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落ちた偶像 ~kuuga vs χ~ ◆7pf62HiyTE




 海東達が向かってから数分後の事、突然、五代が何かを感じ周囲を見回す。

「どうした?」
「銃声……」
「俺には聞こえなかったが」

 五代の耳に飛び込んできた小さな銃声、だが草加と蓮には聞こえていない様だった。
 だが、もし遠くに狙撃手が潜んでいるのであれば迅速に対処しなければそのまま撃たれてしまう。
 今の一発でおおよその場所は推測出来る。ならば――

「俺が撃った人を探します。草加さんは秋山さんをお願いします」

 草加に蓮を任せ狙撃者を探しに向かった。
 2人に聞こえなかったという事は大分離れた所から狙撃してきたのだろう。
 自分にだけ聞こえたのはクウガになった事で変身せずとも身体が強化されているから、
 体内にあるアマダムの力により変身していない状態でも五代の肉体は大幅に強化されている。治癒能力が強化されているのもその為だ。
 クウガに変身している時よりは遙かに劣るものの身体能力や感知能力もまた強化されているという事だ。
 何にせよ対処出来るのは唯一聞こえた自分だけ、狙撃手を確保すべく五代は走る――

 その一方、蓮は草加から少し距離を取る。

「何のつもりかな?」
「五代の言う通りならいつ攻撃が来てもおかしくないからな」
「だったら何故俺から離れるのかな? 変身出来ない君は只の的じゃないのかな?」
「悪いが盾になるつもりはない」

 蓮は草加に対しそう言い切る。

「盾……冗談にしては笑えないな」
「『近くにいたお前が悪い』と言われたくもないんでな」

 蓮の態度は明らかに草加を警戒していた。

「良くないな、そういう態度は」
「馬鹿正直に信じて泣きを見るよりはマシだ」
「そんな態度ばかりだと友達が出来なくなる」
「欲しいとも思わん」

 先程も感じたが明らかに巧と同じタイプの人間だ、草加はそう思った。

「ところで……本当に俺の荷物は他に無かったのか?」
「……どういう意味かな?」
「いや、その中に大事なものがあったんでな」
「……知らないな。例え持っていても君には渡せない、理由は言わなくても解るだろう」
「もっともだ」

 奴の警戒心、そして五代達のいないタイミングで聞き返した事から自分がデッキとメモリを持っていると疑っているのだろう。
 その言動から見て奴が自分を警戒・敵視している事は確実だ。
 丸腰ではあるから今の所は放置しても構わないが、後々水面下で五代達と結託されると面倒だ。
 ならば連中が結託しない様に仕掛けてやれば良い。そう考え、

「とはいえ、持っていそうな奴に心当たりはあるけど」
「海東か?」
「ああ、彼は色々と隠し事をしている。もしかしたらあの戦いに乗じて君の大事な物を盗んでいった可能性もあるだろう」
「ほぅ」
「ただ気を付けた方が良い、フィリップ君と五代君は彼を信用している。更に言えば奴は口が上手い、今糾弾した所で君が窮地に陥るだけだ」

 そう言って、自身に向けられた疑いを海東に向けさせる様にし向ける。
 これで矛先が海東に向けば、蓮が五代達と組む可能性は低くなり、色々と動きやすくなる。
 無論、万が一蓮が自分がこう言ったからだとバラしたところで、今の話そのものには何の嘘もない為、自身が受けるダメージは殆ど無い。
 むしろ集団内で疑心暗鬼にかられる状況を作り出すという意味では都合が良い。

「なるほど、海東か。奴には気を付けておこう」
「ああ、彼は何処か自分の力を楽しんでいる節がある」

 これで蓮が下手を打って孤立してくれるのであれば万々歳、草加はそう考えて内心で笑みを浮かべる。

「……そう言って自分に対する疑いを逸らせるのが狙いか?」
「何?」

 蓮の反応に対し驚いた様な表情を見せる。

「お前に言われるまでもなく海東についても気を払うつもりだ。だが、それでお前を信用して良いかは全く別の話だ」

 そう返され動揺する草加である。

「わざわざそう言う所を見ると俺達を互いに潰し合わせて漁夫の利を得るのが狙いか?」
「……れ」
「お前、もしかして優勝を狙っているんじゃないか?」
「黙れ!」

 草加は今までの態度を一変させ声を荒げて言った。

「人を見透かした様な事を言うな……お前に何が……」
「わかりたいとは思わん」

 だが、蓮はあくまでも冷静に返す。

「……言っておくが君の話を信じて貰えるとは思わない方が良い」

 草加はそう言って蓮に釘を刺す。実際、蓮自身が完全に信用されていない以上、話した所で五分五分といった所だろう。
 それどころか、草加にはまだ真理を失った事情があるが故に同情される部分がある。
 それ故に蓮の方が不利だと言えよう。

