決める覚悟 ◆.ji0E9MT9g


乾巧が灰と化し、志村純一が封印されてから、既に30分ほどが経過していた。
巧の遺体がそのまま灰となり後に首輪だけが残された為それを首輪解析機にかけている間、時間を持て余すのも惜しいと残された彼らはGトレーラー内で多くの支給品を囲んでいた。
もちろんそれをそれぞれに分配するため、そしてそれによって戦力を可能な限り平等にするためだ。

「まずは志村と巧の支給品から分けるぞ。特別必要ないものはこのデイパックに分ける」

士が、他の4人に向けそう言いながらその手に荷物の入ったデイパック2つともう一つ何も入っていないデイパックをぶら下げた。
まずは志村のデイパックが開示され、それによってフィリップを襲いダイヤのカテゴリーキングのカードを奪ったのも志村純一であったことが判明したが、姉の敵であったことがわかった後にその程度のことがわかったところでフィリップには今更それに対してどうこう言うほどの怒りも沸いてこなかった。
そして変身道具が分配され、グレイブがフィリップ、オルタナティブ・ゼロが良太郎、ナイトが橘に渡る。

 同時にラウズカードは村上の持つ志村自身が封印されたアルビノジョーカーのカードを含め橘に渡り、それ以外の志村の持っていた武器は生身で持つには危険物にしかならずまた護身用として持っていてもこれから先生き残っている参加者相手には有効打たり得ないと判断された為に不要な支給品用デイパックに纏められた。
 次に巧のデイパックが開示され、それにより首輪探知機という強力無比な支給品が明らかになったが、これはこの場でなし崩し的にリーダーを務めている士の所有物となった。
 しかし残されたもう一つの支給品に、即座に手を伸ばすものが一人。

 「……何のつもりだ、村上」

 村上峡児、彼が一切の疑問を持たぬままその手を真っ直ぐにそのベルトへ伸ばしたその手から、士はファイズドライバーを離す。
 その彼の様子に一切の理解が出来ないといった様子で笑うのは、もちろん村上だ。

 「何のつもりとは心外ですね。……ファイズのベルトは元々我が社の所有物だ。それにこの場で私以外が扱えないその鎧、持て余すにはあまりにも過ぎた力だ」
 「それは分かってる。俺が言ってるのはそこだ村上。お前は、お前にしか使えない力を余りに多く持ちすぎてるんじゃないか?」

 カイザと同じく全く問題なく自分のものになると疑わなかったそのベルトを渡すのを渋ることに村上が冷静に抗議すれば、それを待っていたとばかりに士は口を開く。
 それを言われ、村上は思わず苦笑する。
 つまりは、彼は自分が裏切り殺し合いに乗るなどしたとき、自分が持っている変身能力があまりに多いとそれがそのまま自分を抑える際の障害になるということを危惧しているのだ。

 確かに、それは必ず危惧しなければならない問題だ。
 今の自分がファイズを手に入れれば、自分とは切り離せないオルフェノクの力を含め5つもの変身能力を所有することになる。
 この首輪がなければ一切考慮の必要のなかった要素であっただけに、村上もそれについて考慮するのが遅れてしまった。

 しかし、それもここまで。
 変身能力を多く持っていることが問題だというのなら、それを減らすことで彼の懸念の一つは軽減できるだろう、と彼は懐のバードメモリを取り出す。
 そしてそのままそのメモリを全員が見ている中で士の持つ不要な支給品を纏めるデイパックに落とした。

 「……何の真似だ、村上」
 「見ての通りですよ。貴方が私の変身能力の多さを懸念するというのなら、その内の一つ、特に冴子さんとフィリップくんの両者が副作用の危険性を説いていたガイアメモリを手放すことは厭わないということです」

 実際には、冴子はガイアメモリの毒性を秘匿していた。
 が、それについて深く言及するのも仮にも彼の弟であるフィリップの気を損ねるだけだったし、同時にそれがそのままチーム内不和にしかならないことも知っていた村上は、いっそ冴子も毒性について語っていたことにしてしまおうと考えたのだった。
 と、再度士の顔を見つめれば、しかし予想通り未だ自分にベルトを渡すのに踏み切れないようだった。

 ファイズの力がバードよりも遙かに強いから?それもあるかもしれないが、本当の理由は別にあると、村上は既に見抜いていた。

「――乾さんの遺品が、私に使われるということにそこまで抵抗がありますか?門矢さん」
「……」

 全てを見透かしたような顔でそう言いながら一つ息を吐く村上を、士は睨み返す。
 彼と巧の付き合いは決して長くなかったはずだが、しかし同時に決して軽んじられるような軽薄なものではなかったはずだ。
 そんな仲間が敵対視していた男にその力を渡すことに、流石の士も抵抗があったということなのだろう。

 周りを見渡せば、強く主張はしないもののフィリップや橘といった巧をよく知る参加者も同じ心境であるらしく、やるせない表情を浮かべていた。
 それに対し全く甘ちゃんで不愉快な方々だ、と心中で皮肉を吐きながら、しかし一応はチームである現状それを悪くする必要もないと村上は気持ちを切り替える。

