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究極の目覚め(前編) ◆LuuKRM2PEg





『クウガの世界』には、二つの種族が存在していた。
普通の人間たるリントと、残虐な怪物の姿を持つ戦闘民族グロンギ。
邪悪なる種族達は、何の力を持たない人間を次々に殺す。
しかし、リントには守護者がいた。
希望の霊石を身につける、クウガと呼ばれる勇者。
仮面ライダークウガは、グロンギ達と戦った。
そして人々の笑顔を守り抜く。
だが、彼にも存在していた。
グロンギに対して抱いた、憎悪という名の黒き感情。
優しき思いを忘れて、それに身が溺れた時、凄まじき戦士となる。
戦うだけの生物兵器へと。
その記録を、古代リントは石碑に残した。
決して忘れてはいけない、忌まわしき伝説として。



――聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん――





「はあっ!」

何度拳を振るったか。
何度蹴りを繰り出したか。
何度攻撃を放ったか。
それは誰にも、分からない。
仮面ライダークウガは、先程から何度も殴りつけていた。
先程自分達の前で現れた、純白のグロンギを。
ン・ダグバ・ゼバという名を持つ、究極の闇を。

「おりゃあっ!」

そしてまた、クウガはハイキックを放つ。
彼の右足は凄まじい勢いで、ダグバの胸板に激突。
しかし、微塵にも揺れなかった。

「どうしたの、もう一人のクウガ?」

その直後、疑問の声が聞こえる。
どこにでも聞けるような、何てこともない言葉。
クウガは構わず、拳を放った。
だが、それは届かない。
同じように放たれた、ダグバの拳がクウガに叩き込まれたため。

「うわあぁっ!」

鈍い音が響く。
凄まじい衝撃によって、クウガの身体は吹き飛ばされた。
ダグバからすれば、蚊でも振り払うかのような動作。
しかし、究極の闇である彼が放ったその一撃は、規格外の威力を誇る。
故に、マイティフォームの姿であるクウガにとっては、あまりにも重い攻撃だった。
先程から何度も、このやり取りが繰り返されている。
クウガは必死に攻撃を繰り出すが、ダグバはそれを軽く回避。
そして反撃の一撃が放たれ、ダメージを負わせる。
もはやそれは戦いと呼べる物ではない、一方的な暴力だった。

「があっ!」

そしてまた、クウガの身体に剛拳が叩き込まれる。
ダグバの一撃によって、彼の意識が一瞬だけ闇に包まれた。
衝撃に伴って、足元が蹌踉めく。
しかし、クウガは何とかして立ち上がった。
身体が貫かれたような激痛が、至る所で感じる。
それでも、彼は耐えていた。

(こんな奴に……みんなの笑顔を奪わせたりなんかしない! ここで倒れたら、誰が笑顔を守るんだ!)

クウガは――否、小野寺ユウスケは自身にそう言い聞かせる。
こんな狂った未確認なんかに、誰かの笑顔を壊されて欲しくない。
この世界には大ショッカーによって、みんなが連れてこられた。
士、海東さん、夏海ちゃん。
だから自分が倒れたりしたら、仲間達の笑顔も犠牲にされる。
そんなのは、絶対に嫌だ。
もしそうなったら、死んでしまった姐さんに顔向け出来ない。
クウガの脳裏に浮かぶ、女性の顔。
元の世界にいた頃、幾度となく未熟な自分をサポートしてくれた八代藍。

(世界中のみんなが、笑顔でいられるために戦う……姐さんに、そう約束しただろ!)
「はあああぁぁぁぁぁぁぁっ!」

心と口。
二つから力強い言葉を発しながら、クウガは突貫する。
しかし今度は、一歩進むごとに大地が燃えていた。
クウガの腰に埋め込まれた希望の霊石、アマダムから電流が迸っている。
雷は、彼の右足に流れていた。
やがてクウガはダグバの目前にまで迫ると、勢いよく跳び上がる。
そのまま、封印エネルギーを宿らせた跳び蹴りを放った。

「うおおおぉぉぉりゃあぁぁぁぁぁっ!」

そしてクウガは咆吼を発しながら、渾身の力でマイティキックをダグバに叩き込む。
避ける暇も与えずに。
必殺の蹴りは容赦なく命中して、衝撃と共にダグバの体内へ封印エネルギーを流し込んだ。
マイティキックの反動を利用して、クウガは飛び上がった末に着地する。
しかし、ダグバは何事もなかったかのように、佇んでいた。
蹴りを打ち込まれた胸を、埃でも払うかのように撫でている。

「何っ……!?」
「もっと頑張ってよ。そして、僕を怖がらせてもっと僕を笑顔にしてよ」

クウガが驚愕する一方で、ダグバはあっさりと呟いた。
その声には、失望が込められている。
宿敵と同じ姿を持つ異世界の戦士。
期待はしたが、まるで答えられていない。
ある程度予想はしていたが、まさかこれほど弱いとは。

