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*Oの始まり/嗤う運命(後篇) ◆/kFsAq0Yi2 ◆  海東大樹から、彼が巡った複数の世界――そして大ショッカーとの因縁について大まかに乃木怜治が聞き出した直後、彼らを運ぶ車体に強い制動が掛かるのを感じた。  目的地に辿り着いた――その確信を持って、乃木は再びちらりと、視界の端の志村純一という男に視線を向けた。  ……とはいえ、今はまだ監視しかできない。決定的な証拠がない限り、まだフィリップの前で悪辣に振舞うわけにはいかないからだ。 (――それにしても首輪解除要員に、大ショッカーとの因縁持ちか……敵意を向けて来る愚かな乾も、どうにも信用できない秋山も……どう見ても要注意の志村もいるが、手札の揃い具合は順調と言ったところか)  現状を認識しながら、運転席の秋山の目的地への到着を伝える声に従って、皆と同じく下車する準備に入る。  激戦区と予想していた病院は思いのほか静かな様子だった。最も後三十分もすれば金居達が来るかも知れないこと、乃木自身が爆弾を連れていることを考えれば嵐の前の……という奴かもしれないが。  オートバジンは敢えてコンテナに残したまま車外に出た乃木は、先を行くフィリップの周囲に秋山と志村が居るのを見て、最後尾の海東に追い付き、他に悟られぬよう囁きかけた。 「――情報提供して貰ったところ悪いが、俺はまだ君のことを信用していない」 「――だろうね」  疑いの声を然もありなんと受け流す海東に、乃木は続ける。 「だが、志村に隙を見せない人材として信頼はしている……それを裏切らないことだな」  乃木怜治は、ワームの首魁だ。  人間に擬態し、彼らの目を欺いて社会に潜伏し目的のために行動するのがワーム。その頂点に立つ乃木も当然、他者を騙す能力――言うなれば嘘を吐く能力に優れている。  嘘を吐くのが得意なら当然、逆に嘘を吐いている者を見極める能力も優れて来る。特に、最初に接触した霧島美穂がまさに乃木を騙し体よく利用しようとしていた人物だけあって、今の乃木は普段以上に嘘の気配と言う奴に敏感だった。  フィリップは――強いて言うなら仮面ライダーダブルへの変身に左翔太郎が必要不可欠と言った時だけ、その気配を感じたが……先程隠し通した参加者の解説と照らし合わせても二人の能力欄に「仮面ライダーダブルに変身できる」ということが共通して記載されていたため、嘘だとも思い難い。あるいは左翔太郎以外でも条件が叶えば可能、と言う程度のことかもしれない。乃木が今最も籠絡したい優れた頭脳を持つ相手ではあるが、対人関係では甘さが残るためそれ自体は順調に進んでおり、その彼が不必要に情報を隠し立てするとは思い難かった。自分が人間と敵対する理由が、数十年前に人類の中枢に潜み地球侵略を目論んでいる敵対種族ネイティブの根絶であるという乃木の説明も、半信半疑とはいえあっさりと受け入れたほどだ。  乾巧は天道総司の影響を受けて愚かにも乃木を敵視しているが、人付き合いが不器用であり物事を隠すことは苦手なようだ。今はまだ、専用の変身能力を持つらしいので兵隊に使えるということと、フィリップを懐柔している途中なので手を下すつもりはないが、敵視が敵対になるというなら餌にしてやっても良いだろう。  秋山蓮は先の二人に比べて何かを秘めているのが伺えるが、こいつも甘さを捨て切れていない。ライジングアルティメットを直接目にした分強く警戒しているためか、徒党を組むことにも積極的な様子だ。パワーアップもしたようだし、せいぜい利用してやろう。  海東大樹は、先程彼と大ショッカーの因縁について尋ねれば正直に答えたし、今回参加している多くの世界について、そのものではなくともある程度の知識を有している。その上で兵隊としても使えるなど有力な駒だが、まだ腹に秘めている物があるのは明白。底の知れない態度も相まって、手放しで信用するなど無理な相談だが――彼だけが乃木以外に志村純一を警戒している唯一の人物なのだから、貴重な駒を自ら潰すというわけにも行かない。  そして目下、金居との対決を前に最も大きな不安要因であるのは、志村純一だ。  奴は匂う。鈍感な人間諸君は気づかないかもしれないが、血の匂いがぷんぷんと。  もちろん純一の言うように、村上や野上と言った参加者が危険人物で、彼らとの戦いで被った同行者達の血なのかもしれないが……そんな、同行者を護れなかったことをあんな涙ながらに語るにしては、些か元気過ぎやしないだろうか?  本当に正義の仮面ライダーなら、歯が立たない強敵に護るべき対象を殺されたような戦いの後は、その結果に終わる前にもっと重傷を負っていても良いはずだ。実際、加賀美新や神代剣は乃木との戦いで圧倒され重傷を負いながら、護ろうとした相手を護り抜いたというのに、志村はそれ以上の苦戦を強いられたと口にしたにも関わらず、彼らほど深い傷を負った様子もない。  デイパックの中身も、彼女らを殺され何とか装備だけは持ち逃げしたと言うには整理がされ過ぎていた。もちろん、乾と会うまでに荷物を整理しただけという可能性もあるのでさすがに疑い過ぎかもしれないが、彼が本当に二人の死に強いショックを受けていたならそんな余裕はあるのだろうか? ましてや護れなかった女性の遺品を、タブーメモリは己の無力さを戒めるために持っておこうとしていたなどと言うのに、戦力になる物以外は捨てて来たというのだろうか? あれだけ綺麗事を吐きながら、感傷は無駄だと? 乃木はその矛盾が鼻につく。  何より、単純にその気配を感じるのだ。こいつはワームと同様、人目を欺く者であると。  はっきり言って――葦原涼の話から判断すると村上峡児は怪しいかもしれないが、実は天美あきらと園咲冴子を手に掛けたのは志村純一で、野上達は彼に貶められている被害者ではないのか――乃木はそう疑ってすらいる。  推測が真実にせよ否にせよ、この男を信じるなとワームの本能が警鐘を鳴らしている。だというのに愚かな人間諸君は、海東以外――あの秋山でさえ志村を善良な御人好しだと認識しているらしい。そんな状況で志村を無理矢理始末しようとすれば、他の人間の不興を買い、利用し難くなってしまう――首輪による制限のことも考慮すると、それは避けるべきだ。  だがいくら乃木でも、一人だけで志村を逐次監視するわけにも行かない。とはいえ放置すればどんな風に牙を剥かれるかわからない……となれば、協力者の存在は必要不可欠だ。  それが可能なのは海東大樹だけ――底知れないが、こちらが馬脚を露にしない限り乃木に積極的に敵対するような愚か者ではないと信頼できる、この仮面ライダーディエンドが、今の乃木の唯一の協力者だと言えた。 「……善処はするよ」  海東の無難な返答に、乃木は瞼を閉じることで許容を表し、彼を置いて病院へと向かう。  実際問題、志村などにそこまで気を掛けているわけにもいかない。今何よりも重大なのは、難敵である金居が従えたライジングアルティメットに対処することだ。  乃木は最強のワームである自分が遅れを取るなどと思っていない。だが敵は、万全ではなかったとはいえあの天道総司を一方的に死に追いやった相手――油断は許されない。  天道総司は、この自分に唯一土を着けた男――確かにハイパーカブトにもなれなかった天道なら乃木にとっても敵ではないだろうが、そんなスペック差だけで事足りる相手ならあの時に一度敗北することもなかった。乾が言うには、ライジングアルティメットとやらはクロックアップにさえも易々と対応したという――クロックアップなしで、だ。