[暁に起つ(前編)]]| |056:[[3人×3人×3人(前編)]]|[[擬態天道]]|066:[[暁に起つ(前編)]]| ----

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