「はああぁぁぁっ!」

ダグバの失望を余所に、クウガは突撃した。
開いていた距離は一瞬で詰めて、拳を放つ。
一撃だけではなく、何度も放った。
二発、三発と。
時折手刀や蹴りも叩き込む。
しかし、相手は全く揺らがない。
故にダグバはそれを捌くどころか、避ける事すらしなかった。
これだけやっても、このクウガは蚊ほどの痛みしか与えてくれない。

「ふんっ!」

やがてダグバは苛立ちを覚え、拳を薙ぎ払う。
それによってクウガの身体は吹き飛び、背中から地面に倒れた。
痛みで動きが止まった彼の元に、ダグバは近づく。
そのまま、クウガの身体を踏みつけた。
一度だけはなく、繰り返して足を振り上げる。
そして、叩き付けた。

「ぐあっ!?」

何度目になるか分からない悲鳴が、仮面の下から漏れる。
数度にも渡る蹴りによって、意識が闇に沈みかけた。
それでもクウガは痛みに耐えて、身体を横に転がす。
するとダグバの踏みつけは、空振りに終わった。

「くっ…………!」

そしてクウガは蹌踉めきながらも、何とかして立ち上がる。
その様子は、如何にも満身創痍と呼べた。
あと一撃でも加えれば、すぐに崩れ落ちてしまうだろう。
これでは、面白くとも何ともない。
怖くなる事も、笑顔になる事も出来ない。
別にこのままクウガを潰しても良いかもしれないが、それではつまらない。

「…………ん?」

そんな中、ダグバの耳に音が聞こえる。
男の怒号と、銃声と、金属音と、爆発音。
いくつもの音に反応した彼は、そちらに振り向く。
そちらでは、自分達と同じように戦いが繰り広げられていた。
クウガの仲間二人と、突然現れた襲撃者達。
向こうはこちらとは違い、それなりに互角の戦いを繰り広げているようだ。
最もその力量は、クウガとほぼ同じだろうが。

(あれ、使えそうかな……?)

不意にダグバの中で、ある考えが芽生える。
それは、クウガを少しでも面白くさせる方法。
もっと怖くさせて、もっと笑顔になれるために。
かつて『ゴ』のグロンギの中に、クウガの怒りを大いに買った者がいた。
ゴ・ジャラジ・ダ。
奴はゲゲルの中で数多のリントを怯えさせた事で、クウガを怒らせたと聞いた。

(だったらこのクウガも、怒れば怖くなるのかな……?)

それは、純粋な好奇心。
子どもが自由研究で、未知の物を知ろうとするのと何ら変わりはない。
ダグバが抱いた新たな興味。
もしもあそこで戦っているリント達を潰せば、怖くなるのか。
ジャラジを殺したクウガのように、怒りで自分に立ち向かってくれるのか。
そう思ったダグバは、相手の方に振り向く。

「もう一人のクウガ、今から僕は『整理』をするよ」
「『整理』…………だと!? 何を言って――――」
「君が怖くなるのを、僕は楽しみにしてるからね」

クウガの疑問は、あっさりと遮られた。
それをしたダグバは背を向けて、勢いよく走り出す。
その先には響鬼やギャレン、そして知らない戦士達がいた。

「待てっ…………ぐっ!」

嫌な予感がしたクウガは、後を追おうとする。
しかしダグバによって与えられた度重なるダメージが、彼の動きを遮っていた。
本来なら変身を保っているのも、やっとの状態。
それでも彼は、身体に鞭を打ってダグバを追った。




太陽が地平線に沈みかけて、夕焼けの光が空を満たしている。
赤みが増した空には、微かな星が見えていた。
その下では、未だに戦いが続いている。
ある者は、鬼の力を活用して相手との距離を必死に詰めようとしていた。
ある者は、悪魔の力による銃で相手を打ち抜こうとしていた。
ある者は、恐怖を振り払いながら銃弾を放っていた。
ある者は、英雄の名を得るためにその剣で全てを切り裂こうとしていた。
四者様々の攻撃によって、住宅街の建物は次々と破壊されていく。
それだけでなく、標識や電柱柱も戦いの余波で砕かれていった。
人の気配が感じられないゴーストタウンは、もはや廃墟と呼ぶに相応しい。

「はあっ!」

そんな中、夕日に照らされた一本の剣が、空気を切り裂いた。
ドラグセイバーを握る漆黒の戦士、仮面ライダーリュウガは得物を振りかぶる。
対する仮面ライダーギャレンは、その手に持つ醒銃ギャレンラウザーを掲げ、受け止めた。
銃と剣が激突する事によって、火花と金属音が生じる。
目前にまで接近したギャレンとリュウガは、互いに睨み合った。
そして、互いに押し合って距離を取る。