「証拠もないからな……何よりお前は口が上手すぎる」

 蓮としても今の段階で草加を糾弾するつもりはない。草加を放置して良いとは思わないが決め手がない限りは手を出せないだろう。
 二者の間に不穏な空気が流れる――そして、

「……五代君か?」

 いつの間にか五代が戻ってきていた。だが、五代は物静かな様子で口を開こうとしない。

「撃った奴はどうした……ん……?」

 五代の様子が何かおかしい。そして五代は微かに口を開け、

「……加さん……まさん……逃げ……!」


 五代の腹部にはアークルが浮かび上がっている。


「「!!」」


 そしてアークルから禍々しき紫の波動が放たれ、五代の肉体が変化しクウガと成る――


 が、それは何時もの赤い戦士のものではなく――


 全身に刺々しく突起物を出した漆黒の肉体と金の装甲を身に纏い――


 二本である筈の角は四本となりそれらは他者を威嚇するかの如く高く伸び――


 本来ならば赤であるはずの大きな瞳すらも深い闇に沈んだ黒に染まっていた――


「なに……!?」
「おい五代、どういう事だ?」

 前に見た時とは全く違う姿に驚きを隠せない草加、間合いを取りつつ五代に呼びかける蓮、


 そんな2人を余所にクウガは右手に禍々しい紫色の波動を纏い――


 そのまま2人へと放った。その強烈なパワーにより2人はあっさりと吹き飛ばされる。


「ぐっ……何のつもりだ五代!」


 草加は痛みを堪え何とか立ち上がろうとする。少し後方では蓮も立ち上がりつつ距離を取ろうとする。


「盾にも出来ないか……使えないな……」


 そんな2人に構うことなくクウガがゆっくりと近付いていく。


「血迷ったか五代雄介! 良いだろう……」


 草加はすぐさまカイザのベルトを取り出し装着する。そして携帯電話型ツールカイザフォンを構え『9・1・3』の順に番号を押した後『ENTER』ボタンを押す。


 ――Standing By――


「変身」


 そう言いながら閉じたカイザフォンをベルトにセット、


 ――Complete――


 電子音声と共にベルトから黄色のフォトンストリームが展開され草加の肉体を覆い1つの装甲と成し、
 躰と頭部に『Χ』を刻んだ戦士カイザへの変身を完了した。


 そしてすぐさまクウガへと迫り胸部を殴りつける。
 一発入った事を確認した後、更に何発も殴りつける。

「ハァッ!」

 更に回し蹴りを入れる。カイザの波状攻撃は全てクウガに命中していた。
 一見するとカイザの方が押している様に見える。だが、


「(なんだ……この感じ……)」


 カイザはある種の違和感を覚えていた。それでもその違和感を振り払うが如く渾身の力を込めてクウガを殴り――


「なっ……」


 カイザの拳はクウガの左手によって完全に止められていた。そして、


「がばっ……」


 腹部に衝撃が奔る。クウガの拳がカイザの腹部にねじ込む様に打ち込まれていたのだ。その衝撃は非情に強くそのまま吹っ飛ばされ地面に強く叩き付けられた。


「ぐっ……」


 全身から悲鳴が聞こえるかの様に激痛を感じる。奴の攻撃を受けたのはたったの2度でしかない筈なのに既に限界を迎えたかの様だ。


 立ち上がろうとするカイザであったがクウガが立ち上がる前に仕掛けるべく近付いていく。


「(立ち上がるよりも奴の方が早いか……ならば)」


 すぐさまカイザはデジカメ型ツールカイザショットにカイザフォンに装填されていたミッションメモリーを挿入しパンチングユニットに変形させ右手に装備。
 そしてそのままカイザフォンの『ENTER』キーを押し、


 ――Exceed Charge――


 ベルトからフォトンストリームを流れるフォトンブラッドを通じエネルギーがカイザショットに装填される。


 そしてクウガが眼前まで迫った段階でカイザショットのミッションメモリーが光り、そのままクウガの下腹部を殴りつけた。
 その衝撃は非常に強く同時にフォトンブラッドのエネルギーも一斉に流れ込む。
 その証明かクウガに『Χ』の紋章が浮かび上がる。
 これで決まったか? カイザは一瞬そう思ったものの、


 次の瞬間には自身の躰が大空を舞っていた。


「がはっ……」


 何が起こったのだろうか?
 その瞬間、クウガはカイザを高く蹴り上げ、そのまま何回も殴りつけたのだ。それこそ一瞬の間で何発も。そして最後に紫の波動で吹き飛ばしたというわけだ。