掛け値なしの強敵であることはまず間違いない。乾が天道から聞いた話だとクロックアップにも時間制限が掛かっていたらしいことを考えると、乃木の能力にもどんな制限が課せられているのかわからない。せめてそれを把握するためにどこかで一度変身していれば良かったかもしれないが、変身制限を知った今では迂闊なこともできない。  つまり己のこともまだまともに把握できていない以上、これまでの戦いのように一方的な試合運びにすることは困難だろう。その上で、全力の天道総司に匹敵か、場合によってはそれ以上かもしれない超強敵との戦いが目前に迫っているわけだ。志村のことだけに頭を巡らせていて良いわけがない。  とはいえ、病院にもしも利用価値のある参加者がいるのなら、それを見極めてから戦略を立てるのでも遅くはない――そう考えながら、乃木怜治はまるで病院の灯りに惹かれる虫のように歩を進めた。 ◆ 「隙を見せない人材、ね……」  乃木怜治に告げられた言葉を、海東大樹は口の中で転がしていた。  あるいはあの抜け目ない男は、海東もまた彼と同じように志村純一を警戒している人物だと思ったのかもしれない。実際、状況証拠から論理的に彼を疑うべきだったのだろう。  だが海東が純一を疑ったのはおそらく、乃木ほど論理的な理由ではない。  志村純一を疑ったのは、彼が海東純一――自身の兄とまったく同じ顔をしていたからに過ぎないのだ。  かつて、海東自身の世界で……正義の仮面ライダーとして振舞っておきながら、その実、世界征服を目論んでいた兄・海東純一。志村純一は、彼と同じ名前を持つだけでなく、顔も声もまったく同一の人物だった。  異なる世界に同一の人物が存在する――ネガの世界の光夏海や、BLACKとRXの世界の二人の南光太郎の存在を知っており、何よりもこの会場で五代雄介というクウガを知っていたことから、いざもう一人の仮面ライダーグレイブの姿を目にしても、そこまで混乱することはなかった。  ――とはいえ、やはり一度は戦いにもなった因縁ある兄と同じ顔の人物が目の前に現れて、平静でいられるはずもなかった。  そうしてつい彼の顔を見ている内に、一度名簿で彼の名を見た時考えたことを思い出す――  二人のクウガ、五代雄介と小野寺ユウスケの目的は同じ、『皆の笑顔を護ること』だった。二人は元の世界で警察と協力していたり、どちらも真の意味での御人好しだったり、他にも共通点は多かった。  それなら、二人のグレイブ――海東純一と志村純一も、似通っているのではないか?  正義の仮面ライダーと自らを偽り、その実欲望のために世界を支配しようとする悪人で……そのために殺し合いに乗っていても、何らおかしくはないのではないかと、疑った。  もっと言えば、園田真理を殺害したあの白い怪物――『剣の世界』の怪人だと思われるあの死神とも、ひょっとすれば何か関連があるのではないか――海東はそう思いもしたが、結局は証拠がないと首を振った。  そもそも、少年と青年の二人の野上良太郎――完全に同じ名前を持ちながら、まったくの別人である二人の電王がいるのだ。純一の言葉を信じるなら、青年の野上良太郎は極悪人。それなら、別世界の同じライダー、同じ名前の人物が似ているといった海東の推測はただの空論になる。  ――無論、嘘を吐く悪人ではないかという疑いのある、志村純一を信じるならば……だが。  結論の出ないことをいつまでも考えていても仕方がない。今は乃木達と共に病院に向かい、金居から地の石を盗む準備を進める方が重要だ。そう海東は迷走する思考を振り払い、自らの決めた旅の行先を再確認する。  お宝は護られなければならない。五代雄介に笑顔というお宝を取り戻させるため、そして『仲間』と言う自分自身の最高のお宝のために、海東大樹はその誇りに懸け、ライジングアルティメットにも立ち向かう決意を固めていた。  ――その戦いのための力として乾巧から齎されたケータッチだが、果たしてディケイドと違いディエンドの場合はカードが足りなくとも使用可能なのか、海東は考える。 (コーカサスはあるとして……足りないのはG4、リュウガ、オーガ、歌舞鬼、アーク……ディケイドとは違って電王の世界のライダーじゃなくて、Wの世界のスカルと言う仮面ライダー……そして……)  海東はちらりと、先を行く志村純一の姿を目に収めた。 「……グレイブ、か」  ――最終的に己の兄を信じたがために、彼と別世界の同一人物と思われる志村純一を疑うことを忌避したという自身の深層心理に、海東大樹は気づいていない。  二人の野上の違いについてあっさり信じたのも、志村純一にずっと視線を送っていたのも、疑いだけではなく、彼を信じたいという願いがその証拠を求めた結果だと言うことも、結局は悟らず。  海東大樹は仲間に続こうとして、後ろから迸った遠吠えを聞いた。  乃木怜治が残して行ったオートバジンを、乾巧は一人でコンテナから降ろしていた。  海東大樹の言った通り、オートバジンもファイズギアの一部だ。ファイズが真価を発揮するには、戦闘の際近くにあった方が良い。少なくともGトレーラー内に残すよりは扱い易いだろうと、一人で重たい車体と格闘していた。 「……やっと合流できた仲間が、おまえだったなんてな」  そう巧は、どこか愛おしそうにオートバジンの車体を撫でた。  オルフェノクの王との最終決戦で、オートバジンはファイズブラスターを届けて勝利に貢献し、その代償として王の攻撃で粉砕され、物言わぬ鉄の骸と化した。  その最後の戦いの時までファイズを支え続けてくれたオートバジンのことを、巧もただの道具とは思えず、気づけばその機械人形のことを仲間と呼んでいた。  木場や草加と同じように、死んだはずだった仲間が生き返らされてこんな殺し合いの場に放りこまれ、真理や海堂のように、あの戦いを生き残った大切な仲間まで、意味もなく命を奪われて行く……そんな状況を作り出した大ショッカーの所業に、改めて巧は怒りを燃やす。  そうして、胸に燈った熱い感情を再認識する。  天道や霧彦との誓いを。海堂や木場の願いを。  そして歪んでしまった草加が、本当に胸に抱いていただろう物を継いで。  乾巧は、最後の瞬間まで、仮面ライダーとして戦い抜く決意を、改めて固めていた。  志村やフィリップのような、志を同じくする仲間と共に…… (フィリップが、冴子の弟だったなんてな。……なら霧彦、おまえの義弟さんだな)  霧彦の妻を護ると言う約束を、巧は結局果たせなかった。  それならせめて、生き残った彼らの弟だけでも護り抜く。自然と右拳を握り込んでいた巧は、そこで違和感に気づいた。 (――何だ?)  指と掌の間に、無数の小さい粉が混ざったような異物感。掌を返して五指を開いた巧は、息を呑んで瞠目した。  そこにあったのは、忘れ去ろうとしていた忌まわしき事実。  彼の掌からは――灰が零れ落ちていたのだ。  まるでカイザギアを使った適正のない人間のように。  まるで仮面ライダーによって倒されたオルフェノクのように。  オルフェノクの命の終焉を告げる灰化の現象が、乾巧の身に再び起こっていた。  零れ落ちる灰の量は、かつて見た時よりも多く。掌だけでなく、肘へ、肩へと範囲が広がり、今すぐにもこの身体が、崩れ落ちてしまいそうなほどに灰化して行く。  ――そんな馬鹿な。  冗談だろ。  巧は目の前の光景を受け入れられずに、そんな否定の言葉を浮かべる。  死人の自分を生かすために、あの時天道を犠牲にしておいて。  生きてあいつの夢を継ぐって決めたら――今度は、寿命で死ねって言うのか。 