 「……門矢さん、お気持ちはお察しいたします。しかし、乾さんとファイズは本来同一視されるべきものではない。ベルトは所詮力。乾さんの信念によって彼の正義を果たす時もあれば、同時に私の信念によって用いられる時もある。
そこに違いは存在しません。ただ一つ間違った扱い方が存在するというのなら、それはその力を恐れ持て余すことだ、と私は思います」

 理路整然とした村上の言葉に、士は数瞬考えるような素振りを見せた後、ゆっくりとそのベルトを村上が手を伸ばせば取れる位置に置いた。

 「お前の言うことにも一理ある。これは、今お前に渡す以外じゃ無駄にしかならない。この力を持て余すことなんて、大ショッカーを倒す上で誰も望まないことだ」

その言葉に対しフィリップたちが些か驚愕に満ちた声をあげるも、しかしそれに取り合うこともなく士は再度伸びかけた村上の手を遮る。
 これには流石の村上も付き合いきれないとばかりに溜息を漏らしかけるが、しかしその目をしかと見つめながら士は口を開いた。

「――だが、条件がある」
 「条件……?」

 村上の言葉に、士は頷く。
 力を放棄し、その上でこの力を使うことに賛同しながら、一体何を?
 口約束だけの条件など意味がないことを、皮肉にも村上が殺し合いに乗っていないという言葉で痛感しているはずだというのに。

 「今ここでお前にファイズ、そしてカイザを渡す代わりに、巧の首輪が解析出来てからもお前の首輪はまだ解除しない。それが条件だ」
 「何を言い出すかと思えば……!」

 士のその言葉に、村上は思わずといった様子で立ち上がる。
 種族毎に首輪が異なり、恐らくは巧と村上のものは完全な同一規格のはずであった。
 故にその首輪が解析され内部構造を理解できれば、間違いなく自分の首輪は解除されるだろう、と村上は睨んでいたのだが。

 それを、本来自社の所有物であるベルトを引き渡す代わりに先延ばしにしろと?
 全く以てお笑いとしか言いようがなかった。

 「お前の怒りは理解出来る。だが、お前が最初に首輪を解除し変身制限を無視できるようになったときを考えると、悪いが他に最低後一人は首輪を解除してる奴が欲しい。……理由は、言わなくても分かるな?」
 「……えぇ、もちろん」

 言いながら、村上は自身から発せられる威圧が膨れあがっていくのを抑えることは出来なかった。
 つまりはこういった面が彼に単身での首輪解除を拒ませる理由の一つなのだろうが、しかし自分にとってそれを隠すような演技をする理由もない。
 まぁそもそも巧から自分の悪評を散々聞かされた後だろう彼らを前に、今更元の世界で人間に見せていた敏腕若手社長としての表情で機嫌を取ろうとしたところで逆効果にしかならなかっただろうが。

 故にこれは自分がどう立ち回っていたとして訪れた問題なのだ。
 自分が抱くオルフェノクを至上とする正義が彼ら別世界の仮面ライダーにも理解されなかっただけのこと。
 そう考えればむしろ下手に演技を駆使して彼らを懐柔しようとしていない分だけ、志村純一に騙された彼らに対しては「いずれこいつの首輪も解除しなければいけない」という立場に立てているだけ喜ぶべきなのかもしれない。

 であれば、今自分がすべきはこの士の提案に対し怒りを露わにし周囲から警戒されることではない。
 取りあえずは彼の提案を快く受け入れつつ念願のファイズのベルトを手にしてこれ以上の参加者が増えたところで自分の首輪解除の順番を確保することのはずだ。
 むしろ士がこうして首輪解除を他に何人か出来た後であれば自分の首輪を解除することに異論はないというような言質を取れたと、好意的に捉えるべきではないのか。

 ここまでを少し顔を俯かせた数秒の沈黙の間に思考し終えた村上は、再度士に振り返りいつもの笑顔を浮かべた。

 「……分かりました、門矢さん。私の首輪解除は後に回していただいて構いません、が私は時間の浪費が嫌いでしてね。
もしもあなた方が故意に私の首輪を解除することを先延ばしにするようであればその時は――」
「――分かってる、心配するな。俺は約束は守る。勘違いされたくないから先に言っておいたってだけだ」

 一応釘を刺しつつ、村上は士が手を退けたファイズドライバーを自身のデイパックに収める。
 カイザに続き、これで二本目。
 最早自分の持つオーガのみで十分な気もするが、しかし王を守る三本のベルトを揃えておくことはいずれ来たる王の復活と、そしてオルフェノクの未来を盤石なものにするために無駄なことではないはずだ。

 (であれば、残りはデルタ……ですか)