 地面に叩き付けられながらも何とか立ち上がろうとする。
 しかし状況は悪い。このままではみすみす殺されるだけだろう。そうなれば真理を蘇らせる事も不可能だ。
 だがどうすれば良い? そもそもの話こちらの攻撃が通っているのだろうか?
 カイザショットを使った必殺技とも言うべきグランインパクトの直撃を受けても大きなダメージを受けた様には見えない。
 ダメージが通っていなければ戦いようがない。

「(いや……まだ手はある……)」

 ならばそれを越える攻撃を注ぎ込めば良い。そう思い『Χ』を模した武器カイザブレイガンに手を掛けようとしたが、


「!! カイザブレイガンが……」


 10数メートル離れた場所にブレイガンが落ちていた。どうやら先の攻撃で吹っ飛ばされた際に落としてしまった様だ。
 状況的には最悪――いや、先の攻撃でベルトそのものが外れて変身解除されなかっただけまだマシか。


「こうなったら……」


 と、カイザフォンを取り出しミッションメモリーを装填、そして銃形態に変形させ『1・0・6・ENTER』の順に押し、


 ――Burst Mode――


 とレーザー光線フォンブラスターを連続で発射しクウガを牽制する。
 放たれた3発の光線の内1発は命中したものの残り2発はかわされる。
 しかしすかさず動きながら次の3発を発射、クウガは今度は的確に全て回避していく。
 そして3発、また3発と発射し弾切れ音が響く。その後『2・7・9・ENTER』と押し、


 ――Charge――



 その電子音声と共にブラスターに弾が再装填される。そして今度は『1・0・3・ENTER』、


 ――Single Mode――


 単発ながらも命中精度の高いレーザーを発射、直撃こそしなかったが僅かに躰の表面をかする。
 そうしてクウガがレーザーへの対処に追われている間にカイザはブレイガンの所に到達しそれを拾い上げ、コッキングレバーを引きそのまま戻す。


 ――Burst Mode――


 そのままクウガにブレイガンを連続して発射する事で足を止めさせる。その隙にミッションメモリーをブレイガンにセットし、


 ――Ready――


 ブレイガンから刀身を展開しブレイドモードに変形、そのまま『Enter』を押し、


 ――Exceed Charge――


 電子音声と共に先程同様フォトンブラッドを通じエネルギーがブレイガンの刀身に流れていく、


 その間にコッキングレバーを引いた後に引き金を引きエネルギーネットを着弾させクウガの動きを封じる。そしてエネルギーがブレイガンの刀身に注ぎ込まれた事で発光し、


「終わりだ」


 そのままブレイガンを構え、黄色に輝くΧの光と共にクウガへと迫る――


 直撃させれば今度こそ仕留める事が出来る。


 園田真理を蘇らせる――


 その歪でありながらも純粋な願いを以てカイザ――草加雅人は挑む――


  ◆


「なるほどね……」
「海東大樹、五代雄介に何が起こったのかわかったのか?」

 蓮を通じて知らされた五代の暴走。フィリップは信じ難い表情をする一方、海東は何が起こったのかを概ね把握していた様だった。

「まぁね。細かい説明は後回しにするがクウガの暴走は彼の意思によるものじゃない」
「だろうな、奴も逃げろと口にしていたからな」
「一体彼に何が……」
「正直な所、雅人じゃあのクウガに勝つのは難しい。無事であれば良いけどね」

 確かに信用出来ない相手とはいえこのまま死んで良いという事にはならない。故に無事を祈りたい所ではある。
 その2人を余所に蓮はある物を取り出す。


 ――Eternal!!――


 それから響いた音声を聞いてフィリップが驚いた表情を見せる。


「それはエターナルのメモリ……何故君が?」


 かつて風都全体を震撼させたテロリスト不死身の傭兵集団NEVER、そのリーダーである大道克己が使ったT2ガイアメモリエターナル。
 それとロストドライバーを用いて変身した仮面ライダーエターナルはWの最強形態である筈のサイクロンジョーカーエクストリームを遙かに凌駕した。
 勝利を願う風都の人々の祈りの風を受けて更なる進化をすることが出来なければ勝てなかったであろうフィリップの知る限りの最強最悪の戦士だ。
 何故そのメモリが蓮の手元にあるのだろうか?