「ふざけんなよ……っ!」  糞っ垂れた運命への憤怒のまま、右手を振り被った巧はGトレーラーのコンテナに叩きつける。  鈍い金属質の音が響き、巧はぶつけた自分の身体が崩れ落ちていないか恐る恐る視線を巡らせ、綺麗なまま残っている己の右腕を見た時には、心底からの安堵を覚えた。  だが先程の身の毛も立つような光景を、ただの幻覚なのだと巧は片づけることができなかった。  元より、オルフェノクという種は短命だ。その宿命を覆すはずだった王を他ならぬ巧達が葬ったことで、死人から蘇った超人類達は滅びを迎えることが確定した。  さらに巧は、最終決戦の寸前にスマートブレインに捕まり、オルフェノクの死について研究するための実験台として、セルブレイカーという薬品を投与され、残り少ない寿命を一層削られていた。  元々、いつこの身がただの灰となってもおかしくはなかったのだ。  それでも―― 「――何も、こんな時じゃなくても良いだろ……っ!?」  足元に散らばった、己が身から出た灰の山を目の当たりにして、巧は悲痛な声を上げる。  せめて殺し合いを止めて大ショッカーを倒し、天道達との約束を果たせた後なら、そのために自身の命を使えた後なら、何の未練もなく逝けただろうに――  どうしてそのためにこれから戦おうと言う時に、この命は燃え尽きようとしているのか。  今すぐ死ぬと言うわけではないだろう。まだ何度かファイズにもウルフオルフェノクにも変身できるだろう。だがそれは、絶対に大ショッカーを打倒するのに足りる回数ではないと直感できる。  天道達との約束を果たすために、総ての世界の総ての命を護ることも――霧彦の義弟を護り抜くことも、木場達の人とオルフェノクが共存するという理想を果たすことも――巧に残された命では、とても届かない。 「……何でだよ」  運命のあまりにも非情な仕打ちに、巧はその両膝を折り、灰の中に沈んだ。 「何でだあああああああああああああああああっ!」  何もかもを忘れて、乾巧は絶叫した。  それは狼の嘆きにも似た、夜に響く慟哭だった。 【1日目 夜中】 【F-4 病院前】 【共通事項】 ※病院に行って、友好的な参加者を探す。 ※金居と彼に操られた五代雄介を強く警戒。また乃木との待ち合わせ時間にやって来ると仮定して、金居から地の石を奪い五代を奪還するために戦う。そのための準備をする。 ※キング(名前は知らない)、ゴ・ガドル・バ、ン・ダグバ・ゼバ(名前は知らない)、相川始、アポロガイストを警戒。 ※できれば一条薫、津上翔一、城戸真司、三原修二、橘朔也、日高仁志、擬態天道、名護啓介、紅音也、門矢士、小野寺ユウスケ、左翔太郎と合流したい。 ※首輪解除のためにガイアメモリのある世界以外の技術を調べる。 ※草加雅人は死んだと思っています。 ※変身制限について、強化フォーム以外の制限を知りました。 ※クロックアップも制限が課されていることを知りました。 ※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。 ※園田真理を殺したのはアルビノジョーカーだと知りました。またバットショットが撮影した写真でアルビノジョーカーの姿を知りました。 【乾巧@仮面ライダー555】 【時間軸】原作終了後 【状態】疲労(中)、ダメージ(中)、深い悲しみと罪悪感、決意、ナスカ・ドーパントに30分変身不可、ウルフオルフェノクに30分分変身不可、仮面ライダーファイズに40分変身不可、自身の灰化開始に伴う激しい精神的ショック。 【装備】ファイズギア+ファイズショット+ファイズアクセル+オートバジン+ファイズエッジ@仮面ライダー555 【道具】支給品一式×3、首輪探知機、霧彦のスカーフ@仮面ライダーW 【思考・状況】 基本行動方針:打倒大ショッカー。世界を守る。 0:天道の遺志を継ぎ、今度こそ誰も死なせない。 1:天道達との約束を果たせないだろう自分への絶望。 2:園咲夫妻の仇を討つ。 3:仲間を探して協力を呼びかける。 4:霧彦のスカーフを洗濯する。 5:後でまた霧彦のいた場所に戻り、綺麗になった世界を見せたい。 6:橘朔也、日高仁志、小野寺ユウスケに伝言を伝える。 7:仲間達を失った事による悲しみ、罪悪感。それに負けない決意。 8:乃木怜治を敵視、秋山蓮に若干の警戒。 【備考】 ※天道の世界、音也の世界、霧彦の世界、志村の世界の大まかな情報を得ました。 ※参加者達の時間軸に差異が出る可能性に気付きました。 ※志村の血の匂いに気づいていますが、それはすべて村上たちのせいだと信じています。 ※オルフェノクの寿命による灰化現象が始まりました。巧の寿命がどの程度続くのかは後続の書き手さんにお任せします。 【フィリップ@仮面ライダーW】 【時間軸】原作第44話及び劇場版(A to Z)以降 【状態】健康、照井の死による悲しみ 【装備】なし 【道具】支給品一式×2、ファングメモリ@仮面ライダーW、ルナメモリ@仮面ライダーW、バットショット@仮面ライダーW、スパイダーショック+スパイダーメモリ@仮面ライダーW、ツッコミ用のスリッパ@仮面ライダーW、エクストリームメモリ@仮面ライダーW、ダブルドライバー+ガイアメモリ(サイクロン)@仮面ライダーW、首輪(北岡)、首輪の考案について纏めたファイル、工具箱@現実 、ガイアメモリ(タブー)+ガイアドライバー@仮面ライダーW、エターナルメモリ@仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 【思考・状況】 0:亜樹子が殺し合いに乗っているのなら何としてでも止める。 1:大ショッカーは信用しない。 2:友好的な人物と出会い、情報を集めたい。 3:真理を殺したのは白い化け物。 4:首輪の解除は、もっと情報と人数が揃ってから。 5:出来るなら亜樹子や蓮を信じたいが…… 6:乃木怜治への罪悪感と少しだけの信用。志村純一は信用できる。 【備考】 ※バットショットにアルビノジョーカーの鮮明な画像を保存しています。 ※今のところは亜樹子を信じています。 ※園咲冴子と天美あきらを殺したのは村上峡児と野上良太郎だと考えています。 ※ガイアメモリ(タブー)を使ってドーパントとして戦うつもりがあるのかどうかは後続の書き手さんにお任せします。 【海東大樹@仮面ライダーディケイド】 【時間軸】最終話終了後 【状態】健康 【装備】ディエンドライバー@仮面ライダーディケイド、ライダーカード(サイガ、コーカサス) 、ディエンド用ケータッチ@仮面ライダー電王トリロジー 【道具】支給品一式、ブラッディローズ@仮面ライダーキバ 【思考・状況】 0:お宝を守る。 1:これから病院に向かう。 2:殺し合いに乗った奴の邪魔をする。 3:知らない世界はまだあるようだ。 4:蓮、乃木、純一を警戒。 【備考】 ※クウガの世界が別にあることを知りました。 ※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。 ※志村純一について、自覚していませんが彼を信じたいと思っています。 ※五代の言う『笑顔』、ブラッディローズ、自身の『仲間』をお宝だと思っています。 ※ディエンド用ケータッチについては、今のディエンドの所有カードだけで使用可能なのかは後続の書き手さんにお任せします。 