愚者のF/野外劇 ◆7pf62HiyTE
【5:42】
2人はサイドバッシャーで男の追跡を続ける。
タワーを出た時には随分と小さく見える程遠くに見えたがバイクならば十分追いつく事は可能だ。
迅速に男に接触し危険人物ならば無力化し早々に始のいるタワーに戻らなければならない。
(それにしてもなんだこの嫌な感じは……)
その最中、翔太郎は男を見た時に感じた不可思議な感触を思い返していた。
心の奥底に震えを感じる様な、出来うるならば避けたい様な、そういう嫌な感触だ。
いや、それ以前に翔太郎はこの感触に覚えがある様な気がしていた。
だが、確証には至らない。感じたとはいえそれは僅かなものでしかないからだ。
が、それが何であれ男を放置するわけにはいかない。いち早く追いつこうと――
その時、ほんの一瞬男が此方を振り向いてきた。そして向き直った後男は走り出す。
「左、あの野郎逃げるぞ!」
「わかってる!」
逃がすつもりはない、スロットルを上げて加速する。相手が走り逃げようとしてもバイクの加速には遠く及ばない。
追いつく事はそう難しくはない。
そして、男が足を止めるのを確認し翔太郎達もすぐさま男の横に周りサイドバッシャーを止めた。
その場所は丁度川の傍、想像以上にタワーより離れてしまった様だ。
何はともあれ2人はサイドバッシャーから降り男――2人は名前を知らないが浅倉と対峙する。
浅倉は2人を見ても不敵に笑みを浮かべるだけだ。
緊張が奔る中――音也が最初に口を開く、
「面倒な話をするつもりはない、爆弾のスイッチを渡してもらおうか?」
「おい紅!?」
もしそれでいきなりスイッチをちらつかせて来たらどうするつもりだと言いたげな表情を翔太郎が見せる。
無論、音也もそれぐらいの事は考えている。奴が下手に動いた時はデッキの契約モンスターを川から召喚し奇襲を仕掛ける算段だった。
だが、
「爆弾? 何の事だ?」
「爆弾を知らない……」
浅倉は爆弾の事を知らない様だった。
「それより、お前達も仮面ライダーなんだろう? だったら戦え」
そう言って白いカードデッキを取り出す。ある程度予想出来ていたがこれで確信した。
この男は殺し合いに乗っているのだと。
「仮面ライダーだったら戦う……どういう意味だ?」
だが、翔太郎は男の口にした言葉が気に掛かりそう問いかける。
目の前の男は無差別に襲うというよりは仮面ライダーと優先して戦おうとしている様に見えたからだ。
「仮面ライダー同士は戦うものじゃないのか?」
翔太郎の問いに対し浅倉は当然の様に仮面ライダーは互いに戦うものだと言い放った。
が、翔太郎にとってそれは容認出来るものではない。
自分達にとって仮面ライダーは風都の人々を守る戦士である自分達に対し風都の人々が自然と呼んだ呼称の事だ。
言うなれば風都を守る象徴とも言える存在なのだ。
翔太郎から見れば他の世界の仮面ライダーもそれぞれの世界と人々を守る存在であるべきだと考えている。
木場の世界ではそうではないらしいから必ずしも当てはまるわけではない事は一応理解はしているし、
先に出会った黒い仮面ライダーやNEVERとの戦いの際に現れたエターナルの様な悪の仮面ライダーの存在も知っている。
だが、あくまでも仮面ライダーは人々を守る存在でなければならない。それを汚す存在を許すわけにはいかない。
「違う……仮面ライダーは人々を守る心そのものだ……人々を泣かせる様な奴が仮面ライダーであるわけがねぇ……その名を汚す奴は俺が許さねぇ!」
メモリを取り出しつつ浅倉に言い放つ。
――Joker!!――
「お前も変なメモリを持っていたのか?」
「そうだ、その声漸く思い出した。お前、あの蛇の仮面ライダーか?」
メモリに反応を示す浅倉の声から、音也は最初の戦いで遭遇した蛇の仮面ライダーに変身した男だという事に気が付いた。
「そういやお前……すぐに寝た奴か」
「人聞きの悪い事を言うな。ちょっと油断しただけだ……それはそうと乾達に聞いたがアギなんとかやらアンなんとかやら口走る妙なメモリを持った男を追ってったらしいじゃないか?」
音也は浅倉にそう問いかける。
「どういう事だ、紅?」
翔太郎は音也の言おうとした事がわからず音也に聞き返す。
「ああ、言わなかったか? 確かテラとかいうメモリを使った男だったな。そいつを追っていったらしい」
「テラ……テラーだと!? そういう事か……」
