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Dを狩るモノたち/共闘(後篇)」(2012/10/26 (金) 23:20:02) の最新版変更点

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*Dを狩るモノたち/共闘(後篇)◆/kFsAq0Yi2  つい先程逃がしてしまった、乾という参加者――超高速移動で離脱して行った彼を追い掛け始末するべきか否か、思案を巡らせていたところへと突如として向かって来たエンジン音に対し、金居は思わず舌打ちした。  これはバイクの音――他の参加者の登場に、金居の頭に浮かぶ内容が一気に書き換わる。  迂闊だった。ライジングアルティメットを全力で暴れさせた戦闘は、あまりに派手な物だった。近くに参加者が居れば駆け付けて来ても何もおかしくはない。戦闘が終わったからと変身を解いたのは失敗だった。  まずいのはこの場所だ。ただでさえ見晴らしの良かった草原は、ライジングアルティメットの力で荒れ果て、地肌を覗かせていた。隠れる場所などありもしない。  向かって来た相手がマーダーならば、それも今手元にある使用可能なアイテムで対抗できるような相手でなければ……ナスカの超加速なら逃げ切れるかもしれないが、初めて使う能力を信用することはできない。最悪五代を捨て石にしても逃げ切れるのだろうか?  どう対処したものか――そう金居が考えていたところで、そいつらは姿を現した。  悪趣味な黒と緑のバイク――それを駆っているのは、金居が最も会いたくない相手の一人だった。 「ジョーカー……!」  口に出すのも忌々しいとばかりに、金居は吐き捨てる。  現れたのは、最悪のアンデッド、ジョーカーが人の姿を取った存在――確か、相川始と名乗っていたか。本来味方であるはずの同じ世界の参加者の登場に、金居はしかし強い焦燥感を覚える。  全てのアンデッド、いや全生命の敵である、死神ジョーカー。どの生命の祖でもない存在でありながらバトルファイトに参加し、あらゆるアンデッドを狩り尽くし――最終的には、世界中の命を一つ残さず滅ぼそうとする悪魔だ。  現代のバトルファイトにおいては、人間の中に潜んで仮面ライダーに協力するなど、その殺戮と破壊だけの本能は鳴りを潜めているが――金居にとっては生来よりの宿敵であり、向こうにとっても自分は狩猟の対象であった。  それは、この世界を懸けた殺し合いの場でも変わらないだろう。アンデッドの本能に従わずに、仮面ライダーの一員として動いていたとしても、殺し合いに乗った自分を見逃す理由がない。 (――まずい。今の手札では、奴には勝てない……!)  元の世界で行われていたのは人間により歪められたバトルファイトだったため、金居は勝利しても他のアンデッドを封印することができなかった。しかし、この殺し合いの場で首輪を利用すればその難点を克服し、ジョーカーを封印して最終勝利者となれる――そう考えていたが、タイミングが悪過ぎた。  カイザの力は把握している。ナスカの力も、ライジングアルティメットとの戦いで見た。どちらも自分やジョーカーには及ぶものではない。  しかも奴には同行者がいる。五代を捨て石にして逃げ切れるかどうかもわからない。 「――あなたは、ダイヤスートのカテゴリーキングですね」  八方塞の事態に必死で策を巡らせる金居を呼んだのは、ジョーカーではなくその同行者の男。  バイクに乗っている時は始に隠れていて見えなかったが、その全身は返り血に汚れていた。 「僕達は――あなたに、共闘を申し込みに来ました」  その直接的な申し出に、だが金居は意外過ぎて反応が一瞬遅れた。 「――何?」 「あなたも、世界を護るために殺し合いに乗っている――違いますか?」  男が確認しに来ているのは、殺し合いというよりも世界の保護のために動いているのか否か――そういう風に感じ取れた。  どの道ジョーカーと行動を共にしていて、その上で自分の正体を知って接触して来た――下手に反抗する意思を見せるタイミングでもないと考え、金居は正直に答えることにした。 「あぁ、そうだな。――その様子を見させて貰うと、君もそうだということか?」 「――えぇ」  若い男は痛みを堪えるような表情でそう頷いた。 「なるほど。だが俺と、そこにいるジョーカーは同じ世界の住人だが、君は誰だ?」 「僕はキング――」 「キング、だと?」  夕刻、放送を行っていたあのカテゴリーキングを思い出し、思わずそう漏らす。  そんなはずはないと否定するが、先の放送でキングという参加者も呼ばれていたはず。 「妙だな。その名前の参加者は既に死んだと思っていたが」 「僕が、その人から継ぎました」 「――あまり好きな名前じゃないが、他人の事情に深入りするのは止そうか」  そう言えば夕方、ホテル付近で『キング』という名を聞いた気がする。  その時に――今とは随分態度が違うために直ぐには気付けなかったが、この青年の姿を見ていたことを金居は思い出した。  とはいえ今はまだ使えるほどの情報ではないと判断し、交渉に意識を戻す。 「それでキング、君は俺やそいつとは別の世界の住人だと思うが?」 「えぇ、そうですね。僕達は別の世界の住人――敵同士です」  金居の問い掛けに男はそう、躊躇いなく頷いた。 「ですが、そのようなことに拘っている場合ではなくなりました」 「……どういうことだ?」 「僕達は先程、大ショッカーの大幹部と接触し、殺しました」 「……何だと?」  カテゴリーキングである自分や、自身と並び最強のアンデッドであるジョーカー、さらに異世界から無数の参加者をおそらく気づかれぬ間に拉致し、このような首輪を嵌めた大ショッカー。さらに殺し合いを円滑に進めさせるために、参加者の中にその息が掛かった者がいるのは別におかしなことではない。そんな鉄砲玉の役割を、本当に大幹部などにやらせるのかは怪しい話だが――  このキングを名乗る青年が言いたいのは、つまり、大ショッカーの大幹部から得た情報が、本来敵である自分に共闘を申し込む判断をさせるほどの物だということ。  ただ始末するだけなら、ここまで殺し合いに乗りながら生き延びて来ているのだ、恐らく制限のことなど知っているだろう。ライジングアルティメットを脅威に思ったのだとしても、ここで共闘を申し出ることはおかしい。 (いや、それも罠、か……?)  あるいはこちらの情報を聞き出し、それから殺すための芝居か。向こうにジョーカーがいる以上、その可能性は決して否定できるものではない。 (とはいえ……まずは、応じるしかないか) 「それで、この俺に共闘を……よりによってジョーカーとその同行者が持ち掛けるほどの、重大な情報が手に入ったということか?」  金居の問い掛けに、キングは頷いた。 「まず、大ショッカーの目的ですが……彼らの真の目的は、全ての世界の支配でした」 「まあ、だろうな――全てだと?」  世界征服を目論む程度のことは予想していたため、聞き流す程度だったが続く言葉に大きく反応してしまう。 「全てということは、世界が滅びる――というのは嘘だということか?」 「いえ――それは本当です。おそらく、ここに集められた参加者の世界が選別される、というのも事実でしょう」  ですが、とキングを名乗る青年は続ける。 「しかし、世界が一つになるまで戦ったとしても――それだけでは、世界の滅びは止まりません」  金居には青年の言い方が引っ掛かった。  最後の一人になっても、ではないということは、この殺し合いがやはり世界の選別を担うというのは事実だということ。