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慚愧 ◆3ZewuHHQig



 街灯の一つもなくただ暗い荒野を照らすには、蒼白く弱い星の瞬きはあまりに頼りなさすぎた。
 苦しい息を継ぐ為に顎を上げた一条の視界に映った夜空の星々はぼんやりと霞み滲んでいた。
 光が見えない。まるで今の状況のようだった。ただでさえ弱々しいぼけた光はあんなにも遠く、手を伸ばしても届きそうにはない。
 視界がはっきりとしない。息を吸い込み吐き出す度に灼けるような痛みが胸を覆う。レンゲルに斬り付けられた脇腹からの出血の勢いは大分弱まり治まっていたが、多量の出血それに全身そこかしこに負った打撲の痛みから、一条の意識は朦朧として、気を抜けばすぐにも昏倒するだろう事が自覚出来た。
 あまりいい状態ではない。いかに一条がタフネスとはいえ限度がある。だが、どうしても今意識を手放す訳にはいかない理由があった。
 荒く息を吐いて一条は、すぐ脇の地面へと視線を戻した。
 草むらに体を投げ出した小野寺ユウスケの意識は未だ戻らない。
 横たわったユウスケの側に一条は腰を下ろし、ただ見守っていた。目覚めてからもし彼が無茶をしようとするのであれば、止めて落ち着かせなければならない。
 現在地はユウスケが意識を失って倒れ一条とキバットがそれを発見したG‐1エリアの手前から変わっていない。見通しのいい草地で、夜風が草を揺らす微かな音ですら敵の襲撃の音ではないかと過敏になった神経が錯覚する、気の休まる間もない。本来ならばもっと安全な場所に移動するべきだったが、意識を保っているのもやっとの状態の一条に、ユウスケを担いで長距離を移動するような余裕はどこにもなかった。デイバッグを持ったガタックゼクターが後を追ってきたから、せめて手持ちの荷物の確認をしておかなければとは思ったが、座った姿勢を維持するのがやっとの有様で身動きは取れなかった。
 傷つき疲れ果てたのはキバットも同様で、一条の足下に転がって眠り込んでいる。
 月明かりでどうにか視認できるユウスケの寝顔は僅かに苦しげに歪んでいた。時折、何かから逃げ出したいように力弱く首を振る。
 少年から青年へと成長したばかりのあどけなさをどこか面立ちに残したこの年若い青年は、ただでさえ抱えるには重すぎる力を負わされていたというのに、支える事も助ける事も出来ずに癒しようのない深い傷を心に負わせてしまった。取り返しがつかない事をした。
 一条や小沢の想定を遥かに超えて第零号と黒いクウガの力は強大に過ぎ、ライダーの力を振るう事に不慣れな一条や小沢、まだ戦士としては未熟だった京介が割って入ったところで、力になるどころか足手纏いとなっただけだった。ただそれだけの事だった。
 一体あいつに何をしてやれる、傷付ける以外に何が出来る。キバットの詰問が蘇る。そうだ、何も出来ない、そんな力は自分にはないのだと認めなければならない。
 だが、それでも。
 たとえ何も出来ないのだとしても、ユウスケをこのままに放り出す事は一条には出来なかった。誰も彼を助けられない、救えないのだとしても。
 目を覚ましたユウスケに何をどう話せばいいだろう、どう声をかければいい。何を言ったところで、想像も出来ぬほど深い悲しみに覆われているだろう彼の心には届かないのではないか。考えたところで詮無い思考がぐるぐると頭の中を廻る。
 例えば、亡くなってしまった被害者の遺族を前にして一条は何が言えた。ただ定型的に悔やみの言葉を述べるしかなかった。悲痛な慟哭の前には、言葉など力を失い掻き消されるだけだった。
 だがそれでも、言葉を重ねる事でしか胸の内を相手に伝えられないのならば。自分の存在そのものがこれ以上他者を傷付けるのを嫌い命を絶とうとしたのであろうユウスケに、どんな言葉でどんな思いを一条は伝えればいい。
 恐らくは正解のない、答えの出ない問いだ。愚かしい堂々巡りの思考でも、考え続けている間は意識を保つ事が出来る。無為であっても、一条は何かを考え続けていなければならなかった。
 どれほどの間そうしていたのだろう。微かに呻き声が漏れ聞こえてきて、僅かに寝顔を歪めたユウスケは、やがてぱちりと目を開いた。