【秋山蓮@仮面ライダー龍騎】 【時間軸】第34話終了後 【状態】健康、甘いことを言う乾への苛立ち(無自覚)、クウガへの強い警戒 【装備】ナイトのデッキ+サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎 【道具】支給品一式 【思考・状況】 0:これから病院に向かう。 1:自分の世界のために他世界の人間を倒す。 2:まずはこの集団に潜む。 3:協力できるなら、同じ世界の人間(城戸)と協力したい。浅倉とは会いたくない。 4:協力者と決着をつけるのは元の世界に帰ってから。 5:もしも地の石を手に入れたら……? 6:志村純一は御人好し。 【備考】 ※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。 ※園咲冴子と天美あきらを殺したのは村上峡児と野上良太郎だと考えています。 【乃木怜司@仮面ライダーカブト】 【時間軸】第44話 エリアZ進撃直前 【状態】健康 【装備】パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト 【道具】支給品一式、木製ガイアメモリ(疾風、切札)@仮面ライダーW、参加者の解説付きルールブック@現実 【思考・状況】 0:他の参加者を利用し、金居を潰す。 1:大ショッカーを潰すために戦力を集める。使えない奴は、餌にする。 2:状況次第では、ZECTのマスクドライダー資格者も利用する。 3:最終的には大ショッカーの技術を奪い、自分の世界を支配する。 4:首輪を解除するため、フィリップを懐柔したい。 5:志村純一を警戒。まったく信用していないため、証拠を掴めばすぐに始末したい。 6:葦原涼と鳴海亜樹子の生死に関してはどうでもいい。 7:乾と秋山は使い捨ての駒。海東は面倒だが、今後も使えるか? 8:どこかで一度変身後の能力を見ておくべきだったか? 【備考】 ※カッシスワーム グラディウスの状態から参戦しました。 ※現在覚えている技は、ライダーキック(ガタック)、ライダースラッシュの二つです。 ※現時点では、解説付きルールブックを他人と共有する気はありません。 ※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。 ※村上と野上ではなく、志村があきらと冴子を殺したのではと疑っています。 ※もし乃木が地の石を手に入れた場合破壊するかどうかは後続の書き手さんにお任せします。 【志村純一@仮面ライダー剣MISSING ACE】 【時間軸】不明 【状態】軽い全身打撲、乃木と海東への苛立ち 【装備】グレイブバックル@仮面ライダー剣MISSING ACE、オルタナティブ・ゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎、ラウズカード(クラブのJ~K)@仮面ライダー剣 【道具】支給品一式×3(ただし必要な物のみ入れてます)、ZECT-GUN(分離中)@仮面ライダーカブト、ファンガイアスレイヤー@仮面ライダーキバ 、アドベントカード(SEAL)@仮面ライダー龍騎、G3の武器セット(GM-01スコーピオン、GG-02サラマンダー、GK-06ユニコーン)@仮面ライダーアギト 【思考・状況】 基本行動方針:自分が支配する世界を守る為、剣の世界を勝利へ導く。 0:この連中を利用し、金居から地の石を奪う。 1:バットショットに映ったアルビノジョーカーを見た参加者は皆殺しにする。 2:人前では仮面ライダーグレイブとしての善良な自分を演じる。 3:誰も見て居なければアルビノジョーカーとなって少しずつ参加者を間引いていく。 4:野上と村上の悪評を広め、いずれは二人を確実に潰したい。 5:フィリップを懐柔し、自身の首輪を外させたい。 6:首輪を外させたらすぐにフィリップを殺す。正体発覚などで自分の首輪を解除させるのが困難になっても最優先で殺害。 7:乃木と海東を警戒。こいつらも何とか潰したい。 8:ライジングアルティメットを支配し、首輪を解除したら殺し合いに積極的になるのもいいかもしれない。 【備考】 ※555の世界、カブトの世界、キバの世界の大まかな情報を得ました。 ※電王世界の大まかな情報を得ました。  ただし、野上良太郎の仲間や電王の具体的な戦闘スタイルは、意図的に伏せられています。 ※冴子から、ガイアメモリと『Wの世界』の人物に関する情報を得ました。  ただし、ガイアメモリの毒性に関しては伏せられており、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』と嘘を流されています。 ※放送を行ったキングがアンデッドである事に気付いているのかどうかは不明です。 ※封印のカードの効果に気づいていません。 ※オルタナティブ・ゼロのデッキは極力秘匿するつもりです。 【首輪の考案について纏めたファイルの内容】 ※首輪の内部構造、それに関する考案が書かれています。 ※首輪とこの殺し合いについて、以下の考案を立てました。 1:首輪には、Wの世界には無い未知の技術が使われている可能性がある。 2:無闇に解体しようとすれば、最悪その参加者の世界の住民が全滅させられるかもしれない。 3:解体自体は可能だが、それには異世界の知識も必要。 4:大ショッカーは参加者の生きる世界を、一瞬で滅ぼせるほどの兵器を持っている。 【全体備考】 ※ゼール軍団は志村を狙っていますが、封印のカードにより今は攻撃できません。 ※ゼール軍団が何が何匹死んだのかは後続の書き手さんにお任せします。 ※ゼール軍団の現在位置については後続の書き手さんにお任せします(蓮が気づくほど近くではありませんが、病院を目指しています)。 ※Gトレーラー内にはG4の充電装置があります。 ※G4は説明書には連続でおよそ15分使えるとありますが、実際どのくらいの間使えるのかは後続の書き手さんにお任せします。 ※G4を再度使用するのにどれくらい充電すればいいのかは後続の書き手さんにお任せします。 ※トライチェイサー2000A、及びG4システムはデイパック内ではなくGトレーラー内に置かれています。 ※F-4エリア病院前にGトレーラーとオートバジンが停車されています。 |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|投下順|| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|時系列順|| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|[[秋山蓮]]|| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]]|[[乾巧]]|| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|[[志村純一]]|| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]]|[[乃木怜司]]|| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|[[海東大樹]]|| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]]|[[フィリップ]]|| ----