「元々これは俺に支給されたものだ。もっともロストドライバーだったか、そいつが無いから無用の長物だったがな」
「待ってくれ、君の支給品は僕達も確認している。その時には無かっ……まさか……」

 あの時、海東と五代がファンガイアと戦い、フィリップは蓮を保護、そして草加が近くにあった荷物を回収した。
 その後草加から首輪を受け取り園咲邸で解析を行い、荷物に関しても皆で確認し応急手当ての際に武器や変身道具を隠し持っていない事も確認した。
 この一連の中で他の皆に悟られることなくメモリを確保出来る者など1人しかいない。

「草加雅人……まさか彼が……」
「やられたね。お宝の確保という僕のお株を奪うとはね」


   ◆


 カイザとクウガの戦いを蓮は遠目に見ていた。
 状況から見てカイザの方が圧倒的に不利、敗北は時間の問題だろう。
 デッキが無い為変身出来ない今の状態では介入する気など全く無い。
 この場は早々にフィリップ達の所に向かい事のあらましを説明すべきだろう。
 そう考え蓮はこの場から立ち去ろうとしたが。

「ん……?」

 と、少し離れた場所自身が持っていた筈のデッキを見つけた。

「さっきの攻撃で落としたのか……やはり草加が持っていたか」

 早々にデッキを拾い上げる。これで変身能力を取り戻した事になるが介入するかどうかまでは考えていなかった。
 戦う事自体に異論は無いものの、デッキを盗んだ草加を助けてやる義理などない。
 それ以前に今のクウガと戦った所で勝てるかどうかは不明瞭。それ故、やはりフィリップ達の所に向かうべきだろう。
 そう思ったもののすぐ傍にエターナルのメモリを見つけそれも拾い上げる。

「エターナル……やはりコイツも……流石にディスカリバーはな……待てよ」

 ここである事に気が付く。
 草加が自分の武器を確保した事については危険人物の武器を取り上げる事自体は常套手段故にそれ自体は問題ない。
 だが、問題はそこではない。ロストドライバーを持っている草加が水面下でエターナルメモリを確保していた事が問題なのだ。

 先の情報交換の際、草加がロストドライバーを持っている事が判明した。
 フィリップの説明によれば連動するメモリが無ければ作動しないらしい。
 そして、現状の5人の手持ちに連動するメモリが無い為、現状では無用の長物となる。
 それ故に草加はフィリップに負担を掛けない様な態度を見せ自身の手元に置いた。

 だが、蓮はそれに連動するメモリの存在を知っていた。
 それは自身に支給されたエターナルメモリの事だ。エターナルのメモリがあるならばロストドライバーを使う事が可能だ。

 ここで草加が蓮の持っていたエターナルを確保しそれをフィリップ達に伏せていた事が問題になる。
 何故エターナルの力を使える事を仲間達にまで伏せる必要がある?
 しかもエターナルはフィリップの世界の物らしい、フィリップに持たせた方が色々都合が良い筈だ。
 単純に自分の手元に置くとしても『戦いは自分に任せろ』と言えば済む話だ、伏せておいて良いわけがない。

 つまり――草加はフィリップ達を出し抜こうとしている、そして最終的には――

 その結論を導き出した蓮は戦いに巻き込まれない様戦場を後にした――


  ◆


「……どうしてメモリが支給されていた事を黙っていたんだ?」
「本当に持っていなかったら無駄に手の内を明かすだけだからな。下手を打つつもりはない」
「わからなくはないね」
「全員で口裏を合わせていた可能性もあったがその口振りでは知らなかった様だな、草加がメモリを確保していた事をな」
「草加雅人……やはり君は……」

 フィリップがそう零す。
 草加が水面下で自分達を出し抜き優勝を目論んでいる頃が判明した以上、彼に対しても何らかの対策を取る必要がある。
 下手をすればこのまま大ショッカーの狙い通り事を運ばれる可能性もあるだろう。

「それで蓮、君はこれからどうするつもりだ?」
「そうだな……詳しい話でも聞かせて貰おうか。どうやらあのクウガの事も知っている様だしな」

 蓮の目的自体は自分の世界の優勝だ。
 だが、その為にはどのみちあのクウガを倒す必要がある。しかし今の自分の力ではそれは不可能に近い。サバイブの力で強化したとしてもだ。
 それ以前にサバイブのカード自体デッキを確認した所見当たらなかった。
 草加が未だ隠し持っている可能性も考えたが、自分で使うならばデッキに入れて保管した方が色々都合がよい。
 故に最初からデッキに入っていなかったと考える方が自然だ。
 何にせよ、サバイブのない現状では無駄死にするだけだ。ならば現状はこのまま海東達と共闘した方が良いと判断した。

