それぞれの道行(2) ◆3ZewuHHQig



 名護を深い眠りから呼び覚ましたのは、灼けるような傷の痛みだった。
 ぼんやりとしていた視界が闇に慣れ、周囲の様子が青暗く映し出される。自身が病院のベッドに寝かされている事を漸く名護は認識した。
 簡単ではあるが傷には絆創膏が貼りつけられ、或いは包帯が巻かれており、簡単な手当が施されていた。
 部屋の灯りは落ちている。三人部屋のようで、両脇のベッドには翔太郎と総司がそれぞれ眠っていた。名護が動く気配で翔太郎も目を覚ました様子で、右左と周囲を見回した名護と窓側に寝かされた翔太郎の目線が合った。

「よう……ここは、どこだ? どこもかしこも……真っ白だけどよ、天国、ってんじゃない、だろうなまさか……」
「病院だ……中に人がいて、俺たちを、運んでくれたようだ」
「そっかよ……」

 カーテン越しに窓から漏れる薄明かりの下で、にやりと口の端を上げて翔太郎が笑んだのが見えた。とりあえずは大丈夫なようだと名護は息を吐いた。

「全く、我ながら、だらしねえなぁ……探偵ってなぁ、ハードボイルドなんだ、タフさが、売りなんだよ……。俺だって、ちったぁタフさにゃ……自信があった、のによ……駄目だ、もう喋んのもだりぃ……」
「君はよく戦った。今は少し休みなさい」
「……済まねえなぁ」

 告げると、翔太郎の苦しげな息遣いは止んで、暫くすると寝息が漏れ聞こえ始めた。
 名護は読んだことはないが、伝え聞くところによるとハードボイルド小説の探偵は人並み外れたタフな肉体と精神を持つという。それならば左翔太郎も(真のハードボイルドなのか、はたまたただの気障なのかはさておいて)少しの休息を得れば再びタフに立ち上がるだろう。
 先刻の戦いで負わされた裂傷や打撲はどうしようもないが、睡眠をとったお陰か全身に伸し掛かるような深い疲労感は幾分かだけ和らいでいた。ただ、傷が熱を帯びて体温が上がっている為、汗ばんで息苦しく不快だった。
 どれだけの時間眠ってしまっていたのか分からないが、現在の状況はどうなっているのだろう。午前零時の放送はもう行われたのだろうか。
 確認せねばならない事は多いが、体は思うように動かない。気怠さが少々抜けたとはいえ、名護も翔太郎も(ワームの限界、というものは分からないが)恐らく総司も、人間の限界を超えるような戦いぶりを見せた。致命傷には至らないとはいえ深い傷も多々受けている。試しに腕を動かすのにも、鉛のように重く自身の腕とは思えぬほど動かし難い。不本意だが今暫く体を休める必要があるようだった。
 どうしたものかとあてもなく考えていると、外の廊下を歩きこちらへと近付いてくる足音が聞こえてきた。特に隠す風もなく、ゆったりと一定の速度で足音が刻まれ近付く。
 名護たちの眠る部屋の前で足音が速度を一旦落とし、そっと中を窺ったのか暫し止んでから、部屋の中へと入ってきた。
 病院入り口で出会った二人の若者は殺し合いに乗っていない様子だったが、名護は彼らと数言交わした直後に前後不覚に陥り、つい先程まで昏倒していたのだ。その間に何があってもおかしくはない、侵入者が血に飢えた殺人鬼でも、何の不思議もないのだ。
 今ある力を振り絞り名護は、目一杯の力を腹にこめた。