 最期に残ったベルトの一つの名を思い浮かべながら、村上はそれを持っているであろうこの場で最期の流星塾生の生き残りのことを考えていた。

 「すまないな、門矢。首輪の解除を村上から行う訳にはいかないとは言え奴にファイズを渡すような役回りをさせてしまって」
 「いや、気にしなくていい。村上も言ってたが、結局ベルトはベルト。力は力だ。誰が使うか次第でその性質は大きく変わる。
例えそれでファイズが巧の望まない形になるとしても、俺たちが止めれば良い。力があるのに持て余すほうがよっぽど罪深いさ」
「……なるほど」

 一方、村上との静かな戦いを終えた士は橘に受けた労いの言葉にやはり何てことのないように返す。
 それを受け少しの間の後に彼方を見やった橘は、同様に自分と同じくその視線をここではないどこかへ走らせている良太郎とフィリップを認める。
 恐らく、自分を含め三人とも今の言葉を受け、考えたことは同じだろう。

 つまりは、力は力。それを扱うもの次第で、その性質は大きく変わると言うこと。
 今橘たちの手にあるのは、先ほどまで多くの参加者を騙し続けその命を吸い続けた死神が駆使していた力だ。
 その力を纏わなければいけないかもしれない状況に、忌避感が全くないと言えば、勿論嘘になる。

 秋山という別の参加者が立派に仮面ライダーとして用いていたナイトのデッキを持つ橘でさえそう思うのだ、志村しか扱っていたのを知らないグレイブとオルタナティブを持つ彼らにはより一層そうした感情が巻き起こっているかもしれなかった。
 しかしそうして行き場のない感情を抱いていた彼らに直接言うわけでもなく、士は言った、力は扱う人によってどうにでも変えられると。
 未来の橘が作り上げたライダーシステム、とある天才がミラーワールドを閉じるため開発した疑似ライダー、そして愛する女性のため戦った一人の騎士の鎧。

 それらが本来持っていたはずの理想や或いは目指そうとして挫折した希望。
 もしも志村によってそれらがねじ曲げられたというのなら、自分たちの手でそれを成すべきではないか。
 先ほどまで鬱屈とした感情を抱いていたのが嘘のように、彼らの表情は明るいものに変わっていた。

 村上を説き伏せつつ、三人がそれぞれ抱いていたやるせない思いも同時に解消したのは、果たして狙い通りであったのか、或いは偶然か。
 門矢士という存在にこの場の空気が動かされているのを感じつつ、橘はふとトレーラー内に散乱する志村の持ってきた荷物に目をやった。

 「これは……確か、始のいる店の親子か」

 そこにあったのは、始がその正体を知らせぬまま居候している白井虎太郎の姪と姉、栗原親子と恐らくは彼女らの父であり夫の移っている写真であった。

 「それは、草加雅人に支給されていたものだね。知り合いかい?」

 何気なく目についただけの写真であったが、それを以前にも目にしていたフィリップが口を挟んでくる。

 「あぁ、まぁな……」

 その問いに僅かに返答を戸惑いつつも、橘はこれを今の状態の始に見せたときどういった反応を見せるのかで彼の状況に判断がつくのではないかとも考えていた。
 つまり自分の考えていたようなジョーカーとしての本能に支配された時期なら一切反応しないだろうし、自分のよく知る最近の彼であればこの写真を傷つけることなど考えもしないはずだ。
 であれば、或いはこの支給品は有用なものかもしれない、と彼はそのまま懐にその写真を忍ばせた。

 その最中も、手を止めている時間はないとその周辺に散らばる恐らくはヒビキの世界のものだったであろう剣やバイオリン、ショットガンを士の言う不用意なものを集めるデイパックに集めていき、ディエンド用ケータッチの名がついたそれは士の手に渡った。
 と、そんな中フィリップが二つの支給品をその手に持ったまま止まっているのを見て、橘もまたその動きを止めた。

 「どうした、フィリップ?」
 「……すまない、何でもない。この二つは五代雄介に支給されていたものだったから、少しその時の会話を思い出して」

 言いながら、フィリップは少し儚げに笑う。
 園咲邸での支給品開示の際、五代がそのデイパックより取り出した二本の飲料水のものらしい瓶と禍々しい雰囲気を持った包丁。
 普通に考えれば外れも良いところのその支給品をしかし、五代は一切気にせずどころかクウガの力があるから大丈夫だと戯けていた。

 しかしその言葉に不安を抱く前に何故か安心してしまった自分を思い出して、同時に五代の笑顔も思い浮かべてしまったらしい。
 少ししてそれが悲しく思えて、フィリップは手に持った支給品たちをそのまま不要な支給品入れに纏めた。

 「さて、これでGトレーラーの中のものは整理し終えたな。なら次は俺たちに支給されてるものを整理するか。もしかすれば、お互いの戦力になるものがあるかもしれないしな」

 少し湿ってしまった空気を払拭するように、あえていつもの調子で士が仕切り出す。
 それを受けその提案に不満はないと彼らもまたデイパックを広げた。
 とは言っても、フィリップと橘のそれは殆ど整理が完了しており、今更着る理由もないゼクトルーパースーツをかさばるという理由で、またライアーのメモリも毒性の関係と解析はフィリップがいる以上必要ないと不要な支給品に分配された以外は既に他者が入り込む隙はないように感じられたが。