「それ自体は構わない――ただ」

 海東達としても情報交換する事自体は吝かではない。だが、

「もう放送の時間だ――」

 既に時刻は放送まで数十秒というタイミングに迫っていた――


【1日目 夕方】
【D-6 道路】

【フィリップ@仮面ライダーW】
【時間軸】原作第44話及び劇場版(A to Z)以降
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式×2、ファングメモリ@仮面ライダーW、バットショット@仮面ライダーW、スパイダーショック+スパイダーメモリ@仮面ライダーW、ツッコミ用のスリッパ@仮面ライダーW、
エクストリームメモリ@仮面ライダーW、ダブルドライバー+ガイアメモリ(サイクロン)@仮面ライダーW、首輪(北岡)、首輪の考案について纏めたファイル、工具箱@現実
【思考・状況】
0:放送を聞き情報交換、その後は警察署経由して病院に向かう? あるいは……
1:大ショッカーは信用しない。
2:友好的な人物と出会い、情報を集めたい。
3:草加雅人は信用しない方が良い。
4:真理を殺したのは白い化け物。
5:首輪の解除は、もっと情報と人数が揃ってから。
【備考】
※バットショットにアルビノジョーカーの鮮明な画像を保存しています。
※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。

【海東大樹@仮面ライダーディケイド】
【時間軸】最終話終了後
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】ディエンドライバー@仮面ライダーディケイド、ライダーカード(サイガ、コーカサス)
【道具】支給品一式、不明支給品1~2(確認済み)
【思考・状況】
0:お宝を守る。
1:放送を聞き情報交換、その後は警察署経由して病院に向かう? あるいは……
2:殺し合いに乗った奴の邪魔をする。
3:フィリップ、秋山蓮と共に行動。
4:五代雄介の知り合いと合流。
5:知らない世界はまだあるようだ。
6:志村純一……
7:蓮、草加を警戒。五代に対しては……。
【備考】
※クウガの世界が別にあることを知りました。
※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。

【秋山蓮@仮面ライダー龍騎】
【時間軸】第34話終了後
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎
【道具】支給品一式、エターナルメモリ@仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
【思考・状況】
0:放送を聞き情報交換、その後は警察署経由して病院に向かう? あるいは……
1:自分の世界のために他世界の人間を倒す。
2:まずはこの集団に潜む。
3:協力できるなら、同じ世界の人間と協力したい。
4:同じ世界の人間を捜す(城戸優先)。浅倉とは会いたくない。
5:協力者と決着をつけるのは元の世界に帰ってから。
6:草加、クウガを警戒。
【備考】
※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。

【首輪の考案について纏めたファイルの内容】
※首輪の内部構造、それに関する考案が書かれています。
※首輪とこの殺し合いについて、以下の考案を立てました。
1:首輪には、自分の世界には無い未知の技術が使われている可能性がある。
2:無闇に解体しようとすれば、最悪自分の世界の住民が全滅される。
3:解体自体は可能だが、それには異世界の知識も必要。
4:大ショッカーは参加者の生きる世界を、一瞬で滅ぼせるほどの兵器を持っている。


「成る程、流石だなライジングアルティメットの力は」

 眼鏡の青年がそう口にした。名簿上では金居という名前ではあるがその正体はギラファノコギリクワガタの祖ギラファアンデッドである。
 その手には地の石、そして先の戦いで奪取したカイザブレイガンとカイザショットが握られている。
 そして金居のすぐ傍では五代が倒れている。

「だがここまで自分に都合良く事が運ぶと後が怖いな――」


  ◆


 乃木怜治、及び葦原涼と情報交換をしていた時、遠目にある物が飛んでいるのが見えていた。
 その正体は亜樹子が東京タワーから翔太郎、フィリップ、照井竜の元へと飛ばしたエクストリームメモリだ。
 金居はその正体を知らない。だが、それを見た事が金居の行く先を決める切欠となった。

 情報交換を終え乃木と別れた後、何処へ向かうか決め倦ねていた。ホテルに向かう気もこのまま留まる気も起きなかったのだ。
 そんな時ふと先程見えた物体の事を思い出した。アレが何かしらの意図で飛んでいるものならばその行く先には何かがあるかも知れない。
 無論徒労に終わるかもしれないが元々アテの無い話だ。行ってみる価値はあるだろう。
 地図を確認した所D-8にある屋敷に向かったと推測出来る。故に目的地をそこに定め足早に移動を始めた。
 病院での乃木との待ち合わせは22時、それを踏まえるならば出来るだけ急いだ方が良い。

 そうしてD-6を横断する最中、2人の男性が急いで移動するのが見えた。2人の視線の方を見ると雷鳴が轟いているのが確認出来た。
 東京タワー近辺で誰かが戦っているのを知り助けに向かおうとしているのは容易に推測出来る。
 東京タワーの戦いに関わる気が無い以上、2人と接触する気はない。故に金居は2人に構う事無く足を進めた。