「何者だ! 名を名乗りなさい!」
「うわぁっ!!」

 素っ頓狂な名護の大声に驚いたのか、若い男の悲鳴に近い声が高く響いた。
 機先を制すれば、疚しい心のある者は逃げ出す筈だ。今のように驚かせて恐慌状態に陥った人間の判断力は著しく鈍り、ささいな恐怖に囚われやすくなる。ガドルのような男が侵入者であれば効果の期待できない威嚇だが、そうでなければある程度の効果は見込めると思われた。
 驚いた声を上げはしたものの、その場から慌てて立ち去る事はなく侵入者は、部屋の入口まで戻って壁にあるスイッチを押し、部屋の灯りを点した。
 そこにいたのは、名護を正面玄関で出迎えた茶色の長髪の青年だった。名護の大声に余程驚いたのか青年は、恨めしげな表情で薮睨みに名護を見据えて胸に手を当て、深呼吸を繰り返していた。

「あーびっくりした……おいあんた、名前を聞く時は、自分から名乗るのが礼儀だろ」
「何を言う。立場が下の者が上の者に礼を尽くすのは当然の事だ。若いうちはそれでいいかもしれないが、そんな事では社会に出てから困るのは自分だ。今からでもいいから覚えておきなさい」
「いやまあそりゃそうなんだけど、俺もう一応社会人だし……って、何であんたが目上な事になってんだよ! 若い内ってあんた一体何歳なんだよ!」

 文句を付けつつも、まあいいけど、と独りごちて青年は長く溜息を吐いた。

「俺は城戸真司。さっきも言ったけど殺し合いには乗ってない。ライダー同士の戦いなんて止めたいと思ってる。あんたは?」
「名護啓介だ。私も君同様にこんな馬鹿げた戦いは一刻も早く辞めさせたいと考えている。しかしそうか、君が城戸くんか」

 重い体を漸く起こし、嬉しげに頬を綻ばせて名護はまじまじと真司を見つめた。

「えっ、俺の事知ってんの? 誰か俺の知り合いに会ったとか?」
「夕方頃、ヒビキという男に会って、君と小沢澄子なる人物が津上翔一を追って西のエリアに向かったと聞いた」

 名護の言葉に、なるほどと真司が強く頷き返す。

「その後すぐに彼とは別れたが、君たちに伝えなければならない事がある。津上翔一と小沢澄子は君と一緒にいるのか?」
「翔一はいる。小沢さんは……ちょっと事情があって今はいない。話があるなら翔一呼んでくるから、ちょっと待っててくれ」
「いやいい、俺が行こう、案内してくれ」

 言い残して真司はその場を離れようとするが、追いかけるように名護が体を起こそうとするのを見咎めて、慌てて駆け戻りベッドへと名護の体を戻そうとする。

「いいから寝てなって、あんたもそっちの人も酷い怪我じゃないか。動ける俺たちが動いて、あんたはちゃんと寝て少しでも体を休めるべきだろ」
「……そうだな、君の言う通りだ。済まないな」

 名護はもとより無理をして起き上がろうとしていた。いつまでも寝てはいられないという焦燥の念があった。無理をしているのは確かで、少しでも体を休め一刻も早く今より回復しなければならないというのがこの場合の道理だ。道理に従い名護は再びベッドに体を横たえた。
 だが真司は、素直に大人しくなった名護をちらと見下ろすと、何を考え込んでいるのか目を伏せて眉根を僅かに寄せ、肩を竦めて息を長く吐いた。

「どうも、いつまでも寝ててもらえる状況じゃないっていうか……ここら辺ちょっとばかしやばいみたいだから。寝てられるうちはゆっくりしてた方がいいよ」
「……どういう事だ? 一体何があった」
「それも含めて、翔一を呼んできてから話した方が早いだろ。すぐ戻るからちゃんと寝てろよ」