その結果世界が一つになっても、滅びからは逃れられないと彼は言う。 「どういうことだ?」 「世界の破壊者、ディケイド」  そうキングは、ある者の名を告げた。 「この会場のどこかにいるその悪魔を破壊しない限りは、どうあっても世界の破滅は避けられない――アポロガイストはそう言っていました」  アポロガイストという名は名簿の下の方に載っていたが、奴が大ショッカーの手の者だったか。 「なるほどな」  そして、目の前のキングを名乗る青年の目的が読めた。 「その悪魔から世界を救うために――理由はどうあれ世界を護ろうとする者同士で、手を組もうと言いたいわけか」  その目的なら、アンデッドとしての本能に忠実な金居は、彼に協力せざるを得ない。  自らの種の繁栄する世界を護るためには、ディケイドを破壊すること――それは必須事項だろう。  本来のバトルファイトにも、参加する生命をリセットするために同様の役割を担う者が存在するため、ただ破壊を齎すだけの悪魔がこの世界の生存競争の場に潜んでいても、金居には違和感なく受け入れることができた。その打倒を果たすためならば、利用できる敵対者と手を組むことを厭うつもりはない。 「――だが、それが真実だという証拠はあるのか?」 「僕らが出会った時点で、アポロガイストは酷く精神を消耗していました。そこから口を割らせたので、あの状況で嘘を言うとは考え難いです」 「俺が聞いているのは――まぁ、そのディケイドとやらの話は身近な例があるから信じられないというわけじゃない」  そう金居は、ハードボイルダーに跨ったままの始――ジョーカーを一瞥する。 「俺が聞きたいのは、共闘の話が本当かどうかということだ」 「……断るというのなら、僕は今ここで戦っても構いませんが」 「おいおい。俺だってせっかく休戦を申し入れてくれた相手と戦って、無駄に消耗したいわけじゃない」  渡を抑えるように両手を掲げて見せ、金居は続ける。 「ただどうしても不安なんでね。申し出て来た相手が、別の世界の住人と、同郷とはいえ本来敵のジョーカーだ。共闘を理由に安心させるフリをして、情報を引き出してからディケイドと戦う前に襲われては、こちらも溜まったものじゃない」 「それは……信じてくださいとしか、言えません。少なくともディケイドを破壊するまでは、僕は共闘の約束を破るつもりはありません」 「……まぁ、実際に異世界の参加者と共に行動している君を信じることは難しいことじゃない」  もちろん殺し合いに乗っている段階で信用できるわけはないが、目の前の青年はあくまで見た目からの判断だが、あまり他人を口先で誘導することが得意なようには見えない。無論、それさえもブラフでないとは言い切れないが……  自らの世界を護るために動いている、その想いだけは、青年の言葉から感じ取れていた。  故にディケイドを打倒したいという彼の意志だけは本物であり、恐らく共闘の申し出もそれ自体は事実だろう――その後、もしくは過程で何をされるかはわかったものではないが。 「怖いのはそっちの死神の方さ。――なぁ、ジョーカー。いったいどういう風の吹き回しだ?」  金居が信用できない――というより脅威に感じているのは、この異世界のキングを名乗る青年ではなく、同じ世界出身の青年の方だった。 「……俺も貴様と手を組むなど、はっきり言えば吐き気がする」 「――始さん」  制止するかのように、キングが非難の色を帯びた声を発する。  キングのその声を無視して金居を見ていたジョーカー――始は、その視線を少しだけ弱めた。 「だが、そんな自分の心に反してでも、護りたい人々がいる。それだけだ」 「なるほどな……」  ――人間の母娘に入れ込み、仮面ライダーの味方をしていることは知っていたが、ここまで人間に毒されていたのか。  世界を滅ぼすだけの舞台装置が、人間への情を持って己の意志を捩じ曲げてまで同族殺しとは、随分と滑稽なことだ。そう嘲笑してやりたくなる気持ちもあるが、ここは交渉が上手く行くように言葉を選ぶべきだろう。 「いや、正直言って心強いよ。おまえが世界を護るために動くとは……な」  幾分皮肉は混じってしまったが、本心でもある。  少なくともこの世界を懸けたバトルファイトの間は、自分と同格以上の力を誇るが、本来ならば完全な敵でしかないあのジョーカーアンデッドが味方となるのだ。正確に言えばディケイドを破壊するまでだろうが、寝首を掻かれる心配はあっても戦力面で頼もしいという気持ちに嘘はない。 「前に誘った時はあっさり振ってくれたから、なおさらな」  適当にそう言葉を続けると、始は首を傾げて来た。 「何の話だ?」 「もう忘れたのか? 酷い奴だ――まぁ、良いさ。問題はこれからだな」  ワイルドカリスになって攻撃までしていたくせに、あっさりと忘れ去っているジョーカーに思うところがないわけでもないが、別段重要なわけでもないため金居はキングの方を見る。 「キング。ディケイドを破壊するために、君やジョーカーとの共闘、受け入れさせて貰おう」 「――よろしくお願いします」  そう嬉しそうな表情で応えたキングは、金居の背後――彼らと出会ってからも、無言で仁王立ちを続けていた五代の方へと向けられた。 「カテゴリーキング、彼は……」 「――名簿にある金居で良い。こいつは五代……雄介だったか」  名簿にあった五代の名を思い出しつつ、金居はキングへと、意地の悪い笑みを浮かべた。 「はっきり言えば、こいつの戦闘を見ていたから俺に共闘を持ち掛けて来た……違うか?」 「……隠しても仕方ありませんね。その通りです」  正直に頷くキングに対し、金居は告げる。 「異世界の仮面ライダーらしいが、今は俺の支配下にある。――言っておくが、詳細は言えないぞ? これは共闘するとはいえ、俺の最低限の保身のためだ。わかってくれるな?」  わかりましたと頷くキングの顔が、夜の中でも若干残念そうなのが見て取れた。  やはりというか、ライジングアルティメットを支配下に置いているのが自分の固有能力ではなく、支給品だということはバレていたか。それを成す物が地の石であると悟られ、奪われてしまっては一巻の終わりだ。  それでも力尽くで奪いに来ないのは、こちらがまだ隠している力があると警戒しているのか――あるいは金居自身も、対ディケイド用の戦力として期待されているのか。  どちらかわからないが、それがこの制限の間本来の姿とライジングアルティメットを封じられた金居の命を護る楯だ。どちらも大切に扱うべきだろう。 「それで、ディケイドについて他に何かわかっていることはあるのか?」 「いえ……この会場のどこかにいる、と言うことしか」 「そうか。それなら、E-5の病院に向かおう」  金居は、その場所で22時に乃木怜治という参加者と待ち合わせをしているということをキングとジョーカーに伝える。 「乃木が集めた連中以外にも、禁止エリアになる前に医薬品を手にしようという参加者や、単純な負傷者も集まるだろう。情報の収集には打ってつけだ」 「そう都合良く行くのか?」  口を挟むのは、未だハードボイルダーから降りない相川始。 「先程逃げた赤い仮面ライダー……もしも奴が貴様のことを他の参加者に告げていれば、情報収集などと言っている場合ではあるまい」 「ああ、俺もそのことは考えていた。だから病院に向かうべきか、間に合わない可能性があってもさっきの奴を追うかで悩んでいたが――状況が変わったからな」  そう金居は始に答え、キングの方へと向き直る。 「ディケイドの破壊が俺達の同盟理由だが、本来の目的――優勝して自分の世界を救うということも忘れたわけではないだろう。