 そしてさらに足を進め3人の男性が話ながら移動するのが見えた。やはりタワーに向かっているのだろう。ならば接触しても仕方ないと考えたが――

『そういえば五代、あの戦いでダメージを受けた割には俺や海東よりも調子良さそうじゃないか?』
『ああ、だって俺クウガだから』

 そんな会話が耳に飛び込んできた。

「クウガだと……」

 金居の手元にはクウガをライジングアルティメットに強化した上で支配する力を持つ地の石と呼ばれる物がある。
 その為、機会さえあればクウガを探したいとは思ってはいた。
 まさかこの早いタイミングでクウガに遭遇出来るとは、そう思いつつ早速地の石を試してみようかと考えた。
 とはいえ、普通に接触して使わせて貰えるとも思えない。何しろ下手をすれば3人を相手取る必要が出る。負けるつもりは無いものの少々手間だろう。

「クウガ1人ならば不意打ちで出来るだろうが……さて、どうしたものか」

 思案を続ける――そして、ある1つの妙案を思いつき実行に移したのだ。

 先程立ち聞きした限りクウガは通常の人間よりも身体能力や五感が強化されているらしい。
 金居はそこに着目した。
 まず出来うる限り距離を取りデザートイーグルを発砲する。狙いは何処でも構わない。要するに人間には聞こえにくい程の狙撃音が発生すれば良いのだ。
 普通の人間には聞き取り難くとも五感が鋭いならば聞き取れる。そう、クウガだけに聞こえる様に狙撃の音を出すという事だ。
 他の人間で対処出来ない以上クウガだけが動かざるを得ない。そうしてクウガだけを自分の所へ向かわせる様にし向ける。そして――


「この辺りだと……」

 音の大きさと聞こえてきた方角から狙撃地点を割り出し五代は辿り着いた。
 だがその場所は草原、隠れる様な場所など無い。
 そんな中、五代は俯せに倒れている人を見つけた。

「あの、大丈夫ですか?」


 五代は何者かに襲われたのかと思い声を掛けるが――


 倒れていた男はその手を翻す――


 地の石を持った手を――


 そして地の石から放たれる禍々しい波動がそのまま五代に直撃し注ぎ込まれる。


「な……これは……!」


 波動が全身を駆けめぐる――


 アマダムが反応しているのか脳裏に強烈なヴィジョンが過ぎる――いや、刻み込まれると言った方が良い――


 それは以前見た『凄まじき戦士』の姿――


 いや、それよりもずっと禍々しい凶悪なる存在――


 太陽を葬り去る闇よりももっと強大な――


 駄目だ、その姿には成ってはいけない――


 そう強く思おうとも禍々しき波動は五代の躰を侵し続ける――


 そして、波動が収まった時、その肉体は五代の支配下を離れた――


「これで良いのか?」


 と、倒れていた男こと金居が立ち上がる。
 単身のこのこやって来た所を不意打ちの様に波動をぶつける。単純な方法だが思いの他上手く行った。
 なお、途中で気付かれる、他の2人が妨害に遭う可能性もあったが、その時は全力で撤退し別の方法を考えるつもりだった。
 真面目な話、上手く行けば良い程度の軽い気持ちで行ったものだ。失敗した所でクウガに固着するつもりはない。
 が、現実として手中には収めた。次にすべきは――


「試してみるか――ライジングアルティメット、あの2人を襲いその力を俺に示してみろ」


 その言葉に従うかの様に五代はゆっくりと立ち上がり2人の元へ戻っていった。


  ◆


 ライジングアルティメットとなったクウガは終始カイザを圧倒した。
 カイザの攻撃の殆どはダメージには至らずクウガの攻撃は一撃だけでもカイザに大きなダメージを与えている。
 それもその筈、単純なスペック自体数倍から十数倍の開きがあるのだ。まともにやりあって勝てる道理など無いだろう。
 それ以前に、カイザの攻撃を受けていたのも防御力を確かめる目的でしかない。かわそうと思えば幾らでもかわせたのだ。
 それでもカイザの放ったグランインパクトではそれなりのダメージが届いたわけだがその後にカイザが受けたダメージの方が圧倒的に大きい。
 そして、カイザは自身の最大の必殺技であるカイザブレイガン・ブレイドモードによる斬撃を仕掛けようとした。
 実際の所はともかくとして、その様子を見ていた金居の見立てではこの一撃が致命傷になる可能性もあると考えていた。故に――