(拙いな、こんな奴に時間を取られている場合じゃない……)

先程から戦いは、一進一退となっていた。
ギャレンが弾丸を放ったら、リュウガはそれを弾く。
リュウガの振るった剣を、ギャレンは避ける。
そして攻撃が数度体に当たる。
互いにその繰り返しで、決定打を踏み出せずにいた。
カードコンボを用いた必殺技を、使おうと思えば使える。
しかし、相手はまだ何か隠し球を持っている可能性も否定出来ない。
加えてクウガと響鬼も、現在戦闘状態に入っている。
まだ知らないリュウガの能力、そして二人の援護も考えると、無闇にカードを使えなかった。
ギャレンの中で、次第に焦りが生まれていく。
その最中。
突如として、リュウガの体が炎に包まれていった。

「何っ!?」
「うわああぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

あまりにも唐突な出来事に、ギャレンは驚愕する。
一方で、リュウガの仮面から凄まじい絶叫が響いていた。
それに伴うかのように、鎧を包む火炎は勢いを増していく。

「ぎいゃああああぁぁぁっ!」

リュウガの鎧に、熱が進入。
それに耐え切れなくなり、地面に倒れこむ。
耳にするのも苦痛となるような、東條の断末魔が続いた。
一方でギャレンは、後ろに気配を感じて振り向く。
見ると、変身した小野寺と戦っていたはずの、白い怪物がそこに立っていた。
圧倒的威圧感と恐怖を放つ存在、ン・ダグバ・ゼバはその腕をリュウガに向けている。

「お前はっ!?」
「…………おかしいな」

ダグバは独りごちた。
そんな様子を見て、ギャレンは推測する。
いきなり出てきたリュウガを包んだ炎は、こいつの仕業だ。
恐らく、射程範囲など関係ない回避不能の攻撃。
温度はどのくらいかは知らないが、当たったら致命傷は避けられない。

「くっ……やってくれたね!」

ギャレンがダグバに戦慄する一方で、リュウガはドラグセイバーを支えに立ち上がっていた。
そのまま剣を構えるも、足元はふらついている。
ダグバの放った超自然発火能力が、体力を奪っていたのだ。
それにも関わらずしてリュウガは、ドラグセイバーを振りかぶりながら走り出す。

「はあぁぁぁっ!」

刃は夕日に照らされて、煌きを放ちながら突き進んだ。
ダグバの皮膚に到達するまで、あと少し。
しかし、ドラグセイバーは届かなかった。

「何っ!?」
「…………」

刃先が辿り着こうとした瞬間、ダグバは右手を掲げる。
そのまま、何事もなかったかのように受け止めたのだ。
たった五本の指で。
目の前の光景を疑うも、リュウガは振りほどこうとする。
しかし、ドラグセイバーは微塵にもダグバの手から動かない。
まるで金縛りでもかけられたかのような圧力。
このままでは埒が明かないとリュウガは判断して、一旦手を離そうとした。
だが、そんな事が許されるわけがない。
ダグバは、零距離からリュウガの頬に拳を叩き込んだ。
一度だけではなく、数秒の間に十発近くも。

「ぐあっ!?」

悲鳴を漏らす黒き騎士の視界が、傾いていく。
重いパンチを受けて、リュウガは勢いよく地面に叩きつけられた。
その衝撃によって、限界を迎える。
リュウガの鎧が砕け散って、東條悟の生身を晒したのだ。
超自然発火能力と、ダグバの拳。
規格外の威力を誇っていた連続攻撃に加えて、ギャレンとの戦いでダメージを負っている。
故に、その変身は解除されてしまった。

「くっ……ま、まだだ…………!」

東條は地面を這い蹲りながらも、手を伸ばす。
遠くに落ちてしまった、リュウガのカードデッキを掴むために。
そんな東條に、ダグバは腕を向けていた。

「やめろっ!」

本能的にギャレンは、危機を察する。
こいつを動かしてはならない。
そう思いながら、ギャレンラウザーの引き金を引いた。
しかし、もう間に合わない。
ギャレンラウザーから弾丸が放たれるのと同時に、東條の身体が燃え上がった。

「ああああああ――――――――ッ!」

絶叫が発せられるが、すぐに声にならなくなる。
超自然発火能力による炎が、一瞬で東條の声を飲み込んでいた。
彼の身体は黒く焦げてしまい、鼻が曲がるような嫌な匂いが漂う。
一方でギャレンの放った銃弾は、無意味ながらもようやくダグバに命中。
それを合図とするかのように、東條悟の身体は呆気なく崩壊した。