情報収集ができ、ディケイドを倒すために利用できる戦力になってくれるならともかく……敵対するなら、始末するに越したことはない」  金居の言葉に始が口を挟もうとしたが、それより先にキングが頷く。 「そうですね。……負傷者も集まるだろう病院なら、多くの参加者を殺すことができるでしょう」 「ああ。正直、いくらライジングアルティメットがいるとはいえたった二人では無理があるが……おまえ達を含めれば、奇襲も容易い。最悪の場合でも、最低限のダメージを与えて撤退する程度はできるだろう」  元より、乃木を信用していたわけでもない。できるなら強敵となるだろう乃木を潰すように立ち回りたかった金居としては、乾に逃げられ自分がステルスとして活動することに支障が出ると言うタイミングでの、他の参加者との共闘は願ってもない物だった。  無論腹の探り合いとなること、出し抜き合いとなることは間違いなかったが、そもそも消耗したタイミングでマーダーに遭遇してまだ命拾いしていること時点で贅沢は言えない。むしろ、金居にとって都合が良いことが続き過ぎて怖くなって来るほどだ。  実際、これで病院での立ち回りには保険ができた。情報を得られるならば良し、ダメでも他世界の参加者を一気に間引くチャンスにもなり得る。彼らと接触するまでに比べれば、格段に動き易くなったことは間違いない。 「――どうした? 何かあるのか、ジョーカー?」 「……いや、何でもない」 「――金居さん」  そう首を振る始が気にならないわけではなかったものの、キングが金居に呼び掛けて来たため、そちらに意識を移すことになった。 「病院に向かうことですが、条件があります」 「……なんだ、キング?」  その声が緊張していたのを感じ取ったために、応じる金居の声も自然と固くなる。 「――そこに僕の世界の参加者がいても、彼らには手を出さないでください」 「――難しい相談だな」  わずかな間の後にそう答えた金居に対し、キングは視線を強めた。 「金居さんが望むなら、あなたと始さんの世界の参加者にも、手出しはしない――その条件と引き換えでもダメですか?」 「いや、正直言って俺の世界の参加者を削ってくれても別に構わない」  自分とジョーカー以外、確実にわかるのは仮面ライダーギャレンこと橘朔也がいるということ。それ以上自分の世界から誰かが連れて来られているのか、まだ生きているのかを金居は把握できていないが、どの道本来は敵ばかりなのだから死んだとしてそこまで痛くはなかった。 「もちろん、手を出さないという条件を付けて貰えるなら嬉しい話だが……正直言って、それを気にする余裕があるとは思っていないからな」  殺し合いの場で、同盟を結んだ相手と同じ世界の住人だからと言って手を緩める余裕などないと金居は当然のことを言ったつもりだったが、瞬間、キングが発する圧力が増す。 「――この条件を呑めないのであれば。僕には今から、あなたを倒すと言う選択肢があります」 「おいおい、自分から共闘を持ち掛けておいて、そりゃないんじゃないか?」 「サガーク」  円盤状のモンスターがキングのデイパックから飛び出し、その腰に巻きつく。  キングの発する圧力がいよいよ上級アンデッド――それも名の通りカテゴリーキングに匹敵するモノにまで膨れ上がり、彼と金居の間で緊張が高まって行く。 「――わかった、キングの世界の参加者には手出しはしない」  金居は降参と言ったように両手を上げる。  今の金居の戦力で勝てる相手とは思えないが、ここで脅しに屈すれば後々に逆らい難くなるのではないか――そんな疑念もあったが、おそらく下手に意地を張っても話がややこしくなるだけだ。キングの発していた殺気が微かに揺らぐのを見て、金居は内心溜息を吐く。 (やれやれ。面倒な奴らとチームを組むことになったものだ)  とはいえ、生き延びるためにも最低でも再変身ができるようになるまでこの同盟は必要不可欠だ。  それにこのバトルロワイヤルにおけるジョーカー――ディケイドを始末するために、危険は承知で本来敵であるこの二人と手を組んだのだ。この程度の不仲を回避できるよう立ち回るのは、最低限求められることだろう。 「――ただ、殺さなければこちらが殺される、という時にまでこの約束を守れるはわからないが」 「その時は、例えディケイドを破壊する前でも、僕があなたを倒します」 「善処はするよ――そのためにも、その参加者の詳細含めて、おまえの世界の情報をくれないか? ただ手を出すなと言われるより、その対価として情報を貰えれば、取引として応じる意欲も沸く」 「……わかりました」  キングが同意すると同時に彼の腰からベルト状になっていた円盤生物――サガークが離れる。  面倒なのは、彼の世界の参加者に不利になるよう振舞った時だけで――後はどうやら利用し易い相手のようだと、金居は密かにほくそ笑む。  そうして、キングの世界の情報を聞き出す。その過程でキングの本名が紅渡だということも判明したが、それを無視してさらにキングからこれまでに接触した参加者の情報、病院で仕掛けることになった場合に有用そうなゾルダという仮面ライダーの力を持っていることと、その詳しい能力を聞き出すことに成功する。  もう少しだけ聞き出せるのではないかと思いもしたが、あまりに欲張って始に止められた場合にキングの心証がさらに悪くなる。また、病院に向かうと決めた以上、あまり時間を浪費していては間に合わなくなる。そもそもこのE-7エリア自体、後わずかな時間で禁止エリアになってしまうのだから、移動を開始する必要があった。 「さて、そろそろ行くとするか」 「ええ」  金居の言葉に、キングが頷く。無言で始が、そして支配された五代が二人の王に続く。 (……ここで終わるなら、所詮はそれまでと言うことか)  病院に襲撃を仕掛けると言う渡と金居の方針に対し、あくまで殺し合いに乗った連中を優先して狙うつもりだった始としては今の展開は芳しいものではない。  金居と接触したことにより、やはり渡を誘導することは難しくなった。  だが、元々は殺し合いを打倒しようと言うグループの前に、最終的に立ち塞がることになることに変わりはなかった。それが早まっただけだろう。  いくらライジングアルティメットが強大とはいえ、さらにそこにファンガイアのキングが、最強のアンデッドであるカテゴリーキングとジョーカーが結託しようとも、それら全てを拉致し、その生殺与奪を握る大ショッカーは自分達の遥か上を行くと始は認識している。  少なくとも自分達を倒せないようでは、大ショッカー打倒など夢のまた夢。  故に、病院に集まっているのが例え仮面ライダー達であっても、始は一切加減する気はなかった。  ――そしてこの地には、この俺に並ぶような奴らが、仮面ライダー達がいる。だから、何も心配せずに逝けるということだ。 (――それなら……おまえの命を奪った者達に徒党を組まれても、心配はないということだな?)  別に死者を愚弄するつもりではない。  むしろ、その言葉を真実であると、始自身が信じていたかった。  だから、それを確かめるためにも――  ――死神は、仮面ライダー達へとその牙を剥く。 「行きましょう――全ての世界の敵、ディケイドを破壊するために」  ファンガイアの新たなキング――紅渡の言葉に従い、彼らは悪魔を狩るために動き始めた。 