 そんな中で、次に開示されたのは士のものだった。
 ディケイドやディエンドのカードやドライバーは問題なく彼のものとして認められたが、続いて出てきた二つの支給品は、その場を沸かすものであった。

 「それ、桜井さんの……!」
 「これは……、僕たち家族全員の名前が彫ってある……」

 この場に来てすぐに確認し自分には縁のないものだと放置していた二つの支給品が、それぞれ仲間の思い出の品であったらしいことを認めながら、士はそれを取り出す。
 その支給品は、それぞれ彼らの大事な存在を想起させるものであった。
 良太郎が昔姉と交際していた桜井という男からもらった懐中時計と、フィリップがもう忘れてしまった過去、家族全員の名前を書いた悪魔のしっぽ、イービルテイル。

 それらを多くの思い出と共に感謝を述べそれぞれ懐に収めた彼らを前に、村上もまた士に対しデイパックより二枚のカードを取り出し、それを差し出した。

 「これらのカードが一体何に使用するものなのか一切理解出来ていませんでしたが……どうやらあなたのカードと同規格のもののようだ。これは貴方にお譲りしますよ」

 言葉と共に差し伸べられたのは王蛇、歌舞鬼のディエンド用ライダーカードセット。
 それに一言礼を述べつつ彼もまた新たなカードを懐に収めた。
 これにより士の戦力もまた増強し、この場のメンバーの戦力は申し分ないものになったと言って差し支えないだろう。

 「橘朔也、ディケイド、そろそろ乾巧の首輪が解析出来た頃だ。一旦病院に戻ろう」
 「あぁ、わかった」

 と、時計を見やったフィリップの提案によって、この場のメンバーは全員病院に向け再度歩き出した。


 ◆


 「やはり秋山蓮と北岡秀一のもの、それにイマジンやアンデッドのものとは構造が大きく違う。これで参加者の種族が後天的か先天的かの差異ではないことが証明されたね」
 「あぁ、だがやはり問題は先ほどまでと全く変わっていない。同じ世界間でなおかつ種族の異なる参加者の首輪を解析しなければ俺たちの首輪解除には繋がらない」

 新たに得られた首輪の解析結果を二人で食い入るように見入りながらそう話す橘とフィリップ。
 士もまた首輪解除に有力な情報や技術を提供できるかもしれないと一応同席してはいるが、こういった理論詰めの話は正直聞いていて眠くなる。
 そもそもにして自分の才能の多くは“やっていた記憶もなにもないが何故かやろうと思えば出来る”といった類いのものだ。

 そんな自分が一歩間違えれば参加者の命を奪うことにもなってしまいかねない首輪解除のための要因として数えられているというのは士自身少々不安に感じてしまう。

 「――どうする?百聞は一見にしかず、百見は一触にしかずだ。二つある龍騎の世界の首輪を試しに分解してみれば、少なくとも城戸の首輪解除に役立つし、上手くいけば特殊な種族ではない参加者の首輪を解除出来る可能性もある」
 「確かに、こうしてここでずっと仮説を話していても意味はない。君の言うとおり一度首輪を分解してみるべきだろうね」

 そんな事を士が思う中、首輪解除要因としての責任感が人一倍強い二人は同種の首輪が二種類存在する北岡と蓮、二人の首輪を分解することを決める。
 それによって少なくとも一人、友好的な参加者の首輪を解除出来る可能性が出来るのだから、時間を無駄にしないためにも早くに着手するべきだった。
 と、一応の方針を打ち立て立ち上がった彼らに士も追随しようとして、後方から聞こえてきた良太郎の「アレ?」という声に振り返った。

 「どうした?良太郎」
 「――村上さんが、いない」

 サーッ、と青ざめた顔でそう言う良太郎を受けて、彼らも同様に周囲を見渡す。
 村上峡児、正直なところ、単独行動を許すのはあまりに危険すぎる彼から目を離してしまった事実に歯がみしつつ、しかし士はすぐに異変に気付いた。
 先ほどまで、接近者に誰かが気づけるようにとすぐそこのテーブルに置いてあったはずの首輪探知機が、消えている。

 「やられたな……」

 それを見て、橘は悔しそうな表情を浮かべる。
 村上が首輪探知機という有用な支給品を持ってチームから脱退したと思っているのだろう。
 士も一瞬そう考えかけて、しかし違うと頭を振る。

 こんなに早くチームから抜けてしまうなら、Gトレーラー内で自分に戦力をみすみす渡す必要はない。
 それに後回しにされるとは言え首輪を解除する約束まで取り付けたのだから、彼の言葉を信じ大ショッカーに反逆を企てているのならあまりにも無意味な行動である。
 と、そこまで考えて、士は先ほどの村上との会話を思い出し、思い至る。