「貴様あああぁぁぁぁぁぁっ!」

ギャレンは喉の奥から叫ぶ。
他者を虫螻のように殺したダグバに、怒りを覚えて。
いくら相手が光夏海の命を奪った危険人物でも、許す事は出来ない。
彼はギャレンラウザーをカードホルダーを、展開した。

『DROP』
『FIRE』
『GEMINI』

ダイヤの5、ドロップホエール。
ダイヤの6、ファイアフライ。
ダイヤの9、ジェミニゼブラ。
取り出した三枚のラウズカードを、ギャレンラウザーの側面に通す。
封印されたアンデッド達の力が、ギャレンの中に流れていった。

『BURNING DIVIDE』
「おおおぉぉぉぉぉぉっ!」

二つの声が重なる。
ギャレンラウザーと、持ち主である仮面ライダーギャレンの咆吼が。
彼は勢いよく跳躍する。
それによって、両足にファイアフライの炎が纏われた。
空中でギャレンは宙返りをする。
すると彼は、ジェミニゼブラの効果によって二人に分裂。

「ッ!?」
「ああああああぁぁぁぁぁっ!」

突如、数が増えたギャレンを見て、流石のダグバも驚愕する。
その僅かな瞬間が、致命的な隙となった。
二人のギャレンは爪先で、炎を纏ったダグバに必殺の蹴りを叩き込む。
バーニングディバイドと呼ばれる仮面ライダーギャレンの、コンボ技を。
人を殺された怒りの込められた蹴りは、相手の巨体を容赦なく吹き飛ばす。
反動を利用して、ギャレンは着地。
そのまま、敵に振り向いた。
すると仮面の下で、彼は大きく目を見開く。

「ふふっ、痛いよ…………リント」

たった今吹き飛ばした筈のダグバが、立っていたのだ。
しかも、まるで何事もなかったかのように。
恐らく声と態度からして、笑っていると思われる。

(馬鹿な……まともに当たったはず! それなのに、何故――――!?)
「でも、まだ怖くないな」

一瞬の戦慄が、仇となった。
立ちすくむギャレンを目がけて、ダグバは走る。
そのまま、拳を振るった。

「ぐ…………はっ!」

ダグバの一撃は、ギャレンの鳩尾に勢いよく叩き込まれる。
彼の肺から溜まった酸素が、無理矢理吐き出された。
衝撃によって、彼の身体はもんどり打って地面に倒れる。
蹲って咳き込むギャレンにダグバは、先程東條を焼き切ったように腕を向けた。
そのまま力を込めて、超自然発火能力を使おうとする。
その直後だった。
突如、右肩に衝撃と熱を感じる。
まるで、何かが命中して爆発したようだった。

「……ん?」

しかしダグバには、大したダメージにはなっていない。
それでも彼は、振り向いた。
ここより少し離れた、グロンギのような異形の存在を。
硬質感溢れる皮膚は青く、右手からは巨大なライフルが伸びていた。
恐らくあの銃で自分を射抜いたのだろう、とダグバは思う。

「第0号…………!」

『Wの世界』に存在する次世代ガイアメモリの産物、トリガー・ドーパントに対して。




時は、少しだけ遡る。
仮面ライダー響鬼は駆け抜けていた。
突然襲撃してきた、トリガー・ドーパントを倒すために。
魔化魍のような異形の怪物は、ライフル銃から弾丸を放ち続ける。
響鬼は左右に上手く飛び、時折跳躍しながらそれを避けていた。
避けた弾丸は、周りの建物を次々と破壊していく。
恐らく、一発でも当たればただでは済まない。
故に、力任せに突っ込む事は出来なかった。

(参ったな……これじゃあ全然近づけないな)

響鬼は心中で、溜息を吐く。
先程から何度も距離を詰めようとしても、相手はそれを許さなかった。
弾丸は音撃棒で弾く事も出来たが、追いつくような数ではない。
ここはどうすればいいか。
思案を巡らせていた、その時。

「ああああああ――――――――ッ!」

鼓膜を貫くような悲鳴が、辺りに響いた。
それに反応して、響鬼とトリガー・ドーパントは振り向く。
見ると、一人の青年が凄まじい炎に包まれていた。
彼は一瞬で、焼失してしまう。
その近くでは、ダグバとギャレンが立っていた。

「あれはまさか…………第0号!?」

トリガー・ドーパントは、驚愕の声を漏らす。
すぐ近くに立つ白い怪物に、見覚えがあったため。
かつて日本全国を恐怖のどん底にまで突き落とした、未確認生命体第0号。
その力で三万人もの人間を虐殺した、最凶最悪の生命体。
第0号を見つけた事で、トリガー・ドーパントは瞬時に視線を切り替えた。
奴はアギトとは比べ物にならないほどの、危険な存在。
ここで野放しにしては、数年前の悲劇がまた繰り返される。
そう思ったトリガー・ドーパントは、ダグバを目がけて銃弾を放った。

「第0号…………!」

向こうは別の戦士に注目していたため、難なく命中。
だが、全く揺らいでいなかった。
それでもトリガー・ドーパントはライフル銃を構えて、弾丸を放ち続ける。
しかし当たるものの、ダメージを受けているようには見えなかった。

(第0号…………? あいつの事、知ってるのか?)