*Oの始まり/嗤う運命(後篇) ◆/kFsAq0Yi2 ◆  海東大樹から、彼が巡った複数の世界――そして大ショッカーとの因縁について大まかに乃木怜治が聞き出した直後、彼らを運ぶ車体に強い制動が掛かるのを感じた。  目的地に辿り着いた――その確信を持って、乃木は再びちらりと、視界の端の志村純一という男に視線を向けた。  ……とはいえ、今はまだ監視しかできない。決定的な証拠がない限り、まだフィリップの前で悪辣に振舞うわけにはいかないからだ。 (――それにしても首輪解除要員に、大ショッカーとの因縁持ちか……敵意を向けて来る愚かな乾も、どうにも信用できない秋山も……どう見ても要注意の志村もいるが、手札の揃い具合は順調と言ったところか)  現状を認識しながら、運転席の秋山の目的地への到着を伝える声に従って、皆と同じく下車する準備に入る。  激戦区と予想していた病院は思いのほか静かな様子だった。最も後三十分もすれば金居達が来るかも知れないこと、乃木自身が爆弾を連れていることを考えれば嵐の前の……という奴かもしれないが。  オートバジンは敢えてコンテナに残したまま車外に出た乃木は、先を行くフィリップの周囲に秋山と志村が居るのを見て、最後尾の海東に追い付き、他に悟られぬよう囁きかけた。 「――情報提供して貰ったところ悪いが、俺はまだ君のことを信用していない」 「――だろうね」  疑いの声を然もありなんと受け流す海東に、乃木は続ける。 「だが、志村に隙を見せない人材として信頼はしている……それを裏切らないことだな」  乃木怜治は、ワームの首魁だ。  人間に擬態し、彼らの目を欺いて社会に潜伏し目的のために行動するのがワーム。その頂点に立つ乃木も当然、他者を騙す能力――言うなれば嘘を吐く能力に優れている。  嘘を吐くのが得意なら当然、逆に嘘を吐いている者を見極める能力も優れて来る。特に、最初に接触した霧島美穂がまさに乃木を騙し体よく利用しようとしていた人物だけあって、今の乃木は普段以上に嘘の気配と言う奴に敏感だった。  フィリップは――強いて言うなら仮面ライダーダブルへの変身に左翔太郎が必要不可欠と言った時だけ、その気配を感じたが……先程隠し通した参加者の解説と照らし合わせても二人の能力欄に「仮面ライダーダブルに変身できる」ということが共通して記載されていたため、嘘だとも思い難い。あるいは左翔太郎以外でも条件が叶えば可能、と言う程度のことかもしれない。乃木が今最も籠絡したい優れた頭脳を持つ相手ではあるが、対人関係では甘さが残るためそれ自体は順調に進んでおり、その彼が不必要に情報を隠し立てするとは思い難かった。自分が人間と敵対する理由が、数十年前に人類の中枢に潜み地球侵略を目論んでいる敵対種族ネイティブの根絶であるという乃木の説明も、半信半疑とはいえあっさりと受け入れたほどだ。  乾巧は天道総司の影響を受けて愚かにも乃木を敵視しているが、人付き合いが不器用であり物事を隠すことは苦手なようだ。今はまだ、専用の変身能力を持つらしいので兵隊に使えるということと、フィリップを懐柔している途中なので手を下すつもりはないが、敵視が敵対になるというなら餌にしてやっても良いだろう。  秋山蓮は先の二人に比べて何かを秘めているのが伺えるが、こいつも甘さを捨て切れていない。ライジングアルティメットを直接目にした分強く警戒しているためか、徒党を組むことにも積極的な様子だ。パワーアップもしたようだし、せいぜい利用してやろう。  海東大樹は、先程彼と大ショッカーの因縁について尋ねれば正直に答えたし、今回参加している多くの世界について、そのものではなくともある程度の知識を有している。その上で兵隊としても使えるなど有力な駒だが、まだ腹に秘めている物があるのは明白。底の知れない態度も相まって、手放しで信用するなど無理な相談だが――彼だけが乃木以外に志村純一を警戒している唯一の人物なのだから、貴重な駒を自ら潰すというわけにも行かない。  そして目下、金居との対決を前に最も大きな不安要因であるのは、志村純一だ。  奴は匂う。鈍感な人間諸君は気づかないかもしれないが、血の匂いがぷんぷんと。  もちろん純一の言うように、村上や野上と言った参加者が危険人物で、彼らとの戦いで被った同行者達の血なのかもしれないが……そんな、同行者を護れなかったことをあんな涙ながらに語るにしては、些か元気過ぎやしないだろうか?  本当に正義の仮面ライダーなら、歯が立たない強敵に護るべき対象を殺されたような戦いの後は、その結果に終わる前にもっと重傷を負っていても良いはずだ。実際、加賀美新や神代剣は乃木との戦いで圧倒され重傷を負いながら、護ろうとした相手を護り抜いたというのに、志村はそれ以上の苦戦を強いられたと口にしたにも関わらず、彼らほど深い傷を負った様子もない。  デイパックの中身も、彼女らを殺され何とか装備だけは持ち逃げしたと言うには整理がされ過ぎていた。もちろん、乾と会うまでに荷物を整理しただけという可能性もあるのでさすがに疑い過ぎかもしれないが、彼が本当に二人の死に強いショックを受けていたならそんな余裕はあるのだろうか? ましてや護れなかった女性の遺品を、タブーメモリは己の無力さを戒めるために持っておこうとしていたなどと言うのに、戦力になる物以外は捨てて来たというのだろうか? あれだけ綺麗事を吐きながら、感傷は無駄だと? 乃木はその矛盾が鼻につく。  何より、単純にその気配を感じるのだ。こいつはワームと同様、人目を欺く者であると。  はっきり言って――葦原涼の話から判断すると村上峡児は怪しいかもしれないが、実は天美あきらと園咲冴子を手に掛けたのは志村純一で、野上達は彼に貶められている被害者ではないのか――乃木はそう疑ってすらいる。  推測が真実にせよ否にせよ、この男を信じるなとワームの本能が警鐘を鳴らしている。だというのに愚かな人間諸君は、海東以外――あの秋山でさえ志村を善良な御人好しだと認識しているらしい。そんな状況で志村を無理矢理始末しようとすれば、他の人間の不興を買い、利用し難くなってしまう――首輪による制限のことも考慮すると、それは避けるべきだ。  だがいくら乃木でも、一人だけで志村を逐次監視するわけにも行かない。とはいえ放置すればどんな風に牙を剥かれるかわからない……となれば、協力者の存在は必要不可欠だ。  それが可能なのは海東大樹だけ――底知れないが、こちらが馬脚を露にしない限り乃木に積極的に敵対するような愚か者ではないと信頼できる、この仮面ライダーディエンドが、今の乃木の唯一の協力者だと言えた。 「……善処はするよ」  海東の無難な返答に、乃木は瞼を閉じることで許容を表し、彼を置いて病院へと向かう。  実際問題、志村などにそこまで気を掛けているわけにもいかない。今何よりも重大なのは、難敵である金居が従えたライジングアルティメットに対処することだ。  乃木は最強のワームである自分が遅れを取るなどと思っていない。だが敵は、万全ではなかったとはいえあの天道総司を一方的に死に追いやった相手――油断は許されない。  天道総司は、この自分に唯一土を着けた男――確かにハイパーカブトにもなれなかった天道なら乃木にとっても敵ではないだろうが、そんなスペック差だけで事足りる相手ならあの時に一度敗北することもなかった。乾が言うには、ライジングアルティメットとやらはクロックアップにさえも易々と対応したという――クロックアップなしで、だ。掛け値なしの強敵であることはまず間違いない。乾が天道から聞いた話だとクロックアップにも時間制限が掛かっていたらしいことを考えると、乃木の能力にもどんな制限が課せられているのかわからない。