【1日目 夜中】 【E-7 荒野】 【金居@仮面ライダー剣】 【時間軸】第42話終了後 【状態】健康 、ギラファアンデッドに1時間20分変身不可 【装備】デザートイーグル(2発消費)@現実、カイザドライバー@仮面ライダー555、カイザブレイガン@仮面ライダー555、カイザショット@仮面ライダー555、ロストドライバー@仮面ライダーW 【道具】支給品一式×3、地の石@劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー、変身一発(残り二本)@劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト、 五代の不明支給品×1(確認済み)、草加の不明支給品×1(確認済み) 【思考・状況】 0: ディケイドを破壊するまで始・渡と共に行動し、彼らを利用して他の参加者を減らす。利用はするが信頼はせず、出し抜かれないようにする。 1:22時までにE-5の病院に向かい、乃木やそこにいる者達と情報交換を行う。乾のせいで自分のスタンスがばれていたら、同行者と共にその場にいる参加者をできるだけ減らす。 2:自分の世界の勝利を目指す為、他の世界の参加者同士で潰し合わせる。能動的に戦うつもりはない。 3:他の世界、及び大ショッカー、ディケイドの情報を集める。 4:自分の世界の仮面ライダーは利用出来るなら利用する。アンデッドには遭遇したくない。 5:利用できる参加者と接触したら、乃木を潰す様に焚きつける。 6:地の石の力を使いクウガを支配・利用する(過度な信頼はしない)。 またその存在を始や渡に気づかれないよう注意する。 7:乾を見つけたら殺す。 【備考】 ※アンデッドが致命傷を受ければ封印(=カード化)されると考えています ※首輪が自身の力に制限をかけていることに気づきました ※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。 ※地の石の効果を知りました。 ※五代の不明支給品の一つは変身一発@劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロストです ※金居のデイパックは破壊されたため、草加から奪ったデイパックを使用しています。 ※五代のライジングアルティメットへのおおよその変身時間を把握しました。 ※キバの世界の参加者についての詳細な情報を得ました。 ※ディケイドを世界の破壊者、滅びの原因として認識しました。 【五代雄介@仮面ライダークウガ】 【時間軸】第46話終了後 【状態】健康、地の石による支配 、仮面ライダークウガに1時間18分変身不可、ナスカ・ドーパントに1時間20分変身不可 【装備】アマダム@仮面ライダークウガ 、ガイアメモリ(ナスカ)+ガイアドライバー@仮面ライダーW 【道具】無し 【思考・状況】 1:地の石を持つ者(金居)に従う。 【備考】 ※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。 ※地の石による支配力がどれぐらいかは次の書き手以降に任せます。 ※地の石の支配によって、言葉を発する事が出来ません。 ※ガイアドライバーを介さずにガイアメモリを使用したことで精神が汚染された可能性があります。現在は地の石による支配によって表に出ませんが、どのような影響するのかは後続の書き手さんにお任せします。 【相川始@仮面ライダー剣】 【時間軸】本編後半あたり(第38話以降第41話までの間からの参戦) 【状態】罪悪感、若干の迷いと悲しみ、ジョーカー化への衝動(小) 、ハードボイルダーを押して移動中 【装備】ラウズカード(ハートのA~6)@仮面ライダー剣、ラルクのバックル@劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE 、T2ガイアメモリ(サイクロン)仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 、ハードボイルダー@仮面ライダーW 【道具】支給品一式、不明支給品×1、装甲声刃@仮面ライダー響鬼、ディスクアニマル(アカネタカ)@仮面ライダー響鬼 【思考・状況】 基本行動方針:栗原親子のいる世界を破壊させないため、殺し合いに乗る。 1:渡・金居・五代を利用し他の参加者を減らす(殺し合いに乗った参加者優先)。 2:ジョーカー化を抑える為他のラウズカードを集める。 3:隙があれば金居からライジングアルティメット(=五代)の支配権を奪う。また、その支配の秘密を解き明かす。 4:ディケイドを破壊し、大ショッカーを倒せば世界は救われる……? 【備考】 ※ラウズカードで変身する場合は、全てのラウズカードに制限がかかります。ただし、戦闘時間中に他のラウズカードで変身することは可能です。 ※時間内にヒューマンアンデッドに戻らなければならないため、変身制限を知っています。時間を過ぎても変身したままの場合、どうなるかは後の書き手さんにお任せします。 ※ヒューマンアンデッドのカードを失った状態で変身時間が過ぎた場合、始ではなくジョーカーに戻る可能性を考えています。 ※左翔太郎を『ジョーカーの男』として認識しています。また、翔太郎の雄叫びで木場の名前を知りました。 ※ディケイドを世界の破壊者、滅びの原因として認識しました。 ※キバの世界の参加者について詳細な情報を得ました。 【紅渡@仮面ライダーキバ】 【時間軸】第43話終了後 【状態】ダメージ(中)、返り血 【装備】サガーク+ジャコーダー@仮面ライダーキバ、ウェザーメモリ@仮面ライダーW、 エンジンブレード+エンジンメモリ@仮面ライダーW、ゼロノスベルト+ゼロノスカード(緑二枚、赤二枚)@仮面ライダー電王 、ゾルダのデッキ@仮面ライダー龍騎、ディスカリバー@仮面ライダーカブト 【道具】支給品一式×3、GX-05 ケルベロス(弾丸未装填)@仮面ライダーアギト、 バッシャーマグナム@仮面ライダーキバ、ドッガハンマー@仮面ライダーキバ、北岡の不明支給品(0~1) 【思考・状況】 基本行動方針:王として、自らの世界を救う為に戦う。 1:始・金居・五代を利用し他の参加者を減らす。 2:何を犠牲にしても、大切な人達を守り抜く。 3:ディケイドの破壊は最低必須条件。 4:隙があれば金居からライジングアルティメット(=五代)の支配権を奪う。また、その支配の秘密を解き明かす。 4:加賀美の死への強いトラウマ。 5:これからはキングと名乗る。 【備考】 ※過去へ行く前からの参戦なので、音也と面識がありません。また、キングを知りません。 ※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。 ※放送で冴子の名前が呼ばれていない事を失念している為、冴子が死亡していると思っています。 ※ディケイドを世界の破壊者、滅びの原因として認識しました。 ※相川始から剣の世界について簡単に知りました(バトルファイトのことは確実に知りましたが、ジョーカーが勝ち残ると剣の世界を滅ぼす存在であることは教えられていません)。 |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|投下順|095:[[志村運送(株)]]| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|時系列順|095:[[志村運送(株)]]| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|[[五代雄介]]|| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|[[相川始]]|| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|[[金居]]|| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|[[紅渡]]|| ----