 村上のやろうとしていることと、首輪探知機をこうして持ち出した理由を。

 「あいつ……!」

 そこまで考えてからは、早かった。
 仲間の制止する声をも無視して、士は村上が向かったであろう場所まで向かう。
 首輪探知機などなくても、暗闇の中でも、一直線に彼はその足を速めていった。

 そして、間もなく見つける。
 自分が思ったとおりの場所で、首輪探知機を持ち、立ち尽くしている村上の姿を。

 「――村上!」

 走ってきたために乱れた呼吸を整えながら士が叫ぶと、村上はいつものように余裕を持って振り返る。

 「門矢さんですか。心配させてしまったなら申し訳ありません。首輪を入手して、またすぐに戻ろうと思っていたのですが」

 その村上の言葉を聞いて、やはり自分の考えは間違っていなかったらしいと士は思う。
先ほどの首輪解除を後回しにするという会話の中で、自分は確かに聞いた。
『もしもあなた方が故意に私の首輪を解除することを先延ばしにするようであればその時は』という、村上の言葉を。

 あの時はそれを余りにも軽く考えていたが、村上という男の価値観から言えば、橘とフィリップの首輪の種類に関する疑問を最も早く解決し最終的に自分の首輪解除を早める為に必要なことは首輪のサンプルを増やすことだという事ぐらいすぐに理解するはず。
 そして、恐らく彼は首輪探知機を見た瞬間、それに反応する動かない点、つまり死体が側にあることなどすぐに見抜いたのだろう。
 故にこうして反対意見を述べるだろう自分たちには内緒で首輪を入手し、事後報告で済ませる気だったのだろう。

 他でもない、もう誰にも傷つけられたくないとそこに埋めた、剣崎一真の首輪を入手したことを。

 「門矢ッ、無事か!」

 ようやく士の息も整ってきた頃、後方より追いかけてきた橘たちの声が聞こえる。
 ここに来る途中で彼らも村上のしようとしていたことが薄々と理解出来たらしく、その目には焦りが見られた。

 「やれやれ、どうやら私に信頼は一切ないようですね。皆さん」

 残念です、と続けた村上に対し、しかし士はなお肩を怒らせ彼を威嚇する。

 「……村上、ここで何をしようとしていた?」
 「そんなこと言わなくても分かるでしょう。彼の首輪を頂戴しようと思いましてね。出来れば、首輪のサンプルは多い方がいいでしょう?」
 「……剣崎の首を、切り落としてか?」

 橘の静かな問いに、フィリップと良太郎も何も言わないながら無言の抗議を申し立てる。
 剣崎一真という人間の話は伝聞でしかしらないが、しかし立派な仮面ライダーだったらしい彼の安らかな死を妨げ、掘り起こした上でその首を切り落とす。
 それは余りにも残酷で彼の尊厳を無視する行為のように感じられたからだ。

 しかしそんな4人を前に、村上はしかし一切余裕を崩すことはない。
 どころか間違っているのはお前たちの方だと言わんばかりに鼻で笑い一歩足を進める。

 「――では、首を自分で切り落とさなければ首輪を手に入れることに罪悪感はないのですか?」
 「何?」

 村上から吐き出されたのは、意外な問いだった。
 それに思わず困惑した士を尻目に、村上はなおも続ける。

 「凶悪犯罪者のものであれば、首を躊躇なく切り落とせるのですか?生前の行いをその死体にまでぶつけ“彼は首を切り落としてもいい者だ、彼女は首を切り落としてはいけない人物だ”と分別をすると?私には、その方が余程汚く思える」

 知らず知らずの内思わず語調が強くなっているのに気付いたのか、村上は一度咳をし、いつもの余裕を取り繕う。

 「……つまり、私が言いたいのはあなたたちが手にし、そして希望を抱いているその首輪には、それぞれその首輪が繋いでいた首があり、その重みに差はないはずだ、ということですよ。もちろんこれは、あなた方の命に対する倫理観が一般に考えられているそれと剥離していなければの話ですが」

 息もつかせぬ勢いで、しかしよく通る声で話す村上に、4人は圧倒される。
 これが村上という男の話術なのか、と息を呑む中、村上は再び4人を見渡し、そして口を開く。

 「――あなたたちが灰の中から拾い上げた首輪と、今ここに眠る彼の首輪。そこに違いを見いだし私を批判するというなら、所詮それはあなた方自身によって形成されたエゴによるものでしかない。都合良く首輪を手に入れてくれる誰かを批判するだけで自分の手を汚していない気になるのは、あまりに都合の良い考えだ」

 そこまで聞いて、士は村上の本当に言いたかっただろうことを察する。
 つまりは、村上もまたオルフェノクの死によって生まれた灰の山、そこに自分たちと同じく感傷を抱いたのかもしれなかった。
 確かに死の際に灰化した参加者の首輪を用いるのに抵抗がないのに、誰かの首を切り落とすのには抵抗を示すというのは、自分たちが人間だからこそのエゴなのだろう。