 告げると今度こそ真司は踵を返し、早足で駆けてその場から離れていった。


 城戸に伴われて津上翔一が姿を見せると、互いに簡単に自己紹介を済ます。
 そして名護は、自身が眠っている間に住宅街の南東の方で激しい戦闘が行われた気配があり、南東から北方向に向かって閃光が走り爆発が起こり、それらによると思われる衝撃波が住宅街北西に位置するこの病院をも揺らしたらしい、と聞かされた。
 イクサの力を駆使する名護から見ても常識外れの、そんな人間離れした事が出来るのは一体何者なのか。
 放送によると(恐らく太牙ではなく過去の)ファンガイアのキングも倒されている。名護が直接過去のキングと相対した事がある訳ではないが、キングを筆頭とするファンガイアの恐ろしい力はよく知っている。キングともなると例えばキバの鎧を用いれば「キバは一度世界を滅ぼしかけた」との伝聞の通りの力を発揮するのだろう。彼を打ち倒す力を持った者ならばあるいは、そんな恐ろしい力を発揮する事が出来るのかもしれない。
 警戒は必要だろうが、いくら憶測を重ねたところで事実は分からない。気持ちを切り替え名護は、ヒビキと別れた後に出会った天道の提案を翔一と真司に語った。
 E-5エリアを新たな集合地点に変更し、たとえ間に合わなくても待ち合わせの時間までに出来る限りその地点へと向かう。
 伝えると翔一は、暫し目を伏せ何事かを考え込んでいたが、やがて顔を上げた。

「伝えるのがこんなに遅くなってしまって申し訳ないと思っている。今からでは待ち合わせの時間には到底間に合わないだろうが……」
「いえ、わざわざありがとうございます。俺たちがどこにいるのかも分からないのに探してくれるなんて、とても大変だったと思います」

 名護の謝罪に対し生真面目に礼を言う津上翔一は、見た目の第一印象程は軽くはなく、礼儀正しい若者のように思われた。

「でも、折角伝えて頂いたんですけど、小沢さんが見つからないまま向かうわけにはいかないです。それに皆さんもまだ動ける状態じゃないみたいですし」
「それは違う。君たちは君たちの為すべき事をすべきだ。私たちを抱え込んだせいで君たちが動けなくなって共倒れになってしまっては本末転倒だ、元も子もない」
「それは……名護さんの言う通りだと思います。でも俺は、そんなの嫌です」
「そんな個人の感情云々の話をしている時ではないだろう。君は事態の重大さを理解していないのではないか? それにこの辺りでは夕方頃に、私たち三人が死力を尽くして倒した敵の他にも何者かが現れていて、紅音也という男の命を奪っているんだ。いつここに現れてもおかしくはない」
「待て、音也だと? お前は今、紅音也と言ったか」

 名護の言葉に反応を示したのは翔一に着いてきていたキバットだった。
 その声で漸く名護はキバットの存在に気付いた様子で、はっとして目線を向けた。

「君は……キバットの父君で闇のキバの……?」
「お前は俺の事を知っているのか」
「ああ知っている。ファンガイアのキング登太牙に闇のキバの力を与える、キバットの父君だろう」
「太牙……そうか。では未来では俺は、あの子供に力を与える事になるのか。名護と言ったな、名簿の位置から考えるとお前は俺と同じ世界の者のようだが、一体何者だ? もしかして音也の息子、紅渡と何らかの関わりがあるのか?」
「私は青空の会の戦士として、人命を脅かす悪しきファンガイアと日夜戦っていた。渡くんは共に戦う同志だ」

 名護の返答を聞くと、そうか、と短く呟いてキバットは翔一へ向き直った。

「話の腰を折って悪かったな。しかし翔一、この男の言う通り、お前には今の状態がどれほど危険かという認識が足りないとしか思われない点が多々ある。死ぬ気はない、しかも他人の命まで守りたいというのであれば、もっと慎重に行動すべきだろう」
「さっきのはさすがの俺も反省してるし、敵だって強いんだし、十分注意しなきゃいけない事は分かってるつもりだよ。でもキバット、俺やっぱり名護さん達を置いてなんて行けないし、さっきみたいな事がもしまたあったら、やっぱりまた同じようにすると思う」
「お前は……」
「だって、誰を助けて誰を助けないなんて、一体どうやって決めるのさ。皆の為に一生懸命戦って、こんな酷い怪我をして動けなくなってる名護さん達を見捨てて、それで目的に近付いたって、そんなの俺やっぱり嫌だよ」