「小野寺くん、目が……覚めたか」
「いちじょう、さん……? なんで、一条さんが……いるんだ?」
「俺は運良く助かった、キバットも生きている。体はどうだ、まだ無理をしない方がいい」

 一条が問いかけてもユウスケは、ぼんやりと視線を投げ返しただけだった。幾度か瞬きを繰り返して、徐々に眉根が寄り、緩く開いた口許が悲しげに歪んだ。

「……おれ、なんで…………まだ、生きてるんだ……?」

 まだどこかぼんやりとした声で呟くと、何かに気付いたように半ば伏せられていた目が急に見開いて、遮る間もなくユウスケは跳ね起きると両手を首にかけようとする。思うに任せない体をようやく動かして、ユウスケを羽交い絞めに後ろから一条は押さえ付けようとした。

「やめ……っ、離せ、離せよっ、やめろ、離してくれっ!」
「駄目だ、君は、自分で死のうとしているんだろう! そんな事は絶対にさせない、絶対に駄目だ!」

 そのままどちらも引かずに揉み合いとなる。五代と同様にアマダムの力で常人の何倍も回復が早いのだろう、跳ね除けようとするユウスケの力は強かったが、それでもどうしても離すわけにはいかない、一条も必死の思いで力を込めた。今首輪を外そうとして爆発を起こせば一条の頭部にも何かしらの被害が及ぶ、少なくともこうして密着している間は自分の首輪をユウスケは爆発させるわけにはいかない筈だった。

「おい……何してんだ二人とも、やめろ、おいってば、やめろーっ!」

 騒ぎに目を覚ましたキバットが耳元を飛び慌てて呼びかけるが、それに応える余裕は一条にはない。キバットの声などまるで耳に入っていない様子でユウスケは激しく身を捩り藻掻き続けた。
 離せと叫ぶ声はきついのに語尾は消え入りそうに弱々しく、あまりに悲痛な声色が胸を刺す。

「くそっ、離せよっ、くそおっ!」
「駄目だ、俺は君を死なせない! 身勝手でもいい、恨んでも憎んでも構わない、だが君が死ぬのが正しいだなんて、そんな事は絶対に認めない!」

 押さえ付ける一条の手をどうにか振り解こうとユウスケが激しく腕を振った拍子に、一条の脇腹へと肘が強く当たった。斬られた傷を抉られた痛みは流石に堪え切る事がかなわず一条は、ユウスケを戒める手を離して草むらに手を突き膝を突いて崩れ落ちる。

「うあ……あっ……ぐ」
「……一条さん、どうしたんですか? 一条さん!」

 暫くの間まともに息が吸い込めずに、腹の底から絞り出したような潰れた呻き声が一条の喉から漏れた。只ならぬ様子に、はっとなって一条の脇にユウスケは屈み込んで気遣わしげに一条の肩に手を置いた。

「お前の腕が、傷口に当たっちまったんだろ」

 淡々としたキバットの声を聞いて、ユウスケはキバットを見てから苦しげに目を細めて俯き、脇の一条に視線を落とした。

「そんな……ひどい怪我を? すいません俺……」
「……大した、事はない、大丈夫だ。こんなもの、何て事はない……」

 荒い息を整えながら、ゆっくりと言葉を一条は口にした。

「君の負った、苦しみと、痛みに比べたら……こんなものは……」
「そんな事ありません、だって俺のせいで」
「いいから黙って聞いてくれ!」

 声を荒げて腹に力がこもると、傷口が再び強く疼く。だが一条は、歯を食いしばって顔を上げユウスケを睨みつけたまま、痛みに呻くことも俯くこともしなかった。月明かりで読み取れる表情は僅かでも、炯々とした強い瞳の光だけはくっきりと闇に浮かぶ。
 理知的で穏やかな印象の一条が声を荒げる様子など想像もしていなかったのだろう、ひどく驚いた様子でユウスケは軽く肩を竦め、気圧されて一条の肩からゆっくりと手を離した。