翔太郎は音也達がテラーメモリを支給された男の攻撃を受けた事に気付いた。
テラーの能力は強い恐怖を植え付けるというもの、その直撃を受けたのであれば音也がすぐに気絶をしても不思議ではない。
同時に目の前の男が発する威圧感の正体にも気が付いた。それはテラーが有する『恐怖』の力の事に間違いない。
以上の事から1つの仮説が導き出される。恐らく浅倉はテラーメモリを支給された男を追跡し――
「まさかあんた……」
「ああ、奴は俺が倒した。で、そいつの持っていたメモリは……喰った、意外と美味かったぜ」
倒されたという事自体は予想通りだ。だがその後の返答は翔太郎達に取って想像を絶するものであった。
「なっ……ガイアメモリを喰いやがったのか!?」
「なるほど、その力を取り込んだって所か」
「いや、そんな話聞いた事ねぇよ……ていうかそれが出来るとしたら厄介じゃねぇか……」
仮にテラーメモリを普通に挿入したのではなく、直接喰う事で取り込み力を得たとするならば面倒な事になる。
人間の姿のままでドーパントの力を使えるという事になり、同時にメモリそのものがすでに存在しない以上ブレイクする事も不可能という事になる。
更にドーパントの姿に変身出来るならば本来の持ち主であった園咲琉兵衛に匹敵する脅威になる事は容易に推測出来る。
「どちらにしてもやるしかないようだな」
と、音也もカードデッキを構える。自身の持つイクサの力を使わないのは後々の為に温存する為である。
「そのデッキは……面白い、やるか」
三者はそれぞれメモリとデッキを構える。2つのデッキが近くの川に映る事により音也と浅倉にVバックルが装着され、翔太郎もロストドライバーを装着しメモリを挿入しメモリに印されし『J』を展開する。
「「「変身!!!」」」
ほぼ同時に2人はデッキをバックルに挿入し、翔太郎はドライバーを展開する。
それにより音也と浅倉にそれぞれエイ、白鳥を模した鎧が装着され、仮面ライダーライア、及びファムへの変身を完了し、
――Joker!!――
メモリから漆黒の粒子が展開され翔太郎の躰へと集っていく。その末に翔太郎は漆黒の躰と赤の複眼を持つ仮面ライダージョーカーへの変身を完了した。
「ハァッ!」
最初に動いたのはジョーカー、すぐさま純白の戦士であるファムへと迫り拳による攻撃を仕掛けようとする。
だがその前にファムは背中のマントから無数の白い羽根を展開する。それにより視界を阻まれたジョーカーの攻撃が一瞬遅れる。
そして攻撃は空振り、白き羽根だけが舞い上がった。
「後ろだ」
と、ジョーカーのすぐ背後にファムが回り込み召喚機羽召剣ブランバイザーで刺そうと迫っていた。
「くっ!」
しかし何とかファムの動きに気付いたジョーカーはその腕でブランバイザーを弾く。
――SWING VENT――
が、その僅かな隙を突きファムがジョーカーを蹴り飛ばした。
「がぁっ!」
更に追い打ちをかけようとするファムだったが横から何かが飛んでくる。
「俺を忘れるな?」
と、2人が戦っている間にライアがエイ型の召喚機飛召盾エビルバイザーに1枚のカードを挿入し契約モンスターエビルダイバーの尻尾を模した電磁鞭エビルウィップを出現させファムに仕掛けてきた。
ファムは何とか攻撃を回避する。
「そういやそうだったな」
「それよりその鎧、どう見ても女物だな」
そんな中、ライアがファムの姿について口を挟む。その指摘通りファムの姿は女性型である。少なくても男性が身に着けるものではない。
「蛇のライダーに変身しないのはどういう事だ? いや、もう変身して今は使えないって所か?」
「さぁな」
そう言いつつファムは1枚のカードをブランバイザーに挿入し
――SWORD VENT――
薙刀ウイングスラッシャーを出現させ構える。
「まぁそんな事はどうだって良い。お前……そのカードデッキを持っていた女をどうした?」
「紅、なんで女だと……」
体勢を整え直しつつそう口を挟むジョーカーだが、
「この鎧の中身がむさいオッサンだったら気持ち悪いだけだろう。それに美しい鎧の中身は美しい女性と相場が決まっている」
「言いたい事はわかるけどよ……」
「で、どうなんだ?」
「倒したに決まっているだろう」
ライアの問いを平然と応えるファムに対し、ライアは淡々と1枚のカードをエビルバイザーに挿入する。
――COPY VENT――