 きっぱりと言い切った翔一の表情はいつもの柔和なものではないし、かといって戦うべき敵に鋭い目線を向ける時のものでもない。僅かに目を細め唇を引き結び、まっすぐに静かで強い目線をキバットに向けていた。

「そうだよな……俺も、そうだと思う。目の前に助けなきゃならない人がいたら、その人を見捨てたくなんてない。皆で助からなきゃ意味がないんだ。こんな所に放り込まれた事自体がそもそもおかしいんだからさ」
「……お前たちに道理を説いたところで通じそうもないな。ならば好きにしろ」

 (予想はついたが)真司まで同調し、流石にキバットは呆れ果てて嘆息する。

「何言ってんのさ、そういうのはキバットに任せるって言ったじゃない。それにさ、ちょっと大袈裟だけど、困った人を助けるのって、なんていうの? 人の道、みたいなやつだと思うんだよね」
「人の……道?」
「そうそう。確かにキバットみたいに理屈で考えて少しでも利益がある方を選ぶのって、そりゃあ分かりやすいし賢いし上手くいくんだろうけどさ。全部そういう風に済ませちゃうのって、何か寂しいじゃない。でも、キバットの言ってる事ってすごく的確だし正しいと思う。どうしても譲れないってのはあっても、だから俺、キバットのことはすごく頼りにしてる」

 頼るな、とは言いたかったし言うつもりだったが、翔一に毒気のないにこやかな笑顔を向けられるとその気も失せてしまい、己の心情に困惑しつつキバットは再び嘆息しそっぽを向いた。

「……私は人間などではない。人の道など分からないし、分かりたくもないな」
「そんな事ないって。キバットはちゃんと分かってるって、頭いいんだし」

 冷たい言葉を向けても翔一は、気にする様子など全くなくにこやかに笑った。
 そうだ、こいつは都合の悪い言葉は聞き流す悪癖があるのだった。
 何を言っても暖簾に腕押しの心地がして、キバットはわざわざ聞こえるように大きく溜息を吐いてみせた。

「とにかく、名護さん達はここで少しでも休んでほしい。前に集合場所にしようとした所が禁止エリアになったみたいに、ここももしかしたら次の放送で禁止エリアにされちゃうかもしれないし……紅音也って人を殺した奴だって警戒しなくちゃならないんだから、ここにいつまでもはいられないけど。でもどうなるにしてもその時はその時だ、またその時に考えればいいさ」
「そうですよね城戸さん、俺も賛成です。俺たちでいつでもここを出られるように準備はしときますから、名護さん達はもう少しだけ体を休めていてください。ほら、肩の力を抜いてリラックスして」
「……名護だけに和んで、とかは言わないよな」
「えっ、何で分かったんですか!? まさか城戸さん、もしかしてやっぱりアギトなんじゃ……」
「いや違うから……もういいよ」

 真司の指摘は当たっていたらしいが、それにしてもつまらない駄洒落だった。元から疲れていた所にどっと疲労感が押し寄せる。
 理でなされた説得には翔一と真司の意思は揺るがないようだった。それが人の道だというのならば、それもまた一つの理ではあるだろう。何よりも、仮面ライダーの正義に場合によっては動けぬ者を見捨てるなどある筈がない。もし誰かの危機を見捨てざるをえないとしても、それは本当に他に採るべき道がなくなった末での、託された者が断腸の思いを抱えながら為す決断だ。まず最初に検討しなければならない可能性ではないし勿論正義などでもない。それならばきっと彼らもまた、名護と同じ正義の仮面ライダーなのだろう。