「俺は……とんでもない勘違いを、していたんだ。拳銃を預かる警察官として、クウガの戦いをずっと側で見てきた者として……力を振るう事の恐ろしさと、難しさを誰よりも、弁えていなければならないのに……すっかり浮かれていた。仮面ライダーの力を手にして、これで俺も戦える、五代の横に立って、一緒に戦ってあいつを、もっときちんと助けてやれるんだと……あいつ一人に押し付けなくてもいいんだと……」

 一条の声は僅かに揺れて掠れていた。
 一条だって悔しくない筈はない、悲しくない筈がない。分かっていたつもりで、そんな簡単に分かる事にすら気を回す余裕も今のユウスケにはなかった。今更気付かされた事に、罪悪感と己への嫌悪が募る。
 夜の闇の中では細かい表情までは見てとれない。一度言葉を切った一条の口許は、懊悩にか後悔にか苦しげに歪められていた。

「力があるからといってそれを十分に使いこなせるかは別問題だ、その事も第零号の恐ろしさも十分分かっていたつもりで、実際は何も分かってなどいなかった。この力があればきっと何か、何か出来る筈だ、そんな風に考えた……いや違う、何も出来る事などないと、そんな事を認めてしまいたくなかったんだ。力があるのだからきっと出来ると、浮かれて増長して……その結果、取り返しのつかない判断ミスを、犯してしまった……。すまない……詫びて済む事ではないが、本当にすまない」
「それは違います、だって皆は俺を、俺を助けようとして、だから……」
「君は逃げろと言ったのに俺達は聞かなかった、力の差を見誤って判断を間違えたのは、君じゃない俺達だ、決して君だけの責任ではないんだ!」

 ユウスケの弱々しい反論を、再び声を荒げて一条は遮った。声にびくりと身を竦ませたユウスケを見て一条は、すまない、と呟いて、一つ息を吐いた。

「俺では、君を助けて第零号と戦うには力が足りなかった。助けるどころか却って足を引っ張って、君を傷付けるだけだったんだ」
「そうじゃない、違うんです……俺はきっと、次は一条さんまで殺してしまう。俺が……だってそうでしょう、俺が殺したんだ! 俺が……俺があの二人を…………それなのに、奴を倒す事だって……出来なかった……」

 怯えているようにユウスケの声は弱々しく震えていた。吐き出そうとするのを必死に堪えてでもいるのかそれとも吐き出せなくなっているのか、強く歯を食いしばって顔を歪ませる。

「俺はもう、ライダーなんかじゃない……誰も、誰も……守れない、それどころか命を、笑顔を……奪ったんだ……そんなのもう、ライダーなんかじゃない……」
「……もうこれ以上君に戦ってくれとは、俺には言えない。だが、君は守れたものの事を忘れすぎている。俺が今こうしていられるのは君のお陰だ。君がいなければ、俺と京介くんは小沢さんに殺されていたかもしれないし、それをどうにか凌いだところで、あの君を狙って俺達を皆殺しにしようとした男に殺されていただろう。君が第零号とあんなにも必死で戦ってくれたから、俺は何とか命を拾う事が出来たんだ。君の、全部君のお陰なんだ」

 一条の言葉の一つ一つに、まるで駄々っ子のようにユウスケは首を横に振り続けた。よりにもよってユウスケの事を守り助けようとしてくれた優しい人達を手に掛けてしまった事で、一条の言うような事など何もかも帳消しになって取り返しがつかなくなってしまったようにしか思えなかった。そうまでして得た力で一体何が出来た。自分のした事は何の意味もなかった、そうとしか思えなかった。
 やはり、今のユウスケにはどんな言葉も届かないのだろうか。そんな思いが過ぎり、一条も言葉を継げなくなる。沈黙が流れてやがて、それまで二人のやりとりを黙って聞いていたキバットが口を開いた。