 思わず沸いた指摘とそれによって自分の中に存在した自覚のない差別を感じて、士は押し黙ってしまう。
 しかしそんな彼の一歩前に歩み出たのは、橘だった。

 「――確かに、お前の言うとおりだ。俺たちは首輪を解除すると言っておきながらその手を汚していない気でいたかもしれない。こうして俺たちの手に首輪がある時点でその一つ一つに命があったはずなのにな」

 その手に先ほどまで解析していた巧のものを含め計6つの首輪を携えながら、橘は言う。
 少しの戸惑いの後、彼は意を決したようにその足を剣崎が埋まっている場所の真ん前にまで進めた。

 「剣崎は、誰かが傷つくくらいなら自分が盾になろうとする男だった。自分の首輪で大きく事態が好転するのに俺たちが放っておいたなら、きっと安らかに眠り続けることなんて出来ないだろう」

 そこまで言って、彼はその土をゆっくりと掘り起こしだした。
 万国共通の禁忌、死者の眠りを妨げること。
 これからそれをしなければいけない事実と、しかし一方で剣崎はこうすることでようやく安らかに眠れるのだろうことを橘は思った。

「……本当に、いいのか?橘」
「あぁ、恐らく剣崎なら……誰か別の参加者の首を落とすくらいなら自分の首輪を使えと、そう言うだろうからな」

そうして少しの時間の後、彼らの目の前には、掘り起こされた大量の土と、剣崎の遺体があった。
死後6時間以上を経過したことによりすっかりその肌からは生気が失せ、生前に比べればその顔はいささか膨れている。
しかし一方でその首に輝く銀の輪だけが変わることのない激しい主張を彼らに示していた。

今、彼らは選んだのだ。
剣崎の首を切り落とすこと、それが最も自分たちにとって苦しい選択肢だと知りながら、いやだからこそこの殺し合いを乗り越える為に自分たちがどれほどの命の上立っているのかを忘れないために。
この場にいる参加者にとって決して少なくはない大事なことを教えてくれた剣崎一真、その首を刎ね、その首輪を首輪解除への大きな一歩にすることを。

目の前に晒された遺体を見て、橘も、士も、フィリップも良太郎も、村上でさえ多くを語ることはしなかった。
橘は、ただじっとその閉じられた瞳を見つめる。
戦いの中誰かを守り死んでいったという剣崎の死に様を仲間として、いやそれ以上に友として誇りに思いこれ以上誰にも傷つけられることを拒んだために、彼をここに埋めた。

それを裏切ってしまうことは辛く避けたかったが、それ以上に剣崎は自分の首輪を無視して他の誰かの首を刎ねることの方が絶対に嫌がり否定するだろう事も、長い付き合いでわかってしまっていた。
だから、今は友でもなく、仲間でもなく、その遺志を継いだ戦士として、剣崎の首を刎ねる決意をしたのだ。
その瞳に、最早迷いはない、剣崎をよく知る存在として、これが彼の望んだことだと、確信があったから。

「……」

橘の手には、サソードヤイバーが握られている。
それは或いは死神の鎌のようにも見えただろうが、しかし少なくともそこにいる彼らには、そんな禍々しいものには見えなかった。
その首にゆっくりと刃を近づける橘を見やりながら、士は自分と剣崎の付き合いも、存外長いものになってしまったと思う。

ライダー大戦の世界で初めて出会った時はその圧倒的な実力に敗れただの強敵として認識していただけだったが、後に聞いてみればユウスケに接触しその覚悟を問うていたらしい。
橘から聞いた相川始との関係も相まって、或いは剣崎はユウスケにも破壊者である自分を仲間として認め運命に抗う意思があるのかどうかを知りたかったのではないだろうか、と思えたのである。
或いは、あの剣崎は今目の前で眠る一真とは、やはり別人なのかもしれない。

それでも彼もまた剣崎一真である以上、完全な外道ではなかったのだろうと思える分だけ、彼との交流は今の士には良いことに思えた。
そこまで士が考えると同時、橘はその剣を勢いよく振り切る。
その刃を幾分か凝固した血液と筋肉が止めようと抵抗するが、しかしサソードヤイバーの切れ味の前には溶けたバターも同然であった。

それによってゴロンと音を立て剣崎の頭が転がったのを見て、思わず良太郎とフィリップは目を背け、しかし橘と士はその行く末すら見届けようとするようにその目をしかと見開いていた。
まるで、この殺し合いのふざけたルールに翻弄され死んだ剣崎の全てをその目に焼き付けるかのように。
数秒の後、士は未だ目を背け青い顔をしているフィリップにその首輪を手渡し、しかし自分は再びその足を剣崎の埋まっていた穴へと移した。

「――フィリップ、先にこれを解析していてくれ。俺たちは一真を埋めてから行く」
「……分かった」

士の絞り出すような言葉にそこに込められた言葉の意味を察しつつ、フィリップは良太郎を連れ病院へと向かう。
その背中に、一瞬だけ土を埋めなおす音が聞こえなかった瞬間僅かに濡れた音が響いたことは、誰にも告げないことを胸に誓いながら。