せめてそれを把握するためにどこかで一度変身していれば良かったかもしれないが、変身制限を知った今では迂闊なこともできない。  つまり己のこともまだまともに把握できていない以上、これまでの戦いのように一方的な試合運びにすることは困難だろう。その上で、全力の天道総司に匹敵か、場合によってはそれ以上かもしれない超強敵との戦いが目前に迫っているわけだ。志村のことだけに頭を巡らせていて良いわけがない。  とはいえ、病院にもしも利用価値のある参加者がいるのなら、それを見極めてから戦略を立てるのでも遅くはない――そう考えながら、乃木怜治はまるで病院の灯りに惹かれる虫のように歩を進めた。 ◆ 「隙を見せない人材、ね……」  乃木怜治に告げられた言葉を、海東大樹は口の中で転がしていた。  あるいはあの抜け目ない男は、海東もまた彼と同じように志村純一を警戒している人物だと思ったのかもしれない。実際、状況証拠から論理的に彼を疑うべきだったのだろう。  だが海東が純一を疑ったのはおそらく、乃木ほど論理的な理由ではない。  志村純一を疑ったのは、彼が海東純一――自身の兄とまったく同じ顔をしていたからに過ぎないのだ。  かつて、海東自身の世界で……正義の仮面ライダーとして振舞っておきながら、その実、世界征服を目論んでいた兄・海東純一。志村純一は、彼と同じ名前を持つだけでなく、顔も声もまったく同一の人物だった。  異なる世界に同一の人物が存在する――ネガの世界の光夏海や、BLACKとRXの世界の二人の南光太郎の存在を知っており、何よりもこの会場で五代雄介というクウガを知っていたことから、いざもう一人の仮面ライダーグレイブの姿を目にしても、そこまで混乱することはなかった。  ――とはいえ、やはり一度は戦いにもなった因縁ある兄と同じ顔の人物が目の前に現れて、平静でいられるはずもなかった。  そうしてつい彼の顔を見ている内に、一度名簿で彼の名を見た時考えたことを思い出す――  二人のクウガ、五代雄介と小野寺ユウスケの目的は同じ、『皆の笑顔を護ること』だった。二人は元の世界で警察と協力していたり、どちらも真の意味での御人好しだったり、他にも共通点は多かった。  それなら、二人のグレイブ――海東純一と志村純一も、似通っているのではないか?  正義の仮面ライダーと自らを偽り、その実欲望のために世界を支配しようとする悪人で……そのために殺し合いに乗っていても、何らおかしくはないのではないかと、疑った。  もっと言えば、園田真理を殺害したあの白い怪物――『剣の世界』の怪人だと思われるあの死神とも、ひょっとすれば何か関連があるのではないか――海東はそう思いもしたが、結局は証拠がないと首を振った。  そもそも、少年と青年の二人の野上良太郎――完全に同じ名前を持ちながら、まったくの別人である二人の電王がいるのだ。純一の言葉を信じるなら、青年の野上良太郎は極悪人。それなら、別世界の同じライダー、同じ名前の人物が似ているといった海東の推測はただの空論になる。  ――無論、嘘を吐く悪人ではないかという疑いのある、志村純一を信じるならば……だが。  結論の出ないことをいつまでも考えていても仕方がない。今は乃木達と共に病院に向かい、金居から地の石を盗む準備を進める方が重要だ。そう海東は迷走する思考を振り払い、自らの決めた旅の行先を再確認する。  お宝は護られなければならない。五代雄介に笑顔というお宝を取り戻させるため、そして『仲間』と言う自分自身の最高のお宝のために、海東大樹はその誇りに懸け、ライジングアルティメットにも立ち向かう決意を固めていた。  ――その戦いのための力として乾巧から齎されたケータッチだが、果たしてディケイドと違いディエンドの場合はカードが足りなくとも使用可能なのか、海東は考える。 (コーカサスはあるとして……足りないのはG4、リュウガ、オーガ、歌舞鬼、アーク……ディケイドとは違って電王の世界のライダーじゃなくて、Wの世界のスカルと言う仮面ライダー……そして……)  海東はちらりと、先を行く志村純一の姿を目に収めた。 「……グレイブ、か」  ――最終的に己の兄を信じたがために、彼と別世界の同一人物と思われる志村純一を疑うことを忌避したという自身の深層心理に、海東大樹は気づいていない。  二人の野上の違いについてあっさり信じたのも、志村純一にずっと視線を送っていたのも、疑いだけではなく、彼を信じたいという願いがその証拠を求めた結果だと言うことも、結局は悟らず。  海東大樹は仲間に続こうとして、後ろから迸った遠吠えを聞いた。  乃木怜治が残して行ったオートバジンを、乾巧は一人でコンテナから降ろしていた。  海東大樹の言った通り、オートバジンもファイズギアの一部だ。ファイズが真価を発揮するには、戦闘の際近くにあった方が良い。少なくともGトレーラー内に残すよりは扱い易いだろうと、一人で重たい車体と格闘していた。 「……やっと合流できた仲間が、おまえだったなんてな」  そう巧は、どこか愛おしそうにオートバジンの車体を撫でた。  オルフェノクの王との最終決戦で、オートバジンはファイズブラスターを届けて勝利に貢献し、その代償として王の攻撃で粉砕され、物言わぬ鉄の骸と化した。  その最後の戦いの時までファイズを支え続けてくれたオートバジンのことを、巧もただの道具とは思えず、気づけばその機械人形のことを仲間と呼んでいた。  木場や草加と同じように、死んだはずだった仲間が生き返らされてこんな殺し合いの場に放りこまれ、真理や海堂のように、あの戦いを生き残った大切な仲間まで、意味もなく命を奪われて行く……そんな状況を作り出した大ショッカーの所業に、改めて巧は怒りを燃やす。  そうして、胸に燈った熱い感情を再認識する。  天道や霧彦との誓いを。海堂や木場の願いを。  そして歪んでしまった草加が、本当に胸に抱いていただろう物を継いで。  乾巧は、最後の瞬間まで、仮面ライダーとして戦い抜く決意を、改めて固めていた。  志村やフィリップのような、志を同じくする仲間と共に…… (フィリップが、冴子の弟だったなんてな。……なら霧彦、おまえの義弟さんだな)  霧彦の妻を護ると言う約束を、巧は結局果たせなかった。  それならせめて、生き残った彼らの弟だけでも護り抜く。自然と右拳を握り込んでいた巧は、そこで違和感に気づいた。 (――何だ?)  指と掌の間に、無数の小さい粉が混ざったような異物感。掌を返して五指を開いた巧は、息を呑んで瞠目した。  そこにあったのは、忘れ去ろうとしていた忌まわしき事実。  彼の掌からは――灰が零れ落ちていたのだ。  まるでカイザギアを使った適正のない人間のように。  まるで仮面ライダーによって倒されたオルフェノクのように。  オルフェノクの命の終焉を告げる灰化の現象が、乾巧の身に再び起こっていた。  零れ落ちる灰の量は、かつて見た時よりも多く。掌だけでなく、肘へ、肩へと範囲が広がり、今すぐにもこの身体が、崩れ落ちてしまいそうなほどに灰化して行く。  ――そんな馬鹿な。  冗談だろ。  巧は目の前の光景を受け入れられずに、そんな否定の言葉を浮かべる。  死人の自分を生かすために、あの時天道を犠牲にしておいて。  生きてあいつの夢を継ぐって決めたら――今度は、寿命で死ねって言うのか。 「ふざけんなよ……っ!」  糞っ垂れた運命への憤怒のまま、右手を振り被った巧はGトレーラーのコンテナに叩きつける。  鈍い金属質の音が響き、巧はぶつけた自分の身体が崩れ落ちていないか恐る恐る視線を巡らせ、綺麗なまま残っている己の右腕を見た時には、心底からの安堵を覚えた。  