「俺ももう、お前にばっかり頼るなんて出来ない。けどなユウスケ、俺はお前を、絶対一人になんかさせたりしないぞ。そんなのは駄目なんだ。だってよ、一人だとつらくて泣いちまうばっかりで、笑えないだろ。そんなの絶対駄目だ。本当は俺は渡の事も一人にしちゃいけなかったんだ、何も役になんて立てなくたって、お前の事傷付けちまうばっかりだって……それでも、俺はッ!」

 言葉を詰まらせてキバットも黙りこくる。ユウスケはゆっくりと何度もかぶりを振った。

「でも、でも俺……どうすれば……もう、どうしようもないのに、あいつには……勝てないのに……」
「第零号がまだ生きているというのならば、俺はまだ、奴を倒す事を諦めてはいない。警察官としても一人の人間としても、俺には奴を放って置く事は絶対に出来ない」

 続いた一条の言葉にユウスケは驚いて顔を上げ、一条の顔をまじまじと見つめた。
 月明かりの朧な光だけに照らされた一条の端正な顔立ちは、薄明かりでも分かる程まっすぐで確かな決意に満ち決然としていた。
 どう考えたって相手になどならない、人間がどうにか出来る相手ではなかった。一条は何をどうしようというのだろう、残された手段など何もないようにしかユウスケには思えなかった。

「でも、だって……」
「確かに、俺では君を助けられない。だがもし、君や奴に並ぶような力を持つ者が君と協力していたならどうだ。例えば五代、それに君の仲間、他の世界のライダーの中にも、奴と戦いうる力を持った者がいる可能性は、ある」
「そんなの、いないかもしれないじゃないですか! あいつと……戦うなんて、そんなの無理ですよ! もうどうにもできない、どうしようもないのに!」
「いないかもしれない、だがそれでも、俺は絶対に諦めない。どんな苦境でも、どんなピンチでも、五代は絶対に諦めたりしなかった。諦めないでどんな困難も悲しみも乗り越えてみせた。だから、俺も命尽きる最後の瞬間まで、諦めてしまうわけにはいかないんだ」

 静かな声で続いた一条の反論に、答える言葉を失ってユウスケは黙りこくった。数々の旅を共に戦い抜いた相棒の姿をふと胸に描いていた。
 士はいつも不敵に笑っていた。どんな苦しい状況でも、どんな辛い事実の前でも、そんなものはなんて事はないように笑い飛ばして、本当に大切な物は何なのかを鋭い言葉で示してみせた。
 あいつは本当に強い奴だったんだ、とユウスケは思った。諦めないから、あんな減らず口を叩きながら戦い抜いていた。士もまた決して諦めなかったから。
 今のユウスケを見たら士は、何を思いどう言葉をかけるのだろう。だらしがないと揶揄してみせるのか、ダグバに怒りを燃やすのか、それとも。分からなかった。
 どちらにしろ今の自分が士の相棒として相応しいなどとはとてもユウスケには思えなかった。自分の事を思ってくれた人達を手に掛け、傷付け、死のうとして死に切れずにどうしていいのかすら分からなくなっている。自分が情けなかった。許してくれる一条やキバットの優しさが辛かった。
 まっすぐに自分を見据えてくる一条の視線に耐え切れなくなってユウスケは俯いた。

「俺は……俺…………でも、俺は……」
「なあ小野寺くん。俺は、アマダムが君や五代を選んだのは、単なる偶然ではないのではないかと思っている。己の力を使うに相応しい心を持った者を、選んでいるんじゃないかと、そう思う。君はアマダムに選ばれた戦士クウガなんだ。五代とはきっと違うやり方で、だがそれでも、きっと沢山の人の笑顔を、今まで守ってきた筈なんだ」

 穏やかな口調で、ゆっくりと一条は話し続けた。
 俯いたままユウスケは細かく首を横に振った。肯定などとても出来なかった。
 クウガの力は恐ろしい力で、それを怒りのままにユウスケは爆発させた。会ったことはないが、一条の話し振りから、例えば五代ならこんな事にはならなかったのではないか。自分がクウガの力に見合う心の強さがないから、こんな事になってしまったのではないか。
 もっと強い力があればきっと守れた。八代が死んだ時もそんな事をユウスケは考えていた。自分に力が足りないせいだと、もっと強くなればきっと守れるのだと、そう自分を納得させようとしていた。
 だからもっと強くなりたいと、そう願った。その結果が、より強い力を得た結果が、今の状況だった。