電子音声と共にファムの持つウイングスラッシャーをコピーして出現させその手に構える。
「その女の為にも負けるわけにはいかないな」
「お前、あの女の何だ?」
「俺は全ての女の味方だ」
そう言ってウイングスラッシャーでファムに仕掛けるが、ファムも自身のウイングスラッシャーで応戦する。
「俺を忘れるんじゃねぇ!」
その背後にジョーカーが飛び込んでくる。ファムはブランバイザーで貫く事で迎撃しようとする。
しかし、ジョーカーは貫かれる前に躰をひねる事でそれを回避しそのまま回し蹴りを仕掛ける。
同時にライアもエビルウィップをしならせつつファムへと飛ばす。
その二段攻撃を――
無数の白き羽根を展開し回避した。同時にウィップはジョーカーの足に絡みつき。
「ぐっ!」
「悪いな左」
その隙を逃さぬ様にファムの攻撃が迫る。
だが2人はファムの攻撃を回避し逆にファムに仕掛けようとする。
それでもファムは2人の攻撃を回避し同じように2人に仕掛けていく。
3者は共に歴戦をくぐり抜けた戦士だ。
使い慣れないあるいはスペック的に低いライダーであっても積み上げた経験の高さが不足分を十分に補っている。
2対1という状況に加え、既に度重なる激闘で疲弊しているファムに変身している浅倉にとっては圧倒的に不利な状況かも知れない。
が、浅倉の取り込んだテラーの力がほんの僅かだが2人の精神に影響を与えていた。
正体を把握出来ている以上、根本的に影響を及ぼすという事はない。
しかし僅かに刻まれた恐怖心が攻撃をほんの一瞬遅らせている。
浅倉にとっては一瞬だけで十分だ。白い羽根を展開し目眩ましが出来れば回避は出来る。
故に状況を一言で纏めるならば一進一退と言えよう。
そして戦いが進む毎に疲労が蓄積されるのは当然の理だ。
「はぁ……くっ、こいつ強ぇ……コイツを倒すには……」
目の前のファムは出し惜しみ出来る相手ではない。マキシマムドライブで一気に決めるべきだろう。
だが問題は折角発動したマキシマムドライブを回避される可能性だ。回避された場合は一転して危機に陥る。
その最中、ライアが1枚のカードを装填しようとしていた。そのカードはファイナルベントハイドベノンを発動させる為のカードだ。
「させるかよ」
ファムがウイングスラッシャーでエビルバイザーに強い一撃を叩き込む。その衝撃は強く左腕を痺れさせる程だ。
「ちぃっ!」
しかしすぐさまライアの持つウイングスラッシャーで反撃をかける。
だが、衝撃により攻撃がワンテンポ遅れている。故にファムは難なく自身の持つウイングスラッシャーの返す動きでライアの持つウイングスラッシャーを弾き飛ばした。
「紅!」
だが、その僅かな間にライアは川のある後方へと後退しつつ持ち替えたエビルウィップを放ちファムの持つウイングスラッシャーを絡め取る。
「脇が甘い!」
全力でエビルウィップを引っ張りファムのバランスを僅かに崩す。
「! 今なら……」
ジョーカーはメモリをマキシマムスロットに挿入し直しボタンを押す、
――Joker!! Maximum Drive!!――
「ライダーキック」
高く飛び上がり漆黒の光を纏った飛び蹴りをファムへと仕掛けようとする。
「ぐっ……!」
一方のファムもそれに気付き白き羽根を大量に展開し視界を阻む。
だが、エビルウィップで絡め取られている状況ならばそう移動は出来ない筈、故にジョーカーはこのまま押し切ろうとした。
そして――
白き羽根が舞い降りる中、ジョーカーは確かな手ごたえを感じてた。
「やったか……」
そう思い視線をファムの方に向けるがそこにファムはなく、
「なっ……」
白鳥を模した盾ウイングシールドが置かれていた。
「盾だと……まさか……」
そして周囲を見回し見つけた――
ファムのブランバイザーによって腹部のVバックルを貫かれているライアの姿を――
その瞬間、何が起こっていたのだろうか? 今一度客観的に振り返ろうではないか。
迫るジョーカーの攻撃を回避すべくファムは無数の羽根を展開する。
だが、それは目眩ましには使えても回避に直接役立つわけではない。
故に羽根はあくまでも次の行動の為の布石でしかない。
その直後ファムは敢えてウイングスラッシャーを投げ捨てライアからの拘束から抜け出した。
そのまま1枚のカードをブランバイザーに装填、そのカードは――
――GUARD VENT――
ウイングシールドを出現させるガードベント、それを使いライダーキックを防ぐのか?