 純粋な力だけでエネルギーネットを破り、カイザの攻撃が届く前に紫の波動を飛ばし勢いを殺し――


 そのまま連続で蹴りと拳を叩き込み返り討ちにした――


 それが決め手になりカイザの躰は再度宙を舞いそのまま地へと叩き付けられた。その衝撃でベルトが外れ変身が解除され元の草加に戻りそのまま草加は意識を手放した。


「さて、トドメをさ……いや、別に良い。今すぐ戻ってこい、但し足元の武器は持って帰ってこい」


 金居は草加を見逃しクウガを戻させた。
 クウガの力が絶大なのは理解した。だが、何かしらの制限が掛けられている可能性を踏まえると深追いは禁物だ。
 いつの間にかいなくなったもう1人が何か仕掛ける可能性がある。慌てて仕掛けて取り返しの付かない事になっても困る。
 とはいえ都合良くクウガの足元に落ちてくれたカイザショットとブレイガンは確保させてもらう。
 金居の見立てではカイザの強さは自分の世界の仮面ライダーに匹敵するものだ。
 負けるとは思わないがその強さでも自分と同じカテゴリーKを封印している事を踏まえるなら足元を救われる可能性は無くはない。
 故にその武器を奪い戦闘力を奪っておこうという事だ。


  ◆


 ライジングアルティメットの力は頼もしくはある。が、

「自分の手元にある時は良いが敵には回したくはないものだな……」

 逆に敵となった時は自分でもまず勝てないと断言出来る。
 それ故に事が上手く運びすぎている事も踏まえ素直に喜べないでいる。

「それに、この支配も完全とは思えないしな」

 先の戦いの際、クウガの動きには微かな違和感を覚えた。
 地の石の支配力にも制限が掛けられているのか、それとも五代自身が未だ抵抗しているのか、あるいは本当に只の気のせいか、
 それを裏付ける証拠かどうかはともかくクウガが金居の元に戻った瞬間、すぐさま元の五代に戻り倒れ込んだ。
 どちらにしてもこの力を過信し過ぎない方が良いだろう。

「ま、後の事はあの屋敷に向かってから考えるか」

 そう口走りながら、眠る五代を抱えつつ再び移動を開始した金居だった。

【D-7 道路】

【金居@仮面ライダー剣】
【時間軸】第42話終了後
【状態】健康
【装備】デザートイーグル(1発消費)@現実、カイザブレイガン@仮面ライダー555、カイザショット@仮面ライダー555
【道具】支給品一式、地の石@劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー、ファイズアクセル@仮面ライダー555、
【思考・状況】
0:D-8にある屋敷(園咲邸)に向かう。
1:自分の世界の勝利を目指す為、他の世界の参加者同士で潰し合わせる。能動的に戦うつもりはない。
2:他の世界、及び大ショッカーの情報を集める。
3:自分の世界の仮面ライダーは利用出来るなら利用する。アンデッドには遭遇したくない。
4:利用できる参加者と接触したら、乃木を潰す様に焚きつける。
5:地の石の力を使いクウガを支配・利用する(過度な信頼はしない)。
6:22時までにE-5の病院に向かう。
【備考】
※アンデッドが致命傷を受ければ封印(=カード化)されると考えています
※首輪が自身の力に制限をかけていることに気づきました
※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。
※地の石の効果を知りました。


【五代雄介@仮面ライダークウガ】
【時間軸】第46話終了後
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)、地の石による支配、気絶、仮面ライダークウガに2時間変身不能
【装備】アマダム@仮面ライダークウガ
【道具】支給品一式、不明支給品1~2 (確認済み)
【思考・状況】
1:???
【備考】
※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。
※地の石による支配力がどれぐらいかは次の書き手以降に任せます。



「はぁ……はぁ……」

 何とか意識を取り戻した草加が感じたのは悔しさだった。
 クウガの力はあまりにも圧倒的、その力に為す術も無かった。いやそれどころか何処となく加減されていた様な気もする。
 激痛で動くのも辛い躰に鞭を打ち周囲を見回す。
 ミッションメモリーだけは攻撃を受けた際に上手くブレイガンから外れたお陰で無事だったがブレイガンもカイザショットもクウガに奪われた様だ。

「くっ……デッキもメモリもないか……」

 懐を探るが持っていたはずのデッキとメモリが無くなっていた。変身前の一撃で落としてしまったらしい。
 戦いの最中に蓮が持ち去ったか、戦いが終わった後クウガが持ち去ったのかはわからないが失った事だけは確かだ。
 何にせよ手元に残ったのはツールを失ったカイザギアとメモリのないロストドライバーぐらいで戦闘に使えそうな道具は他にない。
 何とかして態勢を立て直さなければならない。


「真理……ああっ……」


 と、突如頭部に鋭い頭痛を感じ頭を手で押さえる。先程よりも鋭い痛みだ。


「はぁ……はぁ……」


 痛みがある程度和らいだのかゆっくりと手を放してその手に視線を――


「なっ……」


 微かに掌から灰が滑り落ちているのが見えた――


「ああ……ああっ!!」


 雅人は何とかしてその手を拭う。皮膚が擦り切れても構わない程に――


 そして再び手に視線を向け、今度は灰が見えない事を確認する。そう、先程のは只の幻視なのだ。そう結論付けようと――


 が、再度激しい頭痛が草加を襲う――


「ああっ……ぐっ……」


 ライダーズギアと呼ばれるベルトは本来オルフェノクの王を守護するオルフェノクの武器として開発されたものだ。
 それ故ベルトが人間に使える構造になっているわけがない。
 適合しない人間がそれを無理に扱えばベルトの持つ強力な力に冒され取り返しのつかない事になる。
 デルタギアを使った者は精神が侵され――
 カイザギアを使った者は肉体そのものが灰となる――
 では人間である筈の草加や三原は何故巧の様にオルフェノクでないのにも関わらずベルトを扱う事が出来るのだろうか?