だが先程の身の毛も立つような光景を、ただの幻覚なのだと巧は片づけることができなかった。  元より、オルフェノクという種は短命だ。その宿命を覆すはずだった王を他ならぬ巧達が葬ったことで、死人から蘇った超人類達は滅びを迎えることが確定した。  さらに巧は、最終決戦の寸前にスマートブレインに捕まり、オルフェノクの死について研究するための実験台として、セルブレイカーという薬品を投与され、残り少ない寿命を一層削られていた。  元々、いつこの身がただの灰となってもおかしくはなかったのだ。  それでも―― 「――何も、こんな時じゃなくても良いだろ……っ!?」  足元に散らばった、己が身から出た灰の山を目の当たりにして、巧は悲痛な声を上げる。  せめて殺し合いを止めて大ショッカーを倒し、天道達との約束を果たせた後なら、そのために自身の命を使えた後なら、何の未練もなく逝けただろうに――  どうしてそのためにこれから戦おうと言う時に、この命は燃え尽きようとしているのか。  今すぐ死ぬと言うわけではないだろう。まだ何度かファイズにもウルフオルフェノクにも変身できるだろう。だがそれは、絶対に大ショッカーを打倒するのに足りる回数ではないと直感できる。  天道達との約束を果たすために、総ての世界の総ての命を護ることも――霧彦の義弟を護り抜くことも、木場達の人とオルフェノクが共存するという理想を果たすことも――巧に残された命では、とても届かない。 「……何でだよ」  運命のあまりにも非情な仕打ちに、巧はその両膝を折り、灰の中に沈んだ。 「何でだあああああああああああああああああっ!」  何もかもを忘れて、乾巧は絶叫した。  それは狼の嘆きにも似た、夜に響く慟哭だった。 【1日目 夜中】 【F-4 病院前】 【共通事項】 ※病院に行って、友好的な参加者を探す。 ※金居と彼に操られた五代雄介を強く警戒。また乃木との待ち合わせ時間にやって来ると仮定して、金居から地の石を奪い五代を奪還するために戦う。そのための準備をする。 ※キング(名前は知らない)、ゴ・ガドル・バ、ン・ダグバ・ゼバ(名前は知らない)、相川始、アポロガイストを警戒。 ※できれば一条薫、津上翔一、城戸真司、三原修二、橘朔也、日高仁志、擬態天道、名護啓介、紅音也、門矢士、小野寺ユウスケ、左翔太郎と合流したい。 ※首輪解除のためにガイアメモリのある世界以外の技術を調べる。 ※草加雅人は死んだと思っています。 ※変身制限について、強化フォーム以外の制限を知りました。 ※クロックアップも制限が課されていることを知りました。 ※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。 ※園田真理を殺したのはアルビノジョーカーだと知りました。またバットショットが撮影した写真でアルビノジョーカーの姿を知りました。 【乾巧@仮面ライダー555】 【時間軸】原作終了後 【状態】疲労(中)、ダメージ(中)、深い悲しみと罪悪感、決意、ナスカ・ドーパントに30分変身不可、ウルフオルフェノクに30分分変身不可、仮面ライダーファイズに40分変身不可、自身の灰化開始に伴う激しい精神的ショック。 【装備】ファイズギア+ファイズショット+ファイズアクセル+オートバジン+ファイズエッジ@仮面ライダー555 【道具】支給品一式×3、首輪探知機、霧彦のスカーフ@仮面ライダーW 【思考・状況】 基本行動方針:打倒大ショッカー。世界を守る。 0:天道の遺志を継ぎ、今度こそ誰も死なせない。 1:天道達との約束を果たせないだろう自分への絶望。 2:園咲夫妻の仇を討つ。 3:仲間を探して協力を呼びかける。 4:霧彦のスカーフを洗濯する。 5:後でまた霧彦のいた場所に戻り、綺麗になった世界を見せたい。 6:橘朔也、日高仁志、小野寺ユウスケに伝言を伝える。 7:仲間達を失った事による悲しみ、罪悪感。それに負けない決意。 8:乃木怜治を敵視、秋山蓮に若干の警戒。 【備考】 ※天道の世界、音也の世界、霧彦の世界、志村の世界の大まかな情報を得ました。 ※参加者達の時間軸に差異が出る可能性に気付きました。 ※志村の血の匂いに気づいていますが、それはすべて村上たちのせいだと信じています。 ※オルフェノクの寿命による灰化現象が始まりました。巧の寿命がどの程度続くのかは後続の書き手さんにお任せします。 【フィリップ@仮面ライダーW】 【時間軸】原作第44話及び劇場版(A to Z)以降 【状態】健康、照井の死による悲しみ 【装備】なし 【道具】支給品一式×2、ファングメモリ@仮面ライダーW、ルナメモリ@仮面ライダーW、バットショット@仮面ライダーW、スパイダーショック+スパイダーメモリ@仮面ライダーW、ツッコミ用のスリッパ@仮面ライダーW、エクストリームメモリ@仮面ライダーW、ダブルドライバー+ガイアメモリ(サイクロン)@仮面ライダーW、首輪(北岡)、首輪の考案について纏めたファイル、工具箱@現実 、ガイアメモリ(タブー)+ガイアドライバー@仮面ライダーW、エターナルメモリ@仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 【思考・状況】 0:亜樹子が殺し合いに乗っているのなら何としてでも止める。 1:大ショッカーは信用しない。 2:友好的な人物と出会い、情報を集めたい。 3:真理を殺したのは白い化け物。 4:首輪の解除は、もっと情報と人数が揃ってから。 5:出来るなら亜樹子や蓮を信じたいが…… 6:乃木怜治への罪悪感と少しだけの信用。志村純一は信用できる。 【備考】 ※バットショットにアルビノジョーカーの鮮明な画像を保存しています。 ※今のところは亜樹子を信じています。 ※園咲冴子と天美あきらを殺したのは村上峡児と野上良太郎だと考えています。 ※ガイアメモリ(タブー)を使ってドーパントとして戦うつもりがあるのかどうかは後続の書き手さんにお任せします。 【海東大樹@仮面ライダーディケイド】 【時間軸】最終話終了後 【状態】健康 【装備】ディエンドライバー@仮面ライダーディケイド、ライダーカード(サイガ、コーカサス) 、ディエンド用ケータッチ@仮面ライダー電王トリロジー 【道具】支給品一式、ブラッディローズ@仮面ライダーキバ 【思考・状況】 0:お宝を守る。 1:これから病院に向かう。 2:殺し合いに乗った奴の邪魔をする。 3:知らない世界はまだあるようだ。 4:蓮、乃木、純一を警戒。 【備考】 ※クウガの世界が別にあることを知りました。 ※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。 ※志村純一について、自覚していませんが彼を信じたいと思っています。 ※五代の言う『笑顔』、ブラッディローズ、自身の『仲間』をお宝だと思っています。 ※ディエンド用ケータッチについては、今のディエンドの所有カードだけで使用可能なのかは後続の書き手さんにお任せします。 【秋山蓮@仮面ライダー龍騎】 【時間軸】第34話終了後 【状態】健康、甘いことを言う乾への苛立ち(無自覚)、クウガへの強い警戒 【装備】ナイトのデッキ+サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎 【道具】支給品一式 【思考・状況】 0:これから病院に向かう。 1:自分の世界のために他世界の人間を倒す。 2:まずはこの集団に潜む。 