「とにかくだ。今は君たちの言葉に甘えて、休息を取らせてもらう事にしよう」

 名護が頷きつつ告げると、翔一と真司は安心したように微笑んで力強く頷き返し、それから出入口へと向かった。部屋の電灯が消されて、おやすみなさい、と翔一の穏やかな声が出際に残された。
 こんな人々が殺しあう為だけの場所で、人を助けたいだとか困っている人を見捨てられないという、人として当然持っている筈の優しさや思いやりを貫き通すのは容易ではないだろう。名護は自らが全ての人の範であるべき優れた人格者であると自負している、それらの思いやりは当然行われるべきだと考えているが、同時に(許し難い事だが)普通はそうではなく、自らと己の世界の安全さえ確保できればいいと考えるのが当たり前なのだとも知っている。
 津上翔一と城戸真司は、当たり前だけれども難しい事をああして笑顔を忘れる事なく為そうとしている。それはとても尊く、何事にも代え難い有様のようにも思われた。
 物思いに沈む間に、再び部屋を覆った夜の闇が一度は去った睡魔を連れてくる。瞼を閉じかけると、廊下側に置かれたベッドから身動ぎの音が微かに漏れてきた。

「名護……さん?」

 廊下側に目を向けると、目を覚ましたのか総司が名護を見つめていた。ぼんやりと緩く開いた目と目が合う。名護は口元を緩め、ふっと微笑んだ。

「総司くん……気がついたのか、体は大丈夫か?」
「僕より、名護さんと翔太郎の方が酷かったじゃないか、大丈夫なの?」
「俺を誰だと思っている。君の師匠、名護啓介だぞ。翔太郎くんはまだ寝ているが、先程一度目を覚まして少し喋っていた、恐らく心配ないだろう」
「そう……」

 総司の喉から穏やかに緩くほうと息が漏れる。翔太郎がとりあえずは無事そうである事にきっと安心してくれたのだろう。

「君ももう少し、眠っていなさい。しっかり休息を取る事も戦士の務めだ」
「はい……僕ちょっと、まだ、眠い……」
「ゆっくり休みなさい、おやすみ」
「おやすみ……なさい…………」

 総司が瞼を閉じ、ややあって寝息が漏れ聞こえ始めた。
 彼はきっともう大丈夫だ、己の往くべき道を見つけたのだから。ならば己は、戦士としての道、人の道を師匠として彼に示し続けていかなければならないだろう。少なくとも、この悪夢のような戦場から無事脱出するまでは。
 だが、それは目覚めてからの事だ。今はまだ、次なる戦いの為に体を休めなければならない。
 それから程なくして、名護も再び眠りに落ちた。


【1日目 真夜中】
【D-1 病院】


【城戸真司@仮面ライダー龍騎】
【時間軸】劇場版 霧島とお好み焼を食べた後
【状態】強い決意
【装備】龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎
【道具】支給品一式、優衣のてるてる坊主@仮面ライダー龍騎
【思考・状況】
基本行動方針:仮面ライダーとして、みんなの命を守る為に戦う。
1:翔一と共に誰かを守る為に戦う。
2:モンスターから小沢を助け出す。
3:いつでも現在地から移動できるよう準備を整える
4:名護と他二人が目を覚ましたら情報交換したい
5:蓮にアビスのことを伝える。
6:ヒビキと合流したいが、今は小沢の救出を優先する
7:南のエリアで起こったらしい戦闘について詳しく知りたい
【備考】
※支給品のトランプを使えるライダーが居る事に気付きました。
※アビスこそが「現われていないライダー」だと誤解しています。
※アギトの世界についての基本的な情報を知りました。
※強化形態は変身時間が短縮される事に気付きました。
※再変身までの時間制限を大まかに二時間程度と把握しました(正確な時間は分かっていません)
※天道総司の提案したE-5エリアでの再合流案を名護から伝えられました