【二日目 黎明】
【E-5 病院跡地】

【門矢士@仮面ライダーディケイド】
【時間軸】MOVIE大戦終了後
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、決意
【装備】ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド、ライダーカード一式@仮面ライダーディケイド、ディエンドライバー+ライダーカード(G3、王蛇、サイガ、歌舞鬼、コーカサス)+ディエンド用ケータッチ@仮面ライダーディケイド
【道具】支給品一式×2、ケータッチ@仮面ライダーディケイド、キバーラ@仮面ライダーディケイド、 首輪探知機@オリジナル
【思考・状況】
基本行動方針:大ショッカーは、俺が潰す!
0:どんな状況だろうと、自分の信じる仮面ライダーとして戦う。
1:巧に託された夢を果たす。
2:友好的な仮面ライダーと協力する。
3:ユウスケを見つけたらとっちめる。
4:ダグバへの強い関心。
5:音也への借りがあるので、紅渡を元に戻す。
6:仲間との合流。
7:涼、ヒビキへの感謝。
8:黒いカブトに天道の夢を伝えるかどうかは……?
【備考】
※現在、ライダーカードはディケイド、クウガ、ファイズ、ブレイド、響鬼の力を使う事が出来ます。
※該当するライダーと出会い、互いに信頼を得ればカードは力を取り戻します。
※参戦時期のズレに気づきました。
※仮面ライダーキバーラへの変身は光夏海以外には出来ないようです。
※巧の遺した黒いカブトという存在に剣崎を殺した相手を同一と考えているかどうかは後続の書き手さんにお任せします。




【橘朔也@仮面ライダー剣】
【時間軸】第42話終了後
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、精神疲労(中)、仲間の死に対しての罪悪感、自分の不甲斐なさへの怒り、クウガとダグバ及びに大ショッカーに対する恐怖(緩和)、仲間である仮面ライダーへの信頼
【装備】ギャレンバックル@仮面ライダー剣、ラウズカード(ダイヤA~6、9、J、K、クラブJ~K、アルビノジョーカー)@仮面ライダー剣、ラウズアブゾーバー@仮面ライダー剣、ザビーブレス@仮面ライダーカブト、ナイトのデッキ+サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎
【道具】支給品一式×4、ディスクアニマル(アカネタカ)@仮面ライダー響鬼、変身音叉・音角@仮面ライダー響鬼、栗原家族の写真@仮面ライダー剣
【思考・状況】
0:仮面ライダーとして、人々を護る。
1:まずは今後の方針を考える。
2:乾に託された夢を果たす。
3:首輪の種類は一体幾つあるんだ……。
4:信頼できる仲間と共にみんなを守る。
5:小野寺が心配。
6:キング(@仮面ライダー剣)、(殺し合いに乗っていたら)相川始は自分が封印する。
7:出来るなら、始を信じたい。
8:剣崎……許してくれ……。
【備考】
※『Wの世界万能説』が誤解であると気づきました。
※参戦時期のズレに気づきました。
※ザビーゼクターに認められました。
※首輪には種類が存在することを知りました。




【フィリップ@仮面ライダーW】
【時間軸】原作第44話及び劇場版(A to Z)以降
【状態】照井、亜樹子、病院組の仲間達の死による悲しみ
【装備】ガイアドライバー@仮面ライダーW、ファングメモリ@仮面ライダーW、ロストドライバー+(T2サイクロン+T2エターナル)@仮面ライダーW、グレイブバックル@仮面ライダー剣
【道具】支給品一式×2、ダブルドライバー+ガイアメモリ(サイクロン+ヒート+ルナ)@仮面ライダーW、メモリガジェットセット(バットショット+バットメモリ、スパイダーショック+スパイダーメモリ@仮面ライダーW)、ツッコミ用のスリッパ@仮面ライダーW、エクストリームメモリ@仮面ライダーW、首輪の考案について纏めたファイル、工具箱@現実 、首輪解析機@オリジナル 、霧彦のスカーフ@仮面ライダーW、イービルテイル@仮面ライダーW
【思考・状況】
0:剣崎一真の首輪を解析する。
1:大ショッカーは信用しない。
2:巧に託された夢を果たす。
3:友好的な人物と出会い、情報を集めたい。
4:首輪の解除は、状況が落ち着いてもっと情報と人数が揃ってから取りかかる。
5:首輪をそろそろ分解してみるか。
【備考】
※バットショットにアルビノジョーカーの鮮明な画像を保存しています。
※鳴海亜樹子と惹かれ合っているタブーメモリに変身を拒否されました。
※T2サイクロンと惹かれあっています。ドーパントに変身しても毒素の影響はありません。
※病院にあった首輪解析機をエクストリームメモリのガイアスペース内に収納しています。