いや、ウイングシールドの装甲をもってしてもライダーキックの直撃を受ければ只では済まない。
故に――ファムはウイングシールドをジョーカー目掛けて投げ飛ばした。
羽根により視界が阻んでいたジョーカーはそのままウイングシールドにライダーキックを命中させる。
無論、このままではそのままの勢いでファムに命中する事だろう。
しかし若干だが遅れが生じる。故にその僅かな間に今いる位置からある物の所に向かう。
それは先程弾き飛ばしたライアのコピーしたウイングスラッシャー、それを拾い上げ今度はライアの方に投げ込む。
羽根によって視界が遮られているとはいえ、素直に当たるライアではない。
エビルバイザーでその攻撃を防ぐ。
だが、それこそがフェイントであった。この瞬間、ライアに大きな隙が生じる。
その隙を見逃す事無く――
ブランバイザーでVバックルに装填されているデッキを貫いたのだ。
「ぐっ……」
攻撃そのものはデッキを破壊したに過ぎない。故にダメージそのものは致命的なものではない。
だが、デッキを破壊された事でその力を失い、音也を纏うライアの鎧は消失した。
「まずい!」
ジョーカーが叫ぶ、しかしファムは攻撃の手を緩めず更なる追撃を懸けようとする。
「……思い通りにいくと思うなよ」
だが、音也はすぐ後ろに飛び攻撃を回避する。
が、背後には川がある。故に音也はそのまま川へと落ちていった。
「紅!!」
「まず1人か……」
ファムはすぐさまジョーカーに向き直る。
「くっ……このままじゃ紅が……」
川の流れは思ったよりも速く音也の消耗具合を考えればこのまま流され溺れ死ぬ可能性も否定出来ない。
戦いの中で大分距離を開けられた事もありサイドバッシャーを回収する余裕も無い。
それ以前にこのままファムが見逃すわけもない。
どうすればいいのか思案していたが――
その瞬間、川からエイが飛び出してきた。ライアの契約モンスターだったエビルダイバーだ。
エビルダイバーはそのままファムを襲撃しようとする。一方のファムはブランバイザーでエビルダイバーの攻撃を軽くいなす。
「あのモンスター……俺達を助けて……?」
エビルダイバーにとってファムに変身している浅倉は宿敵である。
本来のライアである手塚海之と浅倉が因縁深い相手だからだ。
そしてその因縁はデッキの契約が切れても消失するわけではない。
故にエビルダイバーは自らの意思で敵へと向かっていく。
「いや、そんな事はどうでもいい……待ってろ紅!」
その事情をジョーカーは知る事はない。だがエビルダイバーがファムに仕掛けてくれたお陰でチャンスが出来た。
ジョーカーは迷わず川に飛び込み音也を助けに向かった。
その間にもエビルダイバーはファムに執拗な攻撃を仕掛けていく。
ファムはそれを何とか凌いでいくが蓄積された疲労やダメージのお陰で動きは若干鈍い。
そして遂に限界が訪れブランバイザーを落としてしまう。
これはチャンスだと全力で体当たりを仕掛けようとする。
それに対しファムは――何を思ったか別のカードデッキを構える。
そしてそこから1枚のカードを取り出した。
「もう一度俺の物にしてやる……お前をな」
――CONTRACT――
それは王蛇のデッキにあるベノスネイカー以外のモンスターと契約する為のカードだ。
元々度重なる戦いの中で王蛇はエビルダイバーとメタルゲラスと契約をしていた。
しかしこの地ではそのモンスターを失っており、その代わりとして契約のカードが入っていた。
そして、奇しくもエビルダイバーを掌中に収める機会が訪れたというわけだ。
無論、全てを計算していたわけではない。だがライアのデッキを見た瞬間、あわよくば程度には考えていた。
契約のカードから放たれし光――
体当たりしようとしていたエビルダイバーはそれを回避出来ずそのまま吸い込まれる様に――