一方で響鬼は、その光景に疑問を抱いている。
青い異形は、白い怪物を見た途端に攻撃を仕掛けた。
先程まで襲っていた、自分の事を無視して。
まさか、同じ世界に生きる存在なのか。
それも友好的ではなく、互いに敵対する関係。
『第0号』と呼ばれていたのは、こっちの世界で鬼をコードネームで呼んでいたような物か。

(いや、そんなことはどうでもいいか。 ここは、俺も手伝った方が良いな)

響鬼は音撃棒烈火を、両手で構え直す。
今は彼を援護する事を、考えるべき。
あそこでライフルを撃ってくれなかったら、橘がどうなっていたことか。
相手は自分を襲ってきたが、少なくとも悪い人ではないかもしれない。
そう思いながら響鬼も、地面を蹴って走り出した。

「たあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!」

そして、勢いよく跳び上がる。
ダグバはトリガー・ドーパントに意識を向けていた為、その接近に気づかなかった。
響鬼は両腕を頭上に掲げて、音撃棒を叩き込む。
一度打たれる度に、豪快で清らかな音が鳴り響いた。
するとダグバは、ほんの少しだけ後退る。
奇しくもその場所に、トリガー・ドーパントの弾丸が命中した為。
敵の動きが止まった隙に、響鬼は振り向いた。

「あんた、ここは一時休戦といこう?」
「一体何のつもりですか?」
「あいつやばいんだろ? だったら、手伝うよ」

その言葉に、トリガー・ドーパントは呆気にとられた表情を浮かべる。
しかし、それはほんの一瞬。

「…………ええ、いいでしょう」
「そっか、サンキュ!」

トリガー・ドーパントは、響鬼の提案に頷いた。
相手の反応を見て、心中で笑みを浮かべる。
この鬼は、あの津上翔一や氷川誠と同じような単純な性格だ。
憎むべきアギトと手を組むのは、正直抵抗がある。
しかし、相手はあの第0号。
この強い力を使っても、勝てるかどうかは分からない。
もっとも、負けるつもりはないが。

(それに、上手く行けばこのアギトを始末出来るかもしれません……精々、頑張ってください)

これこそが、真意。
第0号との戦いに乗じて、このアギトを撃てばいい。
戦闘の流れを利用すればその隙が出来る筈だ。
トリガー・ドーパントの毒に侵された北條透は、笑みを浮かべる。
しかし、それは異形の仮面に隠されていた為、誰も気づく事は出来なかった。




銃弾が暴風雨の如く飛び交い、辺りを無差別に破壊する。
戦いはより一層、激しさを増していた。
ギャレンとトリガー・ドーパントは、弾丸を放つ。
響鬼は音撃棒を力強く振るう。
しかし、ダグバはそれら全てを軽く避けていた。
むしろ逆に、反撃の一撃を放っている。
響鬼には拳を、ギャレンには手刀を、トリガー・ドーパントには蹴りを。
それぞれ正確に、重い攻撃を放っていた。

「ぐあっ!」

トリガー・ドーパントの口から、苦痛の声が発せられる。
また一度、ダグバの一撃が叩き込まれた為。
彼の身体は宙を漂った末、瓦礫の山に叩き付けられた。
鈍い痛みを感じるが、トリガー・ドーパントは起きあがる。
普段の身体ならば、とっくに崩壊していたかもしれない。
しかしガイアメモリという、未知の力を手に入れたからこそ生きていられた。
それでも、第0号との距離は一向に埋まらない。
未だに、天秤は相手に傾いていた。

(分かっていましたが、まさかこれほどとは…………!)