【津上翔一@仮面ライダーアギト】
【時間軸】本編終了後
【状態】強い決意
【装備】なし
【道具】支給品一式、コックコート@仮面ライダーアギト、ふうと君キーホルダー@仮面ライダーW、キバットバットⅡ世@仮面ライダーキバ、医療箱@現実
【思考・状況】
基本行動方針:仮面ライダーとして、みんなの居場所を守る為に戦う。
1:城戸さんと一緒に誰かを守る為に戦う。
2:モンスターから小沢さんを助け出す。
3:大ショッカー、世界崩壊についての知識、情報を知る人物との接触。
4:木野さんと北条さんの分まで生きて、自分達でみんなの居場所を守ってみせる。
5:いつでも現在地から移動できるよう準備を整える
6:ヒビキと合流したいが、今は小沢の救出を優先する
7:南のエリアで起こったらしき戦闘、紅音也を殺した犯人への警戒
8:名護と他二人の体調が心配
【備考】
※ふうと君キーホルダーはデイバッグに取り付けられています。
※響鬼の世界についての基本的な情報を得ました。
※龍騎の世界についての基本的な情報を得ました。
※医療箱の中には、飲み薬、塗り薬、抗生物質、包帯、消毒薬、ギブスと様々な道具が入っています。
※強化形態は変身時間が短縮される事に気付きました。
※再変身までの時間制限を大まかに二時間程度と把握しました(正確な時間は分かっていません)
※天道総司の提案したE-5エリアでの再合流案を名護から伝えられました

【名護啓介@仮面ライダーキバ】
【時間軸】本編終了後
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)、仮面ライダーイクサに50分変身不可
【装備】ガイアメモリ(スイーツ)@仮面ライダーW
【道具】支給品一式×2(名護、ガドル)、ガイアメモリ(メタル)@仮面ライダーW、カブトエクステンダー@仮面ライダーカブト
【思考・状況】
基本行動方針:悪魔の集団 大ショッカー……その命、神に返しなさい!
0:就寝中(可能な限り睡眠をとり少しでも疲労を軽減する方針)
1:直也君の正義は絶対に忘れてはならない。
2:総司君のコーチになる。
3:首輪を解除するため、『ガイアメモリのある世界』の人間と接触する。
4:目が覚めた後、津上翔一・城戸真司と更に詳細な情報交換をしたい
【備考】
※時間軸的にもライジングイクサに変身できますが、変身中は消費時間が倍になります。
※『Wの世界』の人間が首輪の解除方法を知っているかもしれないと勘違いしています。
※海堂直也の犠牲に、深い罪悪感を覚えると同時に、海堂の強い正義感に複雑な感情を抱いています。
※剣崎一真を殺したのは擬態天道だと知りました。
※天道総司から制限について詳細を聞いているかは後続の書き手さんにお任せします。

【左翔太郎@仮面ライダーW】
【時間軸】本編終了後
【状態】ダメージ(極大)、疲労(大)、仮面ライダーイクサに45分変身不可
【装備】ロストドライバー&ジョーカーメモリ@仮面ライダーW、イクサナックル(ver.XI)@仮面ライダーキバ
【道具】支給品一式×2(翔太郎、木場)、トライアルメモリ@仮面ライダーW、木場の不明支給品(0~2) 、ゼクトバックル(パンチホッパー)@仮面ライダーカブト、首輪(木場)
【思考・状況】
基本行動方針:仮面ライダーとして、世界の破壊を止める。
0:就寝中
1:名護と総司と共に戦う。
2:出来れば相川始と協力したい。
3:カリス(名前を知らない)、浅倉(名前を知らない)、ダグバ(名前を知らない)を絶対に倒す。
4:フィリップ達と合流し、木場のような仲間を集める。
5:『ファイズの世界』の住民に、木場の死を伝える。(ただし、村上は警戒)
6:ミュージアムの幹部達を警戒。
7:もしも始が殺し合いに乗っているのなら、全力で止める。
8:もし、照井からアクセルを受け継いだ者がいるなら、特訓してトライアルのマキシマムを使えるようにさせる。
9:総司(擬態天道)と天道の関係が少しだけ気がかり。
【備考】
※木場のいた世界の仮面ライダー(ファイズ)は悪だと認識しています。
※555の世界について、木場の主観による詳細を知りました。
※オルフェノクはドーパントに近いものだと思っています(人類が直接変貌したものだと思っていない)。
※ミュージアムの幹部達は、ネクロオーバーとなって蘇ったと推測しています。
※また、大ショッカーと財団Xに何らかの繋がりがあると考えています。
※ホッパーゼクターに認められていません(なおホッパーゼクターは、おそらくダグバ戦を見てはいません)。
※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。