「だから、戦ってくれと……言いたいんじゃ、ない。だがそれでも、俺は……君を…………」

 言葉は唐突に途切れた。尚もユウスケは俯いたままでいたが、どさりと重いものが地面へと倒れこむ音を耳にしてようやく顔を上げた。上体を支え意識を繋ぐ力を使い果たした一条が、力なく地面へと倒れ伏している。慌ててユウスケは一条の肩を起こして顔を覗き込んだ。呼気は荒く、冷や汗の筋が額や首筋を幾筋も流れていた。

「一条さん……一条さん、一条さん!」

 肩を揺すって呼び掛けるが、浅い呼吸を短い間隔で繰り返すばかりで一条は答えなかった。
 このままでは死んでしまうのではないか、何も出来ないまま助けられないで死なせてしまうのではないか――例えば、八代のように。恐怖が焦りを呼び起こして、一条の肩を更に強くユウスケは揺すったが、揺すられる動きに合わせてがくがくと力の入らない一条の首が揺れるばかりだった。

「駄目だ……駄目だ、死んじゃ駄目だ一条さん、嫌だ、俺……そんなの、嫌だ……!」
「そうだ、そいつを死なせちゃいけない、お前が、お前が助けるんだよ、ユウスケ!」

 切羽詰まったユウスケの声は高く上擦った。だがキバットの呼びかけを耳にすると、ようやく何かに気付いたようにユウスケは手を止め不思議そうな顔をして、キバットを見上げた。

「……でも、キバット、駄目だ、俺なんかじゃ何も……それに俺なんかと一緒にいたら……一条さんが……」
「ほんとに……ほんとに何も出来ねえのか! お前は、お前はこいつをどうしたいんだ! 答えろ、ユウスケ!」

 鋭く問われて、まるで泣き出すのを必死に堪えている子供のように歯を食いしばって口を窄ませてユウスケはキバットを見、目線を一条に落とした。幾度か唇を噛んで軽く首を振り、逡巡の色を見せた後に、俯いたままながらようやくユウスケは口を開いた。

「俺……俺、一条さんを、助けたい。死なせたりしたく……ない」

 掠れた声を喉の奥からようやく絞り出すとユウスケは、一条の腕を持ち上げて肩を担いで、ふらつきながらも立ち上がり歩き出した。その後をキバットと、デイバッグを担いだガタックゼクターが追う。
 よろめきつつ、それでもユウスケの足は、禁止エリアに背を向けて前へと進み出す。頼りない月明かりが薄青く照らし出すだけの荒れ野を、光など見えなくてもそれでも。
 目の前の人を助けたい、その至極単純で明快な願いは、胸を深く覆って侵す悲しみや絶望を一時的にせよすっかり忘れさせてしまう程に力強く大きかった。



【一日目 真夜中】
【F-1エリア 草原】

【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】
【時間軸】第30話 ライダー大戦の世界
【状態】疲労(極大)、ダメージ(極大)、左脇及びに上半身中央、左肩から脇腹、左腕と下腹部に裂傷(ほぼ塞がってはいる)、アマダムに亀裂、ダグバへの極めて強い怒りと憎しみ、仲間の死への深い悲しみ、究極の闇と化した自分自身への極めて強い絶望、仮面ライダークウガに30分変身不可
【装備】アマダム@仮面ライダーディケイド 、キバットバットⅢ世@仮面ライダーキバ、ガタックゼクター@仮面ライダーカブト
【道具】無し
【思考・状況】
1:一条を死なせたくない、何としても助けたい。
2:これ以上暴走して誰かを傷つけたくない。
3:自分には何も出来ない、これからどうすればいいのか分からない。
【備考】
※自分の不明支給品は確認しました。
※『Wの世界万能説』をまだ信じているかどうかは後続の書き手さんにお任せします。
※アルティメットフォームに変身出来るようになりました。
※クウガ、アギト、龍騎、響鬼、Wの世界について大まかに把握しました。
※変身に制限が掛けられていることを知りました。
※アマダムが損傷しました。自壊するほどではありませんが、普段より脆くなっています。
※ガタックゼクターがまだユウスケを自身の有資格者と見なしているかどうかは、後続の書き手さんにお任せします。
※キバットバットⅢ世の右目が失われました。またキバット自身ダメージを受けています。キバへの変身は問題なくできるようですが、詳細は後続の書き手さんにお任せします。
※ユウスケがこれからどこへ向かうかは後続の書き手さんにお任せします。