3:協力できるなら、同じ世界の人間(城戸)と協力したい。浅倉とは会いたくない。 4:協力者と決着をつけるのは元の世界に帰ってから。 5:もしも地の石を手に入れたら……? 6:志村純一は御人好し。 【備考】 ※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。 ※園咲冴子と天美あきらを殺したのは村上峡児と野上良太郎だと考えています。 【乃木怜司@仮面ライダーカブト】 【時間軸】第44話 エリアZ進撃直前 【状態】健康 【装備】パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト 【道具】支給品一式、木製ガイアメモリ(疾風、切札)@仮面ライダーW、参加者の解説付きルールブック@現実 【思考・状況】 0:他の参加者を利用し、金居を潰す。 1:大ショッカーを潰すために戦力を集める。使えない奴は、餌にする。 2:状況次第では、ZECTのマスクドライダー資格者も利用する。 3:最終的には大ショッカーの技術を奪い、自分の世界を支配する。 4:首輪を解除するため、フィリップを懐柔したい。 5:志村純一を警戒。まったく信用していないため、証拠を掴めばすぐに始末したい。 6:葦原涼と鳴海亜樹子の生死に関してはどうでもいい。 7:乾と秋山は使い捨ての駒。海東は面倒だが、今後も使えるか? 8:どこかで一度変身後の能力を見ておくべきだったか? 【備考】 ※カッシスワーム グラディウスの状態から参戦しました。 ※現在覚えている技は、ライダーキック(ガタック)、ライダースラッシュの二つです。 ※現時点では、解説付きルールブックを他人と共有する気はありません。 ※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。 ※村上と野上ではなく、志村があきらと冴子を殺したのではと疑っています。 ※もし乃木が地の石を手に入れた場合破壊するかどうかは後続の書き手さんにお任せします。 【志村純一@仮面ライダー剣MISSING ACE】 【時間軸】不明 【状態】軽い全身打撲、乃木と海東への苛立ち 【装備】グレイブバックル@仮面ライダー剣MISSING ACE、オルタナティブ・ゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎、ラウズカード(クラブのJ~K)@仮面ライダー剣 【道具】支給品一式×3(ただし必要な物のみ入れてます)、ZECT-GUN(分離中)@仮面ライダーカブト、ファンガイアスレイヤー@仮面ライダーキバ 、アドベントカード(SEAL)@仮面ライダー龍騎、G3の武器セット(GM-01スコーピオン、GG-02サラマンダー、GK-06ユニコーン)@仮面ライダーアギト 【思考・状況】 基本行動方針:自分が支配する世界を守る為、剣の世界を勝利へ導く。 0:この連中を利用し、金居から地の石を奪う。 1:バットショットに映ったアルビノジョーカーを見た参加者は皆殺しにする。 2:人前では仮面ライダーグレイブとしての善良な自分を演じる。 3:誰も見て居なければアルビノジョーカーとなって少しずつ参加者を間引いていく。 4:野上と村上の悪評を広め、いずれは二人を確実に潰したい。 5:フィリップを懐柔し、自身の首輪を外させたい。 6:首輪を外させたらすぐにフィリップを殺す。正体発覚などで自分の首輪を解除させるのが困難になっても最優先で殺害。 7:乃木と海東を警戒。こいつらも何とか潰したい。 8:ライジングアルティメットを支配し、首輪を解除したら殺し合いに積極的になるのもいいかもしれない。 【備考】 ※555の世界、カブトの世界、キバの世界の大まかな情報を得ました。 ※電王世界の大まかな情報を得ました。  ただし、野上良太郎の仲間や電王の具体的な戦闘スタイルは、意図的に伏せられています。 ※冴子から、ガイアメモリと『Wの世界』の人物に関する情報を得ました。  ただし、ガイアメモリの毒性に関しては伏せられており、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』と嘘を流されています。 ※放送を行ったキングがアンデッドである事に気付いているのかどうかは不明です。 ※封印のカードの効果に気づいていません。 ※オルタナティブ・ゼロのデッキは極力秘匿するつもりです。 【首輪の考案について纏めたファイルの内容】 ※首輪の内部構造、それに関する考案が書かれています。 ※首輪とこの殺し合いについて、以下の考案を立てました。 1:首輪には、Wの世界には無い未知の技術が使われている可能性がある。 2:無闇に解体しようとすれば、最悪その参加者の世界の住民が全滅させられるかもしれない。 3:解体自体は可能だが、それには異世界の知識も必要。 4:大ショッカーは参加者の生きる世界を、一瞬で滅ぼせるほどの兵器を持っている。 【全体備考】 ※ゼール軍団は志村を狙っていますが、封印のカードにより今は攻撃できません。 ※ゼール軍団が何が何匹死んだのかは後続の書き手さんにお任せします。 ※ゼール軍団の現在位置については後続の書き手さんにお任せします(蓮が気づくほど近くではありませんが、病院を目指しています)。 ※Gトレーラー内にはG4の充電装置があります。 ※G4は説明書には連続でおよそ15分使えるとありますが、実際どのくらいの間使えるのかは後続の書き手さんにお任せします。 ※G4を再度使用するのにどれくらい充電すればいいのかは後続の書き手さんにお任せします。 ※トライチェイサー2000A、及びG4システムはデイパック内ではなくGトレーラー内に置かれています。 ※F-4エリア病院前にGトレーラーとオートバジンが停車されています。 |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|投下順|102:[[G線上のアリア/ファイト・フォー・ジャスティス]]| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|時系列順|102:[[G線上のアリア/ファイト・フォー・ジャスティス]]| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|[[秋山蓮]]|105:[[やがて訪れる始まりへ]]| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]]|[[乾巧]]|105:[[やがて訪れる始まりへ]]| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|[[志村純一]]|105:[[やがて訪れる始まりへ]]| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]]|[[乃木怜司]]|105:[[やがて訪れる始まりへ]]| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]|[[海東大樹]]|105:[[やがて訪れる始まりへ]]| |101:[[Oの始まり/嗤う運命(中篇)]]]|[[フィリップ]]|105:[[やがて訪れる始まりへ]]| ----

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