かくして契約のカードはエビルダイバーのカードへと変化した。
そして変身を解除し元の浅倉の姿に戻る。
度重なる激闘のせいかダメージと疲労は無視出来ないレベルまで蓄積していた。
戦えというならまだ戦うが、正直暫く何処かで休息を取りたい所だ。
そんな中、置き去りにされたサイドバッシャーを見つける。幸か不幸か移動手段が手に入った事に浅倉は笑みを浮かべる。
「あばよ仮面ライダー。こいつは貰っていくぜ」
そう言って、サイドバッシャーに乗り込み何処かへと走り去っていった。
かくして1つの野外劇(ページェント)はこれで幕を閉じる。
それでもこの祭典(Festival)はまだ終わらない。
舞台で踊り続ける愚か者達がいる限り――
そして、次なる幕は既に何処かで上がっているのかも知れない――
【D-4 平原】
【浅倉威@仮面ライダー龍騎】
【時間軸】劇場版 死亡後
【状態】疲労(極大)、ダメージ(大)、興奮状態、テラー・ドーパントに35分変身不可、仮面ライダー王蛇に1時間10分変身不可、仮面ライダーインペラー、ヘラクスに1時間20分変身不可、仮面ライダーファムに2時間変身不可
【装備】カードデッキ(王蛇)@仮面ライダー龍騎、ライダーブレス(ヘラクス)@劇場版仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE、カードデッキ(ファム)@仮面ライダー龍騎、鉄パイプ@現実、ランスバックル@劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE、サイドバッシャー@仮面ライダー555
【道具】支給品一式×3、サバイブ「烈火」@仮面ライダー龍騎、大ショッカー製の拡声器@現実
【思考・状況】
0:移動し少し休息を取り、その後次の獲物を探す。
1:イライラを晴らすべく仮面ライダーと戦う。
2:特に黒い龍騎(リュウガ)は自分で倒す。
3:殴るか殴られるかしてないと落ち着かない、故に誰でも良いから戦いたい。
【備考】
※テラーメモリを美味しく食べた事により、テラー・ドーパントに変身出来るようになりました。またそれによる疲労はありません。
※ヘラクスゼクターに認められました。
※ブランウイングは再召喚するのにあと1時間10分必要です。またエビルダイバーを再召喚するのにあと2時間必要です。
※エビルダイバーが王蛇と契約しました。王蛇のデッキにはまだ契約のカードが存在します。
【5:54】
流れの速い川を何とか泳ぎジョーカーは音也を捕まえる事が出来た。
「紅、大丈夫か!?」
「ああ、何とかな……」
音也の意識がハッキリしている事から命に別状は無い様だ。
「よし、後は向こう岸に……」
そう思った瞬間、ジョーカーから漆黒の粒子がパージされ元の翔太郎の姿に戻った。
「なっ!? どういう事だ!?」
変身が解除された事により急激に力を失い一気に流されていく。
「ああ、確か10分ぐらいしか変身出来ないらしい」
「って、そういう大事な事は先に言え!」
川の勢いのまま流されていき、何時しかD-4に掛かる橋の下を通過していく。
「おい左、何か向こう岸に渡れる道具無いのか?」
「んな都合の良い物あるわけ……」
そんな中、突如翔太郎のデイパックから銀色のカブトムシ型の何かが飛び出してきた。
「何だ? 天道の知り合いか何かか?」
「いや……こいつは……」
それは翔太郎自身に支給されたカブトムシ型昆虫コアハイパーゼクターである。
説明書きを見る限り、その世界のマスクドライダーに更なる力を与えるものらしい。
その最中、ハイパーゼクターは何処かへと飛び去ろうとしていた。
「って、アイツ何処かにいっちまうぞ?」
「おい、何処行くんだ!?」
ハイパーゼクターは応えない。