【一条薫@仮面ライダークウガ】
【時間軸】第46話 未確認生命体第46号(ゴ・ガドル・バ)撃破後
【状態】疲労(極大)、ダメージ(極大)、額に怪我、腹部表面に裂傷、その他全身打撲など怪我多数、出血による貧血、犠牲者やユウスケへの罪悪感、強い無力感、仮面ライダーアクセルに27分変身不可
【装備】アクセルドライバー+アクセルメモリ@仮面ライダーW
【道具】食糧以外の基本支給品×1、名護のボタンコレクション@仮面ライダーキバ、車の鍵@???、おやっさんの4号スクラップ@仮面ライダークウガ
【思考・状況】
0:気絶中
1:第零号が生きているなら放置できない、対抗できる者を出来る限り多く探す。
2:例え何の力にもなれなくてもユウスケを一人には出来ない。
3:鍵に合う車を探す。
4:照井の出来なかった事をやり遂げるため『仮面ライダー』として戦う。
5:一般人は他世界の人間であっても危害は加えない。
6:五代や、小沢と桐谷、照井やユウスケの知り合いと合流したい。
7:未確認への対抗が世界を破壊に導いてしまった……?
8:照井、小沢、京介と同じ世界に生きる者に、彼らの死を伝える。
9:もしも鳴海亜樹子が殺し合いに乗っていれば、照井の代わりに自分が止める。
【備考】
※『仮面ライダー』の定義が世界ごとによって異なると推測しています。
※麗奈の事を未確認、あるいは異世界の怪人だと推測しています。
※アギト、龍騎、響鬼、Wの世界及びディケイド一行について大まかに把握しました。
※変身に制限が掛かっていることを知りました。
※おやっさんの4号スクラップは、未確認生命体第41号を倒したときの記事が入っていますが、他にも何かあるかもしれません(具体的には、後続の書き手さんにお任せします)。
※腹部裂傷は現在深刻ではありませんが過度な運動をすると命に関わる可能性があります。


※以下の支給品は、ガタックゼクターが運んだデイパックの中に入っているはずの物ですが、デイパックが破損しているためいくつかはE-2エリア、E-1エリア、F-1エリア内に落ちているかもしれません。または、やはりいくつかは攻撃に巻き込まれて消滅した可能性もありますが、詳しくは後続の書き手さんにお任せします。

@ガタックゼクターが運んだデイパック内にあるはずの支給品:照井の不明支給品、アタックライドカードセット@仮面ライダーディケイド、ガイアメモリ(スカル)@仮面ライダーW、変身音叉@仮面ライダー響鬼、トリガーメモリ@仮面ライダーW、ガルルセイバー(胸像モード)@仮面ライダーキバ 、ユウスケの不明支給品(確認済み)×2、京介の不明支給品×0~1、ゴオマの不明支給品0~1、三原の不明支給品×0~1
【備考】
※カードセットの中身はカメンライド ライオトルーパー、アタックライド インビジブル、イリュージョン、ギガントです
※ライオトルーパーとイリュージョンはディエンド用です。
※インビジブルとギガントはディケイド用のカードですが激情態にならなければ使用できません。
※ただし、上記の支給品の内ライダーベルト(ガタック)@仮面ライダーカブトは確実にガタックゼクターに確保されています。



106:君のままで変われば良い(3) 投下順 108:進化
時系列順
103:闇を齎す王の剣(6) 一条薫
小野寺ユウスケ