トリガー・ドーパントは、ダグバに戦慄する。
いくらライフル銃を撃っても、全く効いていない。
むしろ、逆に反撃を受ける始末。
これでは鬼のアギトを、戦いの隙を伺って始末するどころではなかった。
かといって、諦めては光夏海の無念を晴らす事など、出来ない。
そんな一瞬の迷いが、致命的な隙となった。

「ッ!」

いつの間にかダグバが、腕を向けている。
トリガー・ドーパントは気づくが、もう遅い。
このまま、奴の力によって火だるまにされる――――
そう思った、瞬間だった。
ダグバとトリガー・ドーパントの間に、響鬼が入り込む。
彼は腹部に装着された、三つ巴の紋章が刻まれた音撃鼓・火炎鼓を手に取り、白い身体に叩き付ける。
すると火炎鼓は一気に巨大化し、ダグバの動きは止まる。
その隙に響鬼は、全身に力を込めて音撃棒を振るった。

「ハアアアァァァァァァァッ!」
――ダンッ。

ダグバの身体が、衝撃によって揺れる。
清めの音を耳にしながら、響鬼は音撃棒を叩き続ける。

「音撃打!」
――ドン、ドン、ドドン、ドドン、ドドン。
――ドン、ドン、ドドン、ドドン、ドドン。

一心不乱に、両腕を力強く振り続けた。
本来ならば魔化魍を倒すために用いられる『響鬼の世界』の力、音撃。
それは、異世界の怪人であるグロンギにも、効き目があった。

「爆裂強打の型ああああぁぁぁぁぁぁっ!」
――ドドドン、ドドドン、ドドン、ドドン。
――ドドドン、ドドドン、ドドン、ドドン。

相手に反撃の暇を与えないよう、素早く振るう。
長きに渡る修行の末に、仮面ライダー響鬼が会得した音撃の一種。
火炎連打の型の派生技である、音撃打・爆裂強打の型。
一度振るわれる度、清めの音が強く響いた。
ダグバには、それを受けることしか出来ない。
誰もが、そう思っていた。
たった一人を除いて。

「ハアッ!」

やがて響鬼は、最後の一撃を打ち込む。
それは今まで放った中で、一番強い攻撃だった。
音撃打・爆裂強打の型による衝撃で、ダグバは吹き飛ばされる。
皮肉にもそれが、拘束が振り解かれる原因となった。
しかし、誰一人として気を抜いていない。
答えはあまりにも単純。
ダグバが、一瞬で起き上がったからだ。

「馬鹿な…………まだ、立ち上がれ―――」

ギャレンの言葉は、最後まで紡がれる事はない。
彼を目がけて、ダグバが腕を向けたため。
するとギャレンの身体に、先程東條を焼き尽くした紅蓮の炎が襲いかかった。

「ウワアアアアァァァァァァァ!?」

BOARDの生み出したライダーシステムは、ある程度の熱から装着者を守ることが出来る。
しかし、ダグバが放つ超自然発火能力の前では、そんなのは紙に等しい。
故に、灼熱はギャレンの鎧を通り抜けて、橘に襲い掛かった。
彼は叫ぶが、炎が止むことはない。
むしろそれを嘲笑うかのように、勢いが増していた。

「橘ぁっ――――!?」

響鬼はギャレンの元に、駆けつけようとする。
しかしその瞬間、彼の身体も炎に覆われた。
響鬼紅の力を発揮するのに使う強き炎ではない、万物を破壊する残虐な炎。
凄まじき熱量が、彼に襲い掛かる。
振り解こうと足掻くも、全く吹き飛ばない。
すると、響鬼とギャレンの立つ場所が、大爆発を起こす。
轟音と共に、彼らの身体が吹き飛ばされていった。
その衝撃によって、二人の変身は解除されてしまい、日高仁志と橘朔也の生身を晒してしまう。

「ふふっ…………」

惨めなリントの姿に、ダグバは嘲笑した。
いくら頑張って技を繰り出しても、自分には全くダメージを与えられていない現実。
わざと必殺技を受けてやったというのに。
しかも、鬼のような戦士に変身していた男は、何故か全裸だった。
笑われて、当然の光景。
だが、今はそんなことどうでもいい。
ダグバは残るトリガー・ドーパントにも、腕を向ける。
そのまま、超自然発火能力を放とうとした。

「はあああああああああぁぁぁぁっ!」

刹那。
この場にいる全員の鼓膜を刺激するような、咆吼が聞こえる。
すると、ダグバは見つけた。
トリガー・ドーパントを後ろから飛び越えて、右足を向けているクウガを。
灼熱を纏った蹴り、マイティキックはダグバの胸に叩き込まれた。
唐突な一撃を受けて、その身体は微かに蹌踉めく。
しかし、それだけ。
致命傷と呼ぶにはあまりにも遠い、ダメージだった。

「……なんだ、まだ怖くなってないの? クウガ」
「お前ッ…………!」

溜息を重ねたダグバの呟きを、クウガは聞いていない。
彼の関心は、別の方に向いていた。
ダグバと名乗った怪人の犠牲にされた、名も知らぬ青年。
そして、倒れてしまったヒビキと橘。
奴は自身の笑顔のために、たくさんの犠牲を出そうとしている。
そして自分が止まっていたせいで、こうなってしまった。