*Dを狩るモノたち/共闘(後篇)◆/kFsAq0Yi2  つい先程逃がしてしまった、乾という参加者――超高速移動で離脱して行った彼を追い掛け始末するべきか否か、思案を巡らせていたところへと突如として向かって来たエンジン音に対し、金居は思わず舌打ちした。  これはバイクの音――他の参加者の登場に、金居の頭に浮かぶ内容が一気に書き換わる。  迂闊だった。ライジングアルティメットを全力で暴れさせた戦闘は、あまりに派手な物だった。近くに参加者が居れば駆け付けて来ても何もおかしくはない。戦闘が終わったからと変身を解いたのは失敗だった。  まずいのはこの場所だ。ただでさえ見晴らしの良かった草原は、ライジングアルティメットの力で荒れ果て、地肌を覗かせていた。隠れる場所などありもしない。  向かって来た相手がマーダーならば、それも今手元にある使用可能なアイテムで対抗できるような相手でなければ……ナスカの超加速なら逃げ切れるかもしれないが、初めて使う能力を信用することはできない。最悪五代を捨て石にしても逃げ切れるのだろうか?  どう対処したものか――そう金居が考えていたところで、そいつらは姿を現した。  悪趣味な黒と緑のバイク――それを駆っているのは、金居が最も会いたくない相手の一人だった。 「ジョーカー……!」  口に出すのも忌々しいとばかりに、金居は吐き捨てる。  現れたのは、最悪のアンデッド、ジョーカーが人の姿を取った存在――確か、相川始と名乗っていたか。本来味方であるはずの同じ世界の参加者の登場に、金居はしかし強い焦燥感を覚える。  全てのアンデッド、いや全生命の敵である、死神ジョーカー。どの生命の祖でもない存在でありながらバトルファイトに参加し、あらゆるアンデッドを狩り尽くし――最終的には、世界中の命を一つ残さず滅ぼそうとする悪魔だ。  現代のバトルファイトにおいては、人間の中に潜んで仮面ライダーに協力するなど、その殺戮と破壊だけの本能は鳴りを潜めているが――金居にとっては生来よりの宿敵であり、向こうにとっても自分は狩猟の対象であった。  それは、この世界を懸けた殺し合いの場でも変わらないだろう。アンデッドの本能に従わずに、仮面ライダーの一員として動いていたとしても、殺し合いに乗った自分を見逃す理由がない。 (――まずい。今の手札では、奴には勝てない……!)  元の世界で行われていたのは人間により歪められたバトルファイトだったため、金居は勝利しても他のアンデッドを封印することができなかった。しかし、この殺し合いの場で首輪を利用すればその難点を克服し、ジョーカーを封印して最終勝利者となれる――そう考えていたが、タイミングが悪過ぎた。  カイザの力は把握している。ナスカの力も、ライジングアルティメットとの戦いで見た。どちらも自分やジョーカーには及ぶものではない。  しかも奴には同行者がいる。五代を捨て石にして逃げ切れるかどうかもわからない。 「――あなたは、ダイヤスートのカテゴリーキングですね」  八方塞の事態に必死で策を巡らせる金居を呼んだのは、ジョーカーではなくその同行者の男。  バイクに乗っている時は始に隠れていて見えなかったが、その全身は返り血に汚れていた。 「僕達は――あなたに、共闘を申し込みに来ました」  その直接的な申し出に、だが金居は意外過ぎて反応が一瞬遅れた。 「――何?」 「あなたも、世界を護るために殺し合いに乗っている――違いますか?」  男が確認しに来ているのは、殺し合いというよりも世界の保護のために動いているのか否か――そういう風に感じ取れた。  どの道ジョーカーと行動を共にしていて、その上で自分の正体を知って接触して来た――下手に反抗する意思を見せるタイミングでもないと考え、金居は正直に答えることにした。 「あぁ、そうだな。――その様子を見させて貰うと、君もそうだということか?」 「――えぇ」  若い男は痛みを堪えるような表情でそう頷いた。 「なるほど。だが俺と、そこにいるジョーカーは同じ世界の住人だが、君は誰だ?」 「僕はキング――」 「キング、だと?」  夕刻、放送を行っていたあのカテゴリーキングを思い出し、思わずそう漏らす。  そんなはずはないと否定するが、先の放送でキングという参加者も呼ばれていたはず。 「妙だな。その名前の参加者は既に死んだと思っていたが」 「僕が、その人から継ぎました」 「――あまり好きな名前じゃないが、他人の事情に深入りするのは止そうか」  そう言えば夕方、ホテル付近で『キング』という名を聞いた気がする。  その時に――今とは随分態度が違うために直ぐには気付けなかったが、この青年の姿を見ていたことを金居は思い出した。  とはいえ今はまだ使えるほどの情報ではないと判断し、交渉に意識を戻す。 「それでキング、君は俺やそいつとは別の世界の住人だと思うが?」 「えぇ、そうですね。僕達は別の世界の住人――敵同士です」  金居の問い掛けに男はそう、躊躇いなく頷いた。 「ですが、そのようなことに拘っている場合ではなくなりました」 「……どういうことだ?」 「僕達は先程、大ショッカーの大幹部と接触し、殺しました」 「……何だと?」  カテゴリーキングである自分や、自身と並び最強のアンデッドであるジョーカー、さらに異世界から無数の参加者をおそらく気づかれぬ間に拉致し、このような首輪を嵌めた大ショッカー。さらに殺し合いを円滑に進めさせるために、参加者の中にその息が掛かった者がいるのは別におかしなことではない。そんな鉄砲玉の役割を、本当に大幹部などにやらせるのかは怪しい話だが――  このキングを名乗る青年が言いたいのは、つまり、大ショッカーの大幹部から得た情報が、本来敵である自分に共闘を申し込む判断をさせるほどの物だということ。  ただ始末するだけなら、ここまで殺し合いに乗りながら生き延びて来ているのだ、恐らく制限のことなど知っているだろう。ライジングアルティメットを脅威に思ったのだとしても、ここで共闘を申し出ることはおかしい。 (いや、それも罠、か……?)  あるいはこちらの情報を聞き出し、それから殺すための芝居か。向こうにジョーカーがいる以上、その可能性は決して否定できるものではない。 (とはいえ……まずは、応じるしかないか) 「それで、この俺に共闘を……よりによってジョーカーとその同行者が持ち掛けるほどの、重大な情報が手に入ったということか?」  金居の問い掛けに、キングは頷いた。 「まず、大ショッカーの目的ですが……彼らの真の目的は、全ての世界の支配でした」 「まあ、だろうな――全てだと?」  世界征服を目論む程度のことは予想していたため、聞き流す程度だったが続く言葉に大きく反応してしまう。 「全てということは、世界が滅びる――というのは嘘だということか?」 「いえ――それは本当です。おそらく、ここに集められた参加者の世界が選別される、というのも事実でしょう」  ですが、とキングを名乗る青年は続ける。 「しかし、世界が一つになるまで戦ったとしても――それだけでは、世界の滅びは止まりません」  金居には青年の言い方が引っ掛かった。  最後の一人になっても、ではないということは、この殺し合いがやはり世界の選別を担うというのは事実だということ。その結果世界が一つになっても、滅びからは逃れられないと彼は言う。 「どういうことだ?」 「世界の破壊者、ディケイド」  そうキングは、ある者の名を告げた。 