【擬態天道総司(ダークカブト)@仮面ライダーカブト】
【時間軸】第47話 カブトとの戦闘前(三島に自分の真実を聞いてはいません)
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)、仮面ライダーダークカブトに40分変身不可、ワーム態に42分変身不可、仮面ライダーレイに45分変身不可、仮面ライダーカブトに50分変身不可
【装備】ライダーベルト(ダークカブト)+カブトゼクター@仮面ライダーカブト、ハイパーゼクター@仮面ライダーカブト、レイキバット@劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王
【道具】支給品一式×2、ネガタロスの不明支給品×1(変身道具ではない)、デンオウベルト+ライダーパス@仮面ライダー電王、753Tシャツセット@仮面ライダーキバ、ザンバットソード(ザンバットバット付属)@仮面ライダーキバ、魔皇龍タツロット@仮面ライダーキバ
【思考・状況】
基本行動方針:天の道を継ぎ、正義の仮面ライダーとして生きる。
0:就寝中
1:剣崎と海堂、天道の分まで生きる。
2:名護に対する自身の執着への疑問。
【備考】
※天の道を継ぎ、総てを司る男として生きる為、天道総司の名を借りるて戦って行くつもりです。
※参戦時期ではまだ自分がワームだと認識していませんが、名簿の名前を見て『自分がワームにされた人間』だったことを思い出しました。詳しい過去は覚えていません。
※カブトゼクターとハイパーゼクターに天道総司を継ぐ所有者として認められました。
※タツロットはザンバットソードを収納しています。



▼ △ ▼ △ ▼


 天をも焦がす程の火柱。闇夜を裂き夜を昼のように塗り替えた閃光と、離れたこの病院にまで届いた衝撃波。
 人知を超えた力が現在地から程遠くない場所で発揮されたのを目の当たりにし、三原はすっかり怯えきっていた。
 リュウタロスの手前もあり、己に出来る範囲の事はしようとは決意したものの、あんな常識はずれの力に弱い自身がどうやって対抗できるというだろうか。
 廊下の窓から二度目の閃光を目撃して後、三原は麗奈の眠るベッドの側で座ったきり動かなかった。翔一と真司は、いつでもすぐにここを離れられるようにと病院内を回って持ち運びに不便のない医療用具などを纏め、支度を進めていたが、それを手伝う気にもなれなかった。
 スマートブレイン製のベルトの力で変身するファイズ・カイザ・デルタの力も確かに人間よりは遥かに優れている。だが、今三原が目撃したような規模の破壊が引き起こせる程とは思えない。

――あんなの、どうするんだ。何をしたって敵いっこないじゃないか。
――元々俺は戦いたくないのに、あんな勝てるわけない力を持ってるような奴に向かっていったって、殺されるだけじゃないか……。