【野上良太郎@仮面ライダー電王】
【時間軸】第38話終了後
【状態】強い決意
【装備】デンオウベルト&ライダーパス@仮面ライダー電王、オルタナティブ・ゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎、サソードヤイバー@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式、桜井の懐中時計@仮面ライダー電王
【思考・状況】
基本行動方針:モモタロスの分まで、皆を守る為に戦いたい。
0:極力自分の力で、自分に出来る事、やるべき事をやる。
1:巧に託された夢を果たす。
2:リュウタロスを捜す。
3:殺し合いに乗っている人物に警戒
4:相川始を警戒……?
5:あのゼロノスは一体…?
【備考】
※変身制限について把握しました。
※ハナが劇中で述べていた「イマジンによって破壊された世界」は「ライダーによって破壊された世界」ではないかと考えています。確証はしていません。
※キンタロス、ウラタロスが憑依しています。
※ブレイドの世界の大まかな情報を得ました。
※現れたゼロノスに関しては、桜井侑斗ではない危険人物が使っていると推測しています。
※冴子から、ガイアメモリと『Wの世界』の人物に関する情報を得ました。
※ただし、ガイアメモリの毒性に関しては伏せられており、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』と嘘を流されていましたが、フィリップからの情報で誤解に気付きました。




【村上峡児@仮面ライダー555】
【時間軸】不明 少なくとも死亡前
【状態】健康
【装備】オーガギア@劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト、ファイズギア(ドライバー+ポインター+ショット+エッジ+アクセル)@仮面ライダー555、カイザギア(ドライバー+ブレイガン+ショット+ポインター)@仮面ライダー555
【道具】支給品一式
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いには乗らないが、不要なものは殺す。
1:人は許せない、がここでは……?
2:乾さん、あなたの思いは無駄にはしませんよ……。
3:世界の破壊者、という士の肩書きに興味。
4:首輪の解除に関してフィリップたちが明らかな遅延行為を見せた場合は容赦しない。
5:デルタギアを手に入れ王を守る三本のベルトを揃えてみるのも悪くない。
【備考】
※変身制限について把握しました。
※冴子から、ガイアメモリと『Wの世界』の人物に関する情報を得ました。
※ただし、ガイアメモリの毒性に関しては伏せられており、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』と嘘を流されていましたが、フィリップからの情報で誤解に気付きました。
※オーガギアは、村上にとっても満足の行く性能でした。
※今後この場で使えない、と判断した人材であっても殺害をするかどうかは不明です。




【全体備考】
※首輪は現在、北岡、秋山、巧、剣崎、金居、志村、ネガタロスの7つがあり、うち北岡、秋山、巧、金居、ネガタロスのものが解析済みです。現在は剣崎の首輪を解析しています。
※支給品一式×7、ZECT-GUN(分離中)@仮面ライダーカブト、ファンガイアスレイヤー@仮面ライダーキバ 、G3の武器セット(GM-01スコーピオン、GG-02サラマンダー、GK-06ユニコーン)@仮面ライダーアギト、ブラッディローズ@仮面ライダーキバ 、装甲声刃@仮面ライダー響鬼、デザートイーグル(2発消費)@現実、ゼクトルーパースーツ&ヘルメット(マシンガンブレードは付いていません)@仮面ライダーカブト、変身一発(残り二本)@劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト、ガイアドライバー(五代)@仮面ライダーW、黒包丁@仮面ライダーカブト、バードメモリ@仮面ライダーW、ライアーメモリ@仮面ライダーWがGトレーラー内の不要な支給品用デイパックに纏められています。
※E-5エリアにGトレーラー、トライチェイサー2000Aが停車されています。


【支給品紹介コーナー】
【栗原親子の写真@仮面ライダー剣】
草加雅人に支給。栗原親子が三人揃って写っている写真。相川始はこれを頼りにハカランダに辿り着き居候することになる。

【黒包丁@仮面ライダーカブト】
 五代雄介に支給。料理人の間で伝わる伝説の包丁。これで料理をすると人の気持ちを自在に操れると言われ、劇中では蕎麦屋の老舗を継ぐ田所弟や、多くの料理人が師と仰ぐじいやを料理勝負で完膚なきまでに叩きのめした。

【桜井の懐中時計@仮面ライダー電王】
 門矢士に支給。現代の桜井侑斗が常に持ち歩いている懐中時計。“過去が希望をくれる”の文章が刻まれており、良太郎や侑斗(過去)がこれに勇気づけられた。

【ライダーカードセットB(王蛇、歌舞鬼)】
 村上峡児に支給。ディエンド専用のライダーカード。それぞれ龍騎の世界に存在する仮面ライダー王蛇と、響鬼の世界に存在する仮面ライダー歌舞鬼の力が込められている。

【イービルテイル@仮面ライダーW】
 門矢士に支給。園咲一家がまだただの家族だったころ、家族全員の名前を記した刷毛。これに家族の名前を書き願いを忘れなければ家族はずっと一緒らしい。


122:夢よ踊れ(後編) 時系列順 124:紅涙(前編)
投下順
117:time――out 門矢士 126:ステージ・オブ・キング(1)
村上峡児
野上良太郎
橘朔也
フィリップ


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最終更新:2018年06月10日 00:06