「この会場のどこかにいるその悪魔を破壊しない限りは、どうあっても世界の破滅は避けられない――アポロガイストはそう言っていました」  アポロガイストという名は名簿の下の方に載っていたが、奴が大ショッカーの手の者だったか。 「なるほどな」  そして、目の前のキングを名乗る青年の目的が読めた。 「その悪魔から世界を救うために――理由はどうあれ世界を護ろうとする者同士で、手を組もうと言いたいわけか」  その目的なら、アンデッドとしての本能に忠実な金居は、彼に協力せざるを得ない。  自らの種の繁栄する世界を護るためには、ディケイドを破壊すること――それは必須事項だろう。  本来のバトルファイトにも、参加する生命をリセットするために同様の役割を担う者が存在するため、ただ破壊を齎すだけの悪魔がこの世界の生存競争の場に潜んでいても、金居には違和感なく受け入れることができた。その打倒を果たすためならば、利用できる敵対者と手を組むことを厭うつもりはない。 「――だが、それが真実だという証拠はあるのか?」 「僕らが出会った時点で、アポロガイストは酷く精神を消耗していました。そこから口を割らせたので、あの状況で嘘を言うとは考え難いです」 「俺が聞いているのは――まぁ、そのディケイドとやらの話は身近な例があるから信じられないというわけじゃない」  そう金居は、ハードボイルダーに跨ったままの始――ジョーカーを一瞥する。 「俺が聞きたいのは、共闘の話が本当かどうかということだ」 「……断るというのなら、僕は今ここで戦っても構いませんが」 「おいおい。俺だってせっかく休戦を申し入れてくれた相手と戦って、無駄に消耗したいわけじゃない」  渡を抑えるように両手を掲げて見せ、金居は続ける。 「ただどうしても不安なんでね。申し出て来た相手が、別の世界の住人と、同郷とはいえ本来敵のジョーカーだ。共闘を理由に安心させるフリをして、情報を引き出してからディケイドと戦う前に襲われては、こちらも溜まったものじゃない」 「それは……信じてくださいとしか、言えません。少なくともディケイドを破壊するまでは、僕は共闘の約束を破るつもりはありません」 「……まぁ、実際に異世界の参加者と共に行動している君を信じることは難しいことじゃない」  もちろん殺し合いに乗っている段階で信用できるわけはないが、目の前の青年はあくまで見た目からの判断だが、あまり他人を口先で誘導することが得意なようには見えない。無論、それさえもブラフでないとは言い切れないが……  自らの世界を護るために動いている、その想いだけは、青年の言葉から感じ取れていた。  故にディケイドを打倒したいという彼の意志だけは本物であり、恐らく共闘の申し出もそれ自体は事実だろう――その後、もしくは過程で何をされるかはわかったものではないが。 「怖いのはそっちの死神の方さ。――なぁ、ジョーカー。いったいどういう風の吹き回しだ?」  金居が信用できない――というより脅威に感じているのは、この異世界のキングを名乗る青年ではなく、同じ世界出身の青年の方だった。 「……俺も貴様と手を組むなど、はっきり言えば吐き気がする」 「――始さん」  制止するかのように、キングが非難の色を帯びた声を発する。  キングのその声を無視して金居を見ていたジョーカー――始は、その視線を少しだけ弱めた。 「だが、そんな自分の心に反してでも、護りたい人々がいる。それだけだ」 「なるほどな……」  ――人間の母娘に入れ込み、仮面ライダーの味方をしていることは知っていたが、ここまで人間に毒されていたのか。  世界を滅ぼすだけの舞台装置が、人間への情を持って己の意志を捩じ曲げてまで同族殺しとは、随分と滑稽なことだ。そう嘲笑してやりたくなる気持ちもあるが、ここは交渉が上手く行くように言葉を選ぶべきだろう。 「いや、正直言って心強いよ。おまえが世界を護るために動くとは……な」  幾分皮肉は混じってしまったが、本心でもある。  少なくともこの世界を懸けたバトルファイトの間は、自分と同格以上の力を誇るが、本来ならば完全な敵でしかないあのジョーカーアンデッドが味方となるのだ。正確に言えばディケイドを破壊するまでだろうが、寝首を掻かれる心配はあっても戦力面で頼もしいという気持ちに嘘はない。 「前に誘った時はあっさり振ってくれたから、なおさらな」  適当にそう言葉を続けると、始は首を傾げて来た。 「何の話だ?」 「もう忘れたのか? 酷い奴だ――まぁ、良いさ。問題はこれからだな」  ワイルドカリスになって攻撃までしていたくせに、あっさりと忘れ去っているジョーカーに思うところがないわけでもないが、別段重要なわけでもないため金居はキングの方を見る。 「キング。ディケイドを破壊するために、君やジョーカーとの共闘、受け入れさせて貰おう」 「――よろしくお願いします」  そう嬉しそうな表情で応えたキングは、金居の背後――彼らと出会ってからも、無言で仁王立ちを続けていた五代の方へと向けられた。 「カテゴリーキング、彼は……」 「――名簿にある金居で良い。こいつは五代……雄介だったか」  名簿にあった五代の名を思い出しつつ、金居はキングへと、意地の悪い笑みを浮かべた。 「はっきり言えば、こいつの戦闘を見ていたから俺に共闘を持ち掛けて来た……違うか?」 「……隠しても仕方ありませんね。その通りです」  正直に頷くキングに対し、金居は告げる。 「異世界の仮面ライダーらしいが、今は俺の支配下にある。――言っておくが、詳細は言えないぞ? これは共闘するとはいえ、俺の最低限の保身のためだ。わかってくれるな?」  わかりましたと頷くキングの顔が、夜の中でも若干残念そうなのが見て取れた。  やはりというか、ライジングアルティメットを支配下に置いているのが自分の固有能力ではなく、支給品だということはバレていたか。それを成す物が地の石であると悟られ、奪われてしまっては一巻の終わりだ。  それでも力尽くで奪いに来ないのは、こちらがまだ隠している力があると警戒しているのか――あるいは金居自身も、対ディケイド用の戦力として期待されているのか。  どちらかわからないが、それがこの制限の間本来の姿とライジングアルティメットを封じられた金居の命を護る楯だ。どちらも大切に扱うべきだろう。 「それで、ディケイドについて他に何かわかっていることはあるのか?」 「いえ……この会場のどこかにいる、と言うことしか」 「そうか。それなら、E-5の病院に向かおう」  金居は、その場所で22時に乃木怜治という参加者と待ち合わせをしているということをキングとジョーカーに伝える。 「乃木が集めた連中以外にも、禁止エリアになる前に医薬品を手にしようという参加者や、単純な負傷者も集まるだろう。情報の収集には打ってつけだ」 「そう都合良く行くのか?」  口を挟むのは、未だハードボイルダーから降りない相川始。 「先程逃げた赤い仮面ライダー……もしも奴が貴様のことを他の参加者に告げていれば、情報収集などと言っている場合ではあるまい」 「ああ、俺もそのことは考えていた。だから病院に向かうべきか、間に合わない可能性があってもさっきの奴を追うかで悩んでいたが――状況が変わったからな」  そう金居は始に答え、キングの方へと向き直る。 「ディケイドの破壊が俺達の同盟理由だが、本来の目的――優勝して自分の世界を救うということも忘れたわけではないだろう。情報収集ができ、ディケイドを倒すために利用できる戦力になってくれるならともかく……敵対するなら、始末するに越したことはない」  金居の言葉に始が口を挟もうとしたが、それより先にキングが頷く。 「そうですね。……負傷者も集まるだろう病院なら、多くの参加者を殺すことができるでしょう」 「ああ。