 草加達流星塾出身の者達は同窓会の日、オルフェノクによって一度は命を奪われた。
 しかし、スマートブレインの技術によりオルフェノクの記号を埋め込まれた事で蘇生された。
 その目的自体は人工的にオルフェノクを作り出す為の実験だったがそれ自体は失敗に終わった。
 が、失敗に終わったとはいえ記号を埋め込まれた者はその力により本来オルフェノクしか扱う事の出来ないライダーズギアを扱える様になったという事だ。
 だが記号の強弱自体は人それぞれ、ある者は適合する事すら出来ない程弱く、またある者は失敗作とはいえオルフェノクとなる程強くだ。
 結局の所草加の場合はその記号の強さが適度であったが故にオルフェノクとなる事もなく、ベルトを扱える様になったという事だ。

 しかし、所詮は失敗した実験の副産物に過ぎない。
 ベルトを使い続けた事で記号の力は消耗していった。
 前述の通り、記号の力が弱まればベルトに適合出来なくなる。
 このままベルトを使い続ければ草加自身がベルトの力によって滅びる事となる。
 先程見えた灰は頭痛から生じた只の幻で良いとしても頭痛の方は現実に起こっている。
 後何回で滅びるかまではわからない。次で終わりかも知れないし十数回変身してもまだ保つかもしれない。
 どちらにしてもその瞬間は着実に近付いている――

 草加の脳裏にカイザギアを装着した事で死んでいった流星塾生達の姿がフラッシュバックする――
 デルタギアを装着した事で醜い争いを繰り広げた流星塾生達の姿がフラッシュバックする――
 それは自分にとっては無縁の光景――その筈だった――
 だが、それは最早自分にとって無関係の光景ではない――
 そう遠くない未来の自分自身の姿なのだ――

 園田真理を取り戻す、その為には戦い続けなければならない――
 その為だったら何を犠牲にしたって構わない――
 だが、自分の命すら犠牲にしても届かないのであればどうすれば良いのだろうか――


「父さん……」


 全ての真相を知るであろう父を呼びながら――草加は意識を手放した。


【D-7 草原】

【草加雅人@仮面ライダー555】
【時間軸】原作第46話村上戦直前
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、オルフェノクの記号残り僅か、気絶、仮面ライダーカイザに2時間変身不能
【装備】カイザドライバー@仮面ライダー555、ロストドライバー@仮面ライダーW
【道具】支給品一式、不明支給品×1(戦闘に使える道具ではない)
【思考・状況】
0:???
1:真理の居る世界を守る為に、555の世界を優勝させる。
2:勝ち残る為にも今は演技を続けるが、隙があれば異世界の参加者は殺す。
3:三原を探しデルタギアを確保する?
4:真理を殺した奴を見付け出し、この手で殺す。
5:出来る限り、戦いは他の奴に任せる。
6:蓮を警戒。
【備考】
※カイザドライバーの付属品はカイザフォンとカイザショット、そしてカイザブレイガンです。
※真理を殺したのはアルビノジョーカーである事を知りました。
※首輪の考案について纏めたファイルを見ました。
※オルフェノクの記号を消耗している為、ファイズ系ベルトで変身し続ければ何れ適合出来なくなります。

【全体備考】
※メタルゲラスがD-5T字路から何処かに移動を始めました。何処に向かったかは何処へ向かうかは次の書き手以降に任せます。


073:落ちた偶像 ~fool's festival~ 投下順 074:第一回放送
073:落ちた偶像 ~fool's festival~ 時系列順 074:第一回放送
073:落ちた偶像 ~fool's festival~ 草加雅人 084:Round Zero ~Killing time
073:落ちた偶像 ~fool's festival~ フィリップ 090:信じる心
073:落ちた偶像 ~fool's festival~ 海東大樹 090:信じる心
073:落ちた偶像 ~fool's festival~ 五代雄介 084:Round Zero ~Killing time
073:落ちた偶像 ~fool's festival~ 秋山蓮 090:信じる心
073:落ちた偶像 ~fool's festival~ 金居 084:Round Zero ~Killing time