近くに自身に相応しい者の存在を感じたのかも知れないし別の思惑もあるかも知れない。
その真相はハイパーゼクターだけが知る事だろう。
程なく、ハイパーゼクターは遙か上空へと飛び去っていった。
「って、このままじゃ海まで流されちまう!」
「おい左、あんまり抱きつくな。俺にそっちの趣味はない」
「俺だってねぇよ!」
川の流れは強く気が付けばE-3に入っていた。振り向くとタワーが段々と小さくなっていく。
「くっ……亜樹子……フィリップ……無事でいてくれよ……」
――川の流れに逆らう事が出来ず俺と紅は流されていく。紅を助ける為とはいえ、結果的に亜樹子達を見捨てる事になってしまった。
仮面ライダーに変身出来ない俺は亜樹子達の無事を祈る事しか出来なかった……そして、非情な現実を突き付ける放送が流れる瞬間は刻一刻と迫っていた――
【E-3 川】
【左翔太郎@仮面ライダーW】
【時間軸】本編終了後
【状態】ダメージ(小)、疲労(中)、悲しみと罪悪感、それ以上の決意、仮面ライダージョーカーに2時間変身不可
【装備】ロストドライバー&ジョーカーメモリ@仮面ライダーW
【道具】支給品一式×2(翔太郎、木場)、翔太郎の不明支給品(0~1)、木場の不明支給品(0~2) 、ゼクトバックル(パンチホッパー)@仮面ライダーカブト、首輪(木場)
【思考・状況】
0:何とか岸に上がり、東京タワーに戻る。出来れば音也と情報交換をしたい。
1:仮面ライダーとして、世界の破壊を止める。
2:出来れば相川始と協力したい。
3:カリス(名前を知らない)、浅倉(名前を知らない)を絶対に倒す。
4:フィリップ達と合流し、木場のような仲間を集める。
5:『ファイズの世界』の住民に、木場の死を伝える。(ただし、村上は警戒)
6:ミュージアムの幹部達を警戒。
7:もしも始が殺し合いに乗っているのなら、全力で止める。
【備考】
※木場のいた世界の仮面ライダー(ファイズ)は悪だと認識しています。
※555の世界について、木場の主観による詳細を知りました。
※オルフェノクはドーパントに近いものだと思っています(人類が直接変貌したものだと思っていない)。
※ミュージアムの幹部達は、ネクロオーバーとなって蘇ったと推測しています。
※また、大ショッカーと財団Xに何らかの繋がりがあると考えています。
※ホッパーゼクターにはまだ認められていません。
※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。
【紅音也@仮面ライダーキバ】
【時間軸】第46話終了後
【状態】ダメージ(小)、疲労(大)、仮面ライダーライアに2時間変身不可
【装備】イクサナックル(プロトタイプ)@仮面ライダーキバ
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考・状況】
0:何とか岸に上がり、東京タワーに戻る。
1:最後まで生き残り、元の世界に帰還する
2:女性を見たらとりあえず口説く。冴子辺り探してみる。
3:乃木怜治、村上峡児、キングを警戒。間宮麗奈については会ってから判断。
4:もう一人の自分に嫌悪
【備考】
※変身制限について天道から聞いています。
※天道の世界、巧の世界、霧彦の世界の大まかな情報を得ました。
※参加者達の時間軸に差異が出る可能性に気付きました。
※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。
【全体の備考】
※カードデッキ(ライア)@仮面ライダー龍騎が破壊されました。契約モンスターのエビルダイバーは王蛇と契約済です。
※ハイパーゼクター@仮面ライダーカブトが何処かに向かいました。何処へ向かうかは後続の書き手さんにお任せします。
最終更新:2011年09月20日 08:50