正直、いくらライジングアルティメットがいるとはいえたった二人では無理があるが……おまえ達を含めれば、奇襲も容易い。最悪の場合でも、最低限のダメージを与えて撤退する程度はできるだろう」  元より、乃木を信用していたわけでもない。できるなら強敵となるだろう乃木を潰すように立ち回りたかった金居としては、乾に逃げられ自分がステルスとして活動することに支障が出ると言うタイミングでの、他の参加者との共闘は願ってもない物だった。  無論腹の探り合いとなること、出し抜き合いとなることは間違いなかったが、そもそも消耗したタイミングでマーダーに遭遇してまだ命拾いしていること時点で贅沢は言えない。むしろ、金居にとって都合が良いことが続き過ぎて怖くなって来るほどだ。  実際、これで病院での立ち回りには保険ができた。情報を得られるならば良し、ダメでも他世界の参加者を一気に間引くチャンスにもなり得る。彼らと接触するまでに比べれば、格段に動き易くなったことは間違いない。 「――どうした? 何かあるのか、ジョーカー?」 「……いや、何でもない」 「――金居さん」  そう首を振る始が気にならないわけではなかったものの、キングが金居に呼び掛けて来たため、そちらに意識を移すことになった。 「病院に向かうことですが、条件があります」 「……なんだ、キング?」  その声が緊張していたのを感じ取ったために、応じる金居の声も自然と固くなる。 「――そこに僕の世界の参加者がいても、彼らには手を出さないでください」 「――難しい相談だな」  わずかな間の後にそう答えた金居に対し、キングは視線を強めた。 「金居さんが望むなら、あなたと始さんの世界の参加者にも、手出しはしない――その条件と引き換えでもダメですか?」 「いや、正直言って俺の世界の参加者を削ってくれても別に構わない」  自分とジョーカー以外、確実にわかるのは仮面ライダーギャレンこと橘朔也がいるということ。それ以上自分の世界から誰かが連れて来られているのか、まだ生きているのかを金居は把握できていないが、どの道本来は敵ばかりなのだから死んだとしてそこまで痛くはなかった。 「もちろん、手を出さないという条件を付けて貰えるなら嬉しい話だが……正直言って、それを気にする余裕があるとは思っていないからな」  殺し合いの場で、同盟を結んだ相手と同じ世界の住人だからと言って手を緩める余裕などないと金居は当然のことを言ったつもりだったが、瞬間、キングが発する圧力が増す。 「――この条件を呑めないのであれば。僕には今から、あなたを倒すと言う選択肢があります」 「おいおい、自分から共闘を持ち掛けておいて、そりゃないんじゃないか?」 「サガーク」  円盤状のモンスターがキングのデイパックから飛び出し、その腰に巻きつく。  キングの発する圧力がいよいよ上級アンデッド――それも名の通りカテゴリーキングに匹敵するモノにまで膨れ上がり、彼と金居の間で緊張が高まって行く。 「――わかった、キングの世界の参加者には手出しはしない」  金居は降参と言ったように両手を上げる。  今の金居の戦力で勝てる相手とは思えないが、ここで脅しに屈すれば後々に逆らい難くなるのではないか――そんな疑念もあったが、おそらく下手に意地を張っても話がややこしくなるだけだ。キングの発していた殺気が微かに揺らぐのを見て、金居は内心溜息を吐く。 (やれやれ。面倒な奴らとチームを組むことになったものだ)  とはいえ、生き延びるためにも最低でも再変身ができるようになるまでこの同盟は必要不可欠だ。  それにこのバトルロワイヤルにおけるジョーカー――ディケイドを始末するために、危険は承知で本来敵であるこの二人と手を組んだのだ。この程度の不仲を回避できるよう立ち回るのは、最低限求められることだろう。 「――ただ、殺さなければこちらが殺される、という時にまでこの約束を守れるはわからないが」 「その時は、例えディケイドを破壊する前でも、僕があなたを倒します」 「善処はするよ――そのためにも、その参加者の詳細含めて、おまえの世界の情報をくれないか? ただ手を出すなと言われるより、その対価として情報を貰えれば、取引として応じる意欲も沸く」 「……わかりました」  キングが同意すると同時に彼の腰からベルト状になっていた円盤生物――サガークが離れる。  面倒なのは、彼の世界の参加者に不利になるよう振舞った時だけで――後はどうやら利用し易い相手のようだと、金居は密かにほくそ笑む。  そうして、キングの世界の情報を聞き出す。その過程でキングの本名が紅渡だということも判明したが、それを無視してさらにキングからこれまでに接触した参加者の情報、病院で仕掛けることになった場合に有用そうなゾルダという仮面ライダーの力を持っていることと、その詳しい能力を聞き出すことに成功する。  もう少しだけ聞き出せるのではないかと思いもしたが、あまりに欲張って始に止められた場合にキングの心証がさらに悪くなる。また、病院に向かうと決めた以上、あまり時間を浪費していては間に合わなくなる。そもそもこのE-7エリア自体、後わずかな時間で禁止エリアになってしまうのだから、移動を開始する必要があった。 「さて、そろそろ行くとするか」 「ええ」  金居の言葉に、キングが頷く。無言で始が、そして支配された五代が二人の王に続く。 (……ここで終わるなら、所詮はそれまでと言うことか)  病院に襲撃を仕掛けると言う渡と金居の方針に対し、あくまで殺し合いに乗った連中を優先して狙うつもりだった始としては今の展開は芳しいものではない。  金居と接触したことにより、やはり渡を誘導することは難しくなった。  だが、元々は殺し合いを打倒しようと言うグループの前に、最終的に立ち塞がることになることに変わりはなかった。それが早まっただけだろう。  いくらライジングアルティメットが強大とはいえ、さらにそこにファンガイアのキングが、最強のアンデッドであるカテゴリーキングとジョーカーが結託しようとも、それら全てを拉致し、その生殺与奪を握る大ショッカーは自分達の遥か上を行くと始は認識している。  少なくとも自分達を倒せないようでは、大ショッカー打倒など夢のまた夢。  故に、病院に集まっているのが例え仮面ライダー達であっても、始は一切加減する気はなかった。  ――そしてこの地には、この俺に並ぶような奴らが、仮面ライダー達がいる。だから、何も心配せずに逝けるということだ。 (――それなら……おまえの命を奪った者達に徒党を組まれても、心配はないということだな?)  別に死者を愚弄するつもりではない。  むしろ、その言葉を真実であると、始自身が信じていたかった。  だから、それを確かめるためにも――  ――死神は、仮面ライダー達へとその牙を剥く。 「行きましょう――全ての世界の敵、ディケイドを破壊するために」  ファンガイアの新たなキング――紅渡の言葉に従い、彼らは悪魔を狩るために動き始めた。 【1日目 夜中】 【E-7 荒野】 【金居@仮面ライダー剣】 【時間軸】第42話終了後 【状態】健康 、ギラファアンデッドに1時間20分変身不可 【装備】デザートイーグル(2発消費)@現実、カイザドライバー@仮面ライダー555、カイザブレイガン@仮面ライダー555、カイザショット@仮面ライダー555、ロストドライバー@仮面ライダーW 【道具】支給品一式×3、地の石@劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー、変身一発(残り二本)@劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト、 五代の不明支給品×1(確認済み)、草加の不明支給品×1(確認済み) 【思考・状況】 0: ディケイドを破壊するまで始・渡と共に行動し、彼らを利用して他の参加者を減らす。