「こうまでしてあげたのに、何で怖くならないのかな? 早くしてよ」
「ふざけるなっ!」

二つの事実とダグバの身勝手な言葉に、クウガは怒鳴る。
そのまま、彼は殴りつけた。
しかし、ダグバはそれを呆気なく受け止める。
そこから反撃の一撃をクウガの頬に叩き込んだ。
衝撃によって、彼は後退る。
されどクウガは、瞬時に立て直した。

「はあっ!」

そしてまた、彼はダグバを殴る。
一度だけでなく、何度も。
その度に、拳に込める力が増していった。
憎しみという、負の感情によって。
クウガは拳を振るう度に、心の奥底から沸き上がっていた。
するとベルトに埋め込まれた、アマダムより電流が流れ出す。
されどダグバは、微塵にも揺るがない。
やがてクウガの脳裏に、ある光景が浮かび上がった。




――アークルが、警告を伝えている。


一切の光が差し込まない、究極の闇。
その中に佇むのは、凄まじき戦士。
世界全てに存在する万物を、一瞬で無にする力を持っていた。
辺りの闇と同化してしまう程の漆黒に染まった、瞳と肉体。
唯一、額から伸びた角だけが黄金に輝いていた。
凄まじき戦士は、腕を翳す。
すると、世界全てが一瞬の内に煉獄の炎に飲み込まれた。




憎悪のまま、クウガは拳を振るう。
敵の頬に当たるが、全く動じていない。
ダグバも、殴り返してくる。
あまりの重さに意識が落ちそうになるも、必死に堪えた。
クウガが殴る度、ダグバは耐える。
ダグバが殴る度、クウガは耐える。

(まさか、第4号までここにいるとは……!)

先程から繰り広げられる、殴り合い。
あまりにも凄惨な光景を、トリガー・ドーパントは見守っていた。
突如現れた、赤き戦士。
それは未確認生命体から人類を守り続けてきた、異形の存在。
未確認生命体第4号のコードネームを持つ戦士だった。
人々から英雄的扱いを受けていた第4号。
しかし、トリガー・ドーパントはその出現に喜ぶ事など出来なかった。
第4号の攻撃をいくら受けても、第0号がまるで揺れていないため。
あれだけの攻撃を受けても尚、五体満足。
だが、絶望している暇など無かった。
このまま静観していては、間違いなく皆殺しにされる。
第0号はそれほどまでの力を、誇っていた。
恐らく奴からすれば、自分達など蛆虫に等しい。
そう思いながら、トリガー・ドーパントはライフルを再び構えた。
少しでも、第0号にダメージを与えるため。
そして、瞬時に弾丸を放った。

「ん…………?」

ガイアメモリの力によって生み出された銃弾は、ダグバに着弾。
それに安心することはせずに、何発も放った。
凄まじい爆音と共に、火花が飛び散る。
しかし、それだけ。
ダグバを吹き飛ばすどころか、揺らがせることすらも出来なかった。
それでもトリガー・ドーパントは必死に力を込めて、ライフル弾を撃つ。
第0号を排除できるのを信じて。
だが、現実は無常。
いくら攻撃をしたところで、何も変わらなかった。

「そういえば、君もいたね」

ダグバはトリガー・ドーパントに気づいて、あっさりと呟く。
嵐のように襲い掛かる弾丸も、彼には蚊を刺す程度の痛みすら与えることも出来ない。
そんな弱者の存在価値など、ただ一つ。
自分が笑顔になるための、生贄に他ならない。
度重なる衝撃を受けながらも、ダグバは行動に移す。
ライフル銃を撃ち続ける愚者に、腕を向けた。
すると、何かが燃えるような音が響く。
それは超自然発火能力が発動したことの証。
一瞬の内に、トリガー・ドーパントの身体が灼熱に包まれていったのだ。

「ぐああああぁぁぁぁぁっ!?」
「お前っ!?」

炎に包まれた青い怪人を見て、クウガは仮面の下で目を見開く。
そのまま彼は、ダグバに向かって走った。

「やめろおおおおおぉぉぉぉぉっ!」

激情のまま、クウガは殴る。
白い頬に激突するが、蹌踉めきもしない。
ダグバも、放たれた炎も止まる事は無かった。
それでもクウガは止まらない、止まれない。
これ以上何も壊させないために、彼は拳を振るった。
その最中、バリバリと音が聞こえる。
クウガのベルトに埋め込まれたアマダムから、電流が迸っていた。
一度殴る度に、その量は徐々に増していく。

(これって…………?)