――死ぬのは嫌だ、怖いのも嫌だ……。もう、帰りたい……。

 リュウタロスも昼から気を張り詰めで疲れてしまったのか、麗奈の隣のベッドで眠っていた。何かあれば起こすから三原も放送まで眠っていてもいいと真司から言われたが、とても眠る気になどなれなかった。
 あんな恐ろしい力を持った輩がいつここに現れてもおかしくないのだ。寝ているうちに殺されてしまうかもしれないと妄想すると、恐ろしさに睡魔など吹き飛んでしまった。
 今は真司と翔一を頼りにする他ないが、あの二人はのんびりしすぎていて危機感が足りないように見えた。戦っている所を見たわけでもないので、どの程度頼りになるのかも実際の所は分からない。
 勝てもしないような戦いの為に頑張るのは、ただの無駄じゃないか。そんな風にすら思えた。

「誰か……助けてよ…………俺、帰りたいよ……うちに帰りたい」

 喉から搾り出された声は、だが誰にも届かぬほど微かに掠れて、病室を覆う蒼い闇に溶け紛れた。



【三原修二@仮面ライダー555】
【時間軸】初めてデルタに変身する以前
【状態】強い恐怖心
【装備】デルタドライバー、デルタフォン、デルタムーバー@仮面ライダー555
【道具】なし
1:巨大な火柱、閃光と轟音を目撃し強く恐怖を抱く。逃げ出したい。
2:巧、良太郎と合流したい。草加、村上、牙王、浅倉、蓮を警戒。
3:オルフェノク等の中にも信用出来る者はいるのか?
4:戦いたくないが、とにかくやれるだけのことはやりたい。けど……
5:リュウタロスはまだ子供なんだから、自分がしっかりしなくては
【備考】
※リュウタロスに憑依されていても変身カウントは三原自身のものです。
※同一世界の仲間達であっても異なる時間軸から連れて来られている可能性に気付きました。同時に後の時間軸において自分がデルタギアを使っている可能性に気付きました。
※巧がオルフェノクの可能性に気付いたもののある程度信用しています。
※再変身までの時間制限を大まかに二時間程度と把握しました(正確な時間は分かっていません)

【リュウタロス@仮面ライダー電王】
【時間軸】本編終了後
【状態】健康
【装備】リュウボルバー@仮面ライダー電王
【道具】支給品一式、ファイズブラスター@仮面ライダー555、ドレイクグリップ@仮面ライダーカブト 、デンカメンソード@仮面ライダー電王、 ケータロス@仮面ライダー電王
0:就寝中
1:良太郎に会いたい
2:麗奈はぼくが守る!
3:大ショッカーは倒す。
4;モモタロスの分まで頑張る。
【備考】
※人間への憑依は可能ですが対象に拒否されると強制的に追い出されます。
※ドレイクゼクターがリュウタロスを認めているかは現状不明です。
※再変身までの時間制限を大まかに二時間程度と把握しました(正確な時間は分かっていません)

【間宮麗奈@仮面ライダーカブト】
【時間軸】第40話終了後
【状態】人間不信 ワームの記憶喪失、混乱状態
【装備】ファンガイアバスター@仮面ライダーキバ
【道具】支給品一式、『長いお別れ』ほかフィリップ・マーロウの小説@仮面ライダーW
【思考・状況】
0:就寝中
1:周りにいた津上・城戸・三原とリュウタロスは悪い人ではないようなのでとりあえず安心だが、完全には心は許せない
2:照井が死んだのは悲しい。一条と京介は無事? どこへ行ったのか知りたい。
3:他人が怖い。
4:殺さなければ殺される……。
5:あの人(影山)は一体……?
【備考】
※『仮面ライダー』の定義が世界ごとによって異なると、推測しています。
※一時的にウカワームの記憶を取り戻しましたが、再び失いました。
※ただし、何か強いショックがあれば取り戻すかもしれません。
※再変身までの時間制限を大まかに二時間程度と把握しました(正確な時間は分かっていません)



104:それぞれの道行(1) 投下順 105:やがて訪れる始まりへ
時系列順 106:君のままで変われば良い(1)
津上翔一
城戸真司
三原修二
リュウタロス
間宮麗奈
名護啓介
左翔太郎
擬態天道


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最終更新:2014年03月22日 21:51