利用はするが信頼はせず、出し抜かれないようにする。 1:22時までにE-5の病院に向かい、乃木やそこにいる者達と情報交換を行う。乾のせいで自分のスタンスがばれていたら、同行者と共にその場にいる参加者をできるだけ減らす。 2:自分の世界の勝利を目指す為、他の世界の参加者同士で潰し合わせる。能動的に戦うつもりはない。 3:他の世界、及び大ショッカー、ディケイドの情報を集める。 4:自分の世界の仮面ライダーは利用出来るなら利用する。アンデッドには遭遇したくない。 5:利用できる参加者と接触したら、乃木を潰す様に焚きつける。 6:地の石の力を使いクウガを支配・利用する(過度な信頼はしない)。 またその存在を始や渡に気づかれないよう注意する。 7:乾を見つけたら殺す。 【備考】 ※アンデッドが致命傷を受ければ封印(=カード化)されると考えています ※首輪が自身の力に制限をかけていることに気づきました ※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。 ※地の石の効果を知りました。 ※五代の不明支給品の一つは変身一発@劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロストです ※金居のデイパックは破壊されたため、草加から奪ったデイパックを使用しています。 ※五代のライジングアルティメットへのおおよその変身時間を把握しました。 ※キバの世界の参加者についての詳細な情報を得ました。 ※ディケイドを世界の破壊者、滅びの原因として認識しました。 【五代雄介@仮面ライダークウガ】 【時間軸】第46話終了後 【状態】健康、地の石による支配 、仮面ライダークウガに1時間18分変身不可、ナスカ・ドーパントに1時間20分変身不可 【装備】アマダム@仮面ライダークウガ 、ガイアメモリ(ナスカ)+ガイアドライバー@仮面ライダーW 【道具】無し 【思考・状況】 1:地の石を持つ者(金居)に従う。 【備考】 ※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。 ※地の石による支配力がどれぐらいかは次の書き手以降に任せます。 ※地の石の支配によって、言葉を発する事が出来ません。 ※ガイアドライバーを介さずにガイアメモリを使用したことで精神が汚染された可能性があります。現在は地の石による支配によって表に出ませんが、どのような影響するのかは後続の書き手さんにお任せします。 【相川始@仮面ライダー剣】 【時間軸】本編後半あたり(第38話以降第41話までの間からの参戦) 【状態】罪悪感、若干の迷いと悲しみ、ジョーカー化への衝動(小) 、ハードボイルダーを押して移動中 【装備】ラウズカード(ハートのA~6)@仮面ライダー剣、ラルクのバックル@劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE 、T2ガイアメモリ(サイクロン)仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 、ハードボイルダー@仮面ライダーW 【道具】支給品一式、不明支給品×1、装甲声刃@仮面ライダー響鬼、ディスクアニマル(アカネタカ)@仮面ライダー響鬼 【思考・状況】 基本行動方針:栗原親子のいる世界を破壊させないため、殺し合いに乗る。 1:渡・金居・五代を利用し他の参加者を減らす(殺し合いに乗った参加者優先)。 2:ジョーカー化を抑える為他のラウズカードを集める。 3:隙があれば金居からライジングアルティメット(=五代)の支配権を奪う。また、その支配の秘密を解き明かす。 4:ディケイドを破壊し、大ショッカーを倒せば世界は救われる……? 【備考】 ※ラウズカードで変身する場合は、全てのラウズカードに制限がかかります。ただし、戦闘時間中に他のラウズカードで変身することは可能です。 ※時間内にヒューマンアンデッドに戻らなければならないため、変身制限を知っています。時間を過ぎても変身したままの場合、どうなるかは後の書き手さんにお任せします。 ※ヒューマンアンデッドのカードを失った状態で変身時間が過ぎた場合、始ではなくジョーカーに戻る可能性を考えています。 ※左翔太郎を『ジョーカーの男』として認識しています。また、翔太郎の雄叫びで木場の名前を知りました。 ※ディケイドを世界の破壊者、滅びの原因として認識しました。 ※キバの世界の参加者について詳細な情報を得ました。 【紅渡@仮面ライダーキバ】 【時間軸】第43話終了後 【状態】ダメージ(中)、返り血 【装備】サガーク+ジャコーダー@仮面ライダーキバ、ウェザーメモリ@仮面ライダーW、 エンジンブレード+エンジンメモリ@仮面ライダーW、ゼロノスベルト+ゼロノスカード(緑二枚、赤二枚)@仮面ライダー電王 、ゾルダのデッキ@仮面ライダー龍騎、ディスカリバー@仮面ライダーカブト 【道具】支給品一式×3、GX-05 ケルベロス(弾丸未装填)@仮面ライダーアギト、 バッシャーマグナム@仮面ライダーキバ、ドッガハンマー@仮面ライダーキバ、北岡の不明支給品(0~1) 【思考・状況】 基本行動方針:王として、自らの世界を救う為に戦う。 1:始・金居・五代を利用し他の参加者を減らす。 2:何を犠牲にしても、大切な人達を守り抜く。 3:ディケイドの破壊は最低必須条件。 4:隙があれば金居からライジングアルティメット(=五代)の支配権を奪う。また、その支配の秘密を解き明かす。 4:加賀美の死への強いトラウマ。 5:これからはキングと名乗る。 【備考】 ※過去へ行く前からの参戦なので、音也と面識がありません。また、キングを知りません。 ※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。 ※放送で冴子の名前が呼ばれていない事を失念している為、冴子が死亡していると思っています。 ※ディケイドを世界の破壊者、滅びの原因として認識しました。 ※相川始から剣の世界について簡単に知りました(バトルファイトのことは確実に知りましたが、ジョーカーが勝ち残ると剣の世界を滅ぼす存在であることは教えられていません)。 |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|投下順|095:[[志村運送(株)]]| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|時系列順|095:[[志村運送(株)]]| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|[[五代雄介]]|109:[[ライダー大戦 Round Zero~WARBREAK'S BELL(前編)]]| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|[[相川始]]|~| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|[[金居]]|~| |094:[[Dを狩るモノたち/共闘(前篇)]]|[[紅渡]]|~| ----

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