拳を受けるダグバは、それに気づいた。
アマダムから吹き出す雷。
その量に伴って、重みを増していく一撃。
やはりこのクウガも、怒りで力を上昇させていた。
今はそれほどでもないが、確実に威力が上がっている。

(あと一押しかな)

不意にダグバは、視線を別の所に移した。
超自然発火能力を受けて、変身が解けた男達の方を。
ライフル銃を持った青い異形はおらず、変わりに一人のリントが倒れていた。
何らかの道具を使ってあの姿になったのだろうが、別にどうでもいい。
ダグバは、襲いかかる拳を受け止める。
そのまま勢いよく、クウガの身体を投げ飛ばした。

「ぐっ!」

宿敵は無様に倒れる。
ダグバはそれを見届ける事はせず、腕を向けた。
すぐ近くで倒れている、リント達の方へと。

「くっ…………拙い!」

ようやく立ち上がった橘は、それに気づく。
ダグバが腕を向けている理由。
それは、自分達を殺そうとしている事だ。
あの炎で、焼かれる。
痛みは全く引いていないが、冗談ではない。
橘はギャレンバックルを、腰に据える。
そしてレバーを引いた。

「何ッ!?」

しかし、何も起こらない。
橘の顔から、焦りが生まれる。
これは参加者全員に括り付けられた、首輪の効果。
如何なる場合でも、一度変身を解除してしまえばその後、二時間変身不能となる。
よって橘は、ギャレンに変身する事が出来ない。
そんな彼を見たダグバは、侮蔑の笑みを浮かべる。
そして、腕に力を込めた。




トリガー・ドーパントの変身が解けた北條透は、見てしまう。
橘と呼ばれた男が、第0号に立ち向かおうとしているのを。
一方で第0号は、こちらに腕を向けている。
自分達を焼き切るために。
先程使ったガイアメモリは、戦いで粉々となってしまっている。
だから、北條は走った。

(このままでは…………!)

論理的な行動ではない。
合理的な判断に基づいていない。
普段とは違い、本能で動いていた。
体内に浸食したガイアメモリの毒によって、正常な思考力が奪われたからなのか。
それとも、警察官としての理念がそうさせたのか。
誰にも、北條自身にも分からない。
だけど彼は動く。
そのまま、呆然と立ちつくす橘を突き飛ばした。
第0号の炎から守るために。




「ああああああああぁぁぁぁぁぁっ!?」

北條の身体は一瞬で、火炎に覆われる。
皮膚は一瞬で黒焦げとなって、そこから体内に進入。
絶叫を発する彼の元に、橘と服を着たヒビキは駆けつけた。
すぐにペットボトルから水を流して、上着で必死に火を払おうとする。
しかし、それだけでは少し勢いが衰えるしかなかった。

「あ……あ…………」

人が焼かれていく光景を、クウガは呆然と見つめる。
間に合わなかった。
自分の力が足りなかったせいで、人が焼かれた。
助けようとしたのに、命が奪われた。
ダグバの手によって。
ふと、クウガは下手人の方に振り向く。
奴は笑っていた。
まるで、ゲームをクリアした子どものように。
それを見た瞬間、クウガの中にある思いが芽生えた。
その感情を胸にして、彼は駆ける。

「うわああああぁぁぁぁぁぁっ!」

どす黒い怒り、憎悪が渦巻いていた。
誰も守れなかった、自分自身への怒り。
他者をゴミ屑のように潰す、ダグバへの怒り。
全てが負の感情に塗り潰されていった。
それを乗せた一撃は、容赦なくダグバに突き刺さる。

「ッ!?」

その重さは、今までより遙かに重い。
予想外の衝撃で、ダグバはほんの少しだけ退いてしまう。
直後、アマダムから更に電流が迸った。
それだけでなく今度は、膨大なる闇も渦巻いていく。

「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

赤き仮面より、咆吼が響いた。
感情の高ぶりを乗せて、稲妻は全身に走り出す。
頭部に、身体に、四肢に、角に。
その影響によって、クウガの全身が形を変えていき、黒く染まる。





――アークルが、警告を伝えている。


脳裏に浮かぶ光景。
この世に存在するあらゆる闇を、遙かに凌駕する究極の闇。
数多の命を、一瞬で塵にする黒き戦士。
究極の白と対極に位置する魔神。
古代リントの碑文に残された、一節。
心優しき戦士、クウガの理性が闇に飲み込まれし時、起こる伝説。
凄まじき戦士の力を得られる代償に、戦うだけの生物兵器となってしまう運命を強いられる。


されど、彼は力を望んだ。
目の前の怪物は、誰かの笑顔を奪おうとしている。
自分では、まだ奴を倒せない。
力が欲しい。
例えこの身がどうなろうとも、力を手に入れたい。
このままでは、倒す事が出来ない。
目の前の悪魔を倒すためなら、外道にでもなってみせる。
闇に飲み込まれようとも構わない。
後悔なんて、あるわけない。
だから、究極の力を貸してくれ!
神秘の霊石、アマダムよ!


そうして、小野寺ユウスケは大きく叫んだ――



060:不屈の魂は、この胸に 投下